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611
2003/09/02(Tue) 15:29
パトロス
Yahoo! Internet Guide 上で取り上げ
トップページに、事務局からも報告されていますが、Yahoo! Internet Guide という雑誌の2003年10月号に、ANS観測網が紹介されています。
http://www.zdnet.co.jp/internet/guide/url/0310/sp1.html
インターネット情報サイト1000の中に、PISCOさんなどと共に、取り上げていただけるまでになったとは、嬉しいことです。
141番目の紹介ですが、(PISCOさんは144番目)
「民間人だって参加できる電磁波異常から地震を予知」(地震発生前に見られる電磁波の異常発生を観測して報告するネットワークを構築するサイト。参加方法や大地震から身を守る方法を解説。)

となっています。ANSが誕生して一年にもなっておりませんが(約10ヶ月)これからは社会的な影響という視点も入れて運営していかなければいけないなと感じております。

612
2003/09/04(Thu) 22:25
パトロス
日時と場所を明記した予告
[602]で紹介にした「日時、場所」を明記して大地震の発生を予告している情報にたいして、PISCO掲示板でもその非合理性が話題になっていました。
・ ほんと、いいかげんにしてほしいですね。何の根拠もない情報は。今までこういった類の情報は当った、ためしがなく、情報を流す人の品格を疑います。
・ 今回の情報は、皆さんの仰るとおりインチキだと思います。私も、このような情報に惑わされないよう、気をつけたいと思います。このような情報を記入した事で、情報を流す事に加担してしまった事にも気が付きました。

と言う書き込みがあります。当該情報と目される発信元は、過去にも同じような情報を発し、予告が外れて顰蹙を買ったと聞いています。
その情報が必ずしも「何の根拠も無い」ということではないと思いますが、何度も言いますが、多点観測によるものでないこと、特殊事情によるノイズを削除できないこと、さらには小規模地震と大規模地震との区別ができない、などという問題を含んでいます。ましてや地震の発震理論が明確でないことから、経験則だけに頼っているところに限界があると思います。

一般の読者だけでなく、マスコミもその辺りを認識しだしたと言うことが、その機関が信頼性を無くしつつあってYahoo! Internet Guide という雑誌の特集に取り上げられていない原因ではないのでしょうか。

明確な発震理論があって、その理論に基づいた合理的なものであるのならば、日時と場所を明記した予告・警報というのは認められるべきであると思います。ANSはそれを目指していますが、データが蓄積されるまでは、当面の間記録簿トップにありますように、「本情報に基づく判断は各自の責任において行ってください。判断された結果に対してANSは責任を取れませんのでご了承ください。」とお願いしております。

613
2003/09/05(Fri) 07:20
ノリマン
不安を煽って有害なのでは
ANSの趣旨説明欄には「地震予知に関する立場ですが、長期予測的地震予知」は不可能であり、また意味のないことだという立場をとります。」とあります。
今話題になっている、日時と場所を明記した予告が当たるかどうかは分かりませんが、少なくとも「安心感というよりは、恐怖感のような」ものを醸成しています。したがって「意味が無いというよりも、不安を煽って有害である」と言うような感じがいたしますが・・・。
614
2003/09/05(Fri) 14:35
パトロス
そうですねえ
ノリマンさん 今話題となっている予告への考え方ですが、発信元と目されている機関の社会における信頼度は現状ではかなり高いようですので、失礼の無いような言葉を選ばなければなりません。

ところで、そこの警告的な予知情報はかなり以前から、漏れ出ているようですので、「長期予測的地震予知」の範疇に入るものかと思います。現在の「長期予測的地震予知」の手法は経験則だけに基づいたものであり、合理的な判断とはいえないと思います。たとえ一回当たったとしても、次回はどうなるのかは分かりません。

私は「地震はいつ来るのか、などと心配せずに生き生きと生活するのが良いのです」と言うのも立派な人生訓だと思いますので、確率何パーセントと言った長期予測は必要ないと思っていますし、不安を醸成して有害であると思っています。しかし人命が損失されるような大地震の直前予知だけは必要であり、国家的事業として取り組まなければいけないと思っています。またそうした巨大地震ほど、SN比が高くなって顕著な数値が出るものと考えています。

つまり、経験則だけに頼る地震予知手法を見直して、合理的な新しい地震発震理論を見つけ出し、理に適った直前予知を目指さなければいけないと思っています。
したがって、ご意見がご質問であるとしたら、その答えは「そうですねえ」ということになりましょうか。

615
2003/09/06(Sat) 07:32
パトロス
八ヶ岳南麓天文台の警報
八ヶ岳南麓天文台が観測する異常現象について、全内容が明日公開されるそうです。詳細は発表を待たないと分かりませんが、9月15日を中心に関東圏が危険で、警戒は本年いっぱいということのようです。15日に発生しなかった場合、約4ヶ月もの間、市民を大地震の恐怖にさらすのも酷なものがあると思います。経済活動への影響も出るでしょう。

今のところANS観測網の報告にはそのような兆候は現れてはいません。

616
2003/09/07(Sun) 08:52
パトロス
生産性の高い生き方をしたい
今日は八ヶ岳南麓天文台の地震予知情報が公表される日だそうですが、どのような反響になるのか少し心配しています。
ANSの会員には、八ヶ岳の会員の方もおられるようです。八ヶ岳の会員全てがそうだとは言えないでしょうが、次のような言葉をみても、かなり不安感を抱いておられる方がいることはたしかでしょう。

「今回の情報についても、かなり前からFAXがながれてきていましたが・・・ 何度も修正されてきました。今までにも 関東、東海で地震が、という事が2度ほどありました・・・ そのたびに 不安な毎日をすごしました。 公表については大賛成です が 真実みをおびてきたので恐怖の毎日です その日まで こんな気持ちでいるなんて、なんだか死刑宣告をうけたようです  暗いです。」

私は長期間に渡り暗い毎日を過ごさせることになるような予知情報の発令には賛成できません。セミナーの[614]でも次のように述べました。
「私は「地震はいつ来るのか、などと心配せずに生き生きと生活するのが良いのです」と言うのも立派な人生訓だと思いますので、確率何パーセントと言った長期予測は必要ないと思っていますし、不安を醸成して有害であると思っています。」

合理的でない理由で悩むのは取り越し苦労と言うものです。コンパス異常が広がらない限り、また安心センサーが広範囲で落下しない限りは、私は安心して、楽しく生き生きと人生を送りたいと思います。それでもドカンと来て命を落とすことがあればそれも寿命だと考えます。その方が、毎日びくびくと不安な気持ちで暮らすよりも生産性の高い健全な人生が送れるものと思っています。

617
2003/09/08(Mon) 00:02
パトロス
八ヶ岳南麓天文台の報告に想う
八ヶ岳南麓天文台が発表した南関東M7クラス地震の可能性を拝見しました。

「今回一般公表させて戴く形をとらせて戴きましたが、過去例、観測歴ともに少なすぎ、また分かりにくい部分もありますため、大型地震として発生しない可能性も考えられます。どうか絶対に地震が発生するなどとは理解しないで下さ。」と言うコメントなので一安心しました。発表では発生する事象の可能性が3ケースあると述べられています。

@ 予測規模 M7.2±0.5 予測時期 9月16日〜17日±2
A 予測規模 M7.2±以上 予測時期 今後の観測による(10月末以降等)
B ・サイレント地震等、有感地震として発生しない可能性
・ 火山性活動前兆の誤認の可能性
・ その他、経験の無い地殻活動によるもの
とありました。多分@を過ぎてAとなり、やがてBの可能性に落ち着くのではないだろうかと推測します。<br>発生しない可能性の根拠になっているサイレント地震(ぬるぬる地震)に関しては、ありえない現象であると私は思っています。またスロースリップという事象も存在しないと思っています。定説地震論を信奉される方からは非難轟轟かと思いますが、これは坂柳教授が「烏合の集団」と厳しく批判されておられるように、GPS観測を死守し、何とかその結果に意味づけをしようとする関係者のあがきのようなものではないかと思っています。

先ほど発行されたWeekly まぐまぐ ANS News通巻14号の今週のコラム
◆脱皮しない蛇は死ぬ
とも関連しますが、測地学的地震予知から脱皮しないと、坂柳先生の厳しい言葉、
http://www.ailab7.com/sakayanagi.html
を甘受しなければならなくなるように思えてなりません。
なお、同天文台報告が随所に旧地震学の知見に基づいた解析で構成されていることも判明いたしました。

618
2003/09/08(Mon) 09:18
ノリマン
判断は自己の責任で
八ヶ岳南麓天文台の発表を私も見ました。台長さんのコメントの最後に次の言葉がありました。
「今回一般公表させて戴く形をとらせて戴きましたが、過去例、観測歴ともに少なすぎ、また分かりにくい部分もありますため、大型地震として発生しない可能性も考えられます。どうか絶対に地震が発生するなどとは理解しないで下さい。もしもの場合を考えて、身の回りの危険個所を直すとか、ほんの少しであっても、防災は決して無駄ではないと考えます。個人個人の防災が、お隣近所の助け合いが、それらの小さな防災の点が集まれば、大きな面の防災に繋がると思います。今回は私たちの予測が間違っていることを望みます。

 最後に、本情報内容等により、何らかの被害や損害が発生した場合でも、当、八ヶ岳南麓天文台ならびに職員は、何ら責任は負いません。                   八ヶ岳南麓天文台 台長 串田嘉男 

  」

以上ですが、なんだか割り切れないものを感じます。日本中が大騒ぎになっても、私どもの責任ではありません、と言うのもどうかなと思いました。ANSの方針である「判断は各自の責任において行ってください。」の方が良心的だと感じました。

619
2003/09/12(Fri) 23:00
パトロス
関東の大地震の兆候は見られず
アシスト社のビルトッテン氏が八ヶ岳南麓天文台の地震警報に敏感に反応されているようです。
「セミナー、研究会中止/延期のお詫び
 アシストでは、近頃発表された関東大地震の予測を真剣に受け止め、震災対策をとっております。特に地震発生日と予測されている9月16日〜19日は、震災時のご移動等でお客様にご不便をおかけしたくないため、東京で開催予定のセミナーや研究会などをすべて中止または延期させていただくことにしました。お客様にはご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解の程、お願い申し上げます。

                 (株)アシスト 代表取締役 ビル・トッテン

また、トッテン氏は次のようにも語っておられます。
 私は先日、ある大企業のトップの方から関東圏にマグニチュード7規模の大地震がくるという予測をしている研究者がいるという話を伺いました。先の阪神淡路大震災と同規模の大地震が、地盤の緩い過密地の関東圏で起これば、その被害は途方もないものになるでしょう。阪神淡路大震災の犠牲者は6430人といいますから、その犠牲者は何万人にも上る可能性があ閧ワす。 地震予知の話をきいてしまった限り、私はこれをなるべく多くの方へ伝える必要があると思いここに書くことにしました。知ることによってそれなりの準備や心構えをしてその日を迎える方が、不意打ちを食らうよりも被害が少ないのではないか、また予測が外れ、地震が起こらない、そうなることが一番良いことではないかと思います。いずれにしても、関東には大地震がいつ起こってもおかしくない、と政府の地震防災対策委員会も言っています。 以下、週刊朝日(2003年9月19日号)に書かれた地震の予測に関する記事の抜粋です。

として、週刊朝日に載った記事の紹介をされています。
それにしても、M7クラスの大地震が起こるような前兆はANS観測網に現れておりません。いつ起きてもおかしくない関東の大地震という言葉は常識のようにまかり通っていますが、私はそのようには思っていません。繰り返しますが、プレート説を信仰するから、「もうそろそろ、プレートの潜り込み量が反発を起こす限界に達しているに違いない」と言う結論に導かれるわけですが、プレート説が間違っていれば、おのずと違った結論になります。私は、プレートが一定速度でもぐりこむから大地震が周期適に起こるとは思っていません。大地震が繰り返されているのは、地殻の疲労破壊が生じるための、繰り返し現象であって、疲労破壊には、そんなに明確な周期性があるとは思っておりません。

620
2003/09/13(Sat) 00:22
パトロス
八ヶ岳情報の検討会の様子
12日に行われた八ヶ岳南麓天文台情報の検討会の様子が読売新聞にのっています。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20030912ic22.htm
「今月中旬に南関東でマグニチュード7・2前後の地震が発生する可能性がある」と発表したが、他の研究者の観測では何ら異常が検出されていないことなどから、「研究者同士が協力し合って検証する必要がある」との結論に達した。

ということです。また、肝心の「今月16―17日前後に南関東で阪神大震災級のマグニチュード7・2程度の地震が起きる可能性があるという件に関して、「電波の反射が2月から始まっているが、前兆期間が長すぎるのではないか」などの意見が出た。

ということです。確かに半年も前から大地震の警報が出されたとしたら、不安感の長期継続状態となって酷なものがあります。直前の予知はもっと短期に出現する現象を決め手にして実施したいものだと思います。

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