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2051
Date: 2014-11-26 (Wed)
横行する「事なかれ主義」
安倍首相の外交ブレーンであった岡崎久彦氏があの世に帰られて3週間後に、霊人として語ったという「岡崎久彦 後世に贈る言葉」と言う書籍が届きました。
 その中で、文科省が「霊言を否定」しているのは単なる時間稼ぎに過ぎないと語っています。

  「そんなもん(霊言の否定)は必死の抵抗だよ。自分らも目茶苦茶を言うてることは知ってて、ちゃんと分かっている」

「単に時間稼ぎなんです。「自分らがいる間だけ、身がもてばいい」と。まあそれだけだ」

「永遠普遍のことなんて、何も考えてない」(p.128)

と述べておられますが、在任中に「何事もなく、平穏無事で終わること」をただ願っている二流官庁(霊人発言p.132)の役人の姿が、よく見えるているのでしょう。ご自分が在職した外務省は一流官庁という認識のようです。  

 同じ精神的構図が学者の態度にも見られます。
プレート論に矛盾があるのは分かるが、自分が職に就いている間は、平穏無事であって欲しい」と考えておられるのでしょう。
 地震爆発論をネット上で発信した当初は様々な「雑言」がありましたが、最近はほとんど「無視」になってきました。

「事なかれ主義」は「勇気」がない証拠だという偉人の言葉もありますが、「地位」「名誉」「生活」が心配な「二流学者」には、勇気を出して「信じてきた学説の否定」を行うことができないのでしょう。

「無言」のまま、「自分らがいる間だけ、身がもてばいい」という態度に徹しておられるように感じます。  
マスコミ人も同じなのでしょうか、マスコミは「批判精神」が社会を変革していく力として「期待」もされ、「使命」でもあるはずですが、沈黙しています。マスコミの沈黙は役人、学者以上に情けないのではないでしょうか。  

マスコミもまた「事なかれ主義」なのでしょうか

2052
Date: 2014-12-05 (Fri)
拙著出版記念講演会のお知らせ

各位 衆議院選投票直後の慌しい中ですが、講演会を企画しましたのでご案内させていただきます。       

    お知らせ

拙著「地震爆発論シリーズ」第4弾「地震学と火山学 ここが間違っている」 が工学社より12月15日発刊の運びとなりました。

これを機会に出版記念講演会を開催します。

学問も行政も、プレートテクトニクス理論や活断層理論を真理であるかのように誤解して展開しております。

それによる社会的な損失は、原子力規制委員会のあり方を見ても、計り知れないものがあります。

ご聴講いただき、ともに対策を講じて頂ければと思い、ご案内申し上げます。

ご友人を誘って、ご参集いただければ幸甚に存じます。

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演題:「地震学と火山学の間違い」

講師:石田昭(元名古屋工業大学教授)

日時:12月15日(月) 14時〜15時30分

場所:虎ノ門研修センター 会議室A 会費:無料 

東京都港区虎ノ門2−3−22 第一秋山ビル4階 銀座線・虎ノ門駅 徒歩約3分

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案内チラシがまだ完成しておりません。完成しだい追加して書き込みします。取り急ぎ、内容のみです。

2053
Date: 2014-12-10 (Wed)
社会を混乱させた活断層理論
 原子力規制委員会の姿勢が少しずつ変化しているようです。活断層に関する専門家調査団が「活断層」と判定しても、それに縛られないで独自に判断できることにしたそうで、“事業者にも光明が見えてきそうだ”と産経新聞が報じています。  
 民主党菅総理が仕組んだ「原発廃止の罠」が少しずつ解体されていくのを感じます。
「原子力規制委員会」は民主党が残した「バカの壁」だと酷評する評論家(池田信夫:エコノMIX異論正論)もいますが、自民党政権はなぜ組織を元に戻し、原子力の安全かつ積極的利用を推進できるようにな政策を採らないのか不思議です。
 田中委員長は民主党に見込まれた人なんでしょうが、「信念」と言うものを感じません。
その時、その場の空気に流されるだけで、自分はどうしたいのか判然としません。座っているだけのような感じがします。
 その間にエネルギー不足によって産業は打撃を受け、国民は夏の暑さに耐え、冬の寒さに耐え、経済環境の悪化に呻吟してきたのです。その責任を委員長はどう思っているのでしょうか。何も感じておられないとしても学者としての責任は重いものがあります。歴史の検証の中で負債を負うことになるでしょう。

 早く「活断層理論は妄想理論である」ことを国民一般に知って欲しいと思います。12月15日の「地震学と火山学の間違い」を多くの方に聴講していただきと思っています。拙著「地震学と火山学 ここが間違っている」を会場で入手できるように出版社に尽力していただきました。  

2054
Date: 2014-12-12 (Fri)
拙著出版記念講演会のお知らせ
講演会の案内チラシができました。 ご参加をお待ちしています。

「地震学と火山学の間違い」講演案内チラシ

2055
Date: 2014-12-19 (Fri)
文部科学行政を糾す
拙著の出版記念講演会は活発な討議もあり、盛況のうちに終了しました。終了後と翌日に「文部科学行政を糾す」と言う趣旨で文科省前と朝日新聞社前で街宣を行いました。 動画は、下の画像をクリックしてご覧になってください。当日の映像はカメラを変えた関係でまだ、PC上の編集ができません。画像は夏に行なった街宣のものです。

文部科学行政を糺す

また、講演会の内容も撮影はしましたが、編集ができていませんので、後日紹介できると思います。当日使用したパワーポイントの資料を表示しておきます。
http://www.ailab7.com/jisintokazan.ppt

2056
Date: 2014-12-22 (Mon)
霊人アリストテレスのことば
 幸福の科学大学シリーズNo.81「アリストテレスはかく語りき」が届きました。学問の祖として、ソクラテスとともに、ギリシャ文明を興したとも言える哲人です。霊人となった今、新たな文明を興していくためのアドバイスをいくつかしています。
アリストテレス:「まずは「選別」が一つ要ると思うんですね。いわゆる、ソクラテス的な意味での「無知の知」。分かっていないのに分かっているふりをしている偽者を、学問の中のフェイクの部分を、ざっとより分けていく必要はあるでしょうね。ここを間違っているものは、はずしていかなきゃいけないでしょうね。これとの論戦が、待ち構えているんじゃないでしょうか。」(p.97)

 地震学者も火山学者も分かっていないのに、分かったふりをしています。爆発現象の傷跡に過ぎない断層、つまり盲腸の手術跡みたいなものを“生きている断層(活断層)”と考えて、「断層の上には原発を作ってはならない」などという法律まで仕立て上げ、国家を弱体化し、市民生活を困難なものにしています。  
新文明が立ち上がったときには真っ先に「選別」され、「笑い話」にされるトップバッターになるでしょう。アリストテレスは論戦が待ち構えていると言っていますが、“定説地震学者”は「無視」を決め込むだけで、誰からも論戦を挑んできません。これがエポケー(判断中止)という態度なんでしょう。  

 また、これまでは、アリストテレスはソクラテスのような霊的能力がなかったから、「唯物論的哲学」を推進した人という感想を持っていましたが、そうではなかったようです。 「現代の学問では、神について語ると、「学問ではない」という判断がなされてしまいます。」という聴聞者の言葉に次のように応答しています。

アリストテレス:とんでもないですよ。やはり、「神様が創られた世界の秘密を明らかにすること」が学問であって、これはもう、ソクラテスさんと私の考え、まったく変わらないですね。ええ。(p.49)

この問答の前の一節をも紹介しておきます。(p.47-48)
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アリストテレス: ソクラテス先生の名前が出ましたので、あえて言うなら、やはり、「無知の知」の原点を忘れてはいけないんじゃないですかね。
 現代の学者たちを見れば、「自分は、すごく賢い」と思ってるんでしょ?
有名大学を出たり、大学院を出たり、あるいは海外に留学して、MBAとか博士号とか、いろいろ取ってる人が、いっぱいいらっしゃるんだろうけども。
「すごく賢い」と自分らは思ってるんだと思うけど、「肝心要の真理を知らない人が、いっぱいいるんではないか」と思うんですね。
 その最たるものが、「神とは何か」とか、「人間の本質とは何か」、それから、「実在界といわれるあの世の世界と、この世の世界の関係」、「人生の意味」、こういうものについての基本的理解が完全に失落した博士とかいうのが、いっぱいいるわけですね。博士号を取って、どこそこに留学して、Ph.D(博士)とか言ってる人は、いっぱいいるけど、「(真理を)まったく知らない」っていう唯物論者が山のようにいるわけです。
 やはり、現代の「無知の知」を暴いていかねばならん面はあると思うし、その戦いを、今、あなたがた、やってるとこなんじゃないですか。
 だから、「無知の人」が、「知がある人」に対して審判を下してるんじゃないですか。「あなたがたに学問性があるか」みたいなことの判断は、「無知の人」が「知のある人」に、「おまえは、知がない」と言っている。これに、よく似てるんじゃないでしょうかね。まったく、その通りじゃないですか。

2057
Date: 2014-12-23 (Tue)
目を覚まさないと大変なことになる
 今日の産経新聞では、東通原発の敷地内にある断層について「活断層の可能性がある」という評価書案を専門家調査団が了承した、と報じられています。東北電力の安部宣昭副社長は「評価書案は科学的、論理的に示されていない。改めて規制委に疑問点を指摘し、議論の場を設けてもらいたい」と要望しているそうです。
 何度も述べてきましたが、この国の科学者も科学行政も「活断層理論」と言う「洗脳理論」によって、動かされています。霊人アリストテレスは「国民の「集団自殺」への洗脳を解く使命がある」と言う節で、「ギリシャもペルシャから何度も攻められたけど、戦いに勝って生き延びているわけで、負けていたら文明自体が消えるんです。」と語っています。

 原子力規制委員会での「活断層論議」は国が滅ぶような愚かな幼児的論議をやっていることを知るべきです。そしてアリストテレスは次のように理系の人たちの使命を語っています。
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 アリストテレス: あなたがたが(幸福の科学で)やろうとしていることは、「間違った方向」に国を洗脳しようとしているわけじゃなくて、「正しい方向」に引っ張っていこうとしてるわけで。今の中国や北朝鮮みたいな、人権を完全に蹂躙するような国たちに、これを踏みにじられたら、たまったもんじゃありませんよ。  それは、断じて許しちゃいけない。十分に国を守れるだけの体制は、つくらなきやいけない。
それは「悪」とは言わない。神々も、それを認めるものであるので。そういうことについて後れを取っているなら、追いつき、追い越さなければいけない面は、あると思いますよ。
 少なくとも、あんな、国民が飢えて苦しんでいるような北朝鮮に、ミサイル技術で負けるなんていうようなことは、日本としては、あってはならない。 「憲法九条があるために、できません」みたいな感じで言い訳にするということは、自殺行為なのです。国民が集団自殺しようとしていることに対して、この洗脳を解くことは、宗数的には極めて大事なことだと私は思いますよ。だから、理系にも、ちゃんとした使命はありますよ。(p.122-123)
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 早く目を覚まさないと、この国自体が滅んでしまうことに気がついてほしいと思います。霊人孫文も原発問題は隣国からの工作員が暗躍していることを語っています。高いところ(霊界)から見ると、目に見えない独裁的リーダーの心の内が見えるのでしょう。その見解を地上に降ろせる時代が今来ているのですが、それは稀有なる時代であることを知る必要があります。  

早く活断層という洗脳を解きましょう!

2015年
2058
Date: 2015-01-07 (Wed)
「ゆっくり滑り」は観念的な遊びに過ぎない
地震学者が「観念的な遊び」をしていることはすでに2年前の[1766]で高木博士の言葉として紹介しました。
 また、マスコミが「観念的お遊び」に終始する地震学者の言を垂れ流ししていることも[1761]空理空論、支離滅裂の地震学などで紹介しました。

 2年が経過しましたが、また「ゆっくり滑り」が東北大震災の引き金になったというような「観念的な遊び研究」をマスコミ(産経紙)は紹介しています。「おやこ新聞」にまで載せています。

[1766]にも紹介しましたが、古来からアリストテレスも、セネカも、デカルトも、カントも、ニュートンも何らかの爆発現象が地震だと考えていました。爆発の原因が何かが分からなかっただけで、現代のような「観念的なお遊び」は決してしていないのです。昔はマグマの内部に解離した水が存在することが分からなかったのでしょう。地震爆発論によれば、「解離水」つまり、水素ガスと酸素ガスのことですが、この「解離水」という爆鳴気が化学反応を起こすことが地震現象なのです。

 地震の原因がわかれば、高木博士が喝破したように「海底拡大説やPlate説、断層説 等は、観念的な遊びに過ぎないことがわかる」のです。

 もうこれ以上の「観念的お遊び」で国民の血税をドブに捨てるようなことは止めていただきたいと思います。拙著「地震学と火山学 ここが間違っている」にも紹介しましたが、これまでに東大地震研究所に支給されてきた国家からの研究補助金は4000億円を超えているのです。

これがドブに捨てるようなものであることに
もっと真剣に「公的な怒り」を抱くべきではないでしょうか。

2059
Date: 2015-01-12 (Mon)
「未開人」には怪奇現象
ネットを見ていたら、昨年11月に「佐渡市で爆発音と振動の通報相次ぐ 原因不明」というニュースが流れたようです。「謎の怪奇現象」なのかといわれていますが、すでにこのセミナー[1619] で地震の原因と同じ「水素の爆発現象」として解説してあります。地震計を揺らさないのに、「爆発音」とか局所的な「地盤の揺れ」を起こす現象が、日本各地で知られています。地震爆発論では、浅い場所で起きる小規模な「水素の爆発現象」であると述べておきます。  記事が忘れられるといけませんので、残しておきます。
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佐渡市で爆発音と振動の通報相次ぐ 原因不明、「謎の怪奇現象」なのか
J-CASTニュース(2014年11月10日18時59分)

新潟県佐渡市で2014年11月7日、ドンという大きな音がして建物が揺れた、といった通報が相次いだ。しかし、地震などはなく、市の消防本部や警察がパトロールしても事故や事件につながるようなものは発見できなかった。
こうした原因不明の爆音と揺れは日本中で報告されている。キーワードとしていつも登場するのは戦闘機が飛行中に出すソニックブームと呼ばれる衝撃波なのだが、佐渡市のケースでも「音が出るような航空はしていない」と自衛隊は話している。これは「怪奇現象」なのか。

自衛隊のレーダーにも原因となるものは映っていない
市の防災危機管理室と消防本部の話によれば、爆発音のような大きな音がして建物が揺れた、との通報があったのは午後4時前で、市役所に20件、消防本部に5件寄せられた。さっそく市内のパトロールを行い人や建物への被害が無いことは分かったが、原因も確認できなかった。新潟地方気象台に問い合わせてみても地震や火山噴火などは観測していないという答えだった。自衛隊のレーダーがある佐渡分屯基地にも聞いたが、衝撃音や揺れにつながるような航空はしていないし、レーダーにも原因となるようなものは映っていなかった、との返事が返ってきたという。
防災危機管理室の担当者は、
「今回のような爆音と揺れに関する通報で騒ぎになったのは初めてだと記憶しています。真野湾あたりから通報が多く、佐渡全体で起こった事ではないようです。ちなみに私は音も揺れも気が付かなかった」
と話している。
実はこうした「怪奇現象」、日本中で報告されている。12年5月3日付の南日本新聞によれば、5月1日夜に鹿児島県霧島市隼人などの市民から20件以上もの「爆発音や大きな揺れを数回感じた」という情報が霧島署や市の消防局に寄せられた。調べたところ爆発事案は確認されず、桜島や新燃岳の噴火もなかった。小規模地震は発生していたが震度1以上の観測はなかった、という。13年3月23日付けの 山形新聞でも金山町で3月21日の夕方に、衝突音のような大きな音が聞こえたとの通報が警察や町役場に多数寄せられた、と書いている。何が原因はわからず謎は深まるばかりだという。一体原因は何なのか。

「全く原因が分からない状況です」
南日本新聞では原因として、「小規模でも震央近くであれば、揺れを感じることがある」といった地元気象台のコメントを引用し、地震説を唱えている。ただし、こうしたことが起こると決まって取り沙汰にされるのが戦闘機の超音速飛行によって引き起こされる衝撃波、ソニックブームだ。ソニックブームは爆発音のような大音響により空気を揺らし、地上の建物に影響を与える。実は佐渡での一件でも「超低空を不明の戦闘機が飛行していたとの目撃情報がある」などといったものや、石川県の小松基地で日米共同訓練があり戦闘機を飛ばしていたようだ、といった不確かな報告がネット上に出ることになった。

先の山形新聞でも、
「音が聞こえてすぐに外に出て空を見たら雲間に灰色のような飛行機が一瞬見えた」 と
いう目撃証言を掲載している。ただし国土交通省と自衛隊は目撃時刻に周辺を飛ぶ民間機も、自衛隊機もなかったとコメントもしている。
佐渡市の防災危機管理室に戦闘機との関係を質問してみたところ、 「ネット上であれこれ原因の詮索が行われていることは知っておりますが、自衛隊は音が出ない航空をしていると説明していますし、全く原因が分からない状況です」 と繰り返すばかりだった。

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以上がJ-CASTニュースの記事です。  
[1619]にも紹介しましたが、アメリカではセネカ・ガンとして知られているのですが、その原因までは気付いていません、理解が及んでいないようです。  
地震の本当の原因が「水素爆発」であることが理解されるようになるまでは「怪奇現象」として報道されるのでしょう。
 しばらくは、[1594]「不知火現象」と同じように、原因不明の不思議な現象として「未開人」の話題になるのでしょう。

追記:

 霊人ソクラテスは[2046]に紹介した「ソクラテス「学問とは何か」を語る」の中で次のように述べています。

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ソクラテス:まあ、(今の)「学問」という言葉には、ストレートには信用できないものがあるのでねえ(笑)。 数多くの“ガラクタ”が生み出されているわけですし、色分けができていないのでねえ。いろいろなものが、もう、善なるものも、悪なるものも、間違ったるものも、たくさん生み出されていて、「単なる思想の自由市場で淘汰を待つのみ」ということになっていますので、「何が正しいか」ということが分からないし、時々の「ブーム」というのもあるからねえ。「ブームに則って広がる」ということもあるので、真実は、そう簡単に分かるものではないと思いますねえ。
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数年先には既成の「地震学」も淘汰されて“ガラクタ扱い”となるでしょう。「プレート理論」や「活断層理論」が単なる“ブーム”に過ぎなかったことが分かり、やがては「未開人の地震学」と呼ばれる時代が来ると思います。

2060 
Date: 2015-01-17 (Sat)
プレート境界に地震が多発する本当の理由

昨年暮れに行った、出版記念講演会の質疑・応答ビデオを編集していて、あらためて気付いたことですが、プレートの定義について市民の誤解が強いと感じます。ほとんどの方が、現実にプレートの周囲で地震が多発しているから、プレート論は正しいのではないか(ある質問者の声)、と思っておられるようです。
 
しかし、プレートをどのように定義しているかといえば、単に「地震帯の分布」から、推定しているだけなのです。地震帯を基にして区分しているだけですから、プレートの周囲に地震が多いのは当たり前なのです。
 これは、活断層の定義にも見られるのですが、「仮定の中に結論を含ませる」という地球物理学の中でよく見られる「欺瞞」なんです。石本巳四雄先生が早くから断層理論の証明方法で指摘しておられたように、最初に「活断層ありき」から始まる証明は証明にあらず、と言っておられたのです。
 その点を指摘して島崎邦彦氏はじめ30名の地震学者に公開質問状を送ってあるのですが、誰からも回答がありません。
 プレートの定義に関しても、同じような「欺瞞の手口?」がありますので、「地震帯の分布形状」から決定していることを説明している瀬野徹三氏(東大地震研究所教授)の教科書「プレートテクトニクスの基礎」から抜粋して紹介します。

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世界のおもなプレート
 

 ここでは無地震地域が固いリソスフェアの水平的ひろがりであることを仮定して先へ進もう。そうすると地震帯で取り囲まれている領域が、プレートのひろがりを定義していることになる。地震が狭い帯状に分布せずにかなり広い範囲に散らばっているところがある。たとえばヒマラヤ山脈の北部から中東へかけての地域などである(図1.3.1)。これらの地域では地震帯でプレートを定義することにやや困難を伴うが、ここではまずおおざっぱに、このようなひろがった地震活動領域も一種の帯であると見なそう。

 そうすると、図1.3.1からただちにいくつかの大きなプレートが見い出される。それらにはすでに名前が付けられている。図1.3.2にプレートの名前とその位置を示す。太平洋、ユーラシア、北米、南米、アフリカ、インド、オース、トラリア、南極の8つのプレートが大プレートと呼べるものである。(中略)

中プレートとマイクロプレート

 大プレートに加えて中規模なプレートが存在することが図1.3.1から読み取れる。それらは、フィリピン海、ナスカ、ココス、ファンデフカ、カリブ、スコチア、アラビア、オホーツク、キャロラインなどのプレートである。いくつかのプレートは、地震活動から見つけ出すのは難しいかもしれない。これらのプレートでは、地震活動だけでなく、その他の地学的な証拠もプレートの存在を見出したり、プレートの境界を定義するのに使われているのである。これらの証拠とはプレート境界で起きる特有の造構運動である。
 

 プレートよりもさらに小さいプレートを、マイクロプレートと呼んでいる。図1.3.1でもいくつかマイクロプレートが認識できる。マイクロプレートを定義する地震活動の帯状分有の例を図1.3.3と1.3.4に示した。東太平洋のナスカプレートと太平洋プレート境界の地震活動(図1.3.3a)には小さな領域が帯状の活動で囲まれていることが見てとれる。海底地形などの証拠も合わせると、これらはマイクロプレート(図1.3.3b)なのである。フィリピン群島もまた地震帯で囲まれている(図1.3.4a)。フィリピンは西をマニラ、スル、コタバト海溝で、東をフィリピン海溝で囲まれていて(図1.3.4b)、ユーラシアプレートから切り離されたマイクロプレートである。これらのようにほとんど地震活動だけで、プレートが認識できるものもあるが、多くは中規模プレートのいくつかと同じように、他の地学的証拠も同時に使ってプレートが定義される場合が多い。

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 プレートと呼ばれている領域の周囲で地震が多発する本当の理由は出版記念講演会でも説明しましたが、この地域はマグマの上下移動、つまり沈降(海溝付近)・湧出(海嶺付近)があるほかにも、地殻の厚さに大きな変化があることです。
 大陸と海洋では冷却の度合いが違います。したがって大陸は厚く、海洋地殻は一般に薄くなります。その境界では厚さが違うために海洋底から大陸方向への熱の移動が激しくなります。熱の変化は水の熱解離に大きな影響を与えるため、この辺りは解離水の爆発、つまり地震が多発するのです。
  

 プレートの定義は単に「地震帯の分布形状」から決めているだけであることを認識していただきたいと思います。
 

プレート論はデタラメです
ウソがあります

2061
Date: 2015-01-18 (Sun)
地殻テクトニクスのすすめ
 郷里の兄が短文ブログを書いています。テーマ切れなのか末弟の書いた拙著のことを取り上げてくれました。
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現代のガリレオ・ガリレイも孤軍奮闘
2015-01-14
末弟Aは工学博士。地震学で定説の「プレートテクトニクス理論」などを誤りと断じ、「地殻テクトニクス」学説を確立すべく頑張っている。数冊の彼の著書を読むと、素人の私でも合点させられる点が多い。現在、地震予知研究は行き詰まりの様相を呈し、災害対策にベクトルを向けている。彼の立場は「天動説」を「地動説」に変えたガリレオだ。新学説に興味をもつ学究もいるらしいが、既存のプレート説の大先輩諸氏に逆らっては学界で孤立する。そのため、叛旗をあげられないのも現実だそうな。
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 ペンシルロケットの糸川英夫先生が「地震爆発論」を認めておられた件を知っていたのでしょうか、「新学説に興味をもつ学究もいるらしい」と書いていますが、実際には氏以外に今のところ学究は誰もいません。
「地殻テクトニクス」学説の確立を目指していると書いてくれていますので、拙著の内容をもう少し補強しておきたいと思います。
 これまでに出版した拙著の中身や、出版記念講演で使用したスライドでは、「地殻テクトニクス」として以下のAとBを挙げていますが、@の「地殻の分裂と移動」を否定しているわけではありません。よって、「地殻テクトニクス」の内容として@を追加しておきます。スライドも以下のものに差し替えてお考えください。
地殻テクトニクスの内容
(プレートテクトニクスからの脱皮)

@ 地殻は分裂し、移動することがある。例 アフリカ大陸と南米大陸の分離移動
A 地殻は活動(スライド)することがある。(ポールシフト)
B 地殻は隆起することも、沈降することもある。例 アトランティスやムー大陸
 

西ノ島がどんどん成長していますし、最近のニュースではトンガで急激に島が誕生しているという報道があります。


急成長するトンガの新島付近、地図

西ノ島の成長よりも早く、大きな島になるようです。この一帯は、やがて新大陸へと成長するものなのかもしれません。


急成長する西ノ島の変化(地球の変動を受け入れる愚人の備忘録より)

 なお、HPのトップに案内しましたように、出版記念講演会の講義と質疑応答の内容をDVDに収めましたので、地震爆発論学会を通して新刊書をご購入の方には各一枚づつプレゼントいたします。

トップページの案内にしたがってお申し込みください。出版条件であった著者購入分の残り300部を限度にお分けするものです。よろしくご協力ください。
 また、当面はDVDの内容の公開はいたしません。質疑応答では、プレートの定義や、水素爆発に関して根源的な内容が討議され、興味深いものとなっています。

2062
Date: 2015-01-20 (Tue)
南極で発見された巨大クレーターの成因
businessnewslineの記事に南極で直径2キロの巨大クレーターを発見というニュースがありました。

Photo of the possible meteorite impact zone taken from AWI´s Polar 6 aircraft during an aerial survey - Foto: Tobias Binder, Alfred-Wegener-Institut
http://www.businessnewsline.com/news/201501121027360000.html
ヴェーゲナー研究所、南極で直径2キロの巨大クレーターを発見
Alfred Wegener Institute(AWI) は8日、南極のKing Baudoin Ice Shelfで直径2キロの巨大クレーターを発見したことを発表した。
AWIでは、クレーターに生じた浸食の跡や、南極にある他の観測ステーションで記録された地震計のデータなどを総合した結果、このクレーターは今から10年前となる2004年に一軒家程の大きさを持つ巨大隕石が落下した結果、生じたものである可能性が強いとしている。
南極の場合、丸一面の雪原が広がっていることから、地球上の他の地域に比べて隕石の発見が容易という特徴をもっているが、近年落下した隕石によって生じたとみられるここまで巨大なインパクトクレーターが発見されるということは極めて珍しい。
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AWIのサイトを見ると、「ドリーネか隕石か?リング構造の氷上形状についての二つの仮説」(Doline or meteorite? New hypothesis about the origin of the ring-shaped ice structure)として、隕石が落下してできたものか、氷棚上の氷が融解し、それが抜けて氷板が落下してできたものか、二つの仮説が成り立つとしています。

Aerial photo of the crater site, taken with the Polar 6 board camera, while the aircraft was flying 7000 feet above the ice shelf. Photo: Alfred-Wegener-Institut

こちらの写真を見ると、リング構造は完全な円形ではないことが分かります。隕石が落下したのなら、完全な円形になるでしょうから、二つの仮説はドリーネ説のほうが正解に近いと思われます。
これはクレーターではなく、アイスドリーネである。

石田理論としては、セミナー[1817]テーブルマウンテンとギョーの形成メカニズム考で紹介した氷底湖内で火山活動による氷板の落下現象が引き起こすドリーネだと思います。
AWIのドリーネ仮説の記述を見ると以下のようにあります。 If the doline hypothesis proves true, new research questions have to be considered. “To form an ice doline this size, it would need a considerable reservoir of melt water. Therefore we would need to ask, where did all this melt water come from? Which melting processes have caused such an amount of water and how does the melting fit into the climate pattern of East Antarctica?” says Olaf Eisen.

  しかし、石田理論では reservoir of melt waterの問題、where did all this melt water come from?の疑問、melting processesの問題も難なく解決します。
氷棚の下で火山が出現し、氷底湖が形成されること、そして氷を融解することによって体積が減少し、氷底湖の水面と氷原との間に空隙ができること、それが原因で減圧効果によって氷原が落下する、という説得性の高いメカニズムが提示できます。
 あるいは、[1817]で紹介したようなテーブルマウンテンが、現在形成されつつあるのかもしれません。

注:ドリーネとは
ドリーネ(〈ドイツ〉Doline)
石灰岩地域でみられるすり鉢状の凹地。溶食作用や、地下の石灰洞の拡大による地表の陥没で生じる。

2063
Date: 2015-01-20 (Tue)
ヒトデ大量死の原因は火傷であろう

[2062]で紹介したAWIの記事には、ヒトデの大量死が取り上げてあります。ウイルスによって死んだのではなく、自然死だろう、だけども何時まで続くのかは分からないとしています。
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Natural reasons might have caused the death of thousands of starfish


Dead starfish washed ashore in Westerland, Sylt.(ズィルト島) Photo: Mirjam Rüscher/Sylter Rundschau

January 7, 2015. During the last few days thousands of North-Sea starfish have been washed ashore in the German coastal towns Westerland (island of Sylt) and St. Peter-Ording. A phenomenon, which was probably caused by natural reasons. “In wintertime starfish usually come together in big groups to graze the mussel beds in the Wadden Sea. If the tide gets very low then, the animals fall dry and die. Later on their bodies are washed ashore”, said Dr. Harald Asmus, biologist at the AWI-Wadden Sea Station in List, Sylt.

Asked, if a virus, which is killing starfish in North America, might have caused the death, he answered: “The starfish killed by this virus have lost their arms and entrails. We cannot find these symptoms here on the island of Sylt. The animals washed ashore do not miss any of their body parts.” But it cannot be said, how long the current starfish dying will continue. (sl)
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潮の満ち引きを間違えて、浜に取り残された、なんていうことは健康体ならばありえません。ウイルスによる死亡でもないということは、イルカや鯨の打ち上げられるのと同じ現象だと思われます。  
つまりセミナー[1738]イルカやペンギンなどの死因について再考で紹介したように海底から噴出する熱水による「火傷」が原因で死亡するのだと思われます。
ペリカンやイルカの大量死に関してペルー政府は、
「今年はじめのイルカの大量死については、ウイルスである可能性が最も高いとされているが、その原因として、海洋生物自身の免疫システムが弱体化しており、そのため病気での死亡数が増えているのではないかと専門家は言う。」
 と説明していますが、動物でも地球内部からの異常な熱水噴出という自然災害の被害者になってしまうのではないでしょうか。
 地上の火山噴火はすぐに発見されますが、海底域での噴火や熱水噴出は発見が困難です。イルカでも、鯨でも突発的な自然災害を予見することは不可能であり、災難に逢ってしまうのだろうと思います。

地殻の下にはどこにでもマグマがある。
これも、地殻テクトニクスが教えるところである。

追記:  ヒトデ以外の生物の死骸が見当たらないようですが、魚のように泳げないのが被害にあってしまう原因かもしれません。海底から離れられないこと、砂地で生活していることが不利なのかもしれません。
2064 
Date: 2015-01-22 (Thu)
アイスドリーネ再考
アイスドリーネに関して、Olaf Eisen氏がブログでグリーンランドや南極半島で1930年ころから発見されていると述べています。氷床内の融解水のプール(氷底胡)に落下してできるのだと言っています。 Ice dolines are round sinkholes, caused by a pool of melt water formed within the shelf ice. “If the melt water drains suddenly, like it often does, the surface of the glacier is destabilised and does collapse, forming a round crater. Ice depressions like this have been observed in Greenland and on ice shelves of the Antarctic Peninsula since the 1930s,” says Olaf Eisen.
調べてみると、規模は小さいようですがアイスランドの氷帽(規模の小さな氷床)でも見られるようです。

写真は、アイスランド・ヴァトゥナヨックル(Vatnajokull)氷帽。
2つの矢印は氷カルデラ(ice cauldron)を示し、この凹地の下に氷底湖が存在します。
(Photo: by courtesy of Matthew J. Roberts, Icelandic Meteorological Office)。
(NPO)氷河・雪氷圏環境研究舎より

アイスカルデラと命名していますが、火山噴火とは直接の関係が無いので、カルデラというよりも、ドリーネだと思われます。また、[2062]で紹介したクレーターというAWIの命名もおかしいと思います。  氷底湖の最大のものは南極にあるボストーク湖で、3.7キロもの氷の下に存在します。

2065
Date: 2015-01-23 (Fri)
 “プレートテーゼ”の崩壊か
 西ノ島が北向きの広がりを止めたが、こんどは東向きに広がっていることが報道されています。(詳細は海上保安庁のサイトへ)
[2061]でも紹介したトンガ海域の新島誕生も含めて、新島がどんどん大きくなり、大陸が形成されたとしたら、“プレートテクトニクス”論者はどうするのでしょうか。
 海洋地殻はあくまでも海洋地殻で、大陸地殻はあくまでも大陸地殻という“プレートテーゼ”は完全に崩壊してしまいます。 グランドキャニオンには少なくとも3回の隆起・沈降が繰り返されている証拠があることも“プレートテーゼ”の反証ですが、いつまでもテーゼの矛盾に気付かない科学者は歴史の検証の中で「大恥」をかくことになるでしょう。もちろん歴史の検証などは死んでからのことですから、唯物論科学者にはどうでも良いことかもしれません。
 この世の命を守ることが最大に重要な事であり、現在要職に就けて、おいしいご飯が食べられればそれでいい、死後評判が悪くなっても、そんな事は関係ないさ、と思っていることでしょう。  仏陀なら、縁なき衆生は度し難し、と言うかもですね。

2066 
Date: 2015-01-30 (Fri)
現代のソクラテス裁判への危惧
ソクラテスは「青年に害悪を及ぼす罪」を問われて死刑になりました。セミナー記事を読み返していて、当時は「自分も危ないかなぁ」と感じながら、記事を書いていた事を思い出しました。
実は[352][362]などで、「地球科学に一度も触れたことのない純粋無垢な方々に誤った知識を広める元になるので、(新・地震学の内容を)改めるか削除して頂きたかった。」と発言された“とりまき”氏は、PISCOの掲示板上で新・地震学を厳しく批判していました。
「純真な青年に誤った科学知識を植え付ける行為を止めさせねばならない。」と言うような趣旨の発言をされていたことがあります。
 霊人ソクラテスは「ソクラテス裁判」に関する質問に、次のように答えています。(ソクラテス「学問とは何か」を語る より抜粋)

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言論人が乱立する混沌の時代に「真理」を伝えたソクラテス

質問者:

どのような心境でそこ(死を賭する)まで突っ込んでいかれたのでしょうか。その「思い」について、一端なりとも、ご教示いただければ幸いです。

ソクラテス:  

まあ、「真理への確信」でしょうね。確信があるからでしょうねえ。「自分は真理をつかんでいる」と確信を持っているから、それを伝えている。
 ほかの人たちは、それを理解できないし、学ぼうとしないし、聞こうとしない。そういう人は、たくさんいる。それは向こうの自由だからね。そらあ、「私が真理を語っている」ということを学ぼうとしないのは向こうの自由であるから、あちらが多数であるときに、「否定する」ということはあろうねえ。
 タイムマシンに乗って、二千何百年も後から見て、「ソクラテスという人は、後世、非常に尊敬される人であるんだから、もっと大事にしたほうがいいよ」みたいなことを言ってくれる人はいないわけですね。 同時代には、私と同じように、「ソフィスト」というような言論人がたくさんいたわけで、みんな「誰が偉いんだか」本当はよく分からないような感じで、百花繚乱、意見は言っていたわけだけど、実際には、高低ね、言っていることのレベルの上と下はあったんだけど、同時代人に、なかなかそれが分からない。
 それに、いわゆる、今で言う「ポピュリスト」(大衆迎合主義者)に当たる人は、やっぱり当時もいたわけで、「人気取り」だね。人気取りの意見を言う人は、たくさんいたわけなので、そういうのに偏されるわけ、民衆はね。馴される。「弁舌さわやかに騙してくるやつに、やられてしまう」ということはあるわねえ。
 まあ、戦争なんかの時代でもあったんでねえ。「国論をどっちに持っていくか」というのは非常に難しい時代であっただろうとは思うけど、なかなか、一つにまとめるのは、そう簡単なことではなかった。「やってみないと分からない」ということは、たくさんあるからねえ。

 なぜソクラテスは「死」を恐れなかったのか

ソクラテス:

 ただ、私たちに言えること、アテナイの住人として言えることとして、何か、この地上的な生命の維持というか、「単純な生命の存続が最高の善である」みたいな考え方に対しては、抵抗する気持ちはありましたね。
 だから、今の日本人には、たぶん通じないと思いますよ。今の日本人は、おそらく、「地上の生命を生き長らえることが最高善だ」と思っている人が、多数なんじゃないですか?  ただ、私たちは、そうではなかった。「この地上を超えた真理と合致した生き方をすることが最高善」というように思っていましたから、その意味では、「死を恐れていなかった」というか、「真理を曲げるぐらいなら、死を恐れない」という気持ちですかね。
 

「自分は間違っていない。正しいことをしているのに、それを『間違っていた』と認めて無罪にしてもらうぐらいでしたら、どうぞ死刑にしてくださって結構です。毒杯を飲んで、自分から死にます。自分の信念を曲げて、真理を『間違いだった』と言うぐらいだったら、それは喜んで死にます」と。
 まあ、そういう気概は持っていたわね。イエスだって、基本的には同じでしょう。そんなようなものでしょう。やっぱり、「真理の確信」を持っている人はね、この世の権力とか、この世的な、本当に道徳的レベルの善悪とか、そういうちっぽけなものは無視していく傾向があるんですよ。
 そういう意味では、この世との摩擦は起きるんですけどね。特に、優れていれば優れているほど、頭が切れれば切れるほど、それは、また相手も受けるダメージはそれなりに大きいから、「反撃、反発も大きい」ということはありましょうけどもね。
 

ただ、そういう少数のねえ、真理を曲げないで貫き通した人が、やはり、人類の歴史をつくってきたんだと私は思いますね。

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石田理論がソクラテスのように偉大な影響を残すものとは思えませんが、“自説を曲げないで貫き通し、地球科学の歴史を作った人たち”の仲間に入れればいいなぁ、と思っています。
 その前に、裁判に掛けられることがないように願ってもいます。

2067
Date: 2015-01-31 (Sat)
ロシアに抜かれた地震学
 私は、大学で地震研究を専門に研究したことがないので、地震学会の様子や、研究費の配分の実情など、うわさに聞くだけで詳細は知りません。
 しかし、上田誠也先生が慶応大学で講演された「わが国の地震予知研究の現状」を拝聴すると、地震学の権威者がこれだけ「地震研究の矛盾」を突いても、「地震研究村」はマンモスタンカーのように、航路変更ができないことが分ります。
 先生は今小さな「地震予知研究村」を代表されていますが、地震学の現役組が作る「地震学研究村」は強大で、批判に会ってもびくともしないようです。  私が作る「地震爆発論村」などは、村とは言えないような町内会のようなものかもしれません。
 上田先生の話は肯定できる部分と、肯定できない部分とがあります。抜粋を作らせていただきましたので、紹介します。
 以前、高木式地震予知磁力計による観測網の構築陳情が、東大地震研究所の教授たちの反対で潰された経緯を[1191]〜[1193]などで紹介しましたが、「利権構造に潰される地震予知体制」は今も同じように存在しています。  
 だれかが、「日本の地震研究は世界のトップレベル」という言葉に「どこがぁぁ!」と叫んでいましたが。フランスやロシアは人工衛星を使って、地震予知研究の先陣を走っています。ロシアの予知技術はネット上に結果を公開するところまで来ています。 複数の宇宙飛行士がスピタクなどの大地震の前に「銀色の雲」を宇宙船から観測したことに確信を得て、予知研究を進めているのでしょう。地上で起きる解離水によるプラズマ現象という未知の現象を探求しようとする姿勢は、かなり信頼性の高い先端を行く研究だと思われます。
 上田先生が述べているように、日本では「予知研究」を「地震研究村」を破壊するものとして敵視されているような雰囲気です。  「現象があることは認めるが、現象の原因が分からないようなものを研究することはできない。そんな非科学的なことは学者としてできない。」というような頑迷な「利権死守の教授陣」の下では、優秀な青年の研究者魂を殺すだけです。 

 もうこの国は革命を起こさないと、救われないところまで来ているようです。

以下に銀雲の解説を貼り付けておきます。
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銀雲(silvery clouds)
 WAWE社は1999年5月、宇宙飛行士で医師のワレリー・ポリャコフの著書「火星をめざし地球を離れて2年間」を日本で出版した。これは日本語に翻訳されたものである。著者は1994〜1995年の438日におよぶ超長期のスペース・ミッションを含め、合計2年間を宇宙ですごした。
 ポリャコフは本書でロシアの有人宇宙飛行の歴史、ミールの建設、無重量状態の生活の特殊性について書いている。また、低軌道で目撃できた地上と宇宙の興味深い現象をいくつか述べている。

 異常な現象はもうひとつある。これを非常に鮮明に覚えているのは、この現象が地球で発生する災害と結びついているからだ。それは銀雲のことである。どの宇宙飛行士もそれを見たいと願っている。かくもロマンチックな名前を与えられているこの雲は、地球の丸い表面の地平線の上、それも高度およそ60kmないし70kmでしか見ることができない。  1988年の飛行では、最初のうちは見えなかった。見るべき銀雲がなかったのか、あるいは私がまだ銀雲を見分けられなかったからかはわからない。銀雲とは通常の雲の層と広がりの、切れ目のことだと私は思っていた。そしてもっと経験のある仲間に何度となくたずねた。「あれこそ銀雲じゃないのか?」とたずねると。彼らは「のぞき窓」からちらっと見て、いつもこう言った。「いや、あれは銀雲じゃないよ。銀雲はいったん見たら一生忘れられないし、絶対にほかのものと間違えることはない」。
 その時、ミール・スペースラブには6人が乗っていた。ウラジミール・チトフとムサ・マナロフ、私、アレクサンドル・ヴォルコフ、セルゲイ・クリカリョフ、そしてフランス人宇宙飛行士のジャン・ルー・クレティエンだ。ついに私が銀雲を見て、そのことを仲間に知らせると、皆ひどく興奮した。銀雲は実際、非常に興味深い、かなり珍しい現象だからだ。それを見ようと全員が集まり、写真機をビデオカメラを用意した。そして銀雲の見えている限り写真を撮りフィルムに納めた。その後で銀雲の性質と発生について長いあいだ話し合った。
 それから全員で持ち場に戻り、そのエピソードのことは忘れていた。しかしその日の夕方、地上との定時交信で、強烈な地震がアルメニアを襲って大破壊を起こし、多数の犠牲者が出たと告げられた。夜明けとともに、私たちはミールがコ−サカス上空にさしかかる時を待ち始めた。その座標は分かっており、間もなくスピタックが見えた。その地方のほかの居住地域以上に、スピタック市は地震の被害を受けていた。煙りとほこりの雲が立ちのぼり、市をおおっているのが見えた。数カ所で、火事の炎まで見えたようだった。自分たちの見たものに、私たちは大いに意気消沈した。これは私の祖国、多民族からなる私たちのソビエト連邦だった。多くの人々、アルメニアの同胞がそこで亡くなり、負傷した。さらに多くが、家を失って取り残された。私たちは深い悲しみを覚えた。   後になって、銀雲と例えば地震のような自然災害には何らかの関連があるという、ある科学者かジャーナリストの言葉を私たちは思い出した。地上に戻ったとき、私は友人たちに自分の印象を語り、ビクトル・サヴィニフとゲオルギー・グレチコから、この関連は事実、存在するのだと聞いた。
 2回目のスペース・ミッションで、私たちはスタート直後に銀雲のかたまりを見た。それは今や不安な気持ちを引き起こすものだった。銀雲は、地球上のどこかで起こるはずの自然災害の前兆なのだと私は思った。ミールに到着したとき、管制センターから送られるニュース番組で、破壊的な地震がアメリカのロサンゼルス近くのどこかで起きたことを知った・・・。

Source: 「地球を離れ、火星を目指し2年間」アエロスペース・クーリエ vol. 5 p122


銀雲realsilverycloud

2068
Date: 2015-02-04 (Wed)
地震学者には何も分からない
2日のNHK報道で、地盤沈下した東北沿岸が逆に隆起に転じ、漁業従事者が困っているというものがありました。地震時に引き領域にあたった場所は一旦震源に向かうような動きをし、沈降します。しかし、時間が経過すると、元に戻るような動きが見られることはたびたびあることです。引き領域では、減圧効果による“圧密現象”があるわけですが、時間が経てば、減圧効果が薄れて、元に戻る作用が働くわけです。

地震の本当のメカニズムを知らないで、慌てて“かさ上げ工事”を行ったために、漁業従事者が困ってしまったということです。NHKの報道を紹介します。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150202/k10015156991000.html
震災で沈下した地盤が隆起 宮城
2月2日 18時51分

東日本大震災の影響で、宮城県の牡鹿半島の沿岸部では地盤が1メートル余り沈下し、岸壁のかさ上げ工事が進められてきましたが、4年近くがたつなかで、40センチ近く隆起している場所があることが分かりました。
復旧工事を終えた漁港の岸壁の中には、地盤の隆起のために高くなりすぎてしまい、漁業者の作業に影響が出ているところもあります。

牡鹿半島では、巨大地震で沿岸部の地盤が1メートル余り沈下したため、県はその分を補うかたちで漁港の岸壁の高さを設定し、復旧工事を進めてきました。 ところが、国土地理院によりますと、一度は沈下した地盤が4年近くの間に徐々に隆起し、去年12月の時点で地震の直後と比べ、37.7センチ高くなっていることが分かりました。
牡鹿半島にある石巻市の鮎川漁港では、岸壁の復旧を終えた所もありますが、干潮になると、海面から岸壁までの高さが2メートルにもなる所があり、水揚げなどの作業に影響が出ています。
2日、銀ざけの養殖を行う漁業者が自分の背丈ほどの高さの岸壁の上に置かれた餌の袋を、漁船に下ろすのに苦労する姿が見られました。 宮城県は、こうした地盤の隆起や震災後の漁船の小型化を受けて、復旧する岸壁の高さを見直していますが、一部の岸壁では隆起が判明する前に工事を終えてしまったということです。
地元の牡鹿漁業協同組合の伊藤登さんは「漁業者の高齢化も進んでいて、岸壁が高いと水揚げも一苦労です。ますます地盤が隆起して岸壁が高くなるのではと不安です」と話しています。

専門家「数十年に渡って続く可能性」

国土地理院によりますと、東日本大震災のあと、地震の震源に近い宮城県の沿岸部を中心に岩手県の南部から千葉県までの広い範囲で、いったんは沈下した地盤が10センチ以上隆起したのが観測されています。
地震による地殻の変動に詳しい東京大学地震研究所の加藤照之教授は、地盤の隆起が起きている理由について、地震のあと大きな力が加わった反動で地盤が沈下した場所に逆方向の緩む力が働いていることや、東北地方の沿岸の地下にあるプレートの境界面がゆっくりとずれていることが原因と考えられるとしています。
そのうえで、加藤教授は「地盤の隆起は次第に速度がゆっくりになるが、今後、数十年に渡って続く可能性がある。昭和21年の南海地震では高知市を中心に地盤の沈下が見られ、その後の数十年で地震の前とほぼ同じ高さまで隆起している。今回はマグニチュード9という規模の大きな地震で、影響がさらに長く続くことも考えられる」と話しています。
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地震学者の説明はチンプンカンプンです。いつも後追いで“こじつけ解説”をしているだけです。地震現象の本当の姿が見えていないのですから、しかたがありません。「地震学者には何も分りません。」と白状したほうがよいと思います。

2069
Date: 2015-02-04 (Wed)
文部科学省不要・廃止論
今日の産経新聞には、「東北沖断層面への力の蓄積」が震災前の水準に戻った可能性があり、“再度巨大地震の発生する危険性がある”という意味の記事がありました。 [2068]で紹介したNHK報道では地盤沈下が元に戻る傾向を報じていますが、今日の産経新聞は「力の蓄積」が元に戻ったという内容です。そもそも「力」や「ひずみ」が蓄積されるという概念が「力学音痴」であることはこのセミナーで何度も「ご忠告?」してきたことです。力学無視の「デタラメ地震学」であることにいい加減に気付いて頂きたいものです。

血税の垂れ流しは

文部科学行政の怠慢を意味します。


文科省は不要、廃止せよ!

  そもそも、定説地震学の説明では『「海溝型巨大地震」は海洋プレートが大陸プレートの下に潜り込む(サブダクション)ために“ひずみ”が蓄積し、一定値を超えるときに“耐え切れなく”なって、ひずみエネルギーを放出する現象である。』と解釈しているはずです。弾性力学では“力”と“ひずみ”はStress-Strain Relationとして次図のように明確な定義づけがあります。
プレートが弾性体として陸側の弾性体プレートを跳ね上げるのですから、話はこの図の直線部、フックの法則が成り立つ範囲内での事象に限られます。つまり、ひずみと応力は一対一の関係、コインの裏と表のような関係を持っています。
 したがって、新聞記事にある力の蓄積と言っても、ひずみの蓄積と言っても同じことを意味しているのですが、力もひずみも蓄積と言う概念とは結びつきません。どちらも蓄積されることはありません。それは、応力(ストレス)を日本語で精神的なストレスと言う意味に使用する場合にだけ、「ストレスが溜ったなぁ・・、酒でも飲んで憂さをを晴らすか」という会話が通用するようなものです。和製英語を自然現象の解明に持ち込んではいけません。文科省の役人はそんなことも知らないで、地震学者に税金を垂れ流しているのです。
 ちなみに、岩盤はガラスと同じようなもので、ひずみε(変形÷長さ)が10のマイナス4乗、つまり、1メートルの棒が0.1ミリ変形するだけで破断してしまうほど、脆いものです。ハガネのような弾性体を想定することはできません。(参考:[1818]、[1821]
岩盤には“はがね板”のような反発力はありません。

2070
Date: 2015-02-05 (Thu)
世界の真実を求める人士を迷わせる地震学者
 東北大震災での地盤変化に関する記事をネットで見ていて、[1670][1699]で批評した「ダイナミックオーバーシュート」に関してコメントしているブログが目に入りました。(世界の真実の姿を求めて!
この文章の出典は東大理学部の「東北沖地震の二面性」というプレスリリースの記事ですが、本当に「地震学者も東大もいい加減にしてくれ」と言いたくなります。 “すべり過ぎた分のおつりとしてずるずるっと戻った”という言葉が学術論文に載ること自体が地震学の世界がもはや「御伽草子作者」の世界に入ったことを意味しているようです。

 ブログ主はこのプレス用の記事から真剣に「地震現象」を学ぼうとしていますが、何も分かるわけがありません。「世界の真実の姿を求める」人士を迷わせているだけです。 当該ブログではダイナミックオーバーシュートが起きた原因を「核爆発による地震兵器」が原因であると推理しているようです。

しかし、この崩落はすでに、[1654]東北地震による海底変動で紹介したように、岩手・宮城内陸地震において荒砥沢ダム北部で発生した大崩落と同じ現象です。海溝軸付近で(Aの地震により)衝撃的な大加速度の爆発現象が起り、それによって陸上でも見られる大崩壊が海中で起きたということです。

プレートの潜り込みとか、跳ね上げとかとは関係がありませんし、ましてや核爆発を利用した地震兵器などという「憶測」は的外れです。

 学者が、明快な論理を持たずに「御伽草子」を作り過ぎると、あらぬ疑惑が持ち上がり、社会に不安を創出してしまいます。

 地震学者には地震のメカニズムを根本的に見直していただきたいと願います。

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