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371 2003/02/12(Wed) 11:24 石田 昭 赤点マークの取り決め アインシュタインは幼いころに買ってもらった方位磁石がとても面白かったのをきっかけに自然科学に興味を持った、ということです。コンパスに興味を持つことは大科学者の一歩かもしれませんが、コンパスを愛撫していると磁針がぶれることを発見しました。磁性体を近づけなくても支点の部分を指でこすってやると、東へ20度近くずれてしまいます。止めると、西へ10度あたりで停止します。暫くすると元に戻りますが、コンパスはかなり微妙な動きをするものです。したがって、2〜3度の変化というのは観測誤差と考えたほうがよいでしょう。100円ショップのオイル入りコンパス(磁針の赤と白が逆になっている製品があるという話には私もびっくりしました)の最小メモリは5度ですので、今後は5度以上のずれを異常報告(赤点マーク)としたいと思います。5度未満のずれは赤点マークで表示しないことにいたします。 |
372 2003/02/12(Wed) 23:27 石田 昭 T氏からの情報 T氏の驚くべき情報収集力によって、たくさんの関連知識が学べます。否学びが追いつかないくらいに情報を送っていただいています。今回は固体地球というタイトルの情報です。詳細は次のURLを見てください。 http://www.eps.s.u-tokyo.ac.jp/shokai/solid/solid.html ・「峨々たる山容。なぜ山や山脈はできるのか、そのメカニズムは未だ良く分かっていない。」 |
373 2003/02/13(Thu) 00:18 石田 昭 地磁気は一日周期でも変動する T氏情報に地磁気の変動の話がありました。地球の磁気は一日周期でも微妙な変動をしているそうです。詳細は次のURLで勉強してください。 http://swdcdb.kugi.kyoto-u.ac.jp/wdc/pdf/pamphlet/pamp_all.pdf その中の一節を紹介します。 また、地磁気は27日・11年といったような決まった周期でも変動を繰り返していて、これは太陽活動の周期に基づいていると考えられます。地球の自転により地磁気は1日周期でも変動しています。以上ですが、図を見ると、どの観測点でも、一日中一定ということはないようです。同じ時間に変動しているのが分かります。東海市他で起きている変化がその影響であるかどうかは、はっきりしませんが、その可能性も十分にあると思います。したがって、このことからも、地震前兆としての「地電流の発生、局所的磁界の生成、コンパス磁針の異常」との関連は、5度以上の変化だけに絞ることは妥当だと考えられます。 |
374 2003/02/14(Fri) 16:44 石田 昭 地震前磁力の減衰観測 阪神大震災を体験されたOさんから、地震前の磁力の減衰を計測した報告をいただきました。一円玉(1グラム)を分割して0.9〜0.1グラムの計測用おもりをつくって、落下限度を見つけるというものです。安心センサー1号(ANSとしては認定取り消し?)に該当する装置ですが、大変ユニークで感心しました。減衰は寒冷前線の通過時、雷雨時にも地震と同じような減衰があるということです。手紙の後半部分を紹介します。 我が家は阪神大震災の震度5強の揺れで壁に亀裂が走り、柱が傾くなどの被害を受けました。あの時、ガチャガチャとけたたましいガラスの音や家のきしむ音の中で一瞬窓の外がパッと(昔の写真撮影の時のマグネシウムでもたいたように)真っ白にひかったのがとても深く印象に残っています。無我夢中で子供を窓からほうり出し、畑に登山のテントを設営しました。白分たちの安全を守るために何かできないだろうかと、いつも思うようになりました。PISCOや行徳高校や各大学の資料などをインターネットで閲覧させていただきながらも、やはり何か自分で観測して、できればそれを大勢の人と共有したいと望んできましたが、悲しいかな機械(パソコン)音痴で科学のこともよくわかりません。宏観観察にも行き詰まり、とくに昨年7月のPISCOのエアロゾル激増→警報空振り以降はいったい何をよりどころにしていいのかわからなくなりました。先生のホームページで教えていただく方位磁石と安心センサーの観測網に加えていただけて、本当にうれしく思っています。一人で観測するのではないのだと思うととても暖かな気持ちにさせていただいています。どうかよろしくお願いします。 |
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376 2003/02/20(Thu) 13:28 石田 昭 専門家任せにしない姿勢 税金無駄使いを反対されているかたから、専門家といわれる人達には全体像が見えなくなってしまうことの指摘がありました。地震関係でも、司法における陪審員制度のようなものがいるのかもしれません。紹介をしておきます。 先のフリートークでの先生の書き込みで「地震学者だけに任せない地震学が成長していくのではないかと思います」に感銘を受けました。(中略、税金無駄使い反対運動の話あり)地元は専門家と称する嘘の調査をあてにせず自分達で調べて反論を続けています。地震予知関係のアカデミズムに対する姿勢と通じていると感じています。何事も地元(市民)の努力次第ですね。 いつだったか、大月方面や伊東沖での「ドーーン、ドーーン」という間欠的な地下からの音にはずっと違和感をもっていました・・。 地下での爆発だったのかも知れません。 そんな、こんなで地元での小さい観察網も出来ましたので、重複して反応が出た場合は意味があるのでしょうから、報告します。 |
377 2003/02/21(Fri) 16:34 ノリマン 深海魚の捕獲は地震前兆か 久しぶりに質問をさせてください。地震関係の他のサイトを見ますと、リュウグウノツカイとか普段獲れない深海魚が網にかかったとか、地震前兆的なできごととの関連で話題になっています。ANS観測網には大きな異常がないのですが、やはり長期的に見たら異変が迫っていると見なければいけないのでしょうか。 |
378 2003/02/21(Fri) 21:44 石田 昭 リュウグウノツカイ捕獲は地震前兆か ノリマン様 大地震の前兆として、リュウグウノツカイなどの深海魚が浮上することがあるのは確かだと思います。しかし、全てが地震の前兆であるとは言えないでしょうね。深海底には、海洋表面の海流とは別の流れがありますが、どこかで海底火山の噴火などがあれば、その熱が流れに乗って運ばれ、日本近海の深海底の温度が上がることもあるでしょう。それが原因で深海の生き物が慌てて浮上するということもありえると思います。気温の上昇なども解離層が上昇して高くなるケースなら地震の前兆と言えますが、海底火山の活動による海水温の上昇が気候に影響を与えているケースもあると思います。地震の前兆かどうかの判定は、地球に関する正しい知識が必要になると思いますね。ANSが観測している地電流の発生、それによる磁界の発生、コンパスの異常は、地震以外には原因がなさそうです。つまり一番簡単で、信頼性のある地震前兆の検知方法だと思います。 |
379 2003/02/24(Mon) 17:53 ノリマン ナウキャストは有効なのか 本日の産経新聞にナウキャスト地震情報を気象庁が今年秋から試験配給すると云う話しが載っていました。 「駿河湾を震源とする東海地震を例にすると、秒速7キロで地中を伝わる初期微動のP波が、約200キロ離れた東京に到達するのは約30秒後、秒速4メートルのS波が到達するのは50秒後で、20秒の時差がある。」 とあります。20秒の間に何ができるというのか大変疑問に思います。ましてや一番被害の出る静岡では数秒です。もっと沿岸に近い直下型地震では何の役にも立ちません。どのくらいの経費をかけているのか知りませんが、無駄使いのように思えます。 |
380 2003/02/24(Mon) 22:14 石田 昭 屋上屋を架するようなもの ナウキャストの話題は、[270][275]にもあります。平成15年度中にそのための新型地震計を80箇所設置(4億円の経費)するそうですが、私も税金の無駄遣いだと思います。いまでさえ、十分過ぎるほどの地震計が設置されています。その予算があれば、コンパスでも、電磁波メーターでも、十分設置できます。屋上屋を架すような行為のように思います。 |
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