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2551
Date: 2017-08-03 (Thu)
ムー大陸の存在を否定する論拠には矛盾がある
[2550]に紹介した佐野貴司氏の「海に沈んだ大陸の謎」では、ムー大陸の一部と推定される場所で花崗岩が見つかっているのにもかかわらず、突然「ムー大陸など存在しなかった」と断定されてしまっています。まずその論旨を抜粋して紹介します。

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背弧でつくられる花崗岩

国立科学博物館の谷健一郎博士は、この背弧マグマの特徴に注目し、伊豆―小笠原弧の背弧に花崗岩の海丘を発見しました。 彼は明神礁の背弧に存在する複数の海丘を調べ上げ、その中の一つである第三西須美寿海丘がカリ長石を含む通常の花崗岩でできていることを発見したのです。(図4−9 の星印)。この海丘は直径およそ7km、高さ約9 0 0 m のドーム状の高まりです。


須美寿海丘の位置(☆印)

この第三西須美寿海丘の発見は2015年に国際的な科学雑誌に論文として公表され、大陸地殻の研究者らに衝撃を与えました。その理由は、花崗岩が大陸にしか存在しないという固定観念があったからです。 太平洋の海底から通常の花崗岩が見つかったという報告は、これまでに考えられてきた大陸地殻の形成モデルを見直すきっかけとなるでしょう。 そして、未成熟島弧の背弧側は大陸地殻がつくられている現場である、という重要な事実が判明したのです。

ムー大陸伝説の検証
地質学的検証

 第3 章および第4 章では、 地質学により明らかになった大陸の特徴や形成の歴史を解説しました 。これにより、もし第七の大陸が海の下に沈んでいたとしたら、海底にはどのような特徴があるはずかわかったと思います。 大陸の存在を示す最有力な証拠となるのは、海底に大陸地殻の代表的な岩石である花崗岩が見つかることです。ただし、 伊豆−小笠原弧 海底で発見された第三西須美寿海丘の例もあるので、 花崗岩岩があったからといって、海に沈んだ大陸を見つけたことにはなりません。広大な台地状の海底が花崗岩や古い年代を示す堆積岩から形成された大陸地殻であれば、それは海は沈んだ第七の大陸といえます

 これらの考えをもとに、 本章ではいよいよムー大陸伝説を検証していきましょう。第1 章で紹介したチャーチワードの主張は、現代の地質学にもとづく検証に耐えられるでしょうか 。
これまでのところ、ムー大陸の陥没を免れた部分とされるハワイ諸島やイースタ ー島から は、花崗岩などの大陸地殻の痕跡は見つかっていません。 さらに、ムー大陸があったとさ れる地域の海底調査によっても、大陸地殻の存在は確認されていません。したがって「 ムー大陸はあったのか?」 への回答は「なかった」ということになります。

海に沈む複数の大陸

これまでに紹介した地質学的な情報を見る限り、11万2000 年前に太平洋に沈んだムー大陸はなどは存在しません
では、海に沈んだ大陸など空想の産物で、現実には存在しないのでしょうか? しかし諦めるのはまだ早いでしょう。実は、ムー大陸やパシフィカ大陸ほど広くはないものの、かつては大陸の一部であったと考えられる花崗岩や古い堆積岩から つくられてれている広大な海底の台地がいくつか見つかっています。例をあげると、インド洋に存在するセイシェル諸島、 南大西洋に存在するフォークランド諸島などです。 地図帳や地球儀を見て、場所を確かめてみてください。 島々の面積はわずかですが、それよりもずっと広大な大陸棚が海底に存在するのです。

花岡岩の発見

ロードハウ海台が大陸地殻からできているといえる最も有力な証拠は、海台の複数地点から花崗岩の欠片が採取されたことです。図5−2 に示した白丸地点は、ドレッジにより2億年前よりも古い花崗岩が採取されました。ドレッジとは、海底を掘り起こして網でさらうことです。


第7番目の大陸と考えられているジーランディア

ドレッジによる岩石の採取はボーリングよりも安価なので、ロードハウ海台では何度も実施されてきまし。
これらの古い花崗岩は、ロードハウ海台がかつて大陸であったときにマグマが固まって形成されたものと考えられます

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以上が「ムー大陸伝説の検証」の抜粋です。
明神礁の背弧に存在する第三西須美寿海丘から花崗岩が発見されたニュースは「花崗岩は大陸で形成される」という固定観念にヒビをいれ、今後の考え方に影響するだろう、と述べていながら、突然の「ムー大陸否定論」につながってしまいます。

「花崗岩が、一箇所だけで見つかっても、「大陸の存在」にはつながらない。広大な台地状の海底が花崗岩や古い年代を示す堆積岩から形成された大陸地殻であれば、それは海は沈んだ第七の大陸といえる」

という論旨ですが、広大な台地が沈没した場所を探す作業なのですから、「海底に広大な台地が無ければ、見つけたことにならない」という論理は矛盾しています。修飾語を取り去れば「「大陸地殻」であれば「大陸」と言える」、ということになりますが、「当たり前じゃないか」と言いたくなります。

地震学者への公開質問状にある質問2とは、「最初から「震源」に「断層の生成」を仮定しておいて、「活断層理論」が証明されたとするのはおかしい」、という内容です。 石本先生も言っていたことで、「結論である主張が、すでに前提の中に含まれているから、本当の意味で「証明」したことにはならない」というものです。

 沈んだ大陸の場合も同じような矛盾が存在します。大陸地殻を探すのに「大陸地殻」だと思い込んでいるものだけから探している・・・のでは、新しい発見はないのではないでしょうか。

 ところで、[2490] 黒潮古陸は「初期のムー大陸の一部」ではないのかに紹介した徳岡隆夫(島根大名誉教授)氏の黒潮古陸の解説には次のようにあります。

「じつは、フィリピン海にかつて大陸があったのではないかという考えは、古くから日本の地質学者によって唱えられていた説で、サイパン、グァム、ヤップ、パラオなどの諸島には、花こう岩や閃緑岩などの陸的要素を多分にもった岩石が知られているし、陸と海とを境するといわれる≪安山岩線≫はフィリピン海のはるか東にあって、太平洋をとりまいている。またフィリピン海の地殻構造をよく検討してみると、奄美海台、北大東海嶺、沖大東海嶺などには、どうやら陸的な要素がうかがえるのである。」

徳岡先生の示唆される地域を地図上に示したのが次の2枚の図です。


紺色でマークした部分が該当する(花崗岩発見)島々の場所



徳岡先生の論文にある二つの海域と須美寿島の位置を示した図


「広大な大地が沈んで、大地の高山だけが頭を見せている」のなら、“第三西須美海丘の花崗岩だけじゃないか”という理由で「ムー大陸否定論」に結びつけるのは非論理的、無謀な断定です。

 またチャーチワードがムーの一部と見ていたイースター島とかハワイ近辺に痕跡が無いとか、ガスチャンバー説などを持ち出して、全否定するのは科学的ではありません。

地震爆発論学会としては、徳岡先生の論文にある二つの海域は、かつてムー大陸があった場所の一部である可能性が高いと見ています。

著者の佐野氏は第7番目の大陸はジーランディアであるとしていますが、ムー大陸やアトランティス大陸も否定することなく、紹介してほしいものだと思います。

日本にとっては「ムー大陸調査」の方が重要です。

[2505]では、「第7大陸ジーランディア」水没調査に「ちきゅう」が出動するという報道を紹介しました。報道では、ジーランディアの誕生仮説として「マントルプルーム説」、「バックロール説」等が解説してありましたが、どちらも違っています。

その前に「黒潮古陸」をもっと真剣に調査して欲しいものです。「ちきゅう」が使えないのなら、「しんかい6500」を「黒潮古陸」調査のために派遣して欲しいと思います。

日本は「大陸沈没の研究」でのメッカになるべきで、
「プレート論」や、「付加体研究」のメッカにするべきではありません。
文部科学省は「南方古陸学会」を設立し、支援するべきです。
 

2552
Date: 2017-08-04 (Fri)
スミス海丘の花崗岩は南方古陸の存在を証明するもの
ネット上で須美寿海丘の花崗岩の写真をさがしていて、蒲郡市で谷健一郎氏の講演会があったことを知りました。
「花崗岩質大陸の生い立ちを求めて」の案内文を紹介します。

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蒲郡市生命の海科学館『地質の日』講演会
「花崗岩質大陸の生い立ちを求めて:海から陸へ」
講師:国立科学博物館 地学研究部 研究員
谷 健一郎


八丈島西方海域の第三西スミス海丘で発見された花崗岩の露頭(水深約600m)

 花崗岩で出来た大陸地殻は太陽系惑星でも地球にしか存在しないと考えられていますが、地球史において大陸がいつ・どのように誕生してきたのかはまだよくわかっていません。  

しかし現在の地球上で大陸が誕生している可能性が高いとされている場所は、実は日本の沖合いにあります。調査船や潜水船を使った最新の調査から、関東南方の伊豆・小笠原諸島周辺の海底下では花崗岩が現在も出来つつある証拠が発見されました。またこのように海の下で生まれた大陸地殻が陸地にまで成長しつつある現場が日本列島に存在していることも分かってきました。

私は我々人類にとって最も身近な岩石でありながら多くの謎に包まれている花崗岩の成因を明らかにするために、深海底から山岳地帯まで、地球上の様々なフィールドを対象に研究を行っています。本講演では実際の調査風景などを交えつつ、花崗岩質大陸の生い立ちについて最新の研究成果を分かりやすくお話したいと思います。

講師紹介
谷 健一郎 さん
国立科学博物館 地学研究部 研究員
専門は主に海洋地質学・岩石学・地球年代学。海洋研究開発機構における12年間の研究職を経て、2014年より現職。
花崗岩質大陸を作るために必要な大量の珪長質マグマがいつ・どのようにして発生するのか、という疑問から派生して、地表での大規模珪長質火山活動も研究対象にしている。

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谷氏のJAMSTEC時代の研究を見ると、当然ながら、プレート論、付加体論がベースになっています。
抜粋して研究の内容を紹介します。

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2.背景

現在の地球表層は、主に花崗岩からなる大陸地殻と主に玄武岩からなる海洋地殻によって覆われていますが、誕生初期の地球表層は大部分が海洋地殻で覆われており、海洋地殻が地球深部に沈み込む場所(沈み込み帯)である島弧で徐々に大陸地殻が形成されて現在のような姿に成長してきたと考えられています。しかし島弧で形成された地殻が巨大な大陸までに発達するためには、島弧同士が衝突して合体する過程を繰り返す必要がありますが、地球創成期にはこのような衝突が頻繁に起こっていたと考えられているにもかかわらず、これまでその実態は解っていませんでした。

これまでの当機構の研究で、伊豆・小笠原弧に代表されるような、海洋地殻が別の海洋地殻の下に沈み込むことで形成された海洋性島弧では、現在も地下深部で大陸地殻が誕生していることが明らかになりつつあります。さらに伊豆・小笠原弧の北端は、フィリピン海プレートの北上と共に本州弧と衝突しており(伊豆衝突帯)、世界で唯一、現在進行形の島弧−島弧衝突が起こっている場所です。

つまり伊豆・小笠原弧および伊豆衝突帯は、地球創成期に起こった大陸地殻の形成過程と、島弧同士の衝突によって大陸が成長していく過程を同時に研究できる、貴重な研究フィールドであり、その中でも地表に露出している丹沢複合深成岩体は大陸地殻成長過程を解明する上で重要な鍵を握っています。

主に花崗岩からなる丹沢複合深成岩体は、これまで様々な研究が行われてきた結果、伊豆・小笠原弧の深部花崗岩質地質が衝突に伴って隆起・露出したものだとされてきましたが、丹沢のような若い地殻岩石の形成年代を測定するのは従来の分析手法では困難であったことから、いつ、どのように形成されていったかなど形成過程が解っていませんでした。

4.結果と考察

今回実施した年代測定結果から、丹沢複合深成岩体の大部分は伊豆・小笠原弧が本州弧に衝突した後の500万年前から400万年前のマグマ活動によって形成されたことが明らかになりました(図2)。これは丹沢が従来考えられていたような伊豆・小笠原弧の深部地殻断面が衝突によって隆起・露出したものではなく、島弧同士の衝突によってマグマが発生して新たに花崗岩質地殻が形成され、大陸が成長していることを示しています。

さらに今回の結果から丹沢複合深成岩体の冷却速度を計算すると、マグマ形成後に最高で100万年の間に約660℃の温度低下という急速な冷却を経験していたことがわかりました。これは深成岩としては世界的にみても非常に早い冷却速度であり、衝突に伴って花崗岩質マグマが形成された後、マグマが急速に上昇・固結したことを物語っています。本岩体周辺の堆積岩は約700万年前に本州弧に衝突を開始した伊豆・小笠原弧のブロック(丹沢地塊)だとされていますので、衝突開始後わずか200〜300万年の間に花崗岩質マグマが発生して上昇・固結したことになります。この結果から、島弧−島弧衝突帯における地殻の成長速度が非常に早いことが判明しました。

またジルコンの微量元素組成分析から、丹沢複合深成岩体を形成したマグマの原料には伊豆・小笠原弧の地殻物質に加えて、大陸地殻からなる本州弧由来の堆積物の影響もあることが判明しました。このことは島弧−島弧衝突帯における新たなマグマ活動によって伊豆・小笠原弧で形成された島孤地殻が改変され、大陸地殻的な特徴をもった花崗岩質マグマが発生し、大陸地殻組成が進化していることを示しています(図4)。

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この内容は、佐野貴司氏の著書にある「(花崗岩の発見は)大陸地殻が作られている現場」という見解と同じものです。定説論から言えば、マグマは地球内部に遍満するものではなく、衝突によって新たに生まれるものです。今現在衝突によって花崗岩マグマが生成し、固化して大陸が誕生している、という解釈ですが、石田理論ではまったく違う解釈になります。

石田理論では、[1996]西ノ島の大陸性熔岩の謎解き[2474]謎解き(2)などで紹介したように、マグマは地殻の下に遍満していると考えます。大陸が海面下に沈下すると、地殻は薄くなります。そして下部の地殻は熔融しマグマとなりますが、そのマグマは玄武岩質ではなく、大陸性岩石の熔融したものから成り立っています。西ノ島の噴火物は広大な大陸が沈降したときに熔融した大陸性のマグマが噴出しているものです。  
花崗岩は玄武岩マグマが大陸という空冷式冷却によって、時間をかけてゆっくりと深部で冷え、結晶質の岩石に変化したものと考えています。したがって、花崗岩は海がある地球にしか存在しませんが、深部でしか誕生しないので、「衝突に伴う花崗岩マグマの形成」というものはナンセンスです。通常のマグマは冷却・固化しても玄武岩にしかなりません。

 スミス海丘で発見された花崗岩は、かつての大陸を構成していた高山の花崗岩が取り残されたものだと解釈しています。

「現在大陸地殻が作られている現場」という表現だと、「海底にある段階で大陸地殻が形成されている」かのように受け取られますが、大陸地殻は陸上に浮上してから、冷却されて厚くなっていくものです。 ベロウソフ教授が言っているように、「大陸も海底も同じ地質構造なんだ、ただ厚さが違うだけ」という理解が正しいと思っています。

要するにスミス海丘の花崗岩は南方古陸の存在を証明するものではないのか、と思っています。そうでなければ何処で誕生したのか、説明がつきません。

プレート論やマントル固体論では地球の謎は解けない

マグマは地球内部に遍満する!

参考:

「なつしま」による「第3西須美寿海丘での花こう岩発見」の報告(谷氏らによる)を紹介します。

伊豆・小笠原弧における深成岩海山の発見:「なつしま・ハイパードルフィン」NT07-15航海概要報告
谷 健一郎(海洋研究開発機構)他

1. 延宝海山列における深成岩海山の発見(第3西須美寿海丘)
北部伊豆・小笠原弧の雁行背弧海山列のひとつである、延宝海山列・第3西須美寿海丘においてハイパー ドルフィン2潜航を行った。その結果、この海丘は基部から頂部まで全て花固閃緑岩によって構成されていることが明らかになった。シングルチャンネル音波探査でもこの海丘表層には堆積構造が全く認められず、この海丘が火山岩や堆積岩を伴わない、深成岩海山であることを示している。この様な深成岩海山は伊豆・小笠原弧をはじめとした他の海洋性島弧でも報告例がなく、重要な発見である。得られた深成岩試料からは島弧背弧 域における珪長質地殻成長史を解明できると期待される。

2553
Date: 2017-08-05 (Sat)
小学5年生の教科書によるプレート論の洗脳を解く必要がある
『海に沈んだ大陸の謎』(佐野貴司著)の書評記事では「地震学者大竹政和教授によるプレートテクトニクスの話」が小学校の教科書に載っていた、ということなので、調べてみました。 書評記事の抜粋を紹介します。

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この『海に沈んだ大陸の謎』 は2017年の現在、27歳から42歳の読者に特にオススメしたい。なぜならその年代は小学五年生の国語の教科書で大竹政和による「大陸は動く」というプレートテクトニクス理論を扱った説明文を目にした可能性があるからだ(光村図書の国語教科書において2003年度版まで掲載されていた。光村図書は小中学校の国語教科書でトップシェアだそうだ)。そこで大陸がプレートの動きによって動いていることを、“国語”の授業で学んでいるので本書の内容がとっつきやすく思えるだろう。

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ネットには国語教材のなかの地学というサイトに載っていました。

 それによると、実は大竹教授の「大陸は動く」(昭和61〜平成13年(2001))の前に、竹内均教授の「大陸は動いている」(昭和55〜昭和60年)という記事が載っていたそうです。小学校5年生の教科書にです。そのページを紹介します。


事実にもとづいて述べている? どんな事実か?

さらに、ネット上では京大の地震学者鎌田教授による記事もありました。

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岩波科学「科学通信」2004年3月号

科学者のたまごに「大陸は動く」

   鎌田浩毅 かまた ひろき 京都大学大学院 人間・環境学研究科  

大陸移動説は、 20世紀の地球科学最大のトピックスである。 「動かざること山のごとし」という言葉があるが、 大地のかたまりである大陸が動く話は、 小学生にも興味をもってもらえる話題である。

 大陸移動説は、 ドイツの気象学者ウェゲナーが最初に唱えた考えかたである(1)。 彼は、 かつて大西洋は閉じていて、 ヨーロッパ大陸とアメリカ大陸がくっついていた、 という大胆な説を出した。 この考えに、 当時の地球物理学者は難色を示した。 大陸を移動させる原動力が説明できなかったから(注―1)である(2) 。

 第二次世界大戦後、 海底の地形を調査すると大西洋のまん中に巨大な山脈が現れた。 海嶺の発見である。 くわしく調べると、 海嶺から遠ざかるにしたがって、 海底に噴き出た溶岩の年代が古くなることがわかってきた(注―2)。  ウェゲナーが思いついたように、 最初、 北アメリカ大陸とヨーロッパ大陸はくっついていた。 二億三〇〇〇万年ほど前、 噴火とともに大陸が割れはじめると、 間には水が入って海になった。 海嶺の火山活動が、 大陸移動の原動力だった(注―3)のである。

 この話は16年ものあいだ、 「大陸は動く」という題で、 小学校5年の国語教科書に掲載されていた。 地震学者の大竹政和氏による書き下ろし作品である(3) 。

 私は毎年、 文科系の1・2年生向けにプレート・テクトニクスの講義をしている。 大陸移動説にさしかかったところで、 小学校で習ったことがあるという学生が何人も出た。 彼らは当時、 いずれも強い印象を持ったようで、 授業の感想文にそのことを記 してきた。

 “小学校の教科書で読んだ話が、 今また出てきたのには驚きました。 国語の教科書に大学レベルの内容が出てくるなんて、 小学校の教科書はなんてよくできてるんだろう。 それとともに、 ちゃんと科学の好奇心を養うように小学校の教育はできているのだあ、 と感心しました。 ”(教育学部1回生)

 “「大陸は動く」、 私もよく覚えています!高校地理でプレート・テクトニクスをやった時にも、 これを覚えていたからこそ、 スムーズに理解できました。 ”(総合人間学部1回生)

 大陸移動説は、 インパクトのある優れたテーマである。 大陸が移動した論理をきちんと追えば、 小学生にも十分に理解できる。 しかも、 理科ではなく国語の教科書に載っていたのが、 親しみやすかったようだ。 プレート・テクトニクスを理解する準備としても、 必要不可欠の教材である。

 “大陸が動く話、 私も覚えています。 たしか両大陸に同じかたつむりが分布していることも、 根拠にしたのではなかったでしょうか。 これを読んで世界観がひっくり返った感じがしたことを覚えています。 ”(総合人間学部1回生)

 実は、 2004年度から出まわる国語の教科書では、 「大陸は動く」は掲載終了となっている。 これにより大陸移動説を知る小学生が、 今後はいなくなる。 そのことに対しても、 学生はこう記している。

 “大陸自体が動くという考えは、 小学生ながら驚きました。 教科書から削除されてしまったのは残念です。 小学生の時の国語の教科書の内容はけっこう覚えていて、 私にとって思い出ぶかいものになっています。 それが中・高と進んで、 内容がこむずかしくなるにつれて、 印象が薄れていっているような気がします。 ”(文学部1回生)

 科学の専門家が初等教育用の読みものを書く意義は、 たいへんに大きい。 科学が進歩してきた過程には、 たくさんのおもしろい話題がある(2) 。 発見にまつわる親しみやすいトピックスを提供できるはずである。  

大陸移動説のようなエピソードは、 小・中学生が科学のおもしろさを知るきっかけとなる大切な教材である。 学生がこんなに感動しているのに教科書から消えてしまうとは、 次の世代を担う科学者のたまごを失うようで、 たいへん残念である

文 献
(1) ヴェーゲナー『大陸と海洋の起源-大陸移動説-』(上)(下)、 岩波文庫、 246p.、287p.(1981)
(2) 鎌田浩毅『地球は火山がつくった-地球科学入門』岩波ジュニア新書、 256p. (2004)
(3) 大竹政和「大陸は動く」、 『光村ライブラリー16田中正造ほか』、 光村図書、 p.5  (2002)

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以上が鎌田教授の記事です。

大竹政和教授による書き下ろし作品の記事も紹介します。

地震爆発論から言えば大陸を移動させる力」も確定していない段階で、子供たちに“真っ赤なうそ”を教育するのは大問題であるということです。

鎌田教授は「移動の原動力は火山活動」と言っていますが、定説のプレート論では「能動的移動論」、つまり冷えた地殻が重くなって沈み込み、「テーブルクロス」がずり落ちるように水平部分のプレートを引きずり落とすことが原因である、という話になっています。
つまり、地震学者によって、移動の原動力が違うのです。

このような「いい加減な論理」を小学5年生に教えるのは“洗脳”というものです。

『 学生がこんなに感動しているのに教科書から消えてしまうとは、 次の世代を担う科学者のたまごを失うようで、 たいへん残念である』

という見解とはまったく違う見解を持っています。

『消えてしまってよかった、これから洗脳を説くのが大変だ』という見解です。

次に鎌田教授の記事に入れた注を解説します。

注―1 大陸を移動させる原動力が説明できなかったから・・・  解説したように、現在でも説明は出来ていません。

注―2 遠ざかるにしたがって、 海底に噴き出た溶岩の年代が古くなることがわかってきた・・・ 確かに噴出した熔岩の年代は古くなっていますが、“噴出した”のであって、プレートが誕生したわけではありません。その先端部は7〜8000万年ほど確認できますが、その先は“噴出した熔岩”が届いていません。太平洋中央海嶺の近くの海底は熔岩で埋め尽くされていますが、その先の西部太平洋の海底は起伏から見ても、熔岩で埋められてはいません。

注―3 海嶺の火山活動が、 大陸移動の原動力だった・・・ これはプレートの移動力として認定はされていません。移動の原動力は説明不能のままです。特殊な例を除き、通常は移動していません。

次の図からも分かるように、世界の海底には地上の裂け目噴火と同じような構造があり、海洋底海嶺となっています。ここから“噴き出した熔岩”が海嶺斜面を流下し、小山などを埋めていますが、離れた部分(太平洋の西部など)では、埋まっていません。


噴出熔岩で埋まっているのは、割れ目噴火の海嶺付近のみ
太平洋西部のように離れた場所には熔岩は届いていない

プレート・テクトニクスは間違っています
大陸が動くのは特殊な例です

追記:

テレビを見ていたら、伊集院静氏が言っていました、すぐに「つるむな」と、自分の頭で考えなくなるから、ということでした。
地震学者や、プレート論者にも、聞いて欲しいと思いました。
メディアもつるんでいる!
自分の頭で考えよう!

2554 
Date: 2017-08-06 (Sun)
『人類の選択』人類は今岐路に立っている
アメリカのトランプ大統領には言葉の節々から神への信仰心があることがよく分ります。

日本の場合は、神への信仰を表明すると途端に社会の底辺にまで突き落とされるような軽蔑的扱いを受けてしまいます。日本社会にある「神への信仰」にアメリカは恐怖を感じたからでしょうが、占領時の「日本弱体化政策」の中に「信仰心の放棄」を画策したマッカーサーGHQの姿勢が読み取れます。

12年ぶりで行なわれた大川隆法氏の東京ドーム講演の「狙いは何か」といったスタンスでabemaTVで報道がなされています。司会の女性もパックンも島田氏も講演会の本当の意味が理解されていないようです。

YOUTUBEに載っていたabemaTVを9分に編集してみました。

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講演の一部

「私は3億3000万年、寛容の心で人類の緩やかなる進化と発展を見守ってまいりました。
今、私が最後の最終の全ての法を説くために、この日本という国に生まれました。
私に分かる範囲で全ての事を明かします。あなた方は今後、宗教を理由にして国際戦争をしてはならない。

金正恩よ!神を信ぜよ!核兵器を捨て、ミサイルを捨てよ!

習近平よ!神を認めよ!神の元の自由と民主主義を認めよ!

それが地球神の言葉である!イスラム教国よ!あなた方は一神教を名乗っているが、神の声が聞こえているか!聞くなら私の言葉を聞きなさい!

そうすれば、イスラム教徒とヨーロッパの人々が移民を契機としてテロ合戦をすることはなくなるでしょう!
私はそんなことをすすめてはいない!

一般の民間人が自動車に乗って爆弾とともに他の民間人に突っ込むことなど許していない!
母や子がダイナマイトをまいて大勢の中で自爆してテロを起こし、何万人もの人を恐怖に陥れることを認めていない!
あなた方に言う。真の神の言葉を知って、人類はその違いを乗り越えて、融和し、強調し、進化し、発展していくべきである!

これは地球神『エル・カンターレ』の言葉である!二度と忘れることなかれ!あなた方の心に刻んで人類は一つであり、地上的な争いを乗り越える神なる存在を信じて、その下に自由と民主主義を掲げる世界をこれから続けていくことを選びとるんだ!」

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人類は今、大きな岐路に立っています。この一ヶ月の間にアメリカが勇気を持って決断しないと、人類は大きな悲劇に見舞われるようなポイントに立っています。  

 谷底に落ちるのか、さらに尾根道を歩くのか、その選択が迫っています。

 何も出来ない日本の姿に悲しみを感じながら、その後に来る日本の役割を信じて、大川総裁は講演されたのだと思います。

 この一月ほどの間に、人類が失敗すれば、未来は期待できず、その意味で「ドーム最後の講演会」なのかもしれません。

 マスコミ人はそのようは大きな岐路に立つことを認識して欲しいと思います。

 冒頭のインタビューにあった女性に比べ女性アナウンサーのなんと薄っぺらなことか、「すごいイタコ芸を見た」と述べたパックンも将来「恥ずかしい」思いをすることでしょう。

2555
Date: 2017-08-09 (Wed)
益々薄っぺらになるNHKのジオジャパン
youtubeに上がっている「日本列島の骨格(13)」という番組の解説で竹内均先生が日本列島の成り立ちを説明しています。

その中で、「今から二億年くらい前、日本列島はまだ海面下にあり、南北2千キロ(北海道から九州までの距離に該当する長さ)に渡って大サンゴ礁が延々と連なっていた。秋吉台、福岡の平尾台、岩手の龍泉洞などもその一部である。そのサンゴ礁が浮上して日本列島になった」と解説しています。大陸の端っこが分裂して移動し、観音開きのように日本列島が折れ曲がった、などとは一言も言っていません。


竹内均先生の解説する日本列島の誕生説

 今の日本列島の位置に大サンゴ礁が連なっていたことになっていて、付加体論の平朝彦教授(『日本列島の誕生』岩波新書)が言っているような、南方の温かい海でできたサンゴ礁が移動してきたとは言っていません。伊豆半島が南方から北上したことも、口にしていません。

竹内均先生の日本列島サンゴ礁起源説

しかし、NHKのジオジャパン([2543]に紹介した「列島誕生・ジオジャパン」第1集(7月23日放映))では、乙藤教授の「日本海観音開き論」とか、「大陸の端っこが引きちぎられた論」などを紹介していました。さらに二回目のジオジャパン第2集(7月30日放映))では、西日本の山岳と東日本の山岳の形成が違う原因でできたと説明していました。

 西日本は紀伊半島にできた巨大カルデラ噴火と、その下部にできた花崗岩が地殻を押し上げて山地ができたとしています。一方東日本は、フィリピン海プレートと太平洋プレートの動く方向が変化し、東西圧縮という力で地殻に“しわ寄せ”ができるようにして、山地ができたとしています。随分と都合の良い解釈だと思います。  

プレート論導入の先達でもあった竹内均先生でさえ、現在の日本の位置で海面下にサンゴ礁ができ、それが母体になって日本列島ができたと考えていました。  

最近の学者たちは、大陸移動論を妄信し、プレート論、付加体論を(移動の原動力を説明できないまま)、ふんだんに(?)駆使して、勝手な理論を吹聴しています。

 どこかで歯止めをかけないと、科学的な真実からどんどん遠ざかって、何がなんだかわけの分からない話が横行してしまう社会になってしまいます。

 NHKの地球科学番組は芸人を登場させ、内容も益々薄っぺらなものになっていきます。

 今日は不用品の回収に来てくれた人と地震の話になり、爆発論を紹介したら、スンナリと受け入れてくれました。プレート論の洗脳などあまり深くは効いてはいないようです。

2556
Date: 2017-08-10 (Thu)
NHKジオジャパンのMobilist発想による解説は安易過ぎる
プレート論の立場を取っておられた竹内均先生ですら、日本海の「観音開きモデル」を採用してはおられません。

 学者諸氏は、竹内先生が活躍していたころには、日本列島の東西で残留地磁気の方向が違うことが判明してなかったんだよ、とおっしゃることでしょう。

それにしても、Mobilistの発想は安易過ぎますので、蒙を啓いておきたいと思います。

 NHKのジオジャパンでの解説図面を利用して、現代の地球物理学の矛盾を解説します。

次図は[2510]にも紹介したMobilistの考え方ですが、アジア大陸の端っこが引きちぎられ、亀裂に海水が入って、徐々に大陸から離れたものが日本列島の基礎になっているという説です。


NHKジオジャパンによる日本列島誕生説

日本列島は海洋底の堆積物が鉋屑のように削られ集積してできた、という話(付加体理論)とも違うアジア大陸の破片のようなものが骨格であるという話です。鉋屑が日本と訊いて「そんなの嫌だ」と言った学生の声がありましたが([2483])、「中国やロシアと同じ大陸の破片が日本だ」と聞いたらやはり「そんなの嫌だ」という声が発せられることでしょう。

プレート論では大陸に向かって押されている筈なのに、なぜ引きちぎられるような力が生まれるのか、その答えが数値計算で証明されるという論旨です。


ジオジャパンによる“大陸引きちぎり”事件

自重で沈み込んだプレートがカルマン渦のような反流・対流を引き起こし、その力で「潜り込みの場」そのものを沖合いに押し戻し、そのときの力で「引きちぎり現象」が起きて大陸の分裂が起きると言う解釈です。

「海に潜ろうとしたら、自分の起こした反流がものすごくて、潜れなかったよ」という落語の世界なら「お笑い」として人気が取れるような話ですが、とてもまともな科学者は信じることができないでしょう。

大陸から引きちぎられた古・日本列島は真ん中で回転するように折れ曲がったという主張は、岩石に記録された残留地磁気の方向が西部と東部とで異なることが発見されたから生まれた仮説です。

もともとは東西ともに、同じ北方向を向いていた筈である、現在方向が違っているのは、回転するような形で“折れ曲がったに違いない”という「観音開き説」ですが、短絡発想に過ぎません。

石田理論では、西日本の火山活動と東日本の火山活動は活動期に時間的なズレがあったものと推定します。

「ジオジャパン」では西日本の活動が先行し、東日本は後から活動したようです。両者の活動期間の中間に、地球の姿勢が変化したと考えれば残留地磁気の方向が変化したことは何の不思議もありません。ハプグッド教授が提起した地殻そのものが「オレンジの皮だけがズルッと滑る」ように、地球が回転したことが原因です。

[2438]に述べたように、地球は何度も姿勢を変えています。

アインシュタインが支持した「地殻滑動論」を採用して、地球史を再考するべき時代に来ています。

2557
Date: 2017-08-10 (Thu)
ネット社会ではメディアの偏向報道も見透かされる
1 0日の産経新聞・「極言御免」で阿比留瑠比論説委員が、「10年前から続く印象操作」と題する記事を書いています。
記事の内容は年金制度の推移とメディアの怪しげな報道に関するものですが、「国家のゴマカシ」については、私も国政選挙に挑んだときに声を大にして訴えました。
積み立て方式が、いつの間にか賦課方式だと言いくるめられ、「老人は若者に援助されている」という負い目をもたされて活きねばなりません。歴代の政治家、官僚、マスコミへの公的な憤慨を持っています。 選挙戦で述べたように「一度日本を洗濯しなければなりません」

 興味を引いたのは最後に書いてある「ネットが暴く不公平」という部分です。


メディアの不公平で不誠実な姿勢が多くの人にバレる時代

インターネットの普及で、メディアが「捏造報道」「黙殺行為」を行ったとしても、過去のように国民をごまかすことはできない状況が生まれているという認識です。


「活断層理論」とか「プレートテクトニクス」、あるいは「付加体理論」などに信憑性がないことは、ネットを通じて国民に周知される時代なのではないでしょうか。  

メディアは謙虚にならないと、国民から「見放させる時代」に突入しているのだと思います。

 ところで、アメリカのメディア、特にリベラル色の強いニューヨークタイムズはトランプ政権の足を引っ張る報道ばかりしています。しかし、国民の多くは大統領を信用しているようで、NYタイムズの誤報が「顰蹙」を買っているようです。

リバティーの記事を紹介します

。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ニューヨーク・タイムズが入手した内部文書によると、トランプ政権は、白人への差別と見なされる『積極的差別是正措置(affirmative action)』を巡って、大学に対して調査や告訴をするため、司法省の公民権部門の人員を見直す準備をしている」

この「積極的差別是正措置」とは、大学入学に際して、黒人や女性などの従来排除されがちだった志願者を、白人の志願者よりも優先的に合格させる制度のことを指す。米国内でも「逆差別」だとして、撤廃を求める声もあがっている制度だ。

 ニューヨーク・タイムズは、手に入れた内部文書から、トランプ政権がこの制度の見直しを図っていることが判明したと報じた

裏取りのない情報に基づいた報道
しかし2日、これが誤報だと発覚する。記者会見で同紙の報道について質問を受けたサラ・サンダース報道官は、「ニューヨーク・タイムズの報道は裏取りのない情報に基づいたもの」だと断じた。司法省のサラ・イスガー・フローレス報道官も報道を否定した。

むしろ、報道とは正反対の事実が発覚した。司法省によれば、オバマ政権だった2015年5月に、アジア系アメリカ人に対する差別に関して行政への不服申し立てがなされていたが、前政権がそれを未解決のまま残しておいたため、トランプ政権下で司法省が調査を進めようとしているという。

これを受けて同紙は2日、アジア系アメリカ人が人種差別に苦しんでいるという旨の記事を掲載した。「積極的差別是正措置のバトルは新たな焦点を迎えた。 アジア系アメリカ人だ」という見出しから、あくまで誤報ではなく「新事実」が発覚したという体裁にしたい思惑がうかがえる。

こうしたニューヨーク・タイムズの報道姿勢は、他メディアから批判を浴びている。

米誌ザ・ワシントン・イグザミナーは、「ニューヨーク・タイムズは積極的差別是正措置の報道に関して、本当にしくじったようだ」と見出しを打ち、同紙の誤報がメディア不信を過熱させるものだとして批判(3日付電子版)。加えて、アジア系アメリカ人への差別は広く知られているにも関わらず、内部文書がそれに関係するものだと思いつかなかったのかと、ニューヨーク・タイムズの報道姿勢に疑問を呈している。

保守系のニューヨーク・ポスト紙も、ニューヨーク・タイムズの誤報を指摘した上で、大学入学でのアジア系アメリカ人に対する差別の深刻さを明らかにした(3日付電子版)。

フェアな秩序を目指すトランプ
実際、アジア系アメリカ人への差別は根深いもののようだ。プリンストン大学の調査によると、アジア系アメリカ人が白人の子供と同じレベルの私立大学に入るためには、SAT (大学進学適性試験)で140点も高く得点しなければならないという。こうした現状をおかしいと考えた人々が政府に対策を求め、トランプ政権が手を打とうとしているということだ。

人種差別主義者や白人至上主義者だと評されるトランプ氏だが、行動を一つひとつ紐解くと、そうした評価が誤解だということが分かる。

選挙期間中にも、トランプ氏は国境に壁を建てるという公約を掲げたが、これは違法移民が麻薬売買などによってアメリカの治安を乱していることへの対策であり、民族への差別から来るものではない。むしろ、技術や学歴の高い移民は歓迎するとしており、2日には移民受け入れ条件に関する法案も発表した。

トランプ氏は、差別観に基づく白人至上主義国をつくろうとしているのではなく、努力をした人が正当に評価されるフェアなアメリカ秩序をつくろうとしている

ニューヨーク・タイムズなどのリベラルメディアがトランプ氏の真意を知ることはしばらくなさそうだが、アメリカ国民が真実に気づくのは時間の問題だろう。国民のリベラルメディアへの評価が今後どう変化するかに注目したい。

(片岡眞有子)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  

阿比留氏の産経新聞の論調は一番まとも感じがしていますが、地震関連の報道に関しては、他紙と同じようなものです。
 依然としてプレート論者の単なる仮説に基づいた報道のみで、地震爆発論に関しては黙殺権の行使が続いています。

 やがて国民のほうが情報を先取りして、「メディアの「地震関連報道」は間違いだらけで、信用できない」という声を上げるのではないでしょうか。

日本国民が真実に気づくのは時間の問題だろう

2558
Date: 2017-08-14 (Mon)
シェールガス採掘と地震の関係をアメリカに教えるべし
オクラホマ州でのシェールオイル採掘に伴う地震に関しては、すでに[2071][2381]などで何回も紹介してきました。(その他、[1851]、[1852][1926][2007]など)

本日の毎日新聞にはオクラホマのガス採掘地で地震多発という報道がありました(読者から連絡あり)。


報道記事の欄外にも書きましたが、「廃液などの液体を地中に圧入することは危険」です。
理由は、トコロテン式に地下水を地下の高熱地帯に押しやるからです。押しやられた地下水(H2O)は熱解離という化学反応現象により酸素と水素に分離します。この水素と酸素が元に戻るときの「爆鳴気爆発」が地震の本当の原因です。

この事実を知らないで、「企業の利益」を優先してアメリカの台地をズタズタに脆弱化すれば、やがて恐ろしい事態に見舞われるでしょう。

ある出版社の当時の社長に「アメリカに地震の原因を教えてあげないと大変な事になる」と連絡しましたが、まったく反応はありませんでした。

今回毎日新聞が報道しましたが、数年前には毎日新聞の偉い方も「石田さんの理論は査読ありの論文になっているのか、なっていれば取り上げることができるが」という姿勢で無視されました。

地震爆発論が地震学会で査読されて通過する時代が早く来て欲しいものです。

地震爆発論学会には学会誌のようなものがまだありません。当サイトがその代わりを担っています。

2559
Date: 2017-08-16 (Wed)
定説「日本列島の誕生」批判
YOUTUBEに上がっていた第39回 教育映画祭入賞作品
「日本列島の誕生」を利用させて頂き、プレート理論や付加体理論の間違いを解説しました。

制作者の方には憤懣の気が走ることでしょうが、自然科学の進歩発展のためにご容赦ください。

地震のメカニズムも化学反応としての、水素爆発であると気付かないと、地震予知も、防災対策も実効あるものにはならないでしょう。

過ちては改むるに憚ること勿れ

2560
Date: 2017-08-17 (Thu)
南方古陸が存在した証拠集め
[2559]に紹介した動画の中で5:30辺りに、四万十帯の砂岩と泥岩の砂泥互層の話が出てきます。

「砂岩を顕微鏡で見ると、ほとんどが大陸で生成される花崗岩の破片である」と解説してあります。

 四万十帯は白亜紀に形成されたものとされていますが、そんな昔に日本列島の河川から花崗岩の破片が流出していたとは思えません。  
花崗岩は大陸の深部でゆっくり冷却されて結晶質の岩体に成長するものです。被覆表土がなくなり、風化・浸食されて、河川から流下するのには相当の時間を要する筈です。

20:50辺りには四万十帯よりも古い秩父帯の、「5.5億年〜1.8億年前の赤道付近で積もったチャート」の話もあります。  
さらに日本で最も古い黒瀬川構造帯の地層の話も、付加体論や大陸移動論によって解説がなされています。

 石田理論ではその頃の日本は赤道近くにあった、地球はそのような姿勢になっていた、と解釈しています。

 秩父帯とか黒瀬川帯とかは、日本列島が海面上に姿を見せる前の海底での話です。花崗岩など日本列島にはなかった筈です。

 その海底に砂泥互層があり、花崗岩の破片があるのなら、それは別の大陸から流れて来たはずです。

 正珪岩(オーソコーツアイト)を顕微鏡で見ると円摩された石英粒子で構成されているそうです。さらに全体としても円摩されていることは砂漠や湖を持った相当大きな大陸で誕生したものであることが分かります。

つまり、

@ 大陸で誕生した花崗岩が一旦風化して崩れ、水面下に層状に分化して沈殿する。
A さらに、浮上して石英層だけが砂漠の飛砂となって石英粒子が円摩される。
B 円摩された石英粒子が、大陸の沈降によって、地球内部の高熱に接近し、正珪岩という変成岩となる。
C 次いで、大陸が浮上し、正珪岩層が地上に姿を現す。
D やがて風化作用や、山体の崩落作用を受けて崩壊し、河川を流下する間に全体としても円摩される。

という気の遠くなるようなプロセスを経てきたと言われています。また、当然ですが日本列島にはどこにも正珪岩の地層はないそうです。

そのオーソコーツアイトの礫が四万十帯を含む日本列島各地で見つかっています。ただし、粒径は四万十帯のものが一番大きいそうで、日本海側よりも太平洋側のほうがオーソコーツアイトの流出源に近いことを意味しています。

ということは、オーソコーツアイトも、砂泥互層に含まれる花崗岩の破片も、南方にあった南方古陸から流れてきたものという可能性が高いと考えられます。

定説では中国大陸から流れ着いたものとされていますが、説得性にかけるのではないでしょうか。

過日、「オーソコーツアイト探し」に周参見まで一泊のドライブをしました。

 探したオーソコーツアイトは、次の動画の6:45辺りに載せてあります。一見真っ黒な石と真っ白な石が石英質の透明度がありました。



長径:29mm
のオーソコーツアイト?

中央の黒い石が長径29mmの正珪岩らしい礫

一昔前には「黒潮古陸」という学術用語が地質学関連の学会にあったそうです。([2491]-[2497]、)

プレート論、付加体論に駆逐(?)されてしまったようですが、是非とも復活させたいと願い「南方古陸」の証拠収集を行いたいと思っています。

追記:

英国人のジャーナリストであるヘンリー・ストークス著「大東亜戦争は日本が勝った」を読了しました。

[1961]に紹介したように、「ルーズベルトが日本を罠にはめた」ことは知っていましたので、素直に納得できました。しかし、知らなかったこともたくさんありました。

 天正少年使節団がヨーロッパで見た「日本人奴隷の少女達」の報告と、「バテレン追放令」の目的は「日本人奴隷売買の禁止」にあったという件ははじめて知りました。

 なんだか、「南方古陸の復活」や、「プレート理論の否定」が、「大英帝国の崩壊」とダブって見えるような気になります。

「白人の考えたプレート論」を打破しよう・・・なんて・・・。

2561
Date: 2017-08-24 (Thu)
地震前兆が電離層に現れる原因の根拠

地震爆発論を好意的に紹介していただいているサイトに、

ダーウイン以前に戻って考えよう

というブログがあります。

その記事に、串田式地震予知法の根拠を推理するものがありましたが、一部誤解がありますので、抜粋して紹介し、誤解を解いておきます。

解離ガスは元々、水素と酸素が2対1の混合ガスですから、水素濃度が高まったから爆発するのではありません。

「吸熱反応によって下がっていた温度が周囲からの伝導によって温度が回復し、混合ガスの着火温度に達するから爆発する」

のです。

以下引用文です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

串田式地震予知方の根拠を推理する

まず、議論の前提として「地震とは地下深くで起こる水素爆発である」という仮説を認める必要があります。これは定説の地震学とはまったく異なりますが、この仮説によってのみ地震現象の謎が説明できると考えています(新地震学HP参照http://www.ailab7.com/index.htm)。(略)

というわけで、地震と水の因果関係は地震学者も認める明らかな事実なのですが、しかし、今日の地震学者は根本的に間違ったパラダイムにしばられているために「地震とは水素爆発である」という単純明快な仮説がかえりみられることはありません。これはかつての天動説にしばられた専門の天文学者たちが、どうしても地動説を認めようとしなかったのとまったく同じです。

さて、このような仮説にしたがって、昨年来、串田氏の地震発生予測が延長に延長を重ねてきた意味を考えますと、きわめて切迫したある重大な可能性が隠されているような気がしてくるのです。それは次のような可能性です。そもそもなぜ前兆現象(すなわち電離層の異常)が地震の予測と関係があるのかというと、これは雷の発生の例をあげると分かりやすいでしょう。雷が発生するのは地上の分厚い雲に帯電したマイナス電気が地下のプラスの電気を引きよせ、それがあるとき一挙に放電現象を起こすからです。これと同じようなことが地震の場合も起こっていると考えられます。先の仮説によりますと、地震というのは地下に水素ガスが充満した結果起こるのではないかと考えられます。もちろんその水素というのは、元々は水すなわちH2Oから発生するわけですが、このとき水から解離した水素分子はマイナスに帯電します。このマイナスに帯電した水素分子の量が異常なほど多くなると、大気圏の電離層にも影響を与えるようになるのではないでしょうか?

ただし、水素ガスが増えただけではすぐに爆発(すなわち地震)は起こりません。地殻内部の密閉空間で水素爆発が起こるためには必ず水素と酸素の混合比が2;1になるという条件がみたされなければなりません。その条件がみたされないかぎり、爆発は起きないのです。通常の爆発はある一定程度水素ガスが充満すると、必然的に起こるのではないかと思われますが、爆発の条件がなかなかみたされないときには、水素ガスの充満がどんどん進んで時間が経てば経つほどそのエネルギーが大きくなるのではないかと想像されます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上が抜粋記事です。
解離ガスが大量に生成されると、吸熱反応による温度低下も激しいものになりますから、熱伝導で熱が戻り着火温度に達するまでには長い時間がかかります。

前兆レベルは巨大な地震(解離ガスが大量に蓄積した場合のこと)になるほど、大きなものになり、図中のb〜c間が長くなり、静穏期も長くなって、地震発生までの時間が長くなります。

 地中の自由電子も大量に空中に放出されますので、結果的に電離層が下がってくることになります。

ブログ主の見解は大まかに言えば、正しいと思われます。

ただ、串田氏が観測している内容が、解離水の発生による自由電子の増加や、圧力増加とどのような関連があるのか、などの基礎的な研究が必要になると思います。地震を予知する有料のサイトが他にもありますが、経験則だけでは、信頼性の高い実用的な地震予知としては不十分です。

さらに言えば、小さな地震を「予知に成功した」と発表しても意味がありません。避難が必要になるような巨大地震を予知することが大切です。そのためには民間企業の営利性を排除したほうが良いと思います。国家機関が基礎的な研究に責任を持つべきです。

そのためにも、地震理論の入れ替えが必要です。

2562
Date: 2017-08-24 (Thu)
プレート論に洗脳されていない素人の的確な判断
[2561]に紹介した同じブログで、京大の地震学者が、「水素爆発であれほど大きなエネルギーはでない」という感想を述べたことが紹介されています。

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活断層とはなんぞや?

結論:
活断層というのは虚妄の概念です。断層は地震の原因ではなく、あくまでも地震の結果、すなわち過去の地震の痕跡でしかありません。活断層が動くと地震になるという定説論者は原因と結果をとりちがえているのであり、まったく本末転倒した物の見方であると考えられます。

補足;
私は3.11後のある会合で京大の地震学者に地震=水素爆発の可能性について質問したところ、その先生は水素爆発ではあれほど大規模なエネルギーを説明できないのではないかと答えていました。実は時間がなくてそれ以上聞けなかったのですが、仮にそうだとしても、少なくとも地殻下で水素爆発が起こっている可能性は否定できないのではないかと考えます。その証拠に地下深くに大量の水を流し込むと必ずと言ってもよいほど地震が発生するのです。その他、大きなダム工事のあと水が貯水されると、必ずといってもよいほど地震が起こることが分かっていますし、また大西洋のある島国(アゾレス諸島)では雨が降ると必ず地震が起こるという地域もあります。

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私(石田)も、「水素の核融合反応」の可能性を探ろうと、亡くなられた山本寛氏を訪問して話をお聞きしたことがあります。地震学の改革で共闘できるかと思って訪問したのですが、プレート論を支持されたり、石田理論を無視されたり、その後上手くいかなかった話は[2302]に紹介してあります。

熱解離した酸素と水素は自由電子を放出し、プラズマ状態にありますから、核融合反応が起きているはずです。しかし、私には量子力学の素養がありませんので、分子状態での酸素と水素でも起きる“爆鳴気爆発”のレベルで立論していますが、将来的には天然現象としての“水素の核融合反応”として理解される時代が来るのだろうと思っています。

 それにしても、プレートが押す力で“ひずみエネルギー”が蓄積され、それが開放されて地震になる、という考え方を支持できる地震学者の力学観を疑ってしまいます。
 地殻やプレートというものが岩盤であるのなら、外力が作用すればポキッと折れてしまいます。ハガネ板のような弾力はありません。いくら巨大な岩盤でも、基本的には10×(-4乗)という微小な歪(strain)で破断します。巨大地震を引き起こすようなエネルギーが蓄積されることなど決してありません。

 プレート論に洗脳されていない地震学の素人の方が“真っ当”な判断が出来ているのではないでしょうか。

2563
Date: 2017-08-26 (Sat)
ほころび始めたフィリピン海プレート論
[2468][2471]などで、紹介してきた「大陸はなぜあるの?」に、「西ノ島は大陸の卵」に疑義ありというシリーズが展開しそうです。

第一回目は「科学番組は安山岩線に触れない」という見出しの記事で、[2490][2551]で紹介した徳岡先生の記事にもある『安山岩線』に触れています。

NHKなどの科学番組ではプレート論や付加体論による「思考の束縛」がありますので、『安山岩線』(注:参照)の話題は一切取り上げられません。篠塚氏はJAMSTECの田村氏にメールを送って議論しようとされています。やり取りが明らかになれば、大変面白い議論になると期待しています。

 ところで、「地質学者ならば安山岩線を知らぬはずはない」とありますが、[2550]に紹介した「海に沈んだ大陸の謎」でも、記述はありません。私はネット上の徳岡先生の記事ではじめて知りました。  その安山岩線とは、地質学的には海洋と大陸の境界を意味するものと考えられています。「一般地室学」(アーサー・ホームズ著)によると、下図のように、フィリピン海は西と東に「安山岩線」があります。


東西の両側に安山岩線が存在するフィリピン海
クリックすると大きな図面になります。

 篠塚氏は安山岩線の中にあったムー大陸でフィリピン海そのものがムー大陸があった地域だと主張しています。

フィリピン海プレートなるものには、誕生する場所、つまり海嶺が存在しませんし、地質学的には大陸に分類されるものなのです。

ムー大陸実在論はプレート論、付加体論を信奉する学者達からは否定されてしまうので、メディアで紹介されることはありませんが、説得性のある、論理的な話です。

次の図を見ると、[2551]で検討したサイパン、グァム、ヤップ、パラオなどの島々は『安山岩線』の西、つまり、篠塚氏が「ムー大陸があった地域」と考えておられる場所にあることが分かります。


安山岩線の西に存在するサイパンなどの島々
出典:与論島クオリア

勿論、安山岩マグマが噴出している西ノ島も、花崗岩が見つかっている第三西スミス海丘も安山岩線の西に位置します。

西ノ島の噴火熔岩が安山岩質である理由の石田理論としての見解は[1996][2474]に解説してあります。

新聞やメディアの報道では「フィリピン海プレートが北上して潜り込み、巨大地震発生の原因になる」ので、南海トラフ巨大地震の対策が重要だとして騒いでいます。しかし、それがまったくのウソであるとしたら、お笑いです。

 フィリピン海とは、かつて南方古陸またはムー大陸が存在した場所であったことが、次第に自然科学の俎上に上がってきて、定説のフィリピン海プレート論がほころび始めるのではないでしょうか。

 西ノ島で安山岩(大陸性の岩石)質の熔岩が噴出していることは、その兆候でしょう。早く、プレート論や付加体論の間違いに気付いて、地球物理学の方向転換を図るべきときに来ています。

注:安山岩線

andesite line

太平洋の島々をつくる火山岩は玄武岩であるのに対して,日本列島など太平洋を取巻く大陸の縁では安山岩が広く分布する。安山岩の分布する太平洋縁の境を連ねた線を安山岩線という。大洋底をつくる地殻は玄武岩の性質をもつのに,大陸地殻はこの上にケイ酸分の多い花崗岩の性質をもつ地殻が重なっていることが安山岩線からもわかる。

2564
Date: 2017-08-27 (Sun)
ムー大陸はここにあったのではないか
 フィリピン海プレートと呼ばれている海域は「安山岩線と陸地の間」に位置していて、地質学的には「大陸地域」に分類されることが[2563]の考察で分かりました。

 こんな重要なことが「新しい地球観」(上田誠也著)にも、「日本列島の誕生」(平朝彦著)にも「海に沈んだ大陸の謎」(佐野貴司著)にも書いてありません。

 プレート論者達は、「自分の信ずる学説に不都合なものは無きものとする」という姿勢を執っておられるように思えてしまいます。

 「南方古陸説」も「安山岩線」もプレートテクトニクス理論にとっては「不倶戴天の敵」のようなものです。だから、抹殺したのでしょうか?「学者のやることかよ?」と言いたくなります。

 私はyoutubeに上げた「アトランティスとムーはここにあった」という動画の中で、ムー大陸の想定位置図を提示しています。一つはチャーチワードの想定図で、もう一つは海底地質図の関連から得られる想定位置図です。 チャーチワードの想定図は「海に沈んだ大陸の謎」にもある次のようなものです。

ハワイ、タヒチ、イースターまで含んだ広大なものです。著者の佐野氏はハワイやイースターには可能性がないことを上げて、次のように、ムー大陸そのものの存在を否定しています([2551]参照)。

「ムー大陸の陥没を免れた部分とされるハワイ諸島やイースター島からは、花崗岩などの大陸地殻の痕跡は見つかっていません。 さらに、ムー大陸があったとされる地域の海底調査によっても、大陸地殻の存在は確認されていません。したがって「 ムー大陸はあったのか?」 への回答は「なかった」ということになります。」

こんな単純な理由で否定するのは非科学的な姿勢に思えます。チャーチワード説の否定とムー大陸の否定とは別のものです。  私がyoutubeに上げたものは、次図です。

 激しく大洋化作用を受けた地域([1811]Ruditchの研究より)を囲んだものですが、まったくの非科学的なものとはいえません。しかし、安山岩線や南方古陸という最新の知見から見直すと以下のような位置にムー大陸が存在したのではないかと判断します。

ムー大陸の想定位置図(青色でマークした範囲)

ムーには高い文明があり、ハワイ、タヒチ、イースターを含む地域に影響を与えていたのでしょう。竹内均先生は「ムー大陸」はなかったが、ムー文明は存在したと「ムー大陸から来た日本人」の中で述べています。  
プレート論の伝道者として、地球物理学者として、「大陸の沈没」は認めがたかったのでしょうが、文明があったことは認定しています。

ムーの文明は海洋文明で、世界中に伝播していたという説や日本の三内丸山遺跡にもムーの文明が伝わっているという説もあります。

今後、科学的な側面でムー大陸やムー文明の解明が進むことを期待しています。

先ずは「南方古陸学会」を設立して欲しいものだと思っています。

2565
Date: 2017-08-28 (Mon)
サイパン北西の海底に陸上で形成された河川跡が存在するのは南方古陸の証拠である
[2435]で紹介したマリアナ海溝付近の海底にある河川の跡をグーグルマップで確認してみました。

[2435]には海底地形の遠景写真(測量図)を載せています。


サイパン北西の海底にある河川跡([2435]にあるNo.5の視点)

かつての大陸上にあった山脈から流下する何本かの河川の跡が明瞭に写っています。この現場をグーグルマップで見たのが次の二枚の写真です。

ムー大陸実在の証拠となるサイパン島北西部の海底地形図(広域図)


ムー大陸実在の証拠となるサイパン島北西部の海底地形図(上図白線内の詳細図)

地質学的に「大陸地域」を意味する「安山岩線」の西側に、このような明瞭な河川の跡があることは、この場所がかつては海面上に出ていたことを意味します。大陸上の河川としてでなければ、このような地形はできる筈がありません。

 フィリピン海プレートと呼ばれているこの海域が、かつては大陸であったことは明白です。プレート論、付加体論の「ほころび」は明瞭ですから、勇気を持って体系的な廃棄を行うべきです。

そうしなければ、地質学・地球物理学の発展は望めません。

2566
Date: 2017-08-29 (Tue)
JAMSTEC研究陣のベースにある間違い
[2474]西ノ島の大陸性熔岩の謎解き(2)でも紹介しましたが、JAMSTECという組織の研究方針そのものがプレート論、付加体論に基づいて成り立っていますので、「2474]で述べたように研究は「あらぬ方向」に向かってしまいます。

「大陸はなぜあるのか?」で、「西ノ島は大陸の卵」に疑義あり」との記事にもありますが、科学番組は「安山岩線」をまったく紹介しません。先人の業績に間違いがあるのなら、それを指摘して前に進むべきですが、まったく触れようとしないのはなぜでしょうか。

 組織の長(平朝彦氏)が付加体論の権威であることは知っていますが、科学者としては「気兼ね」することなく、公平に先人の理論を評価すべきです。  公平に扱う「姿勢」と「声」がもっと多方面からあがるべきだと思います。

JAMSTEC関連の広報誌「地球発見」に載っていた記事を抜粋して紹介し、「マントル固体論」、「大陸性マグマの発生論」の間違いを指摘しておきます。何度も繰り返し言っていることですが、“指で押しても動かない大きな釣鐘も何度も押せばやがて動く”ようなものだと思い、今回も指で押す心境で書いておきます。

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大陸地殻誕生の謎に挑む

太陽系の惑星の中で地球だけに存在する大陸。この大陸地殻がどうやってできたのか、実はよくわかっていない。
伊豆半島からマリアナ諸島にかけての海域では、継続的な調査が行われ、この謎を解く手がかりが少しずつ明らかになってきている。今年からは海底掘削プロジェクトも本格的にはじまる予定だ。
大陸地殻誕生の謎に迫る研究の最前線を地球内部ダイナミクス領域の田村芳彦チームリーダーに聞く。
(2014年3月 掲載)

できたてのマグマを世界ではじめて発見

 海底に広がる海洋地殻はおもに玄武岩、陸地を形づくる大陸地殻はおもに安山岩からできている。ただ、マグマからどのようにして安山岩が生まれ、大陸地殻ができていくのか、長い間大きな謎とされてきた。

  「この謎を解くには、まずマントルが溶けて、最初にどんなマグマができるのかを明らかにする必要があります」と田村芳彦チームリーダーはいう。しかし、通常のマグマはマグマだまりを通って地表に噴出する間に組成が変化してしまう。生成されたばかりの「できたてのマグマ(初生マグマ)」を手にすることが研究には不可欠である。

 2013年、その初生マグマが田村チームリーダーらの研究チームによって発見された。2010年、マリアナ諸島のパガン島周辺で行われた潜航調査で、水深2,000mの地点から枕状溶岩を採取し、分析したところ、初生マグマに非常に近い未分化なマグマからできていることがわかったのである。マグマだまりを経ず、直接海底に噴出したものらしい。

 パガン島は「伊豆小笠原マリアナ弧(IBM弧)」とよばれる海洋性島弧の火山の一つである。伊豆半島から小笠原諸島、マリアナ諸島へと2,800キロメートルに渡ってつづくこの地域は、フィリピン海プレートに太平洋プレートが沈み込む「沈み込み帯」にあたり、今も活発に活動をつづける海底火山や火山島が弧を描くように多数点在している。昨年、新たな島が出現して話題となった西之島もその一つだ。プレートの沈み込みにともなって、大量の水や堆積物が地下深部へと運ばれ、これがマントルを溶けやすくしてマグマが生成される。このマグマが上昇することで多くの海底火山ができるのである

 初生マグマの解析の結果、2種類の初生マグマが混ざり合わずに噴出していることがわかった。このことから、沈み込むプレートからマントルに供給される物質は2種類あって、それらが別々にマントルを溶かし、異なる初生マグマをつくると考えられる。初生マグマを手にしたことで、これまでは推論するしかなかったマグマの成因が、詳細にわかってきたのである。


大陸地殻掘削プロジェクト掘削予定地点


掘削地点の海底下地殻構造概念図

海底火山の下に存在する大陸地殻を掘り抜く  

しかし、こうしてできたマグマがどうやって大陸地殻になるのかは依然として謎のままだ。初生マグマをはじめ、沈み込み帯で生み出されるマグマはほとんどが玄武岩のマグマである。海底火山自体も玄武岩からなるものが多い。玄武岩のマグマからいったいどうやって安山岩の大陸地殻ができるのだろうか?

 地震波の観測によるIBM弧の地下構造のデータからは、興味深い結果が得られている。玄武岩の海底火山の地下に、なぜか安山岩らしき中部地殻が厚く存在しているのである。「海底火山の下に大陸地殻ができ、どんどん成長しているように見えるのです」と田村チームリーダー。もしそうだとすれば、「生まれたての大陸地殻」ということになる。

 今年からは、田村チームリーダー率いる「大陸地殻掘削プロジェクト」が本格的に始動する。IBM弧の中部地殻を、地球深部探査船「ちきゅう」の大深度掘削によって取り出し、大陸地殻の成因を解き明かそうというプロジェクトだ。その前段階として、今年はアメリカの掘削船ジョイデスレゾリューション号を使った掘削が3回に渡って行われる。沈み込みがはじまる前の地殻やはじまったころの地殻、現在までの堆積物などを採取し、この地域の歴史的変遷を明らかにするのが目的である。その後、海底火山の地下5.5kmの中部地殻を「ちきゅう」で掘削することを目指す。

 田村チームリーダーは、島弧の火山の下になんらかの理由でできる安山岩の地殻が、衝突によって地上に浮き上がり、それが集積することで最終的に大陸へと成長していくのではないかと考えている。生まれたての大陸地殻を手にできれば、その過程も明らかになるにちがいない。

海底下5.5kmという深さは「ちきゅう」にとってはじめての厳しい挑戦となる。だが、将来的にはさらに深いマントルへの到達も期待される。もしマントルの物質を調べることができれば、地球の成り立ちの全過程を明らかにすることができるだろう。「そのためにも是非、人類としてはじめて中部地殻への到達を成功させ、生まれたての大陸地殻を直接手にしたいと思います」田村チームリーダーはそう意気込みを語ってくれた。

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以上がその抜粋記事です。
初生マグマを採取したという関連記事は次にも載っています。
関連記事: ―海底火山から初生マグマを世界で初めて発見―

一連のJAMSTECの研究の基礎にある根本的な間違いを指摘します。

・マントルは固体ではなく、熔融しています。図には部分融解して初生マグマが生成される、とありますが、固体のマントル物質が部分融解するのではありません。マントルは熔融マグマです。

・地殻が薄いと玄武岩になり、厚いと安山岩になる、という見方は間違いです。

([2474] に紹介した「大陸は海から誕生したとする新設を提唱の図7にある次のような解説文参照
「陸側プレートの地殻が薄い場合はマントルダイアピルが浅い場所でマグマを分離することができるため、安山岩質(初生)マグマが直接生成される。
一方、陸側プレートの地殻が厚くなると、マントルダイアピルが低圧でマグマを分離できるような部分が無くなるので、玄武岩質(初生)マグマしか生成できない。」)

・この地域に既に中部地殻(大陸地殻)(図中緑色部分)が存在するのは、かつて「南方古陸」があった証拠です。古陸が無かった場所からは玄武岩熔岩が噴出し、あった場所からはかつての大陸性地殻が熔融した大陸性マグマが噴出するのは当然のことです。

・部分融解したマグマが地殻内部を上昇するメカニズムは存在しません。

大陸性の安山岩マグマが噴出するのは、

大陸地殻が生まれているのではなく、

南方古陸が沈没・融解したマグマが噴出していることを意味している

注:IBMの説明
izu-bonin-marianaの頭文字をとったものですが、boninは小笠原島がかっては無人島で、bunin-islandと外国でよばれていたものが、bonin-islandになったようです。伊豆・小笠原・マリアナ列島線のことです。

2567 
Date: 2017-08-30 (Wed)
地球物理学は思考力を失った学問か
Science PortalというサイトにJAMSTECの田村芳彦氏の記事がありました。

大陸も海から生まれた? 地球科学における長年の謎に新たな仮説とありますが、マントルが固体であるとしているのにもかかわらず、静水力学で成り立つアルキメデスの法則を適用して立論していることがどうしても納得できません。

記事の内容は[2474]などで紹介したものと同じですが、これだけ明瞭に流体力学の概念を固体力学に流用されるのでは、学問を目指す学徒への混乱は激しいものがあります。

石田理論の立場ではアイソスタシーという概念と同じもので、決して認めることができません。

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新たな発見と、従来の定説を覆す新説とは?

新説を唱えたのは田村芳彦(たむら よしひこ) JAMSTEC 海洋掘削科学研究開発センター 上席研究員らの研究グループ。

これまでの定説は、「地殻の薄い海洋底では玄武岩質、厚い大陸では安山岩質のマグマが噴出する」というものだったが、今回、伊豆小笠原弧とアリューシャン弧の研究から、「地殻の薄い部分の火山は安山岩質、厚い部分の火山は玄武岩質のマグマを噴出する」という新たな発見があったという。この発見を基に安山岩質マグマの成因を探った結果、「大陸地殻が海洋で生まれた」という仮説が唱えられたのだ。

海洋島弧の地殻の厚さに注目する

新たな発見につながる研究の中身に踏み込んでみよう。今回、研究対象とした「伊豆小笠原弧」は、東京から太平洋を南へ約100キロメートルの地点から南方向へ約1,200キロメートルに渡って延び、「アリューシャン弧」は、アラスカ半島からカムチャッカ半島にかけて約2,000キロメートルに渡って延びている。どちらもプレートの沈み込みによって形成される代表的な海洋島弧であり、大陸から遠く離れた両海洋島弧は既存の大陸地殻の影響が少ないと考えられるため、大陸がどのように誕生するのかを研究するのにうってつけだ。研究チームは、この2つのエリアについて、地殻の厚さを調べ、海底火山から噴出したマグマの特性を比較した。

実測した調査データが豊富に揃う伊豆小笠原弧を調べると、北部は水深0〜2,000メートルと浅く、地殻は32〜35キロメートルと厚い一方で、噴火活動と島の拡大で注目を集めた西之島がある南部は水深2,000〜4,000メートルと深く、地殻は16〜21キロメートルと薄いことが分かった。この水深と地殻の厚さの相関関係は、「アイソスタシー」が成り立っているためと考えられる。

アイソスタシーの成立とは何か。大小の氷が浮いた水槽を思い浮かべてほしい。氷は水より密度が小さいので、水に浮く。そして、水面から出ている部分が多い大きな氷ほど、水面下に漬かっている部分も多い。これは氷の重さと氷に働く浮力が釣り合っているためである。地殻とマントルは、この氷と水の関係に例えられる。即ち、マントルに比べて密度の小さい地殻はまるでマントルに浮いたような状態であり、地殻の荷重と地殻に働く浮力は釣り合っているとみなすことができる。これがアイソスタシーの成り立っている状態だ。

 海底面が高ければ地殻が厚く、低ければ地殻は薄い。その結果、水深が浅いほど地殻は厚く、水深が深いほど地殻は薄いと考えることができるのだ(下図)。


図1.地殻はマントルよりも密度が低い。このため、まるで水に氷が浮くように、地殻はマントルに浮いているような挙動を示す。
厚い地殻はマントルの中にも厚く張り出す。結果、水深が浅い場所の地殻は厚く、水深が深い場所の地殻は薄いといえる 筆者作図

伊豆小笠原弧とは異なり調査データが不足しているアリューシャン弧では、このアイソスタシーの考え方と当該エリアの水深データを用いて、地殻の厚さの推定を試みた。その結果、アリューシャン弧東部の地殻は35キロメートルの厚さを持つが、西部では10〜20キロメートルしかないことが判明した。

地殻の厚さとマグマの種類の関係に新たな発見

研究チームは次に、それぞれのエリアの海底火山から噴出したマグマの種類を比較した。(中略)

 これは驚くべき発見であった。現在の地球では、大部分の安山岩質マグマがプレートの沈み込み帯で生産されているが、沈み込んだ海洋プレートの上部マントルで噴出するマグマはほとんどが玄武岩質マグマである。海底火山自体も玄武岩組成のものが多い。このため、「安山岩質マグマがどのように作られるのかは分からないが、地殻の薄い海洋底では玄武岩質マグマが、地殻の厚い大陸では安山岩質マグマが噴出する」というのが、従来の地球科学の定説だった。ところが、今回の両海洋島弧における研究成果は、「地殻の厚い場所では玄武岩質マグマが、地殻の薄い場所では安山岩質マグマが噴出する」ことを明示しており、従来の定説を覆したのだ。(以後省略)

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マントルが熔融していると考えるのなら、まだ大目に見ることの出来る立論ですが、マントルが固体であるという前提の下で、どうしてこのような発想が出るのか不思議です。 中学生や高校生は頭脳が混乱するのではないでしょうか。

学問は基本的に、「思考力」を磨かなければ成り立ちませんが、これは単に「覚えなさい」、偉い人が考えたものだから「記憶しなさい」式の教育になってしまうでしょう。

チョット考えてみれば分ることですが、たとえマントルが熔融していることを認めた議論でも、アイソスタシーは成立しません。 [1782]で考察した小話のように、象さんを氷の上に何年載せておいても、象さんの下だけ氷の厚さが2倍になることはありません。

 地殻は海の底でも連結しています、流氷のように漂っているのではなく、張り詰めた氷床の上に重機を置いても何の変化も起きないことは北極の氷盤から推定できることです。

地殻均衡論(アイソスタシー)を教科書にまで載せて学生を洗脳するのは、学問の末期的症状だと私は感じています。

海底面が高ければ地殻が厚く、低ければ地殻は薄い。その結果、水深が浅いほど地殻は厚く、水深が深いほど地殻は薄いと考えることができる  

とありますが、それはかつて大陸であったときに、「高地であった場所」ほど、冷却が進行して地殻が厚くなったのです。それが海面下に沈降した姿を、今観測しているわけです。

 地球物理学は若者が納得できる合理的な内容にしないと、寂れた学問になってしまうでしょう。今はそうなんじゃないでしょうか。優秀な人材が集まらない、人気がないと聞いています。

2568
Date: 2017-08-31 (Thu)
地軸は変化する− かつては天皇海山付近が極地だった
アーサー・ホームズ著「一般地質図」(Lp.611)に面白い図を見つけました。
地球が姿勢を変えていたという証拠になるようなもので、磁極が日本の東、仁徳海山(gyuot)付近にあったというデータです。




黒丸は更新世と鮮新世の磁極の位置、+印は二畳紀の磁極の位置
地球は姿勢を変えている

二畳紀(2.45〜2.95億年前)には極地が北西太平洋、つまり日本の東にあったことを示しています。 +印はアルプス造山によって乱されていない地盤から採取した残留地磁気の情報、星印はアルプス造山帯を含む岩石からの情報で、当然ながらばらつきがあります。 平均位置は43°N、170°Eですから、[2438]に掲示した図面を見ると、ちょうどNintoku(仁徳)海山の辺りになります。

仁徳ギョーの形成年代は[2438]の図では56.2(単位百万年)の暁新世とされています。二畳紀とはかけはなれていますが、「ギョーの骨格は二畳紀に形成されたが、最新の火山活動は暁新世だった」という可能性もあります。

いずれにしろ、時代によって磁極の位置が違うのは、地球の姿勢が今とは違っていたことを示す証拠です。[2438]の磁極の変化図からみても、地球は何度も姿勢を変えてきたことが推定できます。

 ギョーは海山が波蝕されたものではありません。[1817]で゙解説したように、極域の氷底湖でできた火山です。陸上にあるテプイのようなテーブルマウンテンも同じメカニズムでできたものです。 ([2449]ギョー・テプイそしてテーブルマウンテンの成因は同じである参照)

地球は姿勢を変える
この事実を認めないと、地球の謎は解けない
これがアインシュタインがハプグッド説を支持した理由です

2569
Date: 2017-09-01 (Fri)
地球は「寝返り」を打つかのように姿勢を変え、極地は各地に移動する
石田理論では、ギョーは極域の氷床の中の氷床湖で形成されると考えています。[2568]では、ギョーの存在と絡めて、二畳紀には極域が日本の東に存在した証拠を紹介しました。

 実はホームズの一般地質学では認識されていませんが、アラスカ湾内にもギョーがあって、同じような状況にあったことが推定されます。プラット・ウェルカー海山列というのは、Wikiではボウイ海山に載っている海域にあります。

図中のKodiakが次図のGA-1に相当し、Bowieは一番南東に位置する海山です。


アーサー・ホームズ著「一般地質学L」p.598より

この図の解説で、著者のホームズは「新しい地殻が形成されている中央海嶺から離れる向きにプレートが移動しており、また海溝のところで、それがマントルの中に消えていっているということを、ディーツ(1961)やヘス(1962)は確かな証拠が出る前に示唆した」(p.595)とヘスらの「海洋底拡大説」を支持しています。この章はホームズの死後奥さんが編集したという事なので、ホームズの意見かどうか、不明ですがヘスらはホームズの理論を支えに立論していたようです。

この図だけ見ると、プレート上に形成されたギョーが海溝に沈んでいくように見えますが、海溝や海嶺の位置関係から見て、説得性にかける話です。ましてや天皇海山(ギョー)のならびかた、マリアナ海域のギョーの存在から、一枚の太平洋プレートというものが同じ方向に進行しているとはとても思えません。

プ レート論は破綻しています。ギョーは極域の氷床で形成され、極は平均的には数十万年に一度程度の割合で、各地([2449]参照)に移動しています。

2570
Date: 2017-09-02 (Sat)
大陸移動説は証明されていないのに何故信じるのだろう
ウェゲナーの大陸移動説は戦後劇的に復活したことになっていますが、その証明には矛盾があることを大陸移動論の証明方法には誤謬があるで解説しました。

その中で、磁極の移動ラインは斉一論的な変化、つまりナメクジが移動した跡のような連続線にはならないで、瞬間移動するUFOの出現位置をプロットするようなものになることを解説しました。ラインを引くこと自体がおかしいわけです。

また、「ヨーロッパ大陸とアメリカ大陸とが30度回転して大西洋が開けた」というニューカッスルグループの研究にはアメリカ大陸が海底に沈んでいた時代(二畳紀〜カンブリア紀)のデータも含んでいたり、論理的なミスがあること、その他インド亜大陸の北上理論(ロンドングループ)と大西洋開化理論の前提がまったく違うことなども解説しました。

動画の解説で使った図面が次のようなものです。

たしかに30度回転させれば、大西洋は閉じてしまうような錯覚に陥ります。

しかし、古地磁気学がスタートした時点ではヨーロッパ大陸とアメリカ大陸の資料しかなかったのかもしれませんが、その後各大陸の岩石を同じように調べると、磁極の移動ラインは次図のようにまったく混沌とした様相を示します。


ランダムな事象を連続ラインで結ぶのは本来意味がない

一体全体、古地磁気学から判明したことは何であったのか、と疑問に思えてしまいます。

ところで、ホームズの「一般地質学L」には、大西洋30度回転説を説明する詳しいデータが載っています。

アメリカ大陸の岩石資料は二畳紀以降のものはE、K、J、Trの4個しかありません。P(二畳紀)、C(石炭紀)、シルル紀は少なくとも、グランドキャニオンは海底にあって、堆積が進行していた時代です。大陸とは言えなかった時代の可能性のある資料を採用するべきではありません。

インドやオーストラリア、アフリカの岩石の資料も載っていますが、何の脈絡もないかのようなバラ付きを示します。

つまり、他の大陸のデータからは大西洋の開化を説明できないのではないでしょうか。これで本当に大陸移動説が証明され、戦後劇的に復活したと思っているのでしょうか、不思議です。

 では、なぜ各大陸のデータが脈絡のない「磁極移動ライン」を示すのでしょうか。「地球の科学」(竹内均、上田誠也著)にも明快な解説はありません。

石田理論では[2568]で述べたように「大陸の岩盤が浮沈によって褶曲を受けている」のではないかと思っています。

 ホームズ氏の図27.7([2568]参照)にあるようにアルプス造山活動による影響を受けている場所の岩石を解析すると、データはばらついてしまい、磁極の位置は判然としなくなります。

 つまり、各大陸の岩盤は沈降と浮上を繰り返していること、したがって、沈降したときの褶曲活動で、固まったときの地磁気の方向が歪んでしまっているのではないでしょうか。

 明確な褶曲現象ならば、データを排除すればいいのですが、それは判定が困難でしょう。ということは、ロンドングループとニューカッスルグループのような、「学問上の先陣争い」のような状況下では、「自説に有利なデータ」を恣意的に採用するというような事態も起こるのではないかと疑っています。

何のために学問をするのかという根源的なところまで問われているような気がしてなりません。

武士の世界から仏道に道を変えた三河の禅僧鈴木正三の目には、「知慾餓鬼」「出世慾餓鬼」などの姿が見えたようです。いつの時代でも克服が困難なものは「名声慾」であるらしいです。学者も名声慾の世界に生きているんでしょう。

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