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591
2003/08/22(Fri) 22:43
パトロス
水蒸気爆発の実験
T氏から水蒸気爆発の実験を録画した資料が送られてきました。参考にしてください。
http://gomasan2.hp.infoseek.co.jp/waterbomb.htm
592
2003/08/23(Sat) 09:59
ノリマン
行徳高校南側にある工場
前兆現象掲示板に行徳高校南側の工場の件が載っていました。同データから地震前兆の判断するときには、一般解なのかどうかの吟味が必要になります。そのためにも、書き込みの提案は重要な意味を持っていると思います。

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南側には
投稿日 8月23日(土)06時35分 投稿者
 ペットボトル製造の最大手、吉野工業所という会社を御存じでしょうか。非上場ながら日本を代表する大企業であり、不況知らずで稀に見る右肩上がりの業績を誇っています。業態柄、盆や正月を除くと、夏季前にもフル稼働があるようです。この市川工場は行徳高校の直ぐ南側に位置しています。

 真摯な観測姿勢を否定するものではありません。当事者も暗に記しているように、こうした影響も少なからずあるものと思われます。数万人規模の大組織であるなら、関係者の一人や二人見ているかも知れません。稼働時間との因果関係を調べてほしいものです。

593
2003/08/23(Sat) 15:57
パトロス
原発事故は解離ガスの爆発ではないか
原発事故の原因が水素爆発であるという記事がasahi.comに載っています。
http://www.asahi.com/national/update/0821/040.html
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東京電力は21日、福島第一、第二原発と柏崎刈羽原発(新潟県)で、93〜97年に水素燃焼が原因の恐れがある計測装置の損傷が8件あったと発表した。中部電力浜岡原発(静岡県)で01年に起きた水素爆発による配管破断事故に関連し、東電に今年6月「これ以前に同じ事故があった」と公表を求める告発文が匿名で寄せられ、類似例を調べていた。どれも水素爆発と断定できる証拠はなく、国への報告義務や安全への影響はなかったという。経済産業省原子力安全・保安院は「損傷発見時に公表した方が望ましかった」としている。

 計測装置は格納容器の外側で、配管から延びた内径7・5〜25ミリの細管を通じて圧力などを調べる。当時、東電は火がついた可能性を検討。他電力と共同研究もしたが原因究明できなかった。念のため97年から各原発で水素爆発対策を進めたという。 (08/21 23:12)

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以上ですが、原発事故も、ごみ発電所の事故も高熱環境下における水の挙動に無知であるために起こっている事故のように思えます。
「放射線による水の分解で水素が生じて・・・」とありますが、放射能で分解することがあるのかどうかは知りません。しかし、原発では高熱水がパイプ内を高速度で走っているのではないでしょうか、とすれば管路の屈曲部では圧力減少部分ができて、水の熱解離現象は一層のこと発生し易くなるはずです。そこに少しずつ解離ガスが溜まっていけばいつか爆発につながることが考えられます。水素爆発と言っている正体は、解離ガスの爆発なのではないでしょうか。冷水が通る管路と高熱水が通る管路とでは、解離現象という面で全く違った設計理念がいると思うのですが、解離現象についての知識がない現状では、原発の設計も危ういものがあるように思います。水の熱解離現象を十分に研究把握した上で、住民に納得のいく説明をしないと、原発の安全性への理解は得られないのではないでしょうか。ましてや事故を隠蔽するような姿勢では原発への反発は深まるばかりです。

594
2003/08/24(Sun) 08:41
パトロス
地震と原発の関係者こそ解離ガスの研究を
原発に関しては、私は賛成・反対のどちらのサイドにも関係しておりません。どちらかと言えば、代替エネルギーが見つかるまでは、努力して安全に原子力を利用する技術を向上させるべきではないのかと思っております。代替案が無いのに反対するのでは、生活レベルのダウンを覚悟するか、環境悪化を我慢するかしかないように思います。その意味で電力会社には努力をお願いしたいと思っているのですが、反原発運動全国連絡会発行の「反原発新聞」

http://www.hangenpatsu.net/about/index.html
の記事を見て驚きました。原発は耐震性以前の問題として、水素爆発を起こす可能性について何も分かっていないのではないのだろうかと言う疑問があることがはっきりと分かるからです。経済産業省原子力安全・保安院への原子力資料情報室の申し入れ書(2002年1月11日)を抜粋して紹介します。

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(前文略) とくに配管破裂事故に関して貴院(経済産業省原子力安全・保安院)は、「水素の急速な燃焼」(いわゆる水素爆発)が配管破裂の原因である可能性が高い、とする中部電力の結論を受け入れ、事故炉を含め水素が滞留しやすい構造の配管を有する15基の沸騰水型炉に対して、高圧注入系の起動試験前に非凝縮性ガスなどの滞留物を排出すること、および、そのための排出弁を取り付けることで安全上の問題が起きないかのような見解を示しておられます。しかしながら、今回の事故において水素爆発の原因となる水素および酸素がどうして当該の配管内にたまってしまったのか、「水素の急速な燃焼」の直接の発生起点は何であるのかが、まったく明らかになっていません。

そのような段階で上記の対応策をすすめることは、まったくの拙速であると考えます。対策内容に関しても、高圧注入系の本来の機能を保証するとはいえず、対策後においても当該の15基は依然、高圧注入系を使えない不安定な状態で運転を継続することになり、安全上重大な問題があると考えます。(後文省略)

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「水素爆発の原因となる水素および酸素がどうして当該の配管内にたまってしまったのか、「水素の急速な燃焼」の直接の発生起点は何であるのかが、まったく明らかになっていません。」と言う文章があります。地震の原因を追求している石田理論によれば、パイプ内を流れる高温度の環境下の水から、熱解離という反応によって酸素と水素が分離してくることは十分に考えられます。

地震関係者だけではなく、電力会社や原発の関係者も水の解離現象、解離ガスの爆発現象を学んでいただく必要がありそうです。

595
2003/08/24(Sun) 11:31
パトロス
原発事故の原因究明を真剣に
2001年にドイツの原発で起こった水素爆発事故の情報です。
http://www.cnic.or.jp/news/antenna/404.html
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独原発でも水素爆発発生か
抜本見直し迫られる対応策
『週刊金曜日』No.404(2002/3/22)
昨年一二月一四日にドイツ・シュレスビッヒ−ホルスタイン州にあるブルンズビュッテル原発(ハンブルグ電力、沸騰水型、電気出力八〇・六万キロワット)で起きた原子炉補助冷却系配管の破損事故について、(中略)

環境原子力安全省の報告や記事によると、破裂したのは「炉心スプレイ系」とよばれる配管で、原子炉圧力容器の頂部につながっている配管の垂直にのびた部分である。(中略)

事故が起きた一二月一四日、ブルンズビュッテル原発は一〇〇%出力で運転中であった。格納容器内に蒸気が漏れ出たことを示す警報が鳴るなどしたため、運転員は炉心スプレイ系の機器の合わせ目からの漏洩と判断し、弁を閉じてこの系統を閉鎖したのちも運転を続けた。州当局はハンブルグ電力からの事故報告に納得できずに、再度の調査を求め、ようやく二月一八日に原発の出力を下げて調査に入ったところ冒頭の様な配管の破裂が判明し原子炉が停止された。

ルンズビュッテル原発事故の原因はまだ調査中だが、浜岡原発のようなL字配管ではなくまっすぐの管の垂直に取り付けられた部分で水素爆発が起きた可能性があり、水素爆発が起こりやすい配管を一五基の沸騰水型炉だけに限定した日本の原子力安全・保安院の抽出調査も対応策もやり直さなければならない。

(原子力資料情報室 上澤千尋)
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L字配管、断面急変部などのある管路では圧力の急減場所ができるために、高温度環境の下では解離ガス(酸素と水素の混合ガスで、石田理論に出てくる解離水のこと)が発生し易いと思われます。ドイツの事故のようにL字配管でなくても発生するということは、もっと真剣に高温度下の水の挙動を調査しなければいけないことを意味します。

電力会社は事故を隠蔽しないで、また専門家だけで調査するのではなく、理にかなった話ならば素直に素人の意見も聞く姿勢が必要です。そうして積極的に原因を究明しないと、住民の理解は得られないでしょう。

水が熱によって解離するということは、理にかなった話です。

596
2003/08/25(Mon) 00:08
パトロス
ANS Video roomに新作を追加
久しぶりに、ANS Video roomに新作を追加しました。ニューオフィスの23と26とを一緒にしたような内容ですので、少し重くなってしまいました。タイトルは「深発地震面の意味とマントルの対流」です。御笑覧ください。

http://www.ailab7.com/DVconvection.html

597
2003/08/25(Mon) 17:46
ノリマン
将来は新・地震学会のサイト開催を
パトロス様 ビデオの新作大変興味深く拝見しました。深発地震は海溝部付近だけで起こり、海嶺部には見られない現象である理由がよくわかりました。プレートの運動とは関係ないのですね。

本日のWeekly まぐまぐ ANS News 通巻12号にありますように、通常科学からは、全く見えてこない変革科学としての地球観であることが良く理解できました。
また、将来的には新・地震学会の年次学術発表会を、会場費、旅費、宿泊費などを掛けずにこのサイト上で開催できるんだなあ、という感想を持ちました。
3分間スピーチと、説明画面を集めるだけで、学会が開けますね。事務局は大変でしょうかねえ・・・。

598
2003/08/25(Mon) 19:45
パトロス
歪も応力も蓄積されることは無い
日経サイエンスに載っている記事ですが、新しい地震学説だそうです。大きな地震が結構同一地区で起こっていることから考え出されたようですが、坂柳教授が聞かれたなら、どのようにおっしゃるのでしょうか。歪の蓄積といい、応力の蓄積といい、力学的にナンセンスであると思います。同一地区で地震が頻繁に起こるのは、解離層が安定しないからです。圧力と温度の関係で決まってくる解離水と結合水の割合が最初の大地震によって均衡を失って、なかなか安定しなくなっているのです。勿論余震を繰り返しているうちに、地盤が弱って、大きな破壊に至ってしまうというケースもあるでしょうが、歪や応力が蓄積されるということではありません。一応紹介しておきます。

http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0304/quake.html

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予知への新しい手がかり 地震連鎖のメカニズム
R. S. スタイン
 次の大規模地震は世界のどこでいつ起こるのか――。それを予知することは地震研究者にとって長年の夢だった。1990年代初めまでは、地震の原因となる断層運動は非常に複雑であり、史上最大級の地震でも何の前ぶれもなくいきなり発生し、予測はできないと結論づけるしかなかった。大地震が起こり、それに続く余震が収まれば、一般に数百年から数千年かけて地殻に応力が蓄積するまで、断層は静穏化した状態を保つ。多くの地震学者は今でもそう考えている。

 しかし、最新の発見によってこの前提が覆り始めている。従来の予想と違って、地震は相互に影響し合っているというのだ。いったん大地震が起こると蓄積した応力が解放されるため、次の大地震が発生する確率は低くなると考えられている。これに対して新説では、震源となった断層の別の場所や近くの断層で、地震発生確率が実際には3倍に高まることもある。救助部隊を配置したり保険料を設定したりする必要に迫られたとき、被害を受けやすい場所はどこかを見定めるうえで、こうした精度の高い予測は欠かせなくなるだろう。

 この新しい仮説は「ストレストリガリング(応力誘発)説」と呼ばれる。その核心にあるのは、隣接する断層の変動や地震動によって生じるわずかな応力の変化に、意外にも断層は敏感に反応するという新たな事実だ。これまでの地震記録や断層運動に関する計算結果から、次のようなことがわかった。地震によって解放される応力は消えてしまうわけではなく、震源断層から周辺の地域に再分配され、その後も集積したままとなるのだ。

 こうした応力の急激な増加によって、次の地震が起こりやすくなる。さらに1992年から20あまりの断層を調べた結果、自動車タイヤを膨らませるのに必要な空気圧の1/8ほどの応力が増えただけでも、地震が誘発される可能性があると考えられるようになった。

 これまでは、大地震の間にこうした微妙な相関関係が存在するとは誰も考えておらず、地震予知に役立てようという発想もなかった。だから、新たな地震予知の手法として受け入れることに懐疑的な科学者が多かったのも無理はない。しかし、カリフォルニア州や日本、トルコで、大地震の後に続いて起こった地震の発生地点やその頻度をうまく説明できたことから、応力誘発説への信頼が高まっている。

 地震災害に対して精度の高い警報を発信したい――。この願いを実現するために、私たちは地震の相互作用の解明に取り組んでいる。
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以上です。「自動車タイヤを膨らませるのに必要な空気圧の1/8ほどの応力が増えただけでも、地震が誘発される可能性がある」というのは、解離の度合いが変化するから(等解離度面が移動するので)、解離ガスの発生が起こるのです。

地震は爆発現象であることに気がつかないと、どんどん真相から遠ざかり、迷路の奥深くに入り込んでいきます。

599
2003/08/26(Tue) 23:11
パトロス
巨大タンカーの進路を変えたい
ごみ発電所の事故に関して阿修羅のサイトでQ太郎氏と交わした話を紹介しておきます。貴重な情報だと言ってくださる方もあることが巨大タンカーの向きを変える可能性を感じさせてくれます。

・パトロスさんはじめまして。
この火災記事、最初から不信感があって追っかけていました。(略)
私は偶発的」出来事というよりも「人災」だと思っています。
JCOの原発事故時に出た「噂」を彷彿とさせるのは私の邪推でしょうか。
・Q太郎さん、はじめまして。
原発事故といい、今回のごみ発電所の事故といい、私は高熱下における水の挙動について無知であるために起こった人災だと思っています。私も無知ですが、少なくとも自分が無知であるということは知っています。教科書に書いてあることが全て正しいと思い込んでいるような専門家という方々が引き起こす「無知故の人災」だと言っても良いでしょう。
地震に関しても、多くの無知が横行しているように思えてなりません。専門家といわれる方々が、税金を無駄に使い、なおかつ怪しげな方向に導いている流れを小さな研究所によって変えようとしていますが、巨大タンカーをヨットで引っ張るようなもどかしさを感じます。でも仏典にある説話、森の火事を消そうと、一羽の小鳥が羽に水を含ませて何回も池から水を運んでいる内に、見かねた動物たちが消火活動に立ち上がったと言う話、が現実になってタンカーが方向を変えるかもしれません。

・パトロスさん、レスありがとうございました。(上文の引用あり)
アカデミズムの世界もすっかりある種のカルトになっていますね。
今ある権威とはいったいなんなんだ?ということです。
異論を唱えたものが排斥されるような集団・群集心理の排他構造が自覚されないと、従来の官僚組織に従順なものばかりが地位を得るばかりで、大変高度で重要な研究をなされている方の指摘が活きる場がないのではないかと思います。 (さらに上文の引用あり)

そうですね。
仏典のお話、私もせめてその見かねた動物の一員であることが出来るよう、精進するつもりです。大変貴重な情報、ありがとうございました。

600
2003/08/27(Wed) 10:02
ノリマン
三重県企業局のごみ発電所鎮火
三重県のごみ発電所の火事は消防の一斉放水で鎮火したようです。[590]にある中日新聞の解説
http://www.ailab7.com/gomihatuden3.html
にあるような、水蒸気爆発は今度は起こらなかったようです。なぜ解説図にあるようなプラスチックの蓋が前回のようにできなかったのでしょうか。前回は蓋が割れて、溜まった水が一気に高熱部分に落下して、水蒸気爆発が発生したと言う解説になっていますが・・・。
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