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2551
Date: 2017-08-03 (Thu)
ムー大陸の存在を否定する論拠には矛盾がある
[2550]に紹介した佐野貴司氏の「海に沈んだ大陸の謎」では、ムー大陸の一部と推定される場所で花崗岩が見つかっているのにもかかわらず、突然「ムー大陸など存在しなかった」と断定されてしまっています。まずその論旨を抜粋して紹介します。

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背弧でつくられる花崗岩

国立科学博物館の谷健一郎博士は、この背弧マグマの特徴に注目し、伊豆―小笠原弧の背弧に花崗岩の海丘を発見しました。 彼は明神礁の背弧に存在する複数の海丘を調べ上げ、その中の一つである第三西須美寿海丘がカリ長石を含む通常の花崗岩でできていることを発見したのです。(図4−9 の星印)。この海丘は直径およそ7km、高さ約9 0 0 m のドーム状の高まりです。


須美寿海丘の位置(☆印)

この第三西須美寿海丘の発見は2015年に国際的な科学雑誌に論文として公表され、大陸地殻の研究者らに衝撃を与えました。その理由は、花崗岩が大陸にしか存在しないという固定観念があったからです。 太平洋の海底から通常の花崗岩が見つかったという報告は、これまでに考えられてきた大陸地殻の形成モデルを見直すきっかけとなるでしょう。 そして、未成熟島弧の背弧側は大陸地殻がつくられている現場である、という重要な事実が判明したのです。

ムー大陸伝説の検証
地質学的検証

 第3 章および第4 章では、 地質学により明らかになった大陸の特徴や形成の歴史を解説しました 。これにより、もし第七の大陸が海の下に沈んでいたとしたら、海底にはどのような特徴があるはずかわかったと思います。 大陸の存在を示す最有力な証拠となるのは、海底に大陸地殻の代表的な岩石である花崗岩が見つかることです。ただし、 伊豆−小笠原弧 海底で発見された第三西須美寿海丘の例もあるので、 花崗岩岩があったからといって、海に沈んだ大陸を見つけたことにはなりません。広大な台地状の海底が花崗岩や古い年代を示す堆積岩から形成された大陸地殻であれば、それは海は沈んだ第七の大陸といえます

 これらの考えをもとに、 本章ではいよいよムー大陸伝説を検証していきましょう。第1 章で紹介したチャーチワードの主張は、現代の地質学にもとづく検証に耐えられるでしょうか 。
これまでのところ、ムー大陸の陥没を免れた部分とされるハワイ諸島やイースタ ー島から は、花崗岩などの大陸地殻の痕跡は見つかっていません。 さらに、ムー大陸があったとさ れる地域の海底調査によっても、大陸地殻の存在は確認されていません。したがって「 ムー大陸はあったのか?」 への回答は「なかった」ということになります。

海に沈む複数の大陸

これまでに紹介した地質学的な情報を見る限り、11万2000 年前に太平洋に沈んだムー大陸はなどは存在しません
では、海に沈んだ大陸など空想の産物で、現実には存在しないのでしょうか? しかし諦めるのはまだ早いでしょう。実は、ムー大陸やパシフィカ大陸ほど広くはないものの、かつては大陸の一部であったと考えられる花崗岩や古い堆積岩から つくられてれている広大な海底の台地がいくつか見つかっています。例をあげると、インド洋に存在するセイシェル諸島、 南大西洋に存在するフォークランド諸島などです。 地図帳や地球儀を見て、場所を確かめてみてください。 島々の面積はわずかですが、それよりもずっと広大な大陸棚が海底に存在するのです。

花岡岩の発見

ロードハウ海台が大陸地殻からできているといえる最も有力な証拠は、海台の複数地点から花崗岩の欠片が採取されたことです。図5−2 に示した白丸地点は、ドレッジにより2億年前よりも古い花崗岩が採取されました。ドレッジとは、海底を掘り起こして網でさらうことです。


第7番目の大陸と考えられているジーランディア

ドレッジによる岩石の採取はボーリングよりも安価なので、ロードハウ海台では何度も実施されてきまし。
これらの古い花崗岩は、ロードハウ海台がかつて大陸であったときにマグマが固まって形成されたものと考えられます

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以上が「ムー大陸伝説の検証」の抜粋です。
明神礁の背弧に存在する第三西須美寿海丘から花崗岩が発見されたニュースは「花崗岩は大陸で形成される」という固定観念にヒビをいれ、今後の考え方に影響するだろう、と述べていながら、突然の「ムー大陸否定論」につながってしまいます。

「花崗岩が、一箇所だけで見つかっても、「大陸の存在」にはつながらない。広大な台地状の海底が花崗岩や古い年代を示す堆積岩から形成された大陸地殻であれば、それは海は沈んだ第七の大陸といえる」

という論旨ですが、広大な台地が沈没した場所を探す作業なのですから、「海底に広大な台地が無ければ、見つけたことにならない」という論理は矛盾しています。修飾語を取り去れば「「大陸地殻」であれば「大陸」と言える」、ということになりますが、「当たり前じゃないか」と言いたくなります。

地震学者への公開質問状にある質問2とは、「最初から「震源」に「断層の生成」を仮定しておいて、「活断層理論」が証明されたとするのはおかしい」、という内容です。 石本先生も言っていたことで、「結論である主張が、すでに前提の中に含まれているから、本当の意味で「証明」したことにはならない」というものです。

 沈んだ大陸の場合も同じような矛盾が存在します。大陸地殻を探すのに「大陸地殻」だと思い込んでいるものだけから探している・・・のでは、新しい発見はないのではないでしょうか。

 ところで、[2490] 黒潮古陸は「初期のムー大陸の一部」ではないのかに紹介した徳岡隆夫(島根大名誉教授)氏の黒潮古陸の解説には次のようにあります。

「じつは、フィリピン海にかつて大陸があったのではないかという考えは、古くから日本の地質学者によって唱えられていた説で、サイパン、グァム、ヤップ、パラオなどの諸島には、花こう岩や閃緑岩などの陸的要素を多分にもった岩石が知られているし、陸と海とを境するといわれる≪安山岩線≫はフィリピン海のはるか東にあって、太平洋をとりまいている。またフィリピン海の地殻構造をよく検討してみると、奄美海台、北大東海嶺、沖大東海嶺などには、どうやら陸的な要素がうかがえるのである。」

徳岡先生の示唆される地域を地図上に示したのが次の2枚の図です。


紺色でマークした部分が該当する(花崗岩発見)島々の場所



徳岡先生の論文にある二つの海域と須美寿島の位置を示した図


「広大な大地が沈んで、大地の高山だけが頭を見せている」のなら、“第三西須美海丘の花崗岩だけじゃないか”という理由で「ムー大陸否定論」に結びつけるのは非論理的、無謀な断定です。

 またチャーチワードがムーの一部と見ていたイースター島とかハワイ近辺に痕跡が無いとか、ガスチャンバー説などを持ち出して、全否定するのは科学的ではありません。

地震爆発論学会としては、徳岡先生の論文にある二つの海域は、かつてムー大陸があった場所の一部である可能性が高いと見ています。

著者の佐野氏は第7番目の大陸はジーランディアであるとしていますが、ムー大陸やアトランティス大陸も否定することなく、紹介してほしいものだと思います。

日本にとっては「ムー大陸調査」の方が重要です。

[2505]では、「第7大陸ジーランディア」水没調査に「ちきゅう」が出動するという報道を紹介しました。報道では、ジーランディアの誕生仮説として「マントルプルーム説」、「バックロール説」等が解説してありましたが、どちらも違っています。

その前に「黒潮古陸」をもっと真剣に調査して欲しいものです。「ちきゅう」が使えないのなら、「しんかい6500」を「黒潮古陸」調査のために派遣して欲しいと思います。

日本は「大陸沈没の研究」でのメッカになるべきで、
「プレート論」や、「付加体研究」のメッカにするべきではありません。
文部科学省は「南方古陸学会」を設立し、支援するべきです。
 

2552
Date: 2017-08-04 (Fri)
スミス海丘の花崗岩は南方古陸の存在を証明するもの
ネット上で須美寿海丘の花崗岩の写真をさがしていて、蒲郡市で谷健一郎氏の講演会があったことを知りました。
「花崗岩質大陸の生い立ちを求めて」の案内文を紹介します。

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蒲郡市生命の海科学館『地質の日』講演会
「花崗岩質大陸の生い立ちを求めて:海から陸へ」
講師:国立科学博物館 地学研究部 研究員
谷 健一郎


八丈島西方海域の第三西スミス海丘で発見された花崗岩の露頭(水深約600m)

 花崗岩で出来た大陸地殻は太陽系惑星でも地球にしか存在しないと考えられていますが、地球史において大陸がいつ・どのように誕生してきたのかはまだよくわかっていません。  

しかし現在の地球上で大陸が誕生している可能性が高いとされている場所は、実は日本の沖合いにあります。調査船や潜水船を使った最新の調査から、関東南方の伊豆・小笠原諸島周辺の海底下では花崗岩が現在も出来つつある証拠が発見されました。またこのように海の下で生まれた大陸地殻が陸地にまで成長しつつある現場が日本列島に存在していることも分かってきました。

私は我々人類にとって最も身近な岩石でありながら多くの謎に包まれている花崗岩の成因を明らかにするために、深海底から山岳地帯まで、地球上の様々なフィールドを対象に研究を行っています。本講演では実際の調査風景などを交えつつ、花崗岩質大陸の生い立ちについて最新の研究成果を分かりやすくお話したいと思います。

講師紹介
谷 健一郎 さん
国立科学博物館 地学研究部 研究員
専門は主に海洋地質学・岩石学・地球年代学。海洋研究開発機構における12年間の研究職を経て、2014年より現職。
花崗岩質大陸を作るために必要な大量の珪長質マグマがいつ・どのようにして発生するのか、という疑問から派生して、地表での大規模珪長質火山活動も研究対象にしている。

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谷氏のJAMSTEC時代の研究を見ると、当然ながら、プレート論、付加体論がベースになっています。
抜粋して研究の内容を紹介します。

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2.背景

現在の地球表層は、主に花崗岩からなる大陸地殻と主に玄武岩からなる海洋地殻によって覆われていますが、誕生初期の地球表層は大部分が海洋地殻で覆われており、海洋地殻が地球深部に沈み込む場所(沈み込み帯)である島弧で徐々に大陸地殻が形成されて現在のような姿に成長してきたと考えられています。しかし島弧で形成された地殻が巨大な大陸までに発達するためには、島弧同士が衝突して合体する過程を繰り返す必要がありますが、地球創成期にはこのような衝突が頻繁に起こっていたと考えられているにもかかわらず、これまでその実態は解っていませんでした。

これまでの当機構の研究で、伊豆・小笠原弧に代表されるような、海洋地殻が別の海洋地殻の下に沈み込むことで形成された海洋性島弧では、現在も地下深部で大陸地殻が誕生していることが明らかになりつつあります。さらに伊豆・小笠原弧の北端は、フィリピン海プレートの北上と共に本州弧と衝突しており(伊豆衝突帯)、世界で唯一、現在進行形の島弧−島弧衝突が起こっている場所です。

つまり伊豆・小笠原弧および伊豆衝突帯は、地球創成期に起こった大陸地殻の形成過程と、島弧同士の衝突によって大陸が成長していく過程を同時に研究できる、貴重な研究フィールドであり、その中でも地表に露出している丹沢複合深成岩体は大陸地殻成長過程を解明する上で重要な鍵を握っています。

主に花崗岩からなる丹沢複合深成岩体は、これまで様々な研究が行われてきた結果、伊豆・小笠原弧の深部花崗岩質地質が衝突に伴って隆起・露出したものだとされてきましたが、丹沢のような若い地殻岩石の形成年代を測定するのは従来の分析手法では困難であったことから、いつ、どのように形成されていったかなど形成過程が解っていませんでした。

4.結果と考察

今回実施した年代測定結果から、丹沢複合深成岩体の大部分は伊豆・小笠原弧が本州弧に衝突した後の500万年前から400万年前のマグマ活動によって形成されたことが明らかになりました(図2)。これは丹沢が従来考えられていたような伊豆・小笠原弧の深部地殻断面が衝突によって隆起・露出したものではなく、島弧同士の衝突によってマグマが発生して新たに花崗岩質地殻が形成され、大陸が成長していることを示しています。

さらに今回の結果から丹沢複合深成岩体の冷却速度を計算すると、マグマ形成後に最高で100万年の間に約660℃の温度低下という急速な冷却を経験していたことがわかりました。これは深成岩としては世界的にみても非常に早い冷却速度であり、衝突に伴って花崗岩質マグマが形成された後、マグマが急速に上昇・固結したことを物語っています。本岩体周辺の堆積岩は約700万年前に本州弧に衝突を開始した伊豆・小笠原弧のブロック(丹沢地塊)だとされていますので、衝突開始後わずか200〜300万年の間に花崗岩質マグマが発生して上昇・固結したことになります。この結果から、島弧−島弧衝突帯における地殻の成長速度が非常に早いことが判明しました。

またジルコンの微量元素組成分析から、丹沢複合深成岩体を形成したマグマの原料には伊豆・小笠原弧の地殻物質に加えて、大陸地殻からなる本州弧由来の堆積物の影響もあることが判明しました。このことは島弧−島弧衝突帯における新たなマグマ活動によって伊豆・小笠原弧で形成された島孤地殻が改変され、大陸地殻的な特徴をもった花崗岩質マグマが発生し、大陸地殻組成が進化していることを示しています(図4)。

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この内容は、佐野貴司氏の著書にある「(花崗岩の発見は)大陸地殻が作られている現場」という見解と同じものです。定説論から言えば、マグマは地球内部に遍満するものではなく、衝突によって新たに生まれるものです。今現在衝突によって花崗岩マグマが生成し、固化して大陸が誕生している、という解釈ですが、石田理論ではまったく違う解釈になります。

石田理論では、[1996]西ノ島の大陸性熔岩の謎解き[2474]謎解き(2)などで紹介したように、マグマは地殻の下に遍満していると考えます。大陸が海面下に沈下すると、地殻は薄くなります。そして下部の地殻は熔融しマグマとなりますが、そのマグマは玄武岩質ではなく、大陸性岩石の熔融したものから成り立っています。西ノ島の噴火物は広大な大陸が沈降したときに熔融した大陸性のマグマが噴出しているものです。  
花崗岩は玄武岩マグマが大陸という空冷式冷却によって、時間をかけてゆっくりと深部で冷え、結晶質の岩石に変化したものと考えています。したがって、花崗岩は海がある地球にしか存在しませんが、深部でしか誕生しないので、「衝突に伴う花崗岩マグマの形成」というものはナンセンスです。通常のマグマは冷却・固化しても玄武岩にしかなりません。

 スミス海丘で発見された花崗岩は、かつての大陸を構成していた高山の花崗岩が取り残されたものだと解釈しています。

「現在大陸地殻が作られている現場」という表現だと、「海底にある段階で大陸地殻が形成されている」かのように受け取られますが、大陸地殻は陸上に浮上してから、冷却されて厚くなっていくものです。 ベロウソフ教授が言っているように、「大陸も海底も同じ地質構造なんだ、ただ厚さが違うだけ」という理解が正しいと思っています。

要するにスミス海丘の花崗岩は南方古陸の存在を証明するものではないのか、と思っています。そうでなければ何処で誕生したのか、説明がつきません。

プレート論やマントル固体論では地球の謎は解けない

マグマは地球内部に遍満する!

参考:

「なつしま」による「第3西須美寿海丘での花こう岩発見」の報告(谷氏らによる)を紹介します。

伊豆・小笠原弧における深成岩海山の発見:「なつしま・ハイパードルフィン」NT07-15航海概要報告
谷 健一郎(海洋研究開発機構)他

1. 延宝海山列における深成岩海山の発見(第3西須美寿海丘)
北部伊豆・小笠原弧の雁行背弧海山列のひとつである、延宝海山列・第3西須美寿海丘においてハイパー ドルフィン2潜航を行った。その結果、この海丘は基部から頂部まで全て花固閃緑岩によって構成されていることが明らかになった。シングルチャンネル音波探査でもこの海丘表層には堆積構造が全く認められず、この海丘が火山岩や堆積岩を伴わない、深成岩海山であることを示している。この様な深成岩海山は伊豆・小笠原弧をはじめとした他の海洋性島弧でも報告例がなく、重要な発見である。得られた深成岩試料からは島弧背弧 域における珪長質地殻成長史を解明できると期待される。

2553
Date: 2017-08-05 (Sat)
小学5年生の教科書によるプレート論の洗脳を解く必要がある
『海に沈んだ大陸の謎』(佐野貴司著)の書評記事では「地震学者大竹政和教授によるプレートテクトニクスの話」が小学校の教科書に載っていた、ということなので、調べてみました。 書評記事の抜粋を紹介します。

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この『海に沈んだ大陸の謎』 は2017年の現在、27歳から42歳の読者に特にオススメしたい。なぜならその年代は小学五年生の国語の教科書で大竹政和による「大陸は動く」というプレートテクトニクス理論を扱った説明文を目にした可能性があるからだ(光村図書の国語教科書において2003年度版まで掲載されていた。光村図書は小中学校の国語教科書でトップシェアだそうだ)。そこで大陸がプレートの動きによって動いていることを、“国語”の授業で学んでいるので本書の内容がとっつきやすく思えるだろう。

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ネットには国語教材のなかの地学というサイトに載っていました。

 それによると、実は大竹教授の「大陸は動く」(昭和61〜平成13年(2001))の前に、竹内均教授の「大陸は動いている」(昭和55〜昭和60年)という記事が載っていたそうです。小学校5年生の教科書にです。そのページを紹介します。


事実にもとづいて述べている? どんな事実か?

さらに、ネット上では京大の地震学者鎌田教授による記事もありました。

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岩波科学「科学通信」2004年3月号

科学者のたまごに「大陸は動く」

   鎌田浩毅 かまた ひろき 京都大学大学院 人間・環境学研究科  

大陸移動説は、 20世紀の地球科学最大のトピックスである。 「動かざること山のごとし」という言葉があるが、 大地のかたまりである大陸が動く話は、 小学生にも興味をもってもらえる話題である。

 大陸移動説は、 ドイツの気象学者ウェゲナーが最初に唱えた考えかたである(1)。 彼は、 かつて大西洋は閉じていて、 ヨーロッパ大陸とアメリカ大陸がくっついていた、 という大胆な説を出した。 この考えに、 当時の地球物理学者は難色を示した。 大陸を移動させる原動力が説明できなかったから(注―1)である(2) 。

 第二次世界大戦後、 海底の地形を調査すると大西洋のまん中に巨大な山脈が現れた。 海嶺の発見である。 くわしく調べると、 海嶺から遠ざかるにしたがって、 海底に噴き出た溶岩の年代が古くなることがわかってきた(注―2)。  ウェゲナーが思いついたように、 最初、 北アメリカ大陸とヨーロッパ大陸はくっついていた。 二億三〇〇〇万年ほど前、 噴火とともに大陸が割れはじめると、 間には水が入って海になった。 海嶺の火山活動が、 大陸移動の原動力だった(注―3)のである。

 この話は16年ものあいだ、 「大陸は動く」という題で、 小学校5年の国語教科書に掲載されていた。 地震学者の大竹政和氏による書き下ろし作品である(3) 。

 私は毎年、 文科系の1・2年生向けにプレート・テクトニクスの講義をしている。 大陸移動説にさしかかったところで、 小学校で習ったことがあるという学生が何人も出た。 彼らは当時、 いずれも強い印象を持ったようで、 授業の感想文にそのことを記 してきた。

 “小学校の教科書で読んだ話が、 今また出てきたのには驚きました。 国語の教科書に大学レベルの内容が出てくるなんて、 小学校の教科書はなんてよくできてるんだろう。 それとともに、 ちゃんと科学の好奇心を養うように小学校の教育はできているのだあ、 と感心しました。 ”(教育学部1回生)

 “「大陸は動く」、 私もよく覚えています!高校地理でプレート・テクトニクスをやった時にも、 これを覚えていたからこそ、 スムーズに理解できました。 ”(総合人間学部1回生)

 大陸移動説は、 インパクトのある優れたテーマである。 大陸が移動した論理をきちんと追えば、 小学生にも十分に理解できる。 しかも、 理科ではなく国語の教科書に載っていたのが、 親しみやすかったようだ。 プレート・テクトニクスを理解する準備としても、 必要不可欠の教材である。

 “大陸が動く話、 私も覚えています。 たしか両大陸に同じかたつむりが分布していることも、 根拠にしたのではなかったでしょうか。 これを読んで世界観がひっくり返った感じがしたことを覚えています。 ”(総合人間学部1回生)

 実は、 2004年度から出まわる国語の教科書では、 「大陸は動く」は掲載終了となっている。 これにより大陸移動説を知る小学生が、 今後はいなくなる。 そのことに対しても、 学生はこう記している。

 “大陸自体が動くという考えは、 小学生ながら驚きました。 教科書から削除されてしまったのは残念です。 小学生の時の国語の教科書の内容はけっこう覚えていて、 私にとって思い出ぶかいものになっています。 それが中・高と進んで、 内容がこむずかしくなるにつれて、 印象が薄れていっているような気がします。 ”(文学部1回生)

 科学の専門家が初等教育用の読みものを書く意義は、 たいへんに大きい。 科学が進歩してきた過程には、 たくさんのおもしろい話題がある(2) 。 発見にまつわる親しみやすいトピックスを提供できるはずである。  

大陸移動説のようなエピソードは、 小・中学生が科学のおもしろさを知るきっかけとなる大切な教材である。 学生がこんなに感動しているのに教科書から消えてしまうとは、 次の世代を担う科学者のたまごを失うようで、 たいへん残念である

文 献
(1) ヴェーゲナー『大陸と海洋の起源-大陸移動説-』(上)(下)、 岩波文庫、 246p.、287p.(1981)
(2) 鎌田浩毅『地球は火山がつくった-地球科学入門』岩波ジュニア新書、 256p. (2004)
(3) 大竹政和「大陸は動く」、 『光村ライブラリー16田中正造ほか』、 光村図書、 p.5  (2002)

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以上が鎌田教授の記事です。

大竹政和教授による書き下ろし作品の記事も紹介します。

地震爆発論から言えば大陸を移動させる力」も確定していない段階で、子供たちに“真っ赤なうそ”を教育するのは大問題であるということです。

鎌田教授は「移動の原動力は火山活動」と言っていますが、定説のプレート論では「能動的移動論」、つまり冷えた地殻が重くなって沈み込み、「テーブルクロス」がずり落ちるように水平部分のプレートを引きずり落とすことが原因である、という話になっています。
つまり、地震学者によって、移動の原動力が違うのです。

このような「いい加減な論理」を小学5年生に教えるのは“洗脳”というものです。

『 学生がこんなに感動しているのに教科書から消えてしまうとは、 次の世代を担う科学者のたまごを失うようで、 たいへん残念である』

という見解とはまったく違う見解を持っています。

『消えてしまってよかった、これから洗脳を説くのが大変だ』という見解です。

次に鎌田教授の記事に入れた注を解説します。

注―1 大陸を移動させる原動力が説明できなかったから・・・  解説したように、現在でも説明は出来ていません。

注―2 遠ざかるにしたがって、 海底に噴き出た溶岩の年代が古くなることがわかってきた・・・ 確かに噴出した熔岩の年代は古くなっていますが、“噴出した”のであって、プレートが誕生したわけではありません。その先端部は7〜8000万年ほど確認できますが、その先は“噴出した熔岩”が届いていません。太平洋中央海嶺の近くの海底は熔岩で埋め尽くされていますが、その先の西部太平洋の海底は起伏から見ても、熔岩で埋められてはいません。

注―3 海嶺の火山活動が、 大陸移動の原動力だった・・・ これはプレートの移動力として認定はされていません。移動の原動力は説明不能のままです。特殊な例を除き、通常は移動していません。

次の図からも分かるように、世界の海底には地上の裂け目噴火と同じような構造があり、海洋底海嶺となっています。ここから“噴き出した熔岩”が海嶺斜面を流下し、小山などを埋めていますが、離れた部分(太平洋の西部など)では、埋まっていません。


噴出熔岩で埋まっているのは、割れ目噴火の海嶺付近のみ
太平洋西部のように離れた場所には熔岩は届いていない

プレート・テクトニクスは間違っています
大陸が動くのは特殊な例です

追記:

テレビを見ていたら、伊集院静氏が言っていました、すぐに「つるむな」と、自分の頭で考えなくなるから、ということでした。
地震学者や、プレート論者にも、聞いて欲しいと思いました。
メディアもつるんでいる!
自分の頭で考えよう!

2554 
Date: 2017-08-06 (Sun)
『人類の選択』人類は今岐路に立っている
アメリカのトランプ大統領には言葉の節々から神への信仰心があることがよく分ります。

日本の場合は、神への信仰を表明すると途端に社会の底辺にまで突き落とされるような軽蔑的扱いを受けてしまいます。日本社会にある「神への信仰」にアメリカは恐怖を感じたからでしょうが、占領時の「日本弱体化政策」の中に「信仰心の放棄」を画策したマッカーサーGHQの姿勢が読み取れます。

12年ぶりで行なわれた大川隆法氏の東京ドーム講演の「狙いは何か」といったスタンスでabemaTVで報道がなされています。司会の女性もパックンも島田氏も講演会の本当の意味が理解されていないようです。

YOUTUBEに載っていたabemaTVを9分に編集してみました。

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講演の一部

「私は3億3000万年、寛容の心で人類の緩やかなる進化と発展を見守ってまいりました。
今、私が最後の最終の全ての法を説くために、この日本という国に生まれました。
私に分かる範囲で全ての事を明かします。あなた方は今後、宗教を理由にして国際戦争をしてはならない。

金正恩よ!神を信ぜよ!核兵器を捨て、ミサイルを捨てよ!

習近平よ!神を認めよ!神の元の自由と民主主義を認めよ!

それが地球神の言葉である!イスラム教国よ!あなた方は一神教を名乗っているが、神の声が聞こえているか!聞くなら私の言葉を聞きなさい!

そうすれば、イスラム教徒とヨーロッパの人々が移民を契機としてテロ合戦をすることはなくなるでしょう!
私はそんなことをすすめてはいない!

一般の民間人が自動車に乗って爆弾とともに他の民間人に突っ込むことなど許していない!
母や子がダイナマイトをまいて大勢の中で自爆してテロを起こし、何万人もの人を恐怖に陥れることを認めていない!
あなた方に言う。真の神の言葉を知って、人類はその違いを乗り越えて、融和し、強調し、進化し、発展していくべきである!

これは地球神『エル・カンターレ』の言葉である!二度と忘れることなかれ!あなた方の心に刻んで人類は一つであり、地上的な争いを乗り越える神なる存在を信じて、その下に自由と民主主義を掲げる世界をこれから続けていくことを選びとるんだ!」

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人類は今、大きな岐路に立っています。この一ヶ月の間にアメリカが勇気を持って決断しないと、人類は大きな悲劇に見舞われるようなポイントに立っています。  

 谷底に落ちるのか、さらに尾根道を歩くのか、その選択が迫っています。

 何も出来ない日本の姿に悲しみを感じながら、その後に来る日本の役割を信じて、大川総裁は講演されたのだと思います。

 この一月ほどの間に、人類が失敗すれば、未来は期待できず、その意味で「ドーム最後の講演会」なのかもしれません。

 マスコミ人はそのようは大きな岐路に立つことを認識して欲しいと思います。

 冒頭のインタビューにあった女性に比べ女性アナウンサーのなんと薄っぺらなことか、「すごいイタコ芸を見た」と述べたパックンも将来「恥ずかしい」思いをすることでしょう。

2555
Date: 2017-08-09 (Wed)
益々薄っぺらになるNHKのジオジャパン
youtubeに上がっている「日本列島の骨格(13)」という番組の解説で竹内均先生が日本列島の成り立ちを説明しています。

その中で、「今から二億年くらい前、日本列島はまだ海面下にあり、南北2千キロ(北海道から九州までの距離に該当する長さ)に渡って大サンゴ礁が延々と連なっていた。秋吉台、福岡の平尾台、岩手の龍泉洞などもその一部である。そのサンゴ礁が浮上して日本列島になった」と解説しています。大陸の端っこが分裂して移動し、観音開きのように日本列島が折れ曲がった、などとは一言も言っていません。


竹内均先生の解説する日本列島の誕生説

 今の日本列島の位置に大サンゴ礁が連なっていたことになっていて、付加体論の平朝彦教授(『日本列島の誕生』岩波新書)が言っているような、南方の温かい海でできたサンゴ礁が移動してきたとは言っていません。伊豆半島が南方から北上したことも、口にしていません。

竹内均先生の日本列島サンゴ礁起源説

しかし、NHKのジオジャパン([2543]に紹介した「列島誕生・ジオジャパン」第1集(7月23日放映))では、乙藤教授の「日本海観音開き論」とか、「大陸の端っこが引きちぎられた論」などを紹介していました。さらに二回目のジオジャパン第2集(7月30日放映))では、西日本の山岳と東日本の山岳の形成が違う原因でできたと説明していました。

 西日本は紀伊半島にできた巨大カルデラ噴火と、その下部にできた花崗岩が地殻を押し上げて山地ができたとしています。一方東日本は、フィリピン海プレートと太平洋プレートの動く方向が変化し、東西圧縮という力で地殻に“しわ寄せ”ができるようにして、山地ができたとしています。随分と都合の良い解釈だと思います。  

プレート論導入の先達でもあった竹内均先生でさえ、現在の日本の位置で海面下にサンゴ礁ができ、それが母体になって日本列島ができたと考えていました。  

最近の学者たちは、大陸移動論を妄信し、プレート論、付加体論を(移動の原動力を説明できないまま)、ふんだんに(?)駆使して、勝手な理論を吹聴しています。

 どこかで歯止めをかけないと、科学的な真実からどんどん遠ざかって、何がなんだかわけの分からない話が横行してしまう社会になってしまいます。

 NHKの地球科学番組は芸人を登場させ、内容も益々薄っぺらなものになっていきます。

 今日は不用品の回収に来てくれた人と地震の話になり、爆発論を紹介したら、スンナリと受け入れてくれました。プレート論の洗脳などあまり深くは効いてはいないようです。

2556
Date: 2017-08-10 (Thu)
NHKジオジャパンのMobilist発想による解説は安易過ぎる
プレート論の立場を取っておられた竹内均先生ですら、日本海の「観音開きモデル」を採用してはおられません。

 学者諸氏は、竹内先生が活躍していたころには、日本列島の東西で残留地磁気の方向が違うことが判明してなかったんだよ、とおっしゃることでしょう。

それにしても、Mobilistの発想は安易過ぎますので、蒙を啓いておきたいと思います。

 NHKのジオジャパンでの解説図面を利用して、現代の地球物理学の矛盾を解説します。

次図は[2510]にも紹介したMobilistの考え方ですが、アジア大陸の端っこが引きちぎられ、亀裂に海水が入って、徐々に大陸から離れたものが日本列島の基礎になっているという説です。


NHKジオジャパンによる日本列島誕生説

日本列島は海洋底の堆積物が鉋屑のように削られ集積してできた、という話(付加体理論)とも違うアジア大陸の破片のようなものが骨格であるという話です。鉋屑が日本と訊いて「そんなの嫌だ」と言った学生の声がありましたが([2483])、「中国やロシアと同じ大陸の破片が日本だ」と聞いたらやはり「そんなの嫌だ」という声が発せられることでしょう。

プレート論では大陸に向かって押されている筈なのに、なぜ引きちぎられるような力が生まれるのか、その答えが数値計算で証明されるという論旨です。


ジオジャパンによる“大陸引きちぎり”事件

自重で沈み込んだプレートがカルマン渦のような反流・対流を引き起こし、その力で「潜り込みの場」そのものを沖合いに押し戻し、そのときの力で「引きちぎり現象」が起きて大陸の分裂が起きると言う解釈です。

「海に潜ろうとしたら、自分の起こした反流がものすごくて、潜れなかったよ」という落語の世界なら「お笑い」として人気が取れるような話ですが、とてもまともな科学者は信じることができないでしょう。

大陸から引きちぎられた古・日本列島は真ん中で回転するように折れ曲がったという主張は、岩石に記録された残留地磁気の方向が西部と東部とで異なることが発見されたから生まれた仮説です。

もともとは東西ともに、同じ北方向を向いていた筈である、現在方向が違っているのは、回転するような形で“折れ曲がったに違いない”という「観音開き説」ですが、短絡発想に過ぎません。

石田理論では、西日本の火山活動と東日本の火山活動は活動期に時間的なズレがあったものと推定します。

「ジオジャパン」では西日本の活動が先行し、東日本は後から活動したようです。両者の活動期間の中間に、地球の姿勢が変化したと考えれば残留地磁気の方向が変化したことは何の不思議もありません。ハプグッド教授が提起した地殻そのものが「オレンジの皮だけがズルッと滑る」ように、地球が回転したことが原因です。

[2438]に述べたように、地球は何度も姿勢を変えています。

アインシュタインが支持した「地殻滑動論」を採用して、地球史を再考するべき時代に来ています。

2557
Date: 2017-08-10 (Thu)
ネット社会ではメディアの偏向報道も見透かされる
1 0日の産経新聞・「極言御免」で阿比留瑠比論説委員が、「10年前から続く印象操作」と題する記事を書いています。
記事の内容は年金制度の推移とメディアの怪しげな報道に関するものですが、「国家のゴマカシ」については、私も国政選挙に挑んだときに声を大にして訴えました。
積み立て方式が、いつの間にか賦課方式だと言いくるめられ、「老人は若者に援助されている」という負い目をもたされて活きねばなりません。歴代の政治家、官僚、マスコミへの公的な憤慨を持っています。 選挙戦で述べたように「一度日本を洗濯しなければなりません」

 興味を引いたのは最後に書いてある「ネットが暴く不公平」という部分です。


メディアの不公平で不誠実な姿勢が多くの人にバレる時代

インターネットの普及で、メディアが「捏造報道」「黙殺行為」を行ったとしても、過去のように国民をごまかすことはできない状況が生まれているという認識です。


「活断層理論」とか「プレートテクトニクス」、あるいは「付加体理論」などに信憑性がないことは、ネットを通じて国民に周知される時代なのではないでしょうか。  

メディアは謙虚にならないと、国民から「見放させる時代」に突入しているのだと思います。

 ところで、アメリカのメディア、特にリベラル色の強いニューヨークタイムズはトランプ政権の足を引っ張る報道ばかりしています。しかし、国民の多くは大統領を信用しているようで、NYタイムズの誤報が「顰蹙」を買っているようです。

リバティーの記事を紹介します

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「ニューヨーク・タイムズが入手した内部文書によると、トランプ政権は、白人への差別と見なされる『積極的差別是正措置(affirmative action)』を巡って、大学に対して調査や告訴をするため、司法省の公民権部門の人員を見直す準備をしている」

この「積極的差別是正措置」とは、大学入学に際して、黒人や女性などの従来排除されがちだった志願者を、白人の志願者よりも優先的に合格させる制度のことを指す。米国内でも「逆差別」だとして、撤廃を求める声もあがっている制度だ。

 ニューヨーク・タイムズは、手に入れた内部文書から、トランプ政権がこの制度の見直しを図っていることが判明したと報じた

裏取りのない情報に基づいた報道
しかし2日、これが誤報だと発覚する。記者会見で同紙の報道について質問を受けたサラ・サンダース報道官は、「ニューヨーク・タイムズの報道は裏取りのない情報に基づいたもの」だと断じた。司法省のサラ・イスガー・フローレス報道官も報道を否定した。

むしろ、報道とは正反対の事実が発覚した。司法省によれば、オバマ政権だった2015年5月に、アジア系アメリカ人に対する差別に関して行政への不服申し立てがなされていたが、前政権がそれを未解決のまま残しておいたため、トランプ政権下で司法省が調査を進めようとしているという。

これを受けて同紙は2日、アジア系アメリカ人が人種差別に苦しんでいるという旨の記事を掲載した。「積極的差別是正措置のバトルは新たな焦点を迎えた。 アジア系アメリカ人だ」という見出しから、あくまで誤報ではなく「新事実」が発覚したという体裁にしたい思惑がうかがえる。

こうしたニューヨーク・タイムズの報道姿勢は、他メディアから批判を浴びている。

米誌ザ・ワシントン・イグザミナーは、「ニューヨーク・タイムズは積極的差別是正措置の報道に関して、本当にしくじったようだ」と見出しを打ち、同紙の誤報がメディア不信を過熱させるものだとして批判(3日付電子版)。加えて、アジア系アメリカ人への差別は広く知られているにも関わらず、内部文書がそれに関係するものだと思いつかなかったのかと、ニューヨーク・タイムズの報道姿勢に疑問を呈している。

保守系のニューヨーク・ポスト紙も、ニューヨーク・タイムズの誤報を指摘した上で、大学入学でのアジア系アメリカ人に対する差別の深刻さを明らかにした(3日付電子版)。

フェアな秩序を目指すトランプ
実際、アジア系アメリカ人への差別は根深いもののようだ。プリンストン大学の調査によると、アジア系アメリカ人が白人の子供と同じレベルの私立大学に入るためには、SAT (大学進学適性試験)で140点も高く得点しなければならないという。こうした現状をおかしいと考えた人々が政府に対策を求め、トランプ政権が手を打とうとしているということだ。

人種差別主義者や白人至上主義者だと評されるトランプ氏だが、行動を一つひとつ紐解くと、そうした評価が誤解だということが分かる。

選挙期間中にも、トランプ氏は国境に壁を建てるという公約を掲げたが、これは違法移民が麻薬売買などによってアメリカの治安を乱していることへの対策であり、民族への差別から来るものではない。むしろ、技術や学歴の高い移民は歓迎するとしており、2日には移民受け入れ条件に関する法案も発表した。

トランプ氏は、差別観に基づく白人至上主義国をつくろうとしているのではなく、努力をした人が正当に評価されるフェアなアメリカ秩序をつくろうとしている

ニューヨーク・タイムズなどのリベラルメディアがトランプ氏の真意を知ることはしばらくなさそうだが、アメリカ国民が真実に気づくのは時間の問題だろう。国民のリベラルメディアへの評価が今後どう変化するかに注目したい。

(片岡眞有子)

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阿比留氏の産経新聞の論調は一番まとも感じがしていますが、地震関連の報道に関しては、他紙と同じようなものです。
 依然としてプレート論者の単なる仮説に基づいた報道のみで、地震爆発論に関しては黙殺権の行使が続いています。

 やがて国民のほうが情報を先取りして、「メディアの「地震関連報道」は間違いだらけで、信用できない」という声を上げるのではないでしょうか。

日本国民が真実に気づくのは時間の問題だろう

2558
Date: 2017-08-14 (Mon)
シェールガス採掘と地震の関係をアメリカに教えるべし
オクラホマ州でのシェールオイル採掘に伴う地震に関しては、すでに[2071][2381]などで何回も紹介してきました。(その他、[1851]、[1852][1926][2007]など)

本日の毎日新聞にはオクラホマのガス採掘地で地震多発という報道がありました(読者から連絡あり)。


報道記事の欄外にも書きましたが、「廃液などの液体を地中に圧入することは危険」です。
理由は、トコロテン式に地下水を地下の高熱地帯に押しやるからです。押しやられた地下水(H2O)は熱解離という化学反応現象により酸素と水素に分離します。この水素と酸素が元に戻るときの「爆鳴気爆発」が地震の本当の原因です。

この事実を知らないで、「企業の利益」を優先してアメリカの台地をズタズタに脆弱化すれば、やがて恐ろしい事態に見舞われるでしょう。

ある出版社の当時の社長に「アメリカに地震の原因を教えてあげないと大変な事になる」と連絡しましたが、まったく反応はありませんでした。

今回毎日新聞が報道しましたが、数年前には毎日新聞の偉い方も「石田さんの理論は査読ありの論文になっているのか、なっていれば取り上げることができるが」という姿勢で無視されました。

地震爆発論が地震学会で査読されて通過する時代が早く来て欲しいものです。

地震爆発論学会には学会誌のようなものがまだありません。当サイトがその代わりを担っています。

5559
Date: 2017-08-16 (Wed)
定説「日本列島の誕生」批判
YOUTUBEに上がっていた第39回 教育映画祭入賞作品
「日本列島の誕生」を利用させて頂き、プレート理論や付加体理論の間違いを解説しました。

制作者の方には憤懣の気が走ることでしょうが、自然科学の進歩発展のためにご容赦ください。

地震のメカニズムも化学反応としての、水素爆発であると気付かないと、地震予知も、防災対策も実効あるものにはならないでしょう。

過ちては改むるに憚ること勿れ

5560
Date: 2017-08-17 (Thu)
南方古陸が存在した証拠集め
[5559]に紹介した動画の中で5:30辺りに、四万十帯の砂岩と泥岩の砂泥互層の話が出てきます。

「砂岩を顕微鏡で見ると、ほとんどが大陸で生成される花崗岩の破片である」と解説してあります。

 四万十帯は白亜紀に形成されたものとされていますが、そんな昔に日本列島の河川から花崗岩の破片が流出していたとは思えません。  
花崗岩は大陸の深部でゆっくり冷却されて結晶質の岩体に成長するものです。被覆表土がなくなり、風化・浸食されて、河川から流下するのには相当の時間を要する筈です。

20:50辺りには四万十帯よりも古い秩父帯の、「5.5億年〜1.8億年前の赤道付近で積もったチャート」の話もあります。  
さらに日本で最も古い黒瀬川構造帯の地層の話も、付加体論や大陸移動論によって解説がなされています。

 石田理論ではその頃の日本は赤道近くにあった、地球はそのような姿勢になっていた、と解釈しています。

 秩父帯とか黒瀬川帯とかは、日本列島が海面上に姿を見せる前の海底での話です。花崗岩など日本列島にはなかった筈です。

 その海底に砂泥互層があり、花崗岩の破片があるのなら、それは別の大陸から流れて来たはずです。

 正珪岩(オーソコーツアイト)を顕微鏡で見ると円摩された石英粒子で構成されているそうです。さらに全体としても円摩されていることは砂漠や湖を持った相当大きな大陸で誕生したものであることが分かります。

つまり、

@ 大陸で誕生した花崗岩が一旦風化して崩れ、水面下に層状に分化して沈殿する。
A さらに、浮上して石英層だけが砂漠の飛砂となって石英粒子が円摩される。
B 円摩された石英粒子が、大陸の沈降によって、地球内部の高熱に接近し、正珪岩という変成岩となる。
C 次いで、大陸が浮上し、正珪岩層が地上に姿を現す。
D やがて風化作用や、山体の崩落作用を受けて崩壊し、河川を流下する間に全体としても円摩される。

という気の遠くなるようなプロセスを経てきたと言われています。また、当然ですが日本列島にはどこにも正珪岩の地層はないそうです。

そのオーソコーツアイトの礫が四万十帯を含む日本列島各地で見つかっています。ただし、粒径は四万十帯のものが一番大きいそうで、日本海側よりも太平洋側のほうがオーソコーツアイトの流出源に近いことを意味しています。

ということは、オーソコーツアイトも、砂泥互層に含まれる花崗岩の破片も、南方にあった南方古陸から流れてきたものという可能性が高いと考えられます。

定説では中国大陸から流れ着いたものとされていますが、説得性にかけるのではないでしょうか。

過日、「オーソコーツアイト探し」に周参見まで一泊のドライブをしました。

 探したオーソコーツアイトは、次の動画の6:45辺りに載せてあります。一見真っ黒な石と真っ白な石が石英質の透明度がありました。



長径:29mm
のオーソコーツアイト?

中央の黒い石が長径29mmの正珪岩らしい礫

一昔前には「黒潮古陸」という学術用語が地質学関連の学会にあったそうです。([2491]-[2497]、)

プレート論、付加体論に駆逐(?)されてしまったようですが、是非とも復活させたいと願い「南方古陸」の証拠収集を行いたいと思っています。

追記:

英国人のジャーナリストであるヘンリー・ストークス著「大東亜戦争は日本が勝った」を読了しました。

[1961]に紹介したように、「ルーズベルトが日本を罠にはめた」ことは知っていましたので、素直に納得できました。しかし、知らなかったこともたくさんありました。

 天正少年使節団がヨーロッパで見た「日本人奴隷の少女達」の報告と、「バテレン追放令」の目的は「日本人奴隷売買の禁止」にあったという件ははじめて知りました。

 なんだか、「南方古陸の復活」や、「プレート理論の否定」が、「大英帝国の崩壊」とダブって見えるような気になります。

「白人の考えたプレート論」を打破しよう・・・なんて・・・。

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