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601
2003/08/27(Wed) 11:04
パトロス
解離ガス発生説を採っています
ノリマンさん[590]の新聞解説http://www.ailab7.com/gomihatuden3.html
では

「貯蔵サイロ下部での燃焼が中心部へ移り、RDFに含まれるプラスチック類が溶解する一方、上部からの放水で表面は冷却され、プラスチック類が大きな円盤状の固まりとなった。

これがRDF全体に〃ふた"をする格好となり、上部からの放水がたまった。この表面に何らかの要因で亀裂が入り、大量の水が高温状態の中心部へ一気に流れ込んだことで水蒸気爆発が起こったとしている。」

となっていますが、私は「タンクの蓋が200メートルも飛び去ったというのは、発生した解離ガスがタンクの上部に充満して着火爆発したとするほうが合理的に思えます。」と書いています。

今もそう思っているのですが、今回の一斉放水で爆発事故が起こらなかったのは、サイロの蓋が無かったからだと思います。前回は蓋があって、解離した水素と酸素の混合ガスがサイロ上部の空間に貯留されていたのだと思います。消防当局の見解は聞いておりませんが、温度の変化、燃焼部分の移動などなどで解説されるのかもしれません。

しかし私は、今回は蓋がなくて解離ガスが貯留されずに飛散した可能性があると思っています。あくまでも解離ガス発生説を採っております。

602
2003/08/27(Wed) 21:16
パトロス
過熱気味の論争に想う
地震前兆掲示板というサイトで、ある方が、日時、場所、地震規模を明記し、信頼できる筋からの情報であるとして、巨大地震の発生を示唆する文章を載せました。「ほぼ確実との事ですからかなり心配です。」と言うこの書き込みが発端で、管理者が「感情的にならず、冷静に科学的な議論をお願い致します。」と注意するほどの過熱した論争がしばらく続きました。そのなかで、「ANS大地震予兆観測情報」の多摩市コンパス異常の話題まで載りました。ANSの理念は社会に安心感を醸成することにありますが、これとは反対の方向で利用されているようで、それが心配ですからコメントをさせていただきます。

まず、ANSが登場した経緯の概略を紹介します。

ある方が、警告されている大地震は「仮に起これば、震源は多摩区で9月2〜3日狙いなんですがね。」と記入されたのに対して「これなんですが、『ANS大地震予兆観測情報』によると。

●異常報告(5度以上)
西8度/東京都多摩市
西6度/東京都多摩市
 とあり、片方は相当前から続いています。

あまりにも長く続いているので測定ミスなのかなとも思っていたのですが、そうでもなさそうと言うことですか。」と書き込みがありました。

測定ミスと勘違いされてはいけないということで、観測報告の当事者であるルフランさんが「大地震のみの観測網としてスタートしましたが、3/13 4/8 の茨城県震源の地震には、指針が5度以上西を指し戻ってから発振。6/11には西10度にズレ 6/16に発振後は一時西15度になる等、全国で中規模の地震にも対応している例が見られています。」と書き込みをされています。

さて、ANSはルフランさんが解説されているように避難行動を要するような大地震の検知を目的としています。中規模地震の検知もできるかもしれませんが、信号と雑音の割合を示すSN比は、小さな地震になるほど小さくなってしまい、本当の信号を検知することが困難になります。判断にも誤差が入ってしまいます。

また、警報として出された信頼できる情報というのがどこの情報であるのかは知りませんが、ANSのように全国100点を超える観測点(常時観測では無いにしても)の情報から判断しているわけではないと思います。

多点観測の威力は、狭い範囲での局所的な異常と、広範囲に渡る異常とを判別できる点にあります。巨大地震ならば、感度の低い観測器具(たとえばコンパス)であっても、広範囲の観測点で、異常を検知する筈です。

地球上には、電気伝導度の高い鉱脈の存在などで、地電流が流れやすい特異点的場所があるのかもしれませんが、その存在は多点観測の結果見つけるしかないわけです。特異点の存在が不明である現状では、多摩市や、敦賀市、名古屋南部、といった良く異常値報告がある場所が、特異点なのか、あるいは未知の要因があるのかはまだ分かりません。

一点観測では大地震とは余り関係の無い原因で検出されているかもしれない異常報告があっても、これを除外することができません。今回の信頼できる情報なるものが、特異点か、あるいは未知原因による情報であるとしたら、一般的情報ではそれほど大きな地震ではないのかもしれません。そうした判断が科学的判断と言うものではないのでしょうか。

ANSは広い範囲で異常報告がなければ一般情報とは言えないので、大地震の心配は要りません、という安心感を社会に醸成したいと考えています。加熱気味の意見交換から抱いた感想です。

603
2003/08/28(Thu) 00:25
管理人
熱海湊で新発見
熱海湊を水中考古学として調査されている國次さんから2回に渡りメールをいただきました。

・この7月21日にも石積の塀を見つけたのですが東西南北に張り巡らし、外側はまるで迷路です。メインの石塀の中に階段が有るのですが、日金山(十国峠)か富士山を向いて昇っています。

この近くには土台石の様な物も有り、建物が建っていた気配も感じられ、とても不思議な世界です。
この他に沖合いの水深36mには龍神様の祠の屋根らしき構造物が有り、朱色に塗った塗料が光沢をはなって700年以上も経っているとは感じられません。 そうそう、宮城仙台湾かその近くにには古い港が沈んでいると、以前にテレビか何かでやっていました。

伝承として語り継がれているとも聞きました。 直接聞いた訳では無いので定かでは有りませんが?
8/24日には東京新聞紙面にて「熱海版アトランティス」として掲載されました。
・太平洋岸の交易上で大分の瓜生島や熊野地方、伊豆での熱海、香取と鹿島、仙台周辺そして青森へと繋がって行きます。
特に伊豆はその中間で重要な場所であり、伊豆の七島への定期航路も熱海に有ったと思っています。
方位版の存在や正確に作られた護岸石垣、60mにも及ぶ大桟橋が3本も有り、多分造船所も有ったやも知れません。
ただ、この地に住んでいた集団は今の所文字を使っていた形跡が無いのですが、いずれ見つかると思います。

604
2003/08/29(Fri) 11:13
パトロス
一般の方の観測報告も歓迎します
岡山理科大のPISCOが発信している地震危険度の情報に関して、疑問があることをこのセミナーの
[570]http://www.ailab7.com/log/eqlog561-570.html
[477]http://www.ailab7.com/log/eqlog471-480.html
でも話題にしましたが、二日前からまた、この話題が載っています。
・「何も起こらない。そして、危険度高なのに、誰も騒がない。うーん、この危険度高ってなんなんだろう?
工事を近くでしてます・・・ていうのも何か笑えますねえ。(すいません、茶化して・・・)」
・「目の前に原因とも思われるものが転がっている。それが分かっていて何の策・手立てもしないのか?」
・「現状での地震予知情報発信には心から反対します。研究は賛成ですが・・・」

というような議論の流れです。イオン濃度と地震との因果関係が本当にあるのか、という問題もありますが、やはりこれはセミナーで述べてきましたように、一点観測の情報に基づいて危険度を発表するという点に問題があるのだと思います。

ANSでは本日より、観測記録簿を一般公開することに踏み切りました。記録簿のトップに、「本情報に基づく判断は各自の責任において行ってください。判断された結果に対してANSは責任を取れませんのでご了承ください。」と表示されていますように、判断はセミナーやニューオフィス、或いはライブラリーなどにあります、新地震理論の知見に基づいて各自の責任で下していただくことになります。現段階でも、全国で100観測点を優に超えておりますが、全てが常時観測ではなく、異常発生時のみの観測・報告点もあります。したがって、実験中という現状でもありますので、PISCOさんのような危険度の判断を下すことは避けたいと考えております。

また観測点の増加が精度・信頼度の向上につながりますので、会員以外の方でも、観測・報告にご協力いただける場合には、記録簿トップにありますANS事務局にご連絡をお願いしたいと思います。事務局より記録簿への記入方法の連絡があるかと思います。

605
2003/08/30(Sat) 09:28
パトロス
スロースリップとかプレスリップとかは御伽噺
スロースリップと呼ばれる地表面の動き(私にとっては御伽噺です)が話題になっております。石田研究所の見解は
[222] http://www.ailab7.com/log/eqlog221-230.html
[260] http://www.ailab7.com/log/eqlog251-260.html
に示してありますが、解離ガス爆発説からはスロースリップとかプレスリップとかが地震の前に起こるとはとても考えられないものです。
静岡新聞と、本日の産経新聞とから紹介します。
静岡新聞より
(2003年8月19日)
スロースリップは継続 東海地震直結情報なし 予知連が判断
 政府の地震予知連絡会(大竹政和会長)は十八日、都内で定例会を開いた。県西部で観測されている地震を伴わないわずかな地殻変動の異常(スロースリップ)は続いているが、東海地震に直結する情報はないとの判断だった。  大竹会長は「どこまで進んだら(東海地震の)危険水域と言えるのか、今、一番の悩みの種」と述べ、注意深い監視が必要との考えを示した。地震防災対策強化地域判定会の溝上恵会長も、先に想定震源域の外側付近で起きているスロースリップが「固着域を際立たせることになる」との考えを示している。

 また、防災科学技術研究所は三ケ日町の傾斜計のデータを約二十年さかのぼって解析した結果、新たに浜名湖付近から東南東方向に向けた地面の傾き(隆起)の始まりが、衛星利用測位システム(GPS)で観測されているスロースリップの始まりと一致したという。委員は、多様な観測データを総合して東海地震を監視することが大切との認識を新たにしている。

産経新聞より

(2003年8月30日)
東海地域 地殻異常「ゆっくり滑り」10年前にも発生
東海地震の想定震源域近くで続いている「ゆっくり滑り」と呼ばれる地殻変動の異常が、約十年前にも二年間にわたり起きていたことが、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の調査で二十九目、分かった。

東海地域では通常、陸の下に沈み込むフィリピン海プレートに引きずられる形で、地面は北西方向に沈降する。しかし平成十二年以降、静岡県・浜名湖周辺で逆に南東方向へ隆起する現象が始まり、地震も回数が減って静穏期に入っている。

同研究所は、静岡県三ケ日町で観測した昭和五十六年以降の地面の傾斜記録を洗い直したところ、六十三年四月から約二年間、今回とほぼ同様の隆起と静穏期があったことを突き止めた。

この隆起現象は、想定震源域の周辺で陸側プレートが海側プレートから、ゆっくりはがれるスリップ現象によって起こるとされ、東海地震発生の長期的な準備過程のひとつと考えられている。

一方、東海地震の前兆とされる「プレスリップ(前兆滑り)」は、同じような滑り現象が加速して大地震につながるもの。「ゆっくり滑り」の領域が想定震源域内に移動したり、地殻変動が加速した場合は要注意とされている。

同研究所の松村正三・固体地球研究部門長は「今回の現象が東海地震に結びつくかは分からない。今回のゆっくり滑りも終息に向かう可能性が強いと思うが、変化量は前回より三割大きく、要警戒であることは間違いない」と話している。

606
2003/08/30(Sat) 22:57
パトロス
三重県のごみ発電所爆発事故の真相迷宮入りか
産経新聞8月30日夕刊(三重伊賀版)に、三重県のごみ発電所爆発事故の調査委員会の報道がありました。
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ごみ発電所爆発  好気発酵で発熱か 
事故調査委 高温化の原因審議へ
多度町にある県企業庁ごみ固形燃料(RDF)発電施設の爆発事故で二十九日、燃焼工学や微生物工学、安全工学などの学識経験者ら八人でつくる「県ごみ固形燃料発電所事故調査専門委員会(委員長・笠倉忠夫豊橋技術科学大技術開発センター化学技術コーディネーター)の第二回会合が名吉屋市内のホテルで開催された。委員会後、笠倉委員長は「発熱の原因は、酸素がある中での"好気発酵"の可能性が高いという意見が集中した。発酵条件には水分が必要だが、RDFが水分を吸着するものなのか、好気発酵ともども検証実験をする」と述べた。

爆発要因の火種については議論していないとしたが、「石炭でも条件が満たされれば火が出るので、ガスバーナーの火が直接の爆発原因になったとは考えにくい」と、ガスバーナー引火説の可能性が低いことを示唆した。

一方で議論されている水蒸気爆発の可能性については「RDF貯蔵タンクが爆発当時の現状にないので検証のしようがないので、今後も分からないだろう」と指摘。爆発直後に自い煙が立ち上がったとの証言については「だから水蒸気爆発だったとは断定できない。爆発に伴い水蒸気が上がったかもしれない」と分析した。

爆発原因が貯蔵タンクの構造上の問題にあるのではないかとの疑念には「福岡県大牟田市のRDF貯蔵タンクは多度町のタンクの数倍もあり(問題はないので)、貯蔵方法に問題があったとはすぐには考えにくい」と話した。

RDFに混入している消石灰と二酸化炭素の化学反応で高熱が出たのではないかとの説に対しては「発熱の速度や二酸化炭素がどう発生しどう分布したのかなどをみないと分からないので、なんともいえない」と否定的な見解を示した。次回以降は発酵後になぜ高温化したのかなどを集中審議する。

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「爆発直後に自い煙が立ち上がったとの証言」は解離ガスが爆発によって結合水としての水蒸気に変換されたと解釈すれば、すっきりすると思います。結局水蒸気爆発も、解離ガス爆発もどちらも報告書には出てこないのでしょう。曖昧模糊とした調査報告書で終わりを迎えることが推定されます。

607
2003/08/31(Sun) 10:01
ノリマン
ソクラテスの霊的視点
昨日配信されたWeekly まぐまぐ ANS News の13号で、T大学教授とありますのは、想像するに天下のT大学のことかと思います。N大学も推測はできるのですが、こうした学会をリードしているような大学の先生方が、何故プレートテクトニクス理論ばかりサポートされるのでしょうか。糸川先生のような賛同者が大学人の中から現れてもいいように思うのですが、大学に在籍する間は無理なんでしょうかねえ。

ところで、「地震の謎を解く」PRC出版を県立図書館で読んでおりましたら、ソクラテスの霊的視点を地球物理学者が誤解し、そこからプレート論を作ったのではないかと云う趣旨の論点があって面白かったです。

608
2003/08/31(Sun) 13:00
パトロス
飯田汲事先生の晩年の会話
ノリマン様 確かに、プレート論がこれだけしっかりと社会に根を張り、プレート論以外では大学入試にも合格しない現状で、定説に異論を唱えることは大変でしょう。大型タンカーから救命ボートに乗せられて放り出されるようなものかもしれません。食料なし、信号手段なし、捜索活動なし、のような状態になるのかもしれませんね。

でも、大学を離れたら気楽に乗れるヨットがあります。石本巳四雄博士の弟子であった飯田汲事先生と、先生の晩年にお会いして地震論を交わしたことがあります。飯田先生はプレート論のことを板論と表現されて「板論はどうも違うという話があるんだよねえ」と述べられて、板論に懐疑的でありました。もっともオフィシャルに語られたことは無いとは思いますが、大学を離れた晩年にはタンカーを下りて、ヨットに乗り換えられたような雰囲気がありました。しかし、ライブラリーにも出ていますが、プレート論を正しいと信じておられる方は生涯大型タンカーを下りることはないでしょうね。

ところで、ソクラテスの霊的視点の話はプラトンの書いたパイドンと言う書物の中にでてくるものですが、「地震の謎を解く」にあるその部分を少し紹介しておきます。
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十ニ枚のプレートの発想原点は何処にあるのか   〔ソクラテスの観た地球〕
しかし、どうして十二枚のプレートが地球を包んでいる、そしてプレートが潜り込んでいる、というような考えかたが生まれたのでしょうか。これは推測なんですが、プラトンが書いたパイドンという書物のなかに原因があるのではないでしょうか。その書物のなかで、ソクラテスが「真の大地は上から見ると、色とりどりで、ちょうど十二枚の革からつくった鞠(マリ)のように見える」と語っています。この文章はソクラテスが霊的な視点から地球を観じて、表現したものでありますが、これを西洋の地球物理学者が、現実の地球構造と混同して、地球科学の中に取り入れてしまったことに原因があるように思えてなりません。ソクラテスという人は兵士として戦場にも赴いていますが、一晩中、立ち止まって動かなかったというような奇癖があったことが知られています。実は霊的能力を持っていた人で、その間に、霊界探訪をしていたようであります。霊的な世界に入って、この地球を見下ろして、十二枚の革でできた鞠のように見えたわけです。霊能力を理解できない西洋の物理学者達がギリシャに回帰したい心情から、プラトンの書物の中に、地球の謎を解く鍵を見いだした、と錯覚したのではないかと思えるのです。

石田昭著「地球の謎を解く」−地球は誤解されている− PRC出版 より

609
2003/09/01(Mon) 12:30
パトロス
興味津々熱海湊の潜水調査
[603]に紹介した熱海の國次さんより、私が見そびれてしまった7月31日のNHK報道のビデオを送っていただきました。拝見したところ、私には古代熱海湊の港湾荷揚げ施設のように思えましたので、興味津々でした。メールのやり取りを紹介します。

石田:石段は明らかに人工的なものですよねえ、ひょっとして潮位変化に対応できるような古代の港湾荷揚げ施設ではないのでしょうか、碇石がこんなにたくさん発見されるのは、熱海が相当賑わいにある海路の要衝だったのでしょうね。市役所ももっと力を入れて調査すれば、郷土の歴史教育資料にも観光資源にもなりますのにねえ。

國次:調べて行けば面白い結果が出るやも知れませんね! 護岸の石垣や石畳、大桟橋、東西南北を意識した塀の石積等とまんざら石田先生の土木工学とは遠縁でも無い様です。

大桟橋が水深20mで、石の塀や階段の場所は水深を変えて浅くなり、階段の所で21m〜19m位となります。<br>ただ、地震と陥没した時にどの程度の不陸が起きたかですが・・・。波の打った感じが有り、石畳と一部石積及び大桟橋は同じ傾きです。

歴史的に分かるまでには結構時間が掛かるとは思いますが、根気良くやって行こうと思います。
昨日にGPSで位置測定を始めましたが、初めて使う物で不慣れで・・・、 一箇所だけですが、地図上で位置の確認が出来ました。(GPSは凄い)
GPSでの基点と補点が打てれば海底地形が補足出来ます。早い時期に海底図の作成によって全体模型が作れると良いのですが!

610
2003/09/01(Mon) 17:39
パトロス
再調査された関東大震災の真相
セミナー[456][457]http://www.ailab7.com/log/eqlog451-460.html
でも紹介しましたが、関東大震災を再調査された鹿島建設・武村雅之氏の研究が31日の産経新聞に載っていました。
http://www.ailab7.com/kajima.html
そのなかで、関東大震災の地震は3連発で襲来したことが岐阜測候所の記録から判明したこと、最大10メートルのズレが生じた事などが述べられています。
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関東地震の震源断層は、神奈川県西部から千葉県の房総半島を含む長さ百三十キロメートル・幅七十キロメートルの範囲に及ぶ。その広大な断層域で最大十メートルのズレが生じたものだった。「阪神大震災」をひき起こした兵庫県南部地震の震源断層は長さ五十キロメートル、幅十五キロメートル。関東地震の震源断層のけた外れの大きさがわかる。

また、火災旋風は台風と関係があるという新しい見解が述べられています。

九月一日は立春から数えて二百十日にあたる日だ。昔から台風の襲来しやすい時候として警戒されているが、八十年前のこの日も九州から進んできた台風が能登半島付近にいた。中心気圧九九七ヘクトパスカル。関東地方にも強い風が吹いていた。

現在の横網町公園(東京都墨田区)にあった被服廠跡で起きた火災旋風は、台風の影響を強く受けて発生し、四万四千人が死亡している。台風と重なっていなければ、関東地震の死者は半減していたはずなのだ。

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以上ですが、震源断層という考え方には疑問を感じます。関東大震災では濃尾地震のような目立った断層ができなかったとされていますし、解説図にあるような断層が動いたというのは旧地震学での視点に立っています。新しい地震学(石田理論)では丹沢あたりの震源地下で解離ガスの爆発が起こったのだという解釈になります。また台風の話は始めて聞きましたが、旋風は地下から噴出する解離ガス(他の可燃ガスも混入しているかもしれませんが)が大きな原因であると思っています。

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