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2091
Date: 2015-02-26 (Thu)
冷静に考えることが必要
YoutubeにはLouisiana Sinkhole Makes Waves! という動画がアップされています。その動画ではBayou Corneのシンクホールが広がっていて、水面の浮遊物が浜辺で見られるTidal wavesのように振動することを紹介しています。この振動の原因を岩塩層が溶解してメキシコ湾まで通じてしまったことにあるとしています。
 振動がメキシコ湾の“うねり”によるものという解釈をして、やがてニューマドリッド地震のような大きな地震が来れば、地盤が落下するから、少なくとも875フィートの高地に移動せよ、と警告しています。

 しかし、そこまで飛躍して恐怖を煽るのは間違っています。この振動はセイシュ(静振)というもので、どの湖にも存在する湖の固有振動周期で動いている現象と思われます。水深が深い部分ではほとんど気付くことは無いのですが、浅い部分では水流のように動くのです。
gigazineというサイトでも紹介していますが、それほど短期間に岩塩層が広範囲に溶解してsalt poolが無くなることは考えなくても良いとおもいます。

確かに、この一帯には無数の使用中と使用済み(放棄されている)のSalt Cavernがありますから、それらが連鎖的に崩壊する心配は存在しますが、少なくとも現在メキシコ湾と通じていることは無いはずです。

Light Blueは栓をして放棄したwell(cavern)です。
オレンジ色のシンクホールのすぐ南に、Oxy Gesmar Well#3があるのですが、シンクホールにも放棄したwellがあったのでしょうか。

陥没が起きる前(2012/8/2)と後(2012/8/3)の写真を見る限りは、放棄wellのような痕跡は見えません。

 とは言え、こんなに密集して地下に空洞があるのなら、1980年のペイニョール湖(ペイウー湖)災害の再現を恐れるのも当然です。Brine wellというのは真水を送って湿式による岩塩採掘を行っていると言う意味ですね。採掘が終わると、可燃ガスや原油の貯留タンクとして利用します。
地震がなぜ多発しているのか、原因が知りたいです。

参考: Assumption Parish Police Jury 現地写真

2092
Date: 2015-02-27 (Fri)
ルイジアナシンクホールでの地震現象
 ルイジアナのシンクホールで起きている地震を調べています。次の図はBayouCorneにおける2015年2月2日の地震波形です。“SOLID FUZZ”と名付けていますが、今現在も常に小地震が続いているようです。
この地震は[2089]にも紹介したように、シンクホールが発生する2ヶ月前から起きていて、付近の水面には泡が立ち上っていたそうです。

 [2089]では貯留庫を維持するために圧力を掛けていたのかと疑っても見ましたが、Metabunk.orgに書いているsolreyという人のDebunked(すっぱ抜き)記事が説得力があります。氏は現在起きている状況のモデル図を示しています。  
 氏の記事を紹介する前に、現場の岩塩ドームの形状を説明しておきます。シンクホールの下にあるナポレオンビルドームは次図の緑色のような形状をしています。
より鮮明な図面がBlue Ribbon Commission の報告書( Chicago Bridge & Iron Co. ( CB&I) 作成)に載っています。

   ドーム頂上の位置と等高線は次のようになっています。
 氏は当局が開いた説明会での話を否定し、独自の推測を立てています。   まず、シンクホールに周囲の水が流れ込み続けている事を、帯水層に流れ込んでいると説明する地質学者の見解を否定し、事態は帯水層よりもずっと下部で起きていると説明しています。

 氏は起きている事態を概念図で次のように示しています。


Bayou Corne Sinkhole Collapses Into Aquifer より

記事を要約すると、以下のようになります。
・シンクホールはMRA(ミシシッピー河沖積帯水層)の中に崩落したのではない。
・MRAはナポレオンビル岩塩ドームの上に存在している。(明白)
・この地域の地下水は工業用にしか利用されていない。
・最大の関心事は天然ガスが周辺に広がったことである。

この概念図が意味することを以下のように推定してみました。

・あまりにもドームの西端近くに貯蔵庫を掘削した。
・原油またはガス層からの高圧力噴出で、貯蔵庫の壁が崩壊した。
・メタンガスの爆発が起きて、崩壊したことも予想される。
・高圧ガスが噴出して、シンクホールを作った。この突出的な噴出が地震を起こした。
・その後も、貯蔵庫内が満杯になるまで、水が落下・流入した。
・現在も、高圧ガス・原油が噴出している。その振動が地震になっている。
・40年も噴出し続けているトルクメンのガス穴([1408]参照)から推定しても、長期間流出する可能性がある。 ・岩塩ドームの空洞は淡水の落下で拡大するから、被害も拡大する。
・シンクホール湖が何処まで拡大するのかはガスの放出する期間(埋蔵量)によって変わる。
・岩空洞が落下岩石等で埋まっても、水の擾乱があれば、溶解は進行し、貯留庫の空間は進行するのではないか。溶解採掘の原理から言えばそうなる。
・ガス噴出による擾乱が静まれば、岩塩の溶解は収まり、安定化する。これは地中海の深海には高濃度塩分の地域があることからも推定できる。

2093
Date: 2015-02-28 (Sat)
LAのシンクホール事故は収束したのか
Bayou Corne Sinkhole Updateによると、会社のオブザーバーが「最初53あったガス抜き井戸のうち現在ガスが出ているのは5箇所で、破壊された岩塩cavernは沈殿物で埋まり、シンクホールもこの10ヶ月間大きくなっていない。」と述べたそうです。

A spokesman for brine says only five of its original 53 vent wells are still picking up gas, the breached cavern is filled with sediment, and that the sinkhole has not grown in ten months.

一件落着ならば結構なことですが、[2092]で紹介した今月2日の地震波形“SOLID FUZZ”は何を意味するのでしょうか。地震も減少していけばいいのですが、注目したいです。

一方で、Assumption Parish Police Juryは今月16日に、「シンクホールの周囲で樹木や土地の変化はないけれども、地震活動が増えているある」と次のように発表しています。

January 16, 2015
11:55 a.m. Seismic Activity Visible Around Sinkhole An increase in Seismic Activity has been observed in past weeks around the Sinkhole. Activity occurred sometime last night that indicates water movement as well as a drop in water level within the contained area of the sinkhole. There has been no noticeable changes to the trees or surface anywhere around the Sinkhole.

LDOTD has reported no changes being observed in any of the instrumentation placed along Highway 70.

写真はGoogle earthによる現在のBayou Corne sinkholeです。

2094
Date: 2015-03-02 (Mon)
活断層調査に見る壮大なる過ち
今日の産経新聞に、敦賀原発の活断層調査終結へ向かう、という報道がありました。
2年以上にわたる調査を行なっても、専門家同士で解釈に相違があり、明確な結論が出ないのは、活断層理論が真実を衝くものではない証拠です。
 妄想理論で、原発が廃炉にされる危機に面しています。再稼動に向けた審査は調査団の結論に縛られないことになった、とありますが、調査団とは何を調査していたのか、日本の社会は何という壮大な愚行考を許してきたのか、あきれます。  
 拙著のPRチラシには「この書を読めば、世界が壮大な過ちを犯していることが分る。」という読者感想文の一節を使用させていただきましたが、存在もしない「活断層」というもので国家の繁栄がストップさせられようとしています。  

 今日の茶の間ニュースでは英国製の原発を中国は導入しているという話がありました。原発の危険性を煽っているのが中国の工作員であると霊人「孫文」が教えている([1847]のに、その忠告にも気付かないで、「知ろうとしない、学ぼうとしない」(霊人ソクラテスの言葉)日本人は滅びへの道を歩んでいるのかもしれません。マスコミは先導役なんでしょう。下村文部科学大臣は「歴史的判断」だから「幸福の科学大学」の認可に「英断」をという私の私的な直訴を無視しました。霊人アリストテレスは「無知の人」が「知がある人に」「お前は知がない」と審判を下しているようなものだ、と述べています。

参照: ソクラテスの言葉
「ほかの人たちは、それを理解できないし、学ぼうとしないし、聞こうとしない。そういう人はたくさんいる。それは向こうの自由だしね。あちらが多数であるときに「否定する」ということはあろうねぇ。(p.90)
 民意と言うものは尊い。みんながそう言っているのなら尊いけれども、民意でも間違っているものが無いわけではない。
民意でも間違っていると思うなら、それに対してアジ演説よろしく「間違っている」ということを教えなければいけない。
そう思うときもありますわね。」(p.106-107)

後記:

 本来聖職者としての教師たちを束ねる指導者でなければならない文部科学大臣の業務分掌下でとんでもない事件が起きてしまいました。勿論18歳の少年の残忍な事件ですが、教育者の長として責任を感じていないのでしょうか。それよりも自分の政治献金不正処理という聖職者の長にはあるまじき違法行為が明らかになりつつあって、心ここにあらずの心境なのでしょう。

 安倍総理の父親・霊人安倍晋太郎氏が語っています。
信仰心を持っている人をうまく“利用”できるかなあと思ってる程度で扱っていると、祟りはでるよ。総理の周辺にも君たちが問題にしている大臣あたりにもね。やっぱり大臣は公僕なんだからね。勘違いしちゃあいけないよ。」と予言するが如くに語っています。語ったのは、2014年12月7日のことです。 あな恐ろしや霊人の見立て・・・です。

2095
Date: 2015-03-04 (Wed)
“竹内地球観”vs“ソクラテスの地球観”
プレートテクトニクス理論は“ソクラテスの地球観”と似てはいるものの、真相は相容れないものです。
アメリカ生まれのプレートテクトニクス理論を日本に紹介し、広めた“実績”をご自分でも誇りにしておられたのが竹内均先生(上田誠也氏と共に)です。映画“日本沈没”で日本が沈没するのは地球物理学上の真理であると“迫真の演技”で解説した“功績?”はその後の日本社会へ計り知れない影響を与えています。ほとんどの人がプレート論を信じていますが、ソクラテスはそんなことは一言も言ってはいません。

たとえば、リバティー誌(2008年)上では、現代地震学の権威者のお一人でもある川崎一朗教授が「地震はプレートが動くことで起きる。そのプレートを動かすのがマントル対流です。」と“竹内地球観”そのままの発言をされています。
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天変地異の時代(2)
2008.08.15
地震を知るには
自然そのものを知ることが必要

京都大学防災研究所地震予知研究センター長 川崎一朗教授

地震はプレートが動くことによって発生しますが、そのプレートを動かすのが、マントル対流です。この対流は、地球ができたときに内部に取り込まれたウランやトリウムという放射性元素が崩壊する熱によって動くと考えられています。現在の科学技術では、地下10数キロメートルよりも深く掘ることができないので、人類はマントルに達したことがなくその詳細は分かっていません。きわめて地震が発生しやすい状況にあるにもかかわらず、それに見合うだけの地震は発生しておらず、地震学はその理由を解明できていないのが現状です。
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しかし、“プレートを動かすのがマントル対流”というのは、旧い考え方で、現在は冷却によって重くなったマントルの自重で沈みこんでいくという能動的対流に切り替わっています。竹内地球観はすでに地球物理学の中でも破綻しているはずなのですが、川崎教授は竹内地球観に洗脳されたままです。

 私は霊界に戻った場合には“真相”が見えてくるものだと思っていたのですが、そうでもないようで、霊人の竹内均先生は認識が存命中と変わっていないことに驚いています。「震災復興への道」の中では次のように「日本沈没は避けられない」と語っています。(p.102〜103)
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竹内均 :まあ、時間軸をどう取るかは、ちょっと言いかねるものがありますが、地震学的に見れば、日本列島が海没することは、運命的に決まっていることなんですよ。プレートが日本列島の間際で沈んでいるので、これにやがて引きずり込まれ、大きな地震と津波、そして、海没が起きる可能性は、そうとう高いのです。「それが猶予されている問だけ、繁栄が許されている」という感じを私は待っています。「日本の最期は近いのかな」という憂慮は、やはり禁じえないですね。
 ですから、時間的な確定はできないけれども、プレートテクトニクス理論から見れば、日本列島が沈むということは、もう、構造的に避けられないと思います。

(地震予知について)  つまり、プレートが沈んでいく段階で、いろいろな岩石等がミシミシと壊れていくわけですね。そして、岩石等が粉砕されていくときに、小さな振動、波動が出ると同時に、エネルギーが放出されるのです。
 要するに、大きな地震が起きる前、プレートが沈んでいくときに、微細な微細な地磁気の変化が現れるんですよ。ここのところを、もう一段、詰めることができれば、おそらく本震が起きる、一ヶ月ぐらい前には、それが分かるようになると思います。

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以前のリバティー編集陣は時々小生の見解も紹介してくれていましたが、最近は全く、無関心のようです。
 [1899]にも紹介しましたが、以前、ネット上で、「石田理論はスポンサーがついたから、叩かれても地震爆発論の発信を止めないだろう」という言及がありましたが、全くの見当違いです。地震爆発論学会はプレートテクトニクス理論を完全否定し、独自の見解を展開している独立した組織であります。
 地球物理学に関しては幸福の科学出版編集陣とは見解が異なっています。つまり、竹内均先生の「日本沈没」での解説は科学的な根拠が存在しないものだと考えています。
 しかし不思議なんですが、ほかの霊人(天照大神)は日本はマグマの上に浮かんでいる存在であり、何処にでも地震は発生するという“ソクラテスの地球観”的な真実を語っておられるのです。編集陣はプレート論者ばかりを取材先にしていますが、論理の矛盾に気付かないのでしょうか、きっと自分の頭で考えていないのでしょう。

 川崎教授の「それに見合うだけの地震は発生しておらず、地震学はその理由を解明できていないのが現状」という見解に関してはすでに[1489][1899]天変地異の時代(1)などで紹介しています。川崎教授は変形(Distortion)と歪み(Strain)とを混同しておられるのです。[1899]にある図のキャプションを貼っておきます。

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石田理論による解説

”ひずみ”(strain)と”ゆがみ”(distortion)とは別物です。
strainはstress(応力)を伴った変形のことです。
distortionは単なる変形であってstressが伴いません。
岩盤にはstrainやstressを蓄積する能力はありません。
ストレスが溜ったという精神的なストレスの概念と力学的なストレスの概念とが同じである、
と地震学者は勘違いしているのではないでしょうか。
当然ながら両者は全く別のもので、言葉の意味、使い方が違います。

2096
Date: 2015-03-10 (Tue)
津波火災の原因に安易な結論を出すな
 今日(3月9日)の産経新聞に、「見えてきた津波火災」という記事がありました。東北大震災では159件、42%が津波火災であったということです。
 阪神大震災でも、出火原因不明が146件、51.2%であった(阪神・淡路大震災における出火原因)と報告されていますが、大地震に伴う火災の原因については、断層地震説からは考えも付かないような本当の理由があるのだと思っています。  
 記事には「重油は通常、火を近づけただけでは燃えない。しかし、気仙沼市などの津波火災では火のついた重油が漂流し、被害を拡大した。」とあります。また、「水面に突き出た木片がろうそくの芯の役割を果たし、揮発性が高まった重油が燃え上がって火を運ぶ」と結論付けています。

しかし、ろうそくの芯があったとて、最初の出火原因を説明するものではありません。火種の説明にはなりません。重油が被害を大きくした事はたしかでしょうが、北海道南西沖地震の青苗港の火災では、地震とほぼ同時に火災が起きています。新聞記事の内容には説得性がありません。

 つまり、[1521]地震火災の常識が間違っている[1633]気仙沼大火災の直接の火種などで、解説してきたように、巨大地震では断層面や破壊された地盤を通して、高熱のガスが地下から漏れ出している事を認識しないといけないと思います。

[1239]大地震と火災の原因、には、北海道南西沖地震の被災者の言葉を紹介してありますが、地震直後に襲った津波から逃げる人が「振り向くと黒い影に乗った火のかたまりが岸に向かってきて、家のあたりにぶつかって燃え上がった。」と証言しています。安政元年6月14日の地震([460]伊勢湾内のガス噴出現象)では、伊勢湾内で地震と同時に海底からガスが噴出したのを目撃した証言があります。

何度も言いますが、家が破壊される状況は竜巻・洪水・高潮などの被害と同じような悲惨なものですが、地震以外では大火になる事はありません。神戸の街でも、消火した現場から再度出火した事が知られています。地下から漏れ出す高熱ガスが消防の放水を乾燥させるからだと思われます。

 なんと言っても、プロパンも重油もなかった江戸時代(安政元年11月4日の紀州の地震)にも、田辺の町では津波に襲われた街中から出火し、大火災となっています。また、「一度鎮火したのに、また突然火を発した」とも記録されています。この田辺沖の地震では「沖のほうにて大筒の放つ音して、火の柱の如き光かがやき、小山のごとき大浪またたく内に寄せ来る」ともあります。北海道南西沖地震とよく似た報告であります。

現代の地震学者は、江戸時代の証言を非科学的な庶民の見間違いとか、勘違いなどと軽視して、安易な結論を出さないで頂きたいと思います。

後記:
地震による大火は阪神淡路大震災、関東大震災のほかにも、明治27年に起きた両羽地震(酒田地震火災としても知られる)があります。山形県立図書館のサイトには、

「明治27年10月22日午後5時37分、庄内地方は大きな地震に襲われた。被害はほとんど庄内全域にわたり、最上川の川口を中心として最上川本流、赤川、藤島川、大山川の合流点付近の被害が大で、最上川の川口に位置する酒田はとくにひどく、家屋が密集しているうえに、夕食準備の時間であったため方々から火災が発生した。庄内地震とも酒田大地震ともよばれている。
 記録によると、当時庄内の全戸18.967戸のうち、全壊3.157戸、全焼12.118戸、死者718人、負傷者808人の被害となっている。・・・」

とあります。

大地震時の火災を高熱ガス噴出現象と関連させて、
真剣に考えないと、大きな過ちを犯すことになるでしょう。

参考資料:紀伊半島地震津波資料 科学技術庁国立防災科学技術センター 昭和56年11月

2097
Date: 2015-03-10
プレートテクトニクすの洗脳を解け
 昨日の産経新聞には都司氏の「温故地震」が載っていました。
氏は歴史地震の研究者であって、地震の発生するメカニズムに詳しいわけではありません。よってメカニズムを研究している学者の言をそのまま取り入れて解説しておられるのですが、信頼できる新聞(保守系紙として)に載れば、一般読者にとっては「海洋プレートが大陸プレートの下に潜り込むという現象は本当なんだ」と思わせてしまう影響力があります。  
記事の結論として、「日本沿岸と南米沿岸では同じプレート境界型地震でありながら、発生の法則がまったく異なっている。なんとも不思議な事で、地震研究は一筋縄ではいかない。」と書いています。プレート論は間違っていますから、当然一筋縄で解釈できるはずがありません。  
 プレートが潜り込んでいる証拠だと“錯覚”しているのは、深発地震面が大陸に向かって斜めに配置されている“和達・ベニオフゾーン”のことです。この深発地震面はマリアナ海溝付近では垂直に配置されますし、パミール高原では地中に吸い込まれるマンホールのような形状に配置されます。パミール高原は海とはまったく無関係な場所に位置します。

 つまり、“和達・ベニオフゾーン”はプレートの潜り込みの証拠ではなく、熔融マントルとしての移動を表しているのです。熔融マントルの内部で解離水の爆発(地震)が起きている事を意味しているのですが、定説地震学では誤解をしています。  

プレートの潜り込み(Subduction)というのは“大いなる誤解”であります。Subductionの原因となる力(原動力)が存在しません。大手マスコミ紙は全て同じですが、産経新聞もプレートテクトニクス論者の記事しか載せません。これでは読者の“プレート論洗脳”が解けることはありません。

 これほどまで強い“プレート論洗脳”はルーズベルト時代のアメリカによる洗脳ではないのかと疑っています。あの時代は確かに民を愚に保つ政策(兵器開発の真相などを秘密にする方針)が取られたのではないかと懐疑しています。 戦後70年経過しました。いい加減に自分の頭で考え、洗脳を自主的に解き放したいものです。

Subductionの原動力が存在しない。
マントル対流は原動力になりえない。
冷却による自重の増加・沈降には矛盾がある。

後記:
地震学会誌に以下の文章がありました。「プレート論を疑う人は誰もいない。」というご意見にうなってしまいました。関が原の戦いには勝利したはずなのに、世間一般の洗脳を解くという戦いは道が遠いなぁ・・・と。きっと、関が原の戦いがあったことも知らない人が多いのでしょう。

「大陸移動説」100周年に思う  
 佃 為成  

大西洋を挟んだ南アメリカ、アフリカ両大陸の沿岸地域の地層や、その皺を表す地形の模様は、ちょうど二つに切り裂かれた名刺がぴったり合うようにつながっている。1912年、気象学者のアルフレート・ヴェーゲナーは現在の大陸は超大陸から分裂して移動しつつあるという説を発表した。現代では、大陸の移動は宇宙技術を用いて精密に実測できるし、その原因もプレートテクトニクス理論で裏打ちされていて、これを疑う人は誰もいない。しかし、当時の学者の多くはその説に批判的ないし懐疑的であった。

2098
Date: 2015-03-10 (Tue)
地震理論の間違いを認めよ
 今日の毎日新聞には東北大震災の後、地震発生の頻度が高くなったという報道がありました。「数百年間蓄積された歪エネルギーが解放されて大地震になった」という定説地震学説から言えばまったく説明の付かない現象ですが、「活動活発化による巨大地震の発生にも一層の警戒が必要」と地震学者は平然と語るのみです。毎日新聞の記事を紹介します。
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<地震>発生頻度、震災後100倍 東北・関東の一部
毎日新聞 2015年03月10日 

最近2年間の地震活動

 東北や関東地方で、最近2年間の地震活動が東日本大震災の発生前と比べて約100倍と活発になっている地域があることが、東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授(地震地質学)の解析で分かった。遠田教授は「大震災から4年を迎えても影響が長引いている地域がある。活動活発化による巨大地震の発生にも一層の警戒が必要」と話す。

 遠田教授は、大震災2年後の2013年3月11日から今年2月18日までに東日本の地下20キロまでで起きたマグニチュード(M)1以上の地震の発生頻度を、大震災前の10年間と比べた。余震が著しく多かった大震災直後の2年間は除いた。

 発生頻度が約100倍となっているのは、福島県・浜通り、千葉県・銚子、岩手県・久慈などの一帯。いずれも以前は地震が比較的少なかった地域だが、大震災に伴う地殻変動の影響が残っているとみられる。青森県沖から千葉県沖までの大震災の余震域以外の内陸部にも、活動が活発な地域がみられた。

 また、首都圏を震源とする「首都直下地震」が懸念される地域は、対象を広げて地下100キロまでで起きた地震を分析。その結果、最近2年間のM3を超える地震の発生頻度は、大震災前の10年間と比べ約2倍と高くなっていた。

 新潟県・中越地方などは、大震災前に比べて地震活動が低調だったが、大震災前に発生した内陸地震の余震の減少が原因とみられる。

 一方、気象庁は9日、東日本大震災の余震活動状況を発表した。最近1年間(昨年3月11日〜今月7日)に余震域で観測した震度1以上の有感地震は737回と、大震災前10年間の年平均306回を大きく上回り、「依然活発な状態」と分析した。【千葉紀和】
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地震発生の理論が間違っている事を証明するような記事です。[1644]余震は何故終息しないのかでは次のように述べました。

地震によって歪が形成され、それが新たな原因で余震が起きるというものですが、「余震の原因が地震による歪である」という珍解釈にいたっては唖然とするばかりです。地震が地震を生む、こんな馬鹿げた地震論をいつまで信奉するのでしょうか。」


地震爆発論の知見では、地震活動が活発になったのは、巨大地震の発生により、周辺の地下環境が刺激されて解離状態が不安定になったからです。“地下水が解離する層の不安定”が原因で、水の解離と結合が繰り返されているからです。

地震理論に間違いがあることを認めるべきです。
解離層が安定化するまでは地震現象は止まりません。

2099
Date: 2015-03-22 (Sun)
隣国の姦計に気付かぬ日本人
19日の産経新聞[主張]欄に、原発5基の廃炉に関して“それでよいのか”と言う主張がありました。
  「電力会社の大勢が廃炉に向かった理由は、強化された安全対策のため採算性が取れなくなった事にある。だが、もっと大きな理由は原子力規制委員会の審査の緩慢にある。これを放置すれば、日本の原発はゼロに向かい、国力は地に落ちよう。それでよいのか」
という主旨です。  
 何度も述べてきましたが、今回の原発事故は津波による被害であって、耐震性に関しては特に問題はなかったはずです。それなのに、既成の原発にまで強化された安全対策(規制委員会の無理強いによる)を義務付けたり、審査を長引かせて採算を取れなくさせたり、まったくおかしな原子力行政だと思います。[1934]で紹介した民主党菅政権の仕掛けた「後戻りできない罠」に日本社会が捕捉されているのが現状です。

孫文が霊言で述べているように中国が仕掛けている「思想戦」、「姦計」にまんまと嵌っている姿です。日本の原発を廃炉に向かわせ、廃止されたり、廃止寸前の火力発電所を復活させ、環境悪化には目をつむらせ、産業の原動力を衰退させ、国力を疲弊させること、これが「姦計」である事に何故気が付かないのでしょうか。

 再度いいますが、津波対策として外部電力さえ確保できていれば、原発を止める理由はないはずです。それも、今回の津波はいわき市沖で人為的に爆発を起こし、まったくの自然現象である牡鹿半島沖の津波と重複させてしまった事に原因がある可能性が大きいのです。地震による震動被害で破壊されたわけではありません。また、中国は原発を危険なものとは認識していません。原発の建設にイギリスにまで出向いています。日本の原発が止まることを最も喜んでいるのは誰なのか知るべきです。

新法の遡及適用は憲法違反である!
廃炉の必要は無い!

[1734]で紹介した霊人「孫文」の言葉を思い出していただきたいと思います。

2100
Date: 2015-03-22 (Sun)
ポピュリズムの病理
[2099]に述べた「姦計」の危険性を別の表現で「亡国の危機」と述べたのがJR東海名誉会長の葛西敬之氏の意見でしょう。産経新聞3月9日の朝刊で述べておられます。

 隣国の姦計であることを見抜けずに、自分の頭で考える事のできない(意図的にやっているのかも知れませんが・・・)一部マスコミが、「国防上必要な意思決定を当該住民の住民投票で決定しても良い」という民主主義の基本ルールに反する主張に肩入れしている」と述べています。

「「主権国家」の安全保障問題は、当該主権者の代表である政府の判断に委ねられるべきである。然るに当該住民の意思こそ尊重されるべきとし、「民意」という曖昧な言葉に迎合を示し、「地域主権」を主張するのはポピュリズムだ」ということです。

 ポピュリズムは、朽木に毒キノコが生えるような社会の病理現象だと断じています。また、麻薬の常習状態に陥っているとも極言しています。けだし名言というべきでしょう。

小生は、このような毒キノコの胞子がどこからやってきたのか、いつから飛んできているのかと考えました。  胞子は鎖国を止めたときから、PM2.5のように大陸方面から飛んで来たのではないでしょうか。江戸時代の鎖国は日本の科学技術の遅滞の原因とはなりましたが、日本を弱体化させるような胞子の侵入は避ける事ができていたように感じます。  
今日、隣国から受けているような様々な悪影響は江戸時代にはなかったのではないでしょうか。それゆえに日本独自の文化が栄え、矛盾はあるものの、日本民族としての統一意識が生まれたのだろうと思います。家康公は毒キノコの匂いを感じ取っていたのでしょうか。

 明治以降の素晴らしい近代化はアジアの範たるものがありますが、飛んできた毒キノコの胞子を選び抜いて間引きする知恵を長い鎖国の間に失ったのかもしれません。

 地震学の話題を超えた感想ですが、葛西敬之氏の卓越した識見に学びたいと思ったしだいです。とはいえ、地震学者も、脱原発のポピュリズムに乗って行動されている人が多いように思います。  

2101
Date: 2015-03-27 (Fri)
国家衰退、植民地化への道を防げ
「原子力既成委員会は25日敦賀原発と東通原発の敷地内に活断層があると判断した専門家調査団の評価書を受理し、確定した。」と産経新聞が以下のように報じています。

 「原発の規制基準では、活断層の真上に重要施設があることを認めておらず、再稼動は極めて困難になる。」ともあります。
 そもそも、規制基準なるものは、新規の原発に適用されるのなら、別ですが、既成の原発にまで適用する事は違法です。
 また、活断層という概念は、虚構の下に作り出された空想概念です。巨大地震の傷跡として残っているだけのものです。

こんな法律を作って「先端科学技術の粋」を否定し、国家を衰退に導いたリーダー達を、後世の日本民族は嘲笑することでしょう。   原子力規制委員会は方向性が間違っています。原子力は資源の乏しい国家にとっては重要なエネルギー源です。シーレーンが隣国の軍事力により、安全性が脅かされ、アメリカの撤退が進むなど、この地域での不安要素が増す中で、エネルギーの安全保障は重要な問題です。一刻も早く、原発を再稼動させ、国力の建て直しを測るべきです。隣国の計略に引っかかってはなりません。

 原子力規制委員会は原子力安全利用促進委員会とするのが日本のとるべき正しい方向性だと思います。ポピュリズムに流されて、国家衰退、植民地化への道を歩まないように、リーダー達にはお願いしたいと思います。

2102
Date: 2015-03-27 (Fri)
活断層論議の混乱を首相が調整せよ
本日の産経新聞の「主張」は、原発の断層評価に関する全面的対決という混乱に対して、「首相が調整すべき事態だ」というものです。

 同感ですが、そもそも、このような事態になる前に民主党政権が作った原子力規制委員会なる組織を元の「原子力安全・保安院」に戻すか、「原子力利用安全促進委員会」などと、改組するべきでした。民主党政権時の菅氏が「そう簡単に元(保安院)に戻らない仕組みを残した」と言っていますが、それならば、「原子力利用安全促進委員会」を創設したらよいはずです。  
 安倍総理に足りないのは「哲学」「宗教」、「本来の神仏の心を映す鏡が曇っている」という意見もありますが、ここは「国家の衰退」を防ぐために、勇断を持って産経の「主張」を汲んで欲しいと思います。

 その際、「地震爆発論学会」の見解が求められるのなら、喜んで陳述したいと思います。「活断層の存在を議論するのは無意味です。」、「調査しても、判定などできるはずがありません。」、「専門家でも、判断が分かれるのは、地震の発生原因が確定していないからです。」・・・などなど、陳述いたします。

2103
Date: 2015-03-31 (Tue)
「PT理論の拒絶と受容」に関する書評
 [1726]で紹介した「プレートテクトニクスの拒絶と受容」に関する上田誠也氏の書評について、地学団体研究会(地団研)からは次のように、事実誤認があるとコメントされています。

 私(石田)は、自然科学の問題にイデオロギーが絡む事はおかしいとも[1726]で述べました。

 地団研のリーダーであった井尻教授がどのような思想をお持ちであろうと、自然科学的な真実とは無関係であり、上田氏が評する「カリスマ井尻正二への個人崇拝へと堕していった過程は、ソ連崩壊とともに滅び去った人民民主主義の国々の運命の縮図と映る。」という表現は書評の域を超えていると思います。地団研から出されたコメントを載せておきます。
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「書評『プレートテクトニクスの拒絶と受容―戦後日本の地球科学史』」の中の事実誤認について」       地学団体研究会全国運営委員会

本誌(Vol.5, No.2)に掲載されました上田誠也氏の書評には、 書評の域を越え、 地学団体研究会(以下、 地団研とする)についての、 事実と異なる内容が含まれています。
私たち地団研は、 日本地球惑星科学連合の発展を願う立場から、 事実誤認について指摘し、 そこから生じるかもしれない読者の誤解・不安を解消しておく必要があると考え、 今回、 紙面をお借りして意見表明をさせていただきました。なお、 地団研の性格や活動については、 大月書店刊『地球のなぞを追って』(2006年刊)を参考に理解を深めていただければ幸いです。
以下、 事実と異なる内容のいくつかを指摘いたします。

1) 地団研は、 創立以来、 「国民のための科学」をめざし、 研究で得られた成果を地域の住民に広める活動をすすめてきました。最近でも、 いろいろな地震・気象災害の被害調査から、 原因究明や災害予測を行い、 地域住民に普及する活動を行っています。そのような活動の方針は、 全国運営委員会を通じて総会の場で議論しており、 一会員の意見で決定されているものではありません。
したがって、 上田氏が書かれている「……地団研の理想主義の意気込みが、 ……劣化し……個人崇拝へと堕していった」との記述について、 地団研の『意気込み』が、 『劣化し』、 『個人崇拝へ堕していった』ということは事実ではありません。

2) 地団研会員の中にPTに批判的な会員が多かったことや、 学会誌にPT理論に批判的な論文が多く掲載されたことはあったと思います。しかし、 会員(地質学徒においてはあたりまえですが)は地道な地質調査・室内実験などに基づいて研究活動をすすめており、 各々考えが異なる部分が当然あります。「PT」に批判的な会員もいれば、 肯定的な考えを持っていた会員もおりました。
したがって、 上田氏が書かれている「……資本主義国で生まれた「PT」を彼や地団研が拒否したのは当然だった……」との記述について、 『PT』を『地団研が拒否した』ことが『当然』であるというようなことは、 事実ではありません。批判的な会員は、 反対の立場にたちながらも科学の発展を考える姿勢を持ちつづけています。さらに、 地団研会員に「PT」に否定的な会員がいたことと、 『資本主義国で生まれた「PT」』ということは、 まったく関係のないことであり、 事実ではないことがらであります。

3) 上田氏の「評者は地球物理学徒だから地団研の支配を受けることなく……」の記述は、 地質学関係の多くの研究者があたかも地団研の支配下に置かれたかのように感じられます。しかし、 それぞれの地質学研究者は自分自身の判断をもとに研究を進めているのであり、 このような記述は読者に誤解を与えるものであります。                      以 上

* これは, JGL, Vol.5, No.2 (2009) に掲載された書評に対して地学団体研究会から寄せられたコメントです。
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以上が地団研からのコメントですが、内容は正当なものであり、まったく異論はありません。政治体制がどのようなものであろうと、自然科学の内容が左右されることはないはずです。ソ連時代に活躍したベロウソフ教授の認識の方がウイルソン教授よりも高いものである事はすでに[1827]などで述べています。[1496]では「『PT理論」の受容が遅れたのは、プレート論の危うさを見抜いていたからこそであり、アメリカのようにプレート説一色になるのに抵抗があったということで、立派なことではないのかと思っています。」とも述べました。 つまり、『資本主義国』から生まれた『PT』理論が間違っている事を『地震爆発論』学会では主張しているのです。

 PT論の受容に関しては「著者(泊氏)は、非常に偏った結論に向けて、偏った分析をしたかったと言う他ない」という桝谷哲氏の書評が参考になります。

また冷静に判断して、アメリカ帰りの安芸敬一教授らが書いた難解な教科書を弄ぶ地球物理学者が現地観察等を重視する古典的な手法を使っている地質学者を見下している空気を感じます。しかし、やがて地震爆発論が認められる時代が来れば、まったくナンセンスな書物であり、書評となるでしょう。

アマゾンの書評には星一つ「参考にもならなかったし、楽しむこともできなかった一冊。」という次のようなものがありました。正鵠を射る書評ではないかと思いました。
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地物屋が地質屋を見下した本 2010/7/30
投稿者 よしお "よしお" (東京) –
レビュー対象商品: プレートテクトニクスの拒絶と受容―戦後日本の地球科学史 (単行本)

業界内ではほぼ常識ではあったが、あまりにマイナーで小さなムラ社会であったゆえ、外部の人々には知られていなかった日本の地質学と地団研についての話が盛り込まれた一冊で、他のレビューにもあるように、この本の評価としてはその部分ばかりが強調される結果となってしまった。関係者にしてみれば迷惑な一冊。
最近では「地質学?ああ、あのプレートテクトニクスを認めてなかった」なんてことを科学村の住民にも言われる始末。もちろんこの本の著者は、地質屋に優越感を感じる地物屋側のバックグラウンドを持つ。そして某新聞社の元記者。
地質学なんて方法論は古いし、こんな斬られ方をされたらぐうの音も出ない。誤った説をとなえ敗北した科学者のような扱いの地質学会が可愛そう。地団研を擁護する気は毛頭ないが、井尻正二が生きていたら、どんな反論をしたのかと想像してしまう。関係者は誰も反論していないのか。 内容も、博士論文を本にしたようなものだから、読みやすくもない。もっとエンターテインメントしてないと、ノンフィクションとはいえちょっと。参考にもならなかったし、楽しむこともできなかった一冊。
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私にとっては高価ですし、読みたいとも思わなかった書籍ですので、まだ購入も一読もできていません。古本を探して読もうかなとは思っています。

注:
 [1829]にはPT論受容に関する地震爆発論学会の見解を述べてあります。

2014
Date: 2015-04-14 (Tue)
原産協会は左翼思想や地震学者に負けるな
 日本原子力産業協会の年次大会でIAEA(国際原子力機関)の天野事務局長が講演し、
「原発はエネルギーの安定供給で経済を支え、国の競争力を高める。世界的には活用の方向にある。」と述べたそうです。

また、原産協会の今井会長は「全ての原発が停止してから約2年が経過したが、燃料を大量輸入する火力発電に依存し、年間4兆円の国富が流出している。安全性が確認された原発から順次再稼働していくべきだ。」と指摘したそうです。

 まことに正当な発言ばかりだと思います。少し前の左翼的なマスコミ論調は、「地球温暖化防止のために、化石燃料の使用を控えるべし」と言うものだったはずですが、今は火力発電によるCO2の発生問題には何も言いません。地球温暖化が懸念されるのならば、何故原発利用の方に賛同しないのか、理不尽です。
 国家の発展を妨害することを目的にしているような論陣には負けてはなりません。

 地震の発生理論さえ間違えている地震学者が「活断層の上に原発を作る事は危険である」と述べている事も、まったくのナンセンスです。

 活断層が動いて地震が発生するのではありません。単なる無知なのか、左翼思想に染まっているのかは不明ですが、現今の地震学者の主張を有難がっていると、気付いたときには国家が傾いている事になるでしょう。

 政治家や経済界のリーダーたちには、「孫文の霊言」を参考にし、左翼陣営や地震学者の主張に負けないで、しっかりとした国家運営をして欲しいと願います。

2105
Date: 2015-04-15 (Wed)
福井地裁樋口裁判長は極論・暴論を排せよ
[1967]で紹介した「大飯原発の再稼働認めず」判決に続き、「高浜原発の再稼働指し止め」判決を福井地裁の樋口英明裁判長が下しました。今回も「原発の再稼働問題」に「人格権」を持ち出すと言う異質さが目立つ、と産経新聞は報じています。

地裁の裁判長が「人格権」を持ち出すような事が、いかに傲慢な体質であることかは、識者ならば分かるはずですが、[1981]古河茂明氏のお馬鹿な発言で紹介したように、通産省の役人経験者でも「憲法の教科書に載る判例になりそうです。こんなに高らかに『人格権』を謳いあげて原発運転差し戻しを認めるとは」と高い評価をするのですから、左翼思想に染まってしまうと、『正しさ』というものが見えなくなってしまうもののようです。そういえば昨夜のテレビでは毎日新聞の岸井成格氏も「画期的な判決だ」と述べていました。

 産経新聞の紙上では大阪大学宮崎慶次名誉教授が「福島第一原発事故の教訓をもとに行政庁や電力会社が積み上げてきた科学的議論を、先入観をもとにした無見識な判断で全て否定した。司法の暴走としか言いようがない。」と痛烈に批判しています。

私は、原発事故の教訓をもとに行政庁や電力会社が積み上げてきた科学的議論というものが、矛盾に満ちたものであることは知っていますが、判決が正しい地震学を知らないで下した暴論である事も知っています。

 樋口裁判長が主張する「深刻な災害を起こす恐れが万が一にもないといえるような厳格な内容を備えているべきだ。」を守ろうとする事など不可能です。  
例えば、地球物理学者の竹内均先生は霊人となっても「日本列島の沈没は構造的に避けられない」「日本列島が海没することは運命的に決まっていること」(「震災復興への道」p.102)と認識されています。

 とすれば、海底での居住空間を確保しない限り、日本列島には住めないことになってしまいます。私は竹内先生のような悲観的な未来を想定はしていませんし、科学的な判断だとも思っておりません。ムー大陸は無かったと言われる竹内先生の判断とは違ってムーもアトランティスも海底に沈んだと解釈しています。しかし、日本沈没というのような、そうした飛躍した極論を言うべきではないと思います。樋口裁判長の思考にも、極論があります。極論に基づいた科学的な対策を求めることは地裁の裁判官の任務ではありません。

 地震爆発論学会会長として、樋口裁判長には猛省を促したいと思っております。

2106
Date: 2015-04-15 (Wed)
「防人国債」で日本人の一体感を高めよう
 高浜原発の再稼働指し止め判決は、仮処分を申し立てたグループからは「日本の原発をなくす内容の決定」と歓迎されています。しかし、地元では不安や失望が広がっています。

 高浜町議会の議長は、原子力規制委員会の基準が間違っているという裁判長の判断は「規制委員会の存在自体に疑義をはさむ決定だ」と反発し、町長は「司法判断と行政判断は別」として、再稼働の方針を固めているようです。地元の経済界は大打撃となり、「司法の暴走だ。地元の心情をまったく鑑みていない。」との声が上がっています。

 また産経新聞が報じているように、指し止め請求をしたグループの目的は「日本から原発をなくす」ことが目的であるようです。
 写真には福島瑞穂氏の伴侶である弁護士の海渡雄一氏がマイクを握る姿が映っていますが、テレビで報道されたときには満面の笑みで会見していました。

 産経紙の紹介記事の欄外に書いてあるように、「原発反対運動」の実体は日本の核抑止力を完全に壊滅させるための中国の戦略に、日本の左翼陣営が協力している姿なのです。協力しているのでないのなら中国の戦略にまんまとひっかかっている姿を表しています。

 住民側(中国政府側と言うべきでしょう)弁護団の河合弘之氏は「福井地裁の仮処分決定は、原子力規制委員会が策定した新規制基準が間違っている事を明確にしている。この決定で国内の原発すべてを停止させ、廃炉に追い込んでいくことができる。」と述べています。

 今の日本社会は江戸時代までには考えられなかったような劣化した社会になってしまいました。万葉集の時代から「防人」として、全国から九州に参集したような気概がなくなってしまいました。  
 霊人の徳川家康は江戸時代の日本がチャイナとの積極的なかかわりを抑えたことがどういう意味を持つのかを考える必要があると次のように語っています。

 「単一国家としての同一性を持った国民性ができたのは、江戸時代を経由したことが大きいだろう。江戸の鎖国期間に、「チャイナ」との積極的なかかわりを抑えたことをどのように評価するかだ」(「徳川家康の霊言」p.37)

 そして、侵略性を帯びている中国に対して、「中国は革命が起きやすい国だと私は思うので、日本は占領されないように守りを固めながら、何とかして時間を稼いで、敵の崩壊を待ち、自分の国の中を、できるだけ充実させていくように努力すべきだと思う」(p.58)と語っています。

 文明開化は歴史の必然ではあったのでしょうが、日本国民としての一体意識には、大根に鬆が入ったような劣化現象をもたらしてしまったように感じられます。

 個人的には「防人国債」を発行して、国民の協力を集合し、今一度国防意識を高め、一体感を醸成しないと、日本は危ないのではないかと危惧しています。

2107 
Date: 2015-04-25 (Sat)
何の意味もない地震確率の計算
政府の地震調査委員会(委員長本蔵義守東工大名誉教授)は関東地区の地震発生確率を見直し、自治体の防災対策に生かすよう求めました。産経新聞の報道を紹介します。

「調査委員会は阪神大震災を教訓にして、全国の主な活断層について確率を個別に計算してきたが、想定外の場所で直下型地震が近年相次いでいる。」とあります。

 これは、確率計算の基礎にある理論が当てにならないものであることを示しているだけの話です。つまり活断層理論が真実ではないことを教えているのですが、何故それが分からないのでしょうか。  
 地震爆発論を“爆笑だね”と揶揄したロバート・ゲラー東大教授([1989])でさえ、地震確率は意味がない事を認識されています。  たしかに[1710]で紹介したゲラー教授が指摘しているように、過去の大きな地震は確率の低い場所でしか起きていません。地震確率はまったく信頼を失っているのです。基礎の理論がおかしい事を知りながら、氏が日本生まれの“マグマ貫入理論”の流れを汲む“地震爆発論”を爆笑される理由はアメリカ生まれの“活断層理論”の遵守を使命として、アメリカから送り込まれた教授なのかなと勘繰ってしまいます。

 また、本蔵氏の「50%という確率はひじょうに高く、大きな注意を払う必要がある。活断層を見落としている可能性もあり、確率が低い地域でも安全というわけではない。」という“言い訳”は大きな地震が起きたときに「だから、安全ではないと言ったではないか、地震学者に責任はない。」と言いたいからの発言としか思えません。
また、綾瀬川断層の新評価だとして、従来よりも長い活断層を想定していますが、責任逃れの感が否めません。


綾瀬川断層の新評価ということですが、
断層とは地震の結果として発生する地表の断裂にすぎません。
アメリカ渡りの地震学は原因と結果の因果関係が逆転しています。

 自治体にこの確率表の活用を求めた、というのも、責任追求回避のための保身手段のように感じます。

「確率が低い地域でも安全というわけではない。」というのなら、「安全に住めるとこなどはない」ということではないのか、そのような地震調査研究は何の意味もないではないか、税金の無駄使い以外の何者でもない、というクレームにどう答えるのでしょうか。

 原発再稼働の裁判では「ノーリスク」を求める裁判長(樋口英明氏)がいますが、それもこれも、地震学者が明確に地震の発生原因を探求しないから、裁判官も原発反対者も「何でも許される発言」を「錦の御旗」にしてしまっているのです。

アメリカ渡りの地震学から、日本生まれの地震学に

切り替える時が来ています。

 ちょうど一年前の4月25日に島崎邦彦氏に「活断層理論の矛盾点」に関する公開質問状を送りましたが、回答はまだありません。同じ内容の公開質問状を送付した方は以下に載せていますが、
http://bakuhatu.org/index.php/news/archives/10
本蔵義守先生をはじめ、どなたからも回答はありません。

 すでに[1971]

島崎氏は地震学会の会長をも務めた権威者で活断層に関する著書も多く、一方の(活断層、西軍?)リーダーと目される方です。
このまま回答を出さないで、

敵前逃亡のような卑怯な態度で終わるのなら、

地震爆発論(東軍?)の勝利ということになります。

東軍の勝利でよろしいのでしょうか?

と、問いかけてあります。「関が原の戦いは終わった、東軍の勝利」とも述べているのですが、負けを認めない“完全無視”の姿勢を後世の史家はどのように紹介するのか興味が持たれます。

2108
Date: 2015-04-26 (Sun)
ネパールの地震記事から憂う
 ネパールで大きな地震が起きました。死者もたくさん出ているようで気の毒な事です。何とか、直前の地震予知法を研究し、人命の損失を防ぎたいものです。そのためにも地震が発生する本当の仕組みを知ってほしいものです。

 記事の中でも、「ネパール中部は世界でも有数の地震地帯」と解説していますが、[1612]でも紹介したように、パキスタンとか、インドの東端部では、火山でないところから突然熔岩が噴出したり、地震の原因になったりしていて、地下でマグマが活発に動いている事は、よく知られた事実であります。

 このマグマの活動によって地震が起きているのであって、地震学者が解説するような「プレートの衝突云々」で地震が起きているのではありません。

 「ひずみ」がたまりやすい、というのは力学音痴を表明している事になります。地球の表面を構成する岩盤に“歪が蓄積される”などということはあり得ません。

 地震学者は早く迷妄を解き放ってください。グアテマラの酋長でさえ、地震災害から仲間を救った事があるのです。科学的な知識は大切なことですが、未知の科学があることも謙虚に弁えておくべきです。

2109
Date: 2015-04-26 (Sun)
知床・ 羅臼海岸での海底隆起現象

“未知の科学”があることを弁えるべし、と書きましたが、国内でも、海底が隆起したという不思議な現象が発生しています。 http://www.youtube.com/watch?v=FPWwHf75apk
http://www.asahi.com/articles/ASH4T33PTH4TIIPE008.html

知床の海岸で海底が幅300mにわたり、15メートルも隆起したということです。ネット上で調べると、「知床半島で不思議な現象!」という記事があり、

「24日朝、海岸で昆布拾いをしていた女性が、海岸が若干高い事に気付いた。昆布を拾い終えて帰宅しようとしたところ、隆起は自分の背丈を超えていたという。」とあります。

羅臼漁港の田中組合長は「音も揺れもなかったと聞いている。こんなことは初めて」と話し、海面下の状況を近く調べる、ともあります。

この不思議な現象を地滑りで説明する学者もいます。 NHK札幌の報道では、「地滑りによって海底部分が押し上げられた」と学者が解説していますが、地盤はそのような“こんにゃく”のような挙動をするとは思えません。

 動画や写真で見るように、隆起部分の陸側で大きな崩落が起きておりますが深層地滑りが発生し、その先端部分の海底が押し上げられて“海底隆起”の原因になった、という解釈なのでしょう。しかし、先端部分(E)は崩落した土砂の堆積域であり、崩落土砂が海底が押し上げるという解釈には無理があります。

 隆起した部分には海藻やウニまで見つかっていて、明らかに堆積土砂ではありません。

 さて、ではどうしてこのような海底の隆起が起きたのかという謎解きですが、やはり、“押し領域”と“引き領域”が原因と考えるべきでしょう。

 爆発音も、震動も感じなかった、昆布拾いが終わって気付いたら背丈を越えていた、というように、“静かな”現象だったようですから、解離ガスの爆発という明瞭な地震現象は起きていないのでしょう。しかし、地下においてマグマの働きにより、何らかの“膨張現象”と“収縮現象”が起きていたと見るのが正しいように思います。

 ちなみに、近くの熊の湯温泉では湯の温度が下がっていて、温泉が利用できないという報道もあります。現場より少し西南部で、道路の陥没というニュースもあります。羅臼岳の下部に広がるマグマの火道内部で、何らかの変化があって、マグマに含まれるガス体が“気化現象”と“液化現象”を引き起こした結果であるように思います。前述した「地下を通り土砂の塊が滑り込んで海底を押し上げた」とか、NHK札幌が紹介している学者の見解は“作り話”にすぎません。

 解離ガスの爆発現象が地震であると考えていますが、それ以外にも“未知の現象”があるのかもしれません。

 今回の海底隆起現象は地震に伴うものでないようですが、パキスタンで起きた地震島によく似ています。この地震は内陸部が震源ですが、海域部でも直下型地震が発生していたものと推定されます。パキスタンではときどき、このような海底隆起が起きたことが知られているようです。


9月25日、パキスタンで24日に発生したマグニチュード(M)7.7の地震により、
同国南部グワダル沖のアラビア海に隆起した島に
地元住民や地震学者が初めて上陸した(2013年 ロイター)

備忘録というサイトからパキスタンの地震島の話を紹介します。
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 島に上陸した地震研究所の専門家は、島からメタンガスが噴き出していると語った。同行したロイターのカメラマンによると、島から噴き出しているガスにライターの火を近づけたところ着火したという。

 地元の漁師が老人から聞いたという話によると、この地域で70年前に地震が発生した際にも、同様の小島が海から隆起し、その後再び海に沈んだことがあるという。

 また災害対策当局者によれば、1945年にパキスタンの首都カラチ近郊で発生した地震の際も、人が歩けるほどの大きさの島が海面から隆起し、その後沈んだことを英国とインドの地質調査隊が確認している。
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 羅臼の海底隆起も、何らかのガスが噴出しているのではないでしょうか。今後成長するのか、過去のパキスタンの例のように消えてしまうのか、興味深い現象です。

 不思議な現象の謎解きは大切です。既成概念に捉われて、一蹴するのではなく、地震学の探求とも関連することですから、調査研究をお願いしたいと思います。

2110
Date: 2015-04-27 (Mon)
妖怪のようなプレートを信じるとは・・・
ネパールの地震による被害は相当大きなものになっているようで、心配です。早く地震の本当の発生理論を周知しなくてはなりません。
 産経新聞・「産経抄」では、ヒマラヤ山脈の南側に位置するこの地域が「地震の巣」である理由を「定説地震論」に準拠して確信的に説明しています。

しかしこれは「大地は平面的であり、地球の端っこは断崖になっている。」式の古代人の『迷信』であることが、やがてはっきりしてくるでしょう。 産経抄の『迷信』、「矛盾」を説明します。

▼ インド亜大陸は2倍数千万年前、南半球にあった大陸から分裂した。インド・オーストラリアプレート(岩板)に乗って北上を始め、約5千万年前にユーラシア大陸が乗るプレートに衝突する。その結果、かつての海底が押し上げられて、世界最高峰のヒマラヤ山脈ができた、とされる。
▼ インド・オーストラリアプレートによるユーラシアプレートヘの潜り込みは、現在も続く。それに伴うゆがみが地震のエネルギーとなった、ヒマラヤ山脈の南側に位置するネパールが、「地震の巣」と呼ばれるゆえんである。

・ プレートが潜り込んで押し上げられ、ヒマラヤができたというのに、日本ではプレートが潜り込んでいるので「日本沈没」は構造的に避けられない(地球物理学者・竹内均の霊言p.103)という、これは矛盾している。片や山脈を押し上げ続け、片や陸地を沈没させる、というプレートとは変幻自在の「妖怪」なのか。

マスコミは学者の言い分を「鵜呑み」にして、解説するだけですが、そうでなく、自分の頭で考えて発言する「頼もしい」ブロガーも散見します。
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神戸だいすき  地震は爆発だ・・・石田理論
     

私は、心からこれが正しいと思います。胸がすっとしました。プレートが沈み込んで、摩擦を起こし、耐えられなくなって「跳ね上がる?」

「跳ね上がる????」私は、長い人生で、岩と岩とが擦り合わされて「ぴょん」と、ゴムのように跳ね上がるのなんか見たことない。「摩擦に耐え兼ねて崩れるなら」わかる。

規模が、めちゃくちゃおおきければ「跳ね上がる」?

まるで、911の話を聞くようだ。
ビルがめちゃくちゃ大きければ、歴史上たった一回しか起こらない「ジェット機の燃料で、ビルごと破砕される!!!

そこらへんの岩では起こらないことが、太平洋プレートでは起こる?

ない。ない。ありえへん。

ネコ虎紳士の徒然ブログ   3.11東日本大震災から4年経っても・・・  

 石田氏は現在の地震学を否定する、つまり地震原因とされるプレートテクトニクス論と活断層理論を否定し、新しい地震原因説地震爆発論を唱える。地震が起きれば、プレートが潜り込んだからとか活断層の歪が壊れた程度の説明しかしない、そんな程度の説明は石田氏に言わせれば全く非科学的であると。しかし、その地震爆発論は、学会でもマスコミでも全く理解者がいない、孤立無援の状態である。石田氏はもう高齢で孤軍奮闘しているが、何とか有力な理解者が出てきてほしいものだ。

 石田氏の地震爆発論からすれば、地震における様々な現象を説得的に説明できるので、有効な対策を立てることも可能となる。それが今の非科学的地震原因説で対応すれば、全く役立たずの対策を出してしまうだろう。 
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産経紙はもちろん大手の新聞社、テレビ局などには自ら足を運んで拙著を献本したのですが、効果はありません。どこかで紹介しましたが、献本当日に面会できなかった下村文部科学大臣にいたっては、わざわざ「受け取れません」という紙面とともに送り返してきました。

 「石田氏は高齢で孤軍奮闘しています。」・・・高齢の自覚はありませんが、何とか有力な理解者が出てきて欲しいものです。

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