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441
2003/05/12(Mon) 13:06
パトロス
地下水異常と地震の関係
T氏より他のサイトで話題になっている静岡県での地下水異常現象に関して、メールをいただきました。話題の要約は次のようなものです。
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場所は、震央と想定される、浜岡町・小笠町・大東町・浅羽町・豊田町・磐田・掛川市などの範囲内である。太田川富里地区で、9日頃、温室農業を営む農家の、閉鎖した古井戸の栓がはじけ飛び、大量の泥が噴出した。この一帯で似たような地下水圧力増大があった模様。(中略)明らかに遠州沿岸反転隆起を示す過去最大のデータである。反転隆起が観測されるなら、数時間〜7日程度で本震の発生がありうる。極めて緊迫した深刻なデータであることを喚起しておきたい。
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というものです。T氏はこれと、名古屋近辺で時々報告されるコンパス異常とが気になって、地下で何かが起こっているのでは、と心配されています。T氏に送った返信メールを少し手を加えて紹介します。
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 川越・関さんの巨大コンパスを床に置いて気がついたのですが、RC構造ですと、鉄筋の近くで反応するようです。ということは、我が家でも起こったコンパス5度という異常値は、鉄筋の温度、伸縮などの影響をも感知するのかもしれません。したがって多点観測することが重視されますが、異常が地域的広がりを持たない限りは大地震の心配は無く、安心して良いというANSの予知法は安心感の醸成には威力を発揮すると思います。

ところで、話題のサイトの情報ですが、反転隆起という事象は石田理論からは認定しがたいことですが、地下水異常は被圧地下水に掛かる圧力が何等かの状況変化を起こしているわけですね。その原因が地殻内部にあるのか土壌内部にあるのか、ということが大切ですが、原因が地殻内部にあれば地震現象の疑いがあります。しかし、土壌内部の原因ならば地震とは関係ないでしょう。地殻内部での変化ならば、岩盤のマイクロクラック、地電流の発生、それによるコンパスの異常と連動してくるはずです。しかし、今のところ静岡近辺の観測員からコンパス異常の報告はありませんので、古井戸からの噴出現象は土壌内部の変化のように思っております。
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以上です。それにしても静岡県民は長い間心配をし続けてきています。ANSの思想が普及するためにも、観測員の増加、報告の習慣が望まれるところです。

442
2003/05/12(Mon) 23:14
パトロス
誤解を解いて観測を
東京在住の親しい観測会員の方から、12日早朝の千葉県北西部地震(M5.1深度60km、震央距離20km)をコンパスが検知しなかった報告があり、「お役に立てなくて申し訳ない」というコメントがありました。全くお役に立っている報告ですので、勘違いを解いていただくべく返信を差し上げました。少し手を加えて紹介します。同じような勘違いをされておられる方がありましたら、同じく誤解を解いていただきたいと思います。
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事務局様ほぼ毎日磁石を見ていますが、まったく動いていません。昨夜の地震では、東京江東区は震度4でしたので、さっそく磁石を見ましたが、まったく変化がありませんでした。100円ショップの磁石だと感度が悪いのでしょうか。あるいは、震源地から離れているからでしょかね。あまりお役に立てなくて、申し訳なく思っています。

返信のメール

いつも観測していただいてありがとうございます。お役に立てなくて・・・、というのは全くの誤解です。百円コンパスだからダメなのか・・・というのはさらに大誤解(?)です。大地震の検知ですから鈍いくらいでちょうど良いのだと思います。<br>コンパスが影響を受けるのは、地下における解離ガスによる圧力増加、それに伴う地殻の破壊前兆であるマイクロクラックの発生、それによる地電流の発生、が原因で地上のコンパスに影響を与えるわけでして、地上に影響が達するかどうかは、もちろん地震の規模と、もう一つは震源の深さに関係しているはずです。これまでの観測では、M5.1、深度40km、震央距離90kmで、磁針が20度西へ傾いたという報告(2003,1,19東海沖地震、ANS記録簿を参照)があります。今回の地震は深度が60kmと20kmも深いので、地上に影響を与えなかったことが考えられます。震央距離は20kmで至近距離という感じですが、深度が60kmだとM5.1でもコンパスに影響を与えないようで、これは立派な観測事実が得られたわけです。報告ありがとうございます。こうした観測事実を積み上げていきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。
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以上です。他のサイトでは、関東圏はよく揺れるという話題が見られました。これは地殻が浅いところにあるための宿命です。感度のいい劇場で音楽を聴くようなもので、繊細な音色が遠くまでよく聞こえるのと同じです。西へ行くほど田舎の音楽ホールの音響効果みたいに高音が吸収されるのです。

同じ規模、同じ深さの地震で比較すると、西方面では有感地域が狭くなるのがわかります。

443
2003/05/19(Mon) 15:28
パトロス
地震計測より予兆計測を!
ある政治家のHPを見ていましたら、大変行動力のありそうな方という印象を受けましたので、メールを差し上げました。少し手直しをして紹介します。

HP拝見いたしました。ぜひとも、日本再建に向けてK先生には頑張っていただきたいと思いました。私は工学の世界に長くいまして(工業大学の教官)、政治家、官僚の世界には無縁でありますが、地震関係における国家予算の無駄遣いをやめて欲しいと思っている一人です。金融敗戦の焼け野原の中で、いかに大衆が困窮しているのか官僚は知りません、知ろうともしていません。そんな中で、地震の本当の知識も無いままに、貴重な国民の血税が無駄に使用されています。私の研究所が主宰するANS(安心ネットワークシステム)では、お金がないために、100円コンパスで大地震の予知を試みています。お金があれば、水素ガス検知センサーを開発して、全国に配置すれば、地震の前兆計測は可能だと考えています。何ゆえに、気象庁は、地震が起こってからの揺れ方を調べる地震計を、高いお金を使って設置するのでしょう。そんなところに、お金を使って、一体何になるというのでしょうか。ぜひとも、地震の本当の知識を学んで、予知対策に力を入れ、悲惨な地震・火災災害から国民を守っていただきたいと思います。

今年は関東大震災80年の節目の年です。東京都民の安全を守る使命のある東京の政治家としても、現状ならコンパスを、将来は水素センサーを都内全域に設置して防災に万全を期していただきたいと思います。貴HPのなかでの応援演説で堺屋太一氏が言われているように、官僚組織は機能していません。政治家が、気象庁の官僚組織に一喝を入れていただきたいと思います。この30年研究して何が分かったのか、何を無駄使いし続けているのか、そろそろ国民の大切な税金を浪費することへの反省が必要である・・・・・と、お願いしたいと思います。地震の本当の知識は石田研究所HPをご覧ください。

http://www.ailab7.com/DVans.html

http://www.ailab7.com/newoffice.html

おもわず、以上のようなメールを打ってしまいました。高価な地震計をいくら改良し、精度を上げたところで、地震予知には何の役にも立たないと思うのです。会員にコンパスを購入していただいて、予算ゼロで運営するANSにも研究費が回るような仕組みができないものか、そうなれば、水素検知センサーの開発、全国配置が可能になるのにと思います。現状の地震関係者のあり方は、咳の強さばかりを計測して、咳の原因、咳の予防医学に目を向けないお医者さんのような気がしてなりません。地震の規模を計る地震計よりも予兆計測の方がはるかに重要なのです。SARS騒ぎの中でそんな風に感じました。

444
2003/05/19(Mon) 21:51
パトロス
神戸の地震を東京で検知
T氏が地震関係サイトをウオッチしてくださっていますが、次のような投稿が2chにあったそうです。神戸の地震の震源地と東京の距離は約470kmあります。それだけ離れていても、方位磁石がめちゃくちゃだったそうで、ANSのコンパス観測法の有効性を示唆する体験報告です。神戸の地震クラスならば、現在の観測網でも、かなり有効な検知システムになっているように思います。同じようなコンパス異常の体験をされた方があったら是非、ご連絡をお願いします。リスボン大地震では、1800kmも離れたドイツのアウグスブルグで教会の磁石がめちゃくちゃ狂ったとカントは述べています。
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投稿日:03/05/18 23:34

神戸の地震の前、1週間前に、FMラジオ聞いてたら、東京で北海道の放送が思いっきり綺麗に入ってたんだよ。あと方向磁石がめちゃくちゃだったな。

445
2003/05/21(Wed) 23:13
パトロス
ゴールド博士から学ぶ(6)
ゴールド博士は地震時に見られる地表の波動を蒸気の爆発と捉えたミッチェルの研究を高く買っています。その部分を引用してみます。
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一七五五年にリスボンを襲った大震災を契機にミッチェルは地震に関心を抱くようになった。そして、大勢の目撃者からガスが地震に関与していることをうかがわせる証言を引き出した。彼は、リスボン地震に伴って炎が大地から立ち昇ったり、奇妙な霧が発生したことを記している。また、ジャマイカとニューイングランドで地震の二、三日前に起こった前兆現象の一つとして、井戸水が濁り硫黄臭を発したことを挙げている。これよりさきのジャマイカ地震(一六八八)について、大地が海のように波打つのが見られ、この波は木々のこずえの動きによって数マイル離れたところからでも認められたことを彼は記録している。(中略)

ミッチェルの説明は、他の研究者にひき継がれいっそうの発展を見た。アメリカではサミュエル・ウィリアムス教授が、現在ではほとんど忘れ去られている論文で次のように書いている。「地表をこのように引き下げ、持ち上げるものはおそらく弾性的にふるまう強力な蒸気であったであろう。このことは・・・・地震に先行し、その準備をしているように見える現象から推定される。とりわけ、一七二七年と一七五五年の(ニューイングランド)地震では、数日間にわたって地震の原因がはぐくまれ、地震を発生させるまでに成長したことが明らかであった。あたかも地球の内部で何か大きな擾乱が進行しているかのように、いくつかの井戸や泉の水は動揺し、色、臭、量に異様な変化をきたした。

・・・・地下における弾性的な蒸気の発生と存在を想定すれば、事態はまさにこの状況とぴったり一致する。しかし、そのような蒸気が混合や発酵、あるいは火によってつくられるためには、あるいは蒸気が爆発するに十分な量にまで蓄積するか、地表を揺れ動かすに十分な力を得るまでには、多少の先行準備期間が必要であろう。「地震によって発生する雑音や轟音は、地中の蒸気が地表面下で激しく動きまわればかくや、と思われるようなものであるのが常である。強力で弾性的な蒸気が特定の通路ないしチャンネル中に封じ込められて進行すれば、どのような轟音が発生するかは焼却炉の煙突が発する音を考えればよい。そして、地震に伴う轟音にこれ以上似ているものはない。また、地震は水にも影響を及ぼす。潮位は驚異的に上下し、海水の異常なざわめき、魚類の大量死等々。

・・・これらは地下の蒸気が海底に噴出したことの明々白々たる結果である。このような噴出は、小規模なものであってもその付近一帯の魚を全滅させることになろうし、(中略)噴出した蒸気はその上に横たわる海水全体を突き上げ、それを前面に押しやりながら突き進んでいくことになろう。」
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いかがでしょうか、ここに紹介した地震時の知見は、まさにニューオフィス22に述べる蓄積された解離ガスが爆発を起こしている様を描写しているのではないでしょうか。また、熱海沖の海底ケーブル切断の原因を示唆しいている文章なのではないでしょうか。以前にはアメリカにも現象を忠実に観察しようとする優れた研究者がいたのですが、今はそうでないことがゴールド博士の嘆きとなっています。

446
2003/05/23(Fri) 15:08
パトロス
iモード対応のHP作成
携帯電話からアクセスできるHPを用意いたしました。

・ANS観測網よりお願い

・解説1 磁石の狂い

・解説2 地震計より予兆計を

・解説3 月が赤いのは予兆か

・解説4 地震予知は本当に不可能か(ANS video)

・解説5 地震は爆発現象、火災はつきもの(ANS video)

などの文字情報を載せてあります。最後の二つはANS videoの内容を文字情報化したものです。将来観測異常が広範囲に報告されるような緊急時には、このiモードHPから、緊急情報を発信し、出先に於いてでも情報を取得できるようにしたいと思っています。携帯をお持ちの方は、アドレスを記憶させて置いていただければと思います。

http://www.ailab7.com/ians

447
2003/05/24(Sat) 17:59
パトロス
400箇所以上のロシア森林火災
本日5月24日付けサンケイ新聞朝刊にロシア極東の森林火災が400件以上もあって、その影響で日本では太陽が普段より赤く見えたという記事がありました。
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【モスクワ=内藤泰朗】ロシアのシベリアと極東で四月初旬に始まった森林火災が、一カ月以上も続き、東京都の約半分の面積に当たる十万ヘクタール以上が焼失、手が付けられない状態となっている。ロシア非常事態省は二十三日、森林火災の件数が六十一件減って四百八十一件になったと発表した。しかし、チタ州やアムール州などでは依然、大規模な火災が広大な森林地帯に分散して続いており、鎮火のメドは立っていない。米航空宇宙局(NASA)の地球観測衛星「アクア」が二十日に撮影した極東の写真中、赤印で示された地点が火災発生場所で、被害が広域に及んでいることが分かる。(NASAのホームページからの写真あり)。

大気中に塵が増え、日照が少なくなる現象が前日から引き続き二十三日も北海道西部から岩手県東部を中心に広い範囲でみられた。ロシア極東の森林火災が原因とみられている。仙台でも晴れているにもかかわらず空がかすんだり、太陽が通常より赤く見えた。(写真あり)。

仙台管区気象台によると、前日のようにひどくかすんだ状態ではないが、午前中は晴れているのに空が灰色に見えていた。
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以上がその記事です。ここに写真は載せられませんが、NASAのHPをクリックしてみてください。

http://visibleearth.nasa.gov/data/ev252/ev25230_SEAsia.A2003100.0650.1km.jpg

NASAの画面を見るとアフリカでも、大きな森林火災が起きています。新聞には、日本では奈良春日山の最大の御神木が火事で焼けたという記事もありました。森林火災は本当に落雷や、木々の擦れあう摩擦熱だけで発火するものでしょうか。上の記事にあるように61件減って、481件になったというような多くの現場で、そのような原因による火災が同時に起こるものでしょうか。乾燥することが一番の原因でしょうが、地中から、解離ガスが漏れ出ることも大きな原因の一つのように思えてなりません。

448
2003/05/24(Sat) 19:50
パトロス
地震がなくても火柱が立つ
本日5月24日サンケイ新聞朝刊にあったもう一つの記事も紹介します。
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世界遺産「春日山原始林」最大の神木焼く  落雷原因か

二十三日午後七時三十五分ごろ、世界遺産に登録されている奈良市春日野町の春日山原始林で火が上がっているのを付近の住民が見つけた。樹齢七百年以上といわれ同原始林で最大の巨木で、春日大杜の神木の「春日の大杉」(高さ約五十メートル)が燃えなどした。奈良署の調べでは、現場は旧柳生街道沿いの「首切地蔵」近く。市内ではこの日午後五時ごろから一時、激しい雷が発生し、同署は現場に火の気がなく、この大杉に雷が落ち出火した可能性もあるとみている。同原始林は、平成十二年七月にも落雷による火災が発生した。
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以上です。防災科学技術研究所、地震・津波補遺資料(昭和55年12月)を見ると、「天正16年(1588)三月十日、奈良で火柱が見える。」という記録があります。「多聞院日記」14日の条を、現代語に直して紹介します。

「去る10日の夜早い頃に、寺の林から見れば、丑寅の方角、春日山の北、荒神のあたりに、御山よりも高く大きな火柱が立った。雲焼きおびただしく立ったと各人確かに見たそうである。去年もいろいろと天地のあやしげなことがあったけれど、何事もなかった。」とあります。一年前の二月の日記には「今日の朝地震あり、このところしばしばある。」三月には、「当山より西に幡雲立つ」というのがありますが、大地震が起こらなくても、若草山に火柱が立つことがあるようです。簡単に落雷のせいだけにしていてはいけないのではないでしょうか。

449
2003/05/24(Sat) 20:05
パトロス
インドシナの森林火災
NASAの写真を見ると、インドシナでも森林火災が起こっています。焼畑農業による火災ということだけで済ましていいのだろうかと思います。すごい数の火災を意味する赤点が存在します。

"http://visibleearth.nasa.gov/data/ev233/ev23322_Indochina.A2003010.0610.1km.jpg" "http://visibleearth.nasa.gov/data/ev246/ev24686_Indochina.A2003029.0345.721.1km.jpg"

450
2003/05/26(Mon) 12:22
パトロス
群発地震のメカニズム
会員用フリートークで、ある方から、長野県南部で起っている小群発地震に関して、地下で何が起こっているのだろうか、という質問がありました。内容はこのセミナーに載せるのが適当であると判断されますので、返信文を手直しして紹介します。
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Sさん いい質問をありがとうございました。考えるきっかけを頂き、新しい知見を得ることが出来ました。今起きている群発地震は御嶽山地下のマグマ内に含まれる解離水(解離ガスのこと、実体は爆鳴気)がマグマの上昇にともなって、結合水に戻っていく過程におきる現象だと思います。ニューオフィス26に解説しましたように、マグマはマントル対流に乗って、地球内部に潜っていきます。これが図ー2ですが、このときは結合水が解離水に変換していく過程に起きる爆発(深発地震)です。解離水は地球内部を対流する間に拡散・希釈されますが、解離水を多く含んだ部分が、火山の底部にたどりつき、火道に侵入すると、図ー4と同じ過程を経て、今度は解離水が結合水に戻ります。このときに起きる爆発が今回の長野県南部の小群発地震や、昭和40年の松代群発地震であるのだと思います。

松代地震では「皆神山の北側では、地割れが目立ち、そこから水や湯が湧き出すところもあった。・・・(中略)・・牧内地区内では、この地割れとそれに伴う湧き水のために地すべりを生じ、何軒もの家が押し流された。」と、萩原先生の「地震学百年」に載っています。この水はマグマに乗って地球内部を旅してきた太古の水だと思うと、地震学もロマンを生み出す要素がありますね。海底ならば、この水は激しくブラックスモークを噴出する原動力になっているはずです。ニューオフィス14に示した今はアフリカ大地に浮上しているトラバーチンは、このブラックスモークに含まれる成分が形成したのだと思います。

なおマグマの上昇速度の緩急で地震の性格が変わるでしょう。緩であれば、解離ガスがこまめに爆発して水に戻りますが、急であれば、大量の解離ガスが一度に水にもどり、大きな地震、天井が吹き飛べば、火山爆発となってしまうでしょう。群発のままで、一群の解離ガスが水に戻ってくれることが一番いいですね。松代も結局「緩」であったために大事に至らずに終息しましたが、あのような終わりかたをして欲しいと思っています。
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以上がその返信です。いちばん怖いのは、磐梯山や、セントへレンズ山をふき飛ばしてしまったような山体爆破現象です。かつて御岳山西斜面でこの現象があったばかりです。長野県西部地震(1984,9,14)として知られる地震ですが、溶岩は噴出しませんでしたが、大量のガスが噴出(水蒸気、水素、酸素などでしょう)し、山体を構成する岩石を粉砕し、岩屑流となって流下し、谷を埋め、人を埋めてしまったのです。

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