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2011
Date: 2014-08-23 (Sat)
吉田調書は公開すべし
本日の産経新聞に吉田調書6「3号機爆発」が載っていました。
「圧力が落ち着いてきたから、急に爆発することはない、との判断で現場に出したら爆発した。」とあります。
[1903]でも紹介しましたが、班目(元)原子力安全委員長も菅総理に「格納容器内には酸素がないので水素爆発はないと説明し、直後に爆発が起きて「恥」をかいたようです。

  つまり、原子炉の冷却に失敗して1200度を超えてしまえば、解離ガスという「酸素と水素」の混合ガスが発生し、爆発する危険性があること、したがって全力を挙げて冷却しなければいけないことが理解されていないのではないかと思います。  
大学で学んだちっぽけな原子力工学の知識を振りかざして、冷却作業を妨害するような総理大臣では困るのです。
 吉田所長の判断は未知の問題がある中で、冷却作業を優先したものであり、適切な判断をされたと思います。
 吉田調書を歪曲して伝えてきた朝日新聞はどこまで国を貶めたら気が済むのでしょうか、その姿勢を知るために、吉田調書の公開に踏み切ることは大変有意義なことであると思います。
 とにかく、「未知の科学に関しては全員が素人」ということを肝に銘じて、謙虚に対処しなければいけないと思います。

2012
Date: 2014-08-24 (Sun)
吉田所長の政府不信に思う
 今日の産経新聞、吉田調書7は原発事故当時の国家のリーダーが総理大臣以下如何に無責任で「稚心」まみれであったかを証言しています。
 保安院の腐った指示、多忙な現場責任者を勉強会気分で邪魔する官邸、菅総理の「稚心」、などが災害を激甚なものにしたことは明白です。
 菅総理の質問に「水素爆発と水蒸気爆発はどう違うのか」というものがありますが、やはり「解離ガス」が爆発しているという概念が質問者にも回答者にも無いように感じられます。
 解離ガスの爆発事故は[1518][1562]で紹介したような大事故を起こしますが、福島の原発事故の原因はこの「夢の暖房機」大爆発を規模の大きなものにした「未知科学」での事故だと思います。吉田所長も理解していなかった「未知科学の事故」ですが、その中では善処されたと、その勇気を評したいと思います。

また、2009年の選挙では、民主党政権の誕生をバックアップした一人でもある「ミスター円」こと榊原英資氏の「政権交代、それは幻想ではない、歴史的な必然である!」という書籍を、民主党候補者と選挙戦で戦いながら、呆れて読んだことを思い出します。結果は惨敗でしたが、敗戦の相手が国家のためにどれほどの成果を残したかは、歴史が糾してくれるでしょう。

 政権交代を誘導した榊原氏も対談相手の小沢一郎ともども、国家の衰退に対して責任が取れるのでしょうか。反省の言葉も聞いたことがありません。当時を思い出して、いろいろと思いが湧いてきます。

 故人となってしまった吉田昌郎氏が「しかし、何をもってこの国は動いていくんですかね。面白い国ですね」と語っていますが、早く責任感のある人が国家リーダーになれる体制を作らなければならないと思います。  

 私は明治維新をやり直すこと、明治の憲法制定をやり直し、国家元首は国民投票による「大統領」とする新・日本国憲法を制定すべきだと思っています。

参考:水の熱解離が理解されていない件について

Re: 解離ガス発生の疑問
http://www.asyura.com/0306/jisin7/msg/126.html
投稿者 tetujinn 日時 2003 年 7 月 07 日
解離ガスが発生する。このメカ二ズムが理解出来ません。
我々の物理の理論では、水が水素と酸素に解離するには電気分解で可能だと一般知識になっています。
しかし、圧力と温度のかけ具合で解離出来るならば大発見です。
水を電気分解以外で解離出来る実験装置と具体的な理論をまとめるだけで、ノーベル博士を超える者だ。
世界のエネルギー革命が起きます。
水に熱を加えれば水蒸気になるし、水に圧力をかければ気体になるのですか?
どんな実験装置で確かめたのでしょうか? 地中の水は地下水です。地下水に圧力がかかるのですか?
とにかく、電気分解以外で酸素と水素に分解出来れば、それだけでノーベル賞は絶対に間違いない”
しかし、水素と酸素に分解したとしても、すぐに反応したらそんな大きな爆発にはならない。大量の酸素と水素が出来るまで、反応しない、何か地中に特別なシステムが有るのでしょうか?
解離ガスの爆発は、「水が爆発している様な物」の説明にしか聞こえないのです。
水が爆発するならば原子炉発電はいらなくなります。
解離ガス爆発は世界のエネルギー革命です。 是非”実験装置の開発に取り組んで下さい。
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回答:
平凡社の世界大百科事典で「解離」の項目をご覧になってください。
「かいり 解離」:  一つの分子がその成分原子、原子団または他の分子に分解し、しかもその分解が可逆的に起る場合その現象を解離という。解離は熱、強力な電場、光エネルギーなどいろいろな状況で起るが、熱によって起る場合これを熱解離といい、電解質の水溶液のごとくイオンに分解する場合を電気解離略して電離という。解離が起る場合には熱解離の場合におけるごとく外部からエネルギーを吸収することが多い。解離する場合にこのように外部から供給してやらなければならないエネルギーを熱量に換算したものを解離熱という。解離熱は熱学的測定によっても決定しうるが、また、分子スペクトルの観測によっても知ることができる。また結晶体の場合には結晶の格子エネルギーからもその値を知ることができる。解離もまた一つの可逆的な化学反応であるから一般の可逆反応の場合と同様に、反応物質と生成物質との間に平衡関係が成り立つ。
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以下は少し難解ですので、止めますが、「水」の項を引くと、水蒸気の解離度の表が載っています。4000度を超えるとかなり高濃度の解離がおこり、これが大火災の時に放水すると、かえって火勢が強くなる原因になるという話題も消防関係者の中にはあるそうです。酸素と水素に分離するのは、電気分解だけではないということです。

2013
Date: 2014-08-28 (Thu)
後世に悔いを残さないと言えるのか
今日の産経新聞に、敦賀原発敷地内の断層が「活断層」であるというこれまでの判定が覆らなかったという報道がありました。これで、敦賀原発が「廃炉」となるようなら、後世への「笑い話」となるでしょう。
地震爆発論学会では本年5月26日、27日の両日、東京電力、環境省、原子力規制庁、文部科学省などの周辺で「活断層理論は間違っている」「島崎委員長代理を更迭せよ」という活動を行いましたが、政府は、27日に「島崎氏を再任しない」という方針を発表しました。当学会の活動を「渡りに船」と受け取ってのことでしょうが、「再任せず」という曖昧策であったために、9月18日まで任期のある島崎氏の言いなりにならざるを得ません。その後も「原子力規制委員会」の「誤り」を喚起する行動を展開してきましたが、何故5月27日に政府は島崎氏を「更迭」しなかったのか悔やまれます。

「活断層理論は間違っている!」街宣チラシの3弾シリーズ

敦賀原発の「専門家調査団」というのは島崎氏のほかに4名の委員で構成されています。2012年の会合風景、発言要旨が以下にあります。
http://www.youtube.com/watch?v=fAUjR7KV8GY
福井・敦賀原発:断層調査 調査団メンバーの主な発言:毎日新聞(2012年12月11日)
◇島崎邦彦・原子力規制委員長代理  今までに集まったデータを総合的に判断した。D−1破砕帯は活断層で、浦底断層と同時期に活動したと考えられる。結論を出したのが早いとは思わない。1号機は原電が今後も調査するし、必要なら我々も調べる。

 ◇鈴木康弘・名古屋大教授  D−1破砕帯は活断層の可能性が高い。これ以上調査しても(活断層かどうかの)明確な証拠を得るのは容易ではなく、安全側に判断するのが重要だ。2号機の設置許可が下りた当時の審査が検証されるべきだ。

 ◇堤浩之・京都大准教授  新たに見つかったずれは、D−1破砕帯の延長である可能性がある。浦底断層に誘発されて活動すると考えるのが自然だ。

 ◇藤本光一郎・東京学芸大准教授  D−1破砕帯は活断層と言えるが、どの程度の規模か分からない。深い所で地震性の滑りを起こしたと確認できれば(活断層という判断は)100%だと思うが、現段階でそのデータはない。

 ◇宮内崇裕・千葉大教授  浦底断層は長大な活断層帯の一部で、兵庫県南部地震(阪神大震災)を上回る地震を起こす可能性がある。破砕帯以上の脅威ではないか。

この委員たちの言説と肩書きを通して、「国家の重大なる政策」に責任を負える資格があるのかどうか、甚だ疑問に感じます。本当に考え抜いて「活断層の存在」を信じているのかどうか疑われます。島崎氏が選定した人事、つまり「学問は飯の種」と考えている「仲良し専門家集団」と言えるのではないでしょうか。
国家が衰弱していく路線に無意識的に加担させられた若い研究者たちが、知らないうちに大事件の加担者にさせられてしまったことを、後世に後悔しなければ良いのですが、それは甘い考えだと思います。

2014
Date: 2014-08-28 (Thu)
地震学の迷走もソクラテスの警告か?
 来年開学が予定されている「幸福の科学大学」で、歴史上の偉人たちから「幸福論」を学び、研究しようという目的で発刊された「ソクラテスの幸福論」という書籍が届きました。
 母体の宗教法人から発刊されたもので、文科省が「幸福論」というものを学問の対象として認めることを渋っているために、大学での研究・講義の内容を文科省の役人や、大学審議会のメンバーにお知らせする目的もあり、一般公開されたものらしいです。

 本来はきわめて重要な文献であって、対外的に一般公開すべき筋合いのものではないが、文科省の無理解もあるので、誤解を解くためにも「幸福論研究」の手がかりとして欲しいと、「まえがき」に書いてあります。

 一読して大変素晴らしい真理を含むもので、四聖の一人の「思想」を現代に拝聴できるのは、奇跡としか表現できません。現代人への最大のプレゼントとして受け取りました。

 そのなかで、霊人ソクラテスは「知を愛する」という当時の姿勢はどのようなものだったのかという質問に次のように答えています。
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ソクラテス:
「考える」ということだろうな。私は「考える人間」だったと思うんだ、いろいろなことにたいしてな。
 だけど、世の中の高名な方々で、地位もある政治家や弁論術の大家、その他、ひとかどの大家になっているような方であっても、意外に考えていないんだなあ。
「こうだ」という定式をつくると、「それを墨守して人に伝える」「同じようなことを弟子に伝えて、そのまま守らせる」というようなことを、よしとしていたのだろうけど、私は、いちおう考え続けていた。
「考え続ける」ということは、ある意味で、「『これは真理かどうか』を常に探究し続けていた」ということだ。
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霊人ソクラテスの言葉はまさに現代の学者、役人、マスコミ人への警告ではないかと思えます。誰かが「活断層が地震の原因です」と定式をつくり、「それを墨守して人に伝え」「講義を行って、弟子に守らせる」というのは今も行われています。
しかし、それを止めようとすると、憎まれるとも警告しています。
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ソクラテス:
私は、それよりも、「現実にある、いろいろな間違った考え方の皮を剥がしていく」というような仕事のほうを中心にやったために、嫌われた点はあるわな。 
 今、あなたがただって、ときどきやっているようだけど、既成の権力の間違ったところ、学説の間違ったところや大学者たちの間違ったところについて、皮を剥がしていくと、基本的には憎まれるわね。だから、加減が大事なところはあると思う。
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 まるで地震爆発論学会の行動が「憎まれるから加減せよ」と忠告されているような感じを受けました。
   まあ、でも、憎まれても「何も失うものがない」というのは強みかと思っています。

2015
Date: 2014-09-02 (Tue)
任期の最後まで自説に拘泥する島崎邦彦氏
原電の要請した専門家の出席を拒否する原子力規制委員会のあり方が問題になっている。任期切れ間際になっても、島崎委員長代理は「老醜」をさらけ出しています。歴史の検証という舞台で必ず恥をかくことを知るべきであります。
もちろん原電が要請した遠田教授の認識にも「間違い」があることは遠くない将来に「どちらも間違っていた」という検証結果にさらされるでしょう。しかし、少なくとも「科学的な判断のみが重要で、それ以外の判断を下せば、糾弾されます。」と公言した人の責任はいっそう重大なものとなるでしょう([1954]など参照)。国家を衰退させる原因になったのですから。

 公開質問状の回答はまだどなたからも届いておりません。「みんなで無視すりゃ怖くない。」ということでしょうか。みんなで無視を決め込んで、気がついたら「ナイヤガラの滝つぼ」に落ちるのでしょう。それが分からないようです。

2016
Date: 2014-09-03 (Wed)
池上彰氏もデタラメ解説である

9月1日の番組「池上彰巨大地震SP・・・・」でムチャクチャな解説をやってました。

http://varadoga.blog136.fc2.com/blog-entry-47512.html
「ストレスが溜って地震が発生します。もともと精神的ストレスが溜って・・・あのストレスという用語が元になっています。」「ヘエー・・知らなかったぁ」

もうデタラメです。氏もNHK時代に学んだ知識のままで解説しているのでしょう。

 「プレート境界と、地震の発生場所は、ぴったりと一致します・・・」と言ってますが、地震の発生点を結んだ線をプレート境界と決めたのですから、一致してあたり前です。

テレビはデタラメを教えてくれます。

気を付けて下さい。

2017 
Date: 2014-09-05 (Fri)
島崎邦彦氏の独裁性に抗議する
敦賀原発の専門家調査団(団長:島崎邦彦原子力規制委員会委員長代理)が、原電側の専門家である大学教授の意見を「恫喝だ」と言っているそうです。
 [2015]で紹介した産経新聞の記事にある、

 遠田教授は、 「原電がこれまでに提出したデータを見る限り、活断層ではないと認められる。 規制委は活断層の前提ありきで、停止させる原発を選別しているような印象も受ける。第三者の専門家に開かれた審査であるべきだ」 と指摘した。

という内容を恫喝だと言っているようです。同じ記事には、

 6月21目の会合で原電は、活断層を否定している遠田晋次東北大教授(地質学)ら外部専門家を出席させるよう求めたが、規制委は拒否。遠田教授は敦賀原発の破砕帯を発見した当事者で、活断層か否かを見極める知見を持つ。

 ともあります。違う意見を封じてしまうような言動を取る島崎氏の姿勢には独裁者の雰囲気を感じてしまいます。  

 だから、5月27日の時点([1971])で「更迭すべき」だったのですが、安倍政権の「正邪を分かつ能力」不足のために、問題解決が遠のいています。敦賀原発だけでも丸2年近く、ズルズルと「再稼動」が伸ばされています。

菅総理の浜岡原発停止は全くの愚かな判断でした。産業界も国民も電気料金の値上げで苦しんでいます。
 霊人ソクラテスが言っているように、「世の中の高名な方々で、地位もある政治家や弁論術の大家、その他、ひとかどの大家になっているような方であっても、意外に考えていないんだなあ。「こうだ」という定式をつくると、「それを墨守して人に伝える」「同じようなことを弟子に伝えて、そのまま守らせる」というようなことを、よしとして・・・」いるだけなのです。  

 憎まれてもいいから、自分の信ずる「正論」を述べるようにしなければ、日本は衰退の道を転げ落ちてしまいます。

追伸: 島崎氏には「朝日新聞」と同じようなエリート意識があるのでしょう。今朝日新聞の姿勢が叩かれているように、やがて島崎氏の「東大エリート意識」が全く実体を伴わないものであることが明らかとなり、凋落の憂き目をみることになるでしょう。

2018 
Date: 2014-09-09 (Tue)
独裁制の出発点
今日の産経新聞「正論」に、“誤解されている原子力安全規制”という記事が載っています。
経団連の研究所主幹澤昭裕氏の記事です。

「規制委は、原発再稼動に対する反対の世論や将来ありうる訴訟を意識するあまり、事業者の主張や対応については耳を傾ける余裕や自信がなさそうだ。」とあります。 また、「事業者側は、そうした規制委に対して「恭順の意」を示すことで審査を円滑化しようとしている。」とあります。

 「反原発」という世論をサポートしているのは左翼的なマスコミ論調です。規制委が世論を意識し、事業者は「恭順の意」を示す、その世論をマスコミがサポートする、こうして出来上がっていくのが「独裁制社会」というものです。  

 ヒットラーは最初から独裁者であったわけではありません。弱小なグループだったものが、「考えることを忘れてしまった」民衆による民主主義的な方法で選出されていく中で、誕生してしまったことを忘れてはなりません。

 必要なのは、霊人ソクラテスが言っているように([2014])、一人一人が「本当にそうなんだろうか?」という『考える習慣』を持つことです。  規制委の言っていること、事業者の言っていること、マスコミが報じていること、全てについて、自分で考えて、判断してみることです。

  地震についても、地震は活断層が動くことなんだろうか、それとも爆発現象なんだろうか、どちらのほうが正しそうか自分で考えてみてください。    

2019
Date: 2014-09-15 (Mon)
ストップ・ザCCS
本日の産経新聞に「二酸化炭素を地層に閉じ込める」と言う記事があり、苫小牧沖で来月CCS用の圧入井掘削を開始するとあります。


 これは地球温暖化対策の一環で国家事業としてCO2排出を規制するためのプロジェクトですが、2005年1月[955]の「中越地震は人為災害か?」で紹介して以来、このセミナーでは「人為的地震発生」の危険性があることを訴え続けてきました。
 交通ルールは何度も警告し、違反切符を切らないと、ドライバーに身に付かないのと同じなのでしょうか、地震学者も、マスコミもまったく「地震を人工的に起こす原因」になっていることに気が付きません。そこで、「交通取締の警察官のつもりになって」何度でも警告を発することにいたします。  

 CCSによって起こしてしまったのではないかと疑われる地震が中越地震、中越沖地震、岩手宮城内陸地震、東北大地震(いわき沖爆発)、です。人工の井戸を掘って液化CO2を圧入することは、その場にあった地下水をさらに深部へと追いやることを意味します。既存の科学では「深部にはどこにでもマグマが存在する」ということを認めていないために、追いやられた水が「熱解離」を起こし、「水素爆発」が発生する危険性を想定することさえ不可能にしています。

 記事では最初に稼動するのが苫小牧沖であるかのような書き方になっていますが、長岡市でも、雄勝実験場でも、いわき市沖でも予備的なデータ収集のための実験が行われていたのです。  特に、いわき市沖での場合は本格的な注入計画として実施されていたものです。その現場が、東北大地震で破壊されて、使用不可能になったために、苫小牧沖に場所を移したわけですが、いわき市沖の現場そのものが、巨大津波を発生させた原因となっている可能性が高いのです。東北大地震は少なくとも3回の爆発が起きた結果であることを、何度も述べてきました。  

 海外では実用化されている技術であると言うことが紹介されていますが、海外の現場は火山帯から離れた場所であり、マグマは深い場所にしかありません。地震を起こす可能性は少ない場所なのです。  そんな場所であっても、CCSで行うフラッキングとか、廃液注入等が行われるシェールガス採掘の現場では、地震が起きて問題になっています。「地震は活断層が動くことで起きる」、と言う誤った地震学に「洗脳」されているために、「地中に液体を圧入すること」がいかに危険な行為であるかと言う基本的なことが見えなくなっています。

   何度も言いますが、地球温暖化とCO2との間には因果関係はありません。CO2排出を削減するために、地中に貯留しようとする計画は中止すべきです。
 苫小牧沖のほかにも日本近海10箇所程度を選定するとありますが、瀬戸内海や、伊勢湾の中でCCSが行われれば、東北大震災とは比較にならないほどの大災害を起こす可能性があります。  

CCSは絶対に止めてください。
そのためにも「地震の発生メカニズム」に目を向けてください。
地震は水素の爆発現象です。

2020
Date: 2014-09-19 (Fri)
 ドンキホーテのように風車を巨人だと妄想する地震学者
原子力規制委員会委員長代理の島崎邦彦氏の任期が9月18日でようやく切れました。本日の産経新聞には原子力規制委員会の「浮かぶ課題」と言う記事がありました。
「活断層」の認識に関しては、事業者側と委員会の専門家側の間で意見の対立があり、退任する大島委員の目から見ても異常らしい。大島氏は「コミュニケーションの必要がある。   事業者との接触は癒着構造が戻るのではと警戒心が働いたのだろうが、そうだとすれば自信のなさの裏返しだ」と述べている。

 確たる自信があれば、地震学の権威者として、原電側の若手地震学者を説得できるはずです。確固とした自信がないから、議論を避けるのでしょう。地震爆発論学会からの公開質問状 に回答がないのも、自信がないからなのではないでしょうか。
 会合に参加したその若手学者が専門家の見識に疑問([2017]参照)を示すと、原子力規制庁幹部が「恫喝だ」と報道陣に語ったということです。  

 島崎氏の任期2ヵ年で、(もちろん民主党政権の思惑通りなのですが)日本の電力事情は相当に弱体化してしまいました。中国政府は大いに喜んでいることでしょう。脱原発を最も喜ぶのは中国政府であることが何故分からないのか、原発は核兵器の抑止力になっていることを政権与党は何故公言しないのか、萎びて行く日本をどこかでストップさせなければいけません。

「活断層」に関しては、両サイドの学者ともに「風車」を巨人だと勘違いして立ち向かったドンキホーテのような妄想家であることがやがて分るでしょう。  このままでは田中委員長もドンキホーテの従者であるサンチョ呼ばわりされるでしょう。

活断層を恐れるのは風車を巨人と妄想するようなものです。
一刻も早く、スロー審査を止めて、
国力の回復を図ってください。

2021
Date: 2014-09-21 (Sun)
 新体制の規制委は常に最新の知見に学べ
 本日(9月21日)の産経新聞「主張」欄に原子力規制委員会は「欠乏した対話力の回復を」という論説がありました。退任した原子力規制委員会委員長代理の島崎氏が原電側が提出した調査結果の検討さえも拒絶している姿勢が、安全審査の遅れの原因であるとしています。
 昨日の記事で同じく退任する大島氏が、「事業者との接触は癒着構造が戻る恐れがあるのではと警戒心がはたらいたのだろうが」と島崎氏の心を推定しています。

 明らかに島崎氏の中には「左翼思想」が潜んでいます。民主党が選定した委員であったからでしょうが、何故もっと早く自民党政権は交代させなかったのか、悔やまれます。  原子力規制委員長の職員も民主党が選定した人であるのなら、換えるべきです。
 昨日の記事にあるように、原電側の若手学者の疑問提起を「恫喝だ」と言うようでは「常に最新の知見に学び、自らを磨くことに努め」という規制委員会の「組織理念」とやらが白々しく見えてしまいます。

 新体制の規制委員会は「活断層理論は本当に正しいのか?」という基礎理論の見直しから出発して欲しいと思います。

2022
Date: 2014-09-23 (Tue)
NHKの思考放棄番組
 NHKの巨大災害地球大変動の衝撃 第3集「巨大地震 見えてきた脅威のメカニズム」(2014年9月20日放映)を見ました。タモリ氏が司会をやっていました。
 見終わって、NHKは思考放棄しているのではないかという感想を持ちました。写真は放映画像をカメラで撮影したものですが、プレートが潜り込んでいる境界に富士山クラスの高さがある“海山”が形を留めたまま潜っている証拠として、海洋研究開発機構上席研究員が提示・説明しているものです。最後の拡大画面を見て、ここに“海山”が潜り込んでいると納得する人はいないでしょう。
 NHKは研究者の“妄想”を信じ、そのまま考える作業を放棄して、放映しています。
 このセミナーでは[1491]山が地下に潜るという寓話 などで繰り返し述べてきましたが、海底にある海山が地下に潜っていくなどということは寓話に過ぎません。その山が引っかかって歪が蓄積し、巨大地震の原因になったなどという御伽噺のようなことがNHKもタモリも信じられるのでしょうか、もはや思考を放棄しているとしか言いようがありません。このようなデタラメ情報を流すNHKに受信料を払うのは馬鹿げたことに思えます。  
プレート境界の後に続くトモグラフィーをベースとした地球内部の解説もデタラメです。

追記:  
この話題の直後に陸側プレートが50m沖合いに移動した話があります。

阪神淡路の断層が2mであったから、25倍という想像を絶する断層だと述べていますが、これは[1654]で解説したように、海底地滑りでGPS端子が移動しただけの話です。[1709]にもあるように、本当に50mの断層が発生したのなら、音波探査に明瞭に現れるはずです。端子が崩落現象で移動しただけの話です。
 あのような巨大災害が起きたのは、爆発が何箇所もで発生したからです。中でも「いわき沖でのCCS」作業によって人為的な爆発を起こした可能性があることが全く理解されておりません。

2023
Date: 2014-09-26 (Fri)
NHKはIPCCの利権構造に気付け
今日のNHKニュースウオッチ9で地球温暖化の報道をやっていました。巨大災害第1集「異常気象」の中でも、将来(2100年)地球の気温が4.8度上昇するというIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の予測(実は温暖化詐欺)を報じていました。

NHK 巨大災害第1集「異常気象」より
NHKはIPCCが唱える温暖化危機派の主張ばかりを報道していますが、気温とCO2濃度との因果関係は逆であること、つまり気温が上昇するから、CO2濃度が上昇するという真実の方を無視しています。
アル・ゴア氏が温暖化問題で使用したグラフはCO2濃度と気温の間に素晴らしい相関関係があるように見えるのですが、よく見ると、気温が上昇してしばらくするとCO2濃度が上昇することが分かります。気温が上がると動植物の活動が活発化するからです。
 地球の気温が何故上昇するのかに関しては、[1451]、[1452]などで紹介しています。[1451]にはIPCCサイドに立つ研究者の姿勢は利権構造にとらわれている温暖化詐欺だと、告白する多くの研究者の意見を紹介してあります。
 温暖化論争がデタラメであることは、Newsweekでも取り上げていることです。
   また、このセミナー[736]では気温の上昇は海底火山等から放出される地球内部の熱であることを指摘していましたが、巨大災害第1集で、その証拠(海底水温の上昇)となるデータを見つけました。(参照ニューオフィス42「地球温暖化」を予言するモデルの危うさ)

NHK 巨大災害第1集「異常気象」より
つまり、気温は変化していない、停滞(ハイエータス)しているのに、深海(700m〜2000m)の水温だけが高くなっていることが紹介されています。研究者は気温が変化していないのは地球が受けている熱量が大気に取り込まれなくて、深海の水温上昇として取り込まれているという解釈をしていますが、これも「そんなことが本当に起きるの?」と質問したくなるような、御伽噺のように思えます。どうやって、熱を深海に溜め込むと言うのでしょうか。そんな手品のようなメカニズムは想定が困難です。

はじめに温暖化ありき、で推論をしているように思えます。プレート論ありき、で推論をしている地震学者と同じような発想法です。 地球の気温上昇は別の要因があると思います。フォトンベルトの影響でマグマの熱が上昇し、地上の火山活動や、海底での熱流出が激しくなっているのだと思います。 少なくとも地球温暖化とCO2排出との間には因果関係はないことは明らかです。地球は寒冷化に向かうと言う研究者があることをNHKは報道するべきです。

NHKは一方的な立場の報道ばかりをしてはいけないと思います。どちらが正しいかは視聴者が判断しますから、複数の意見を報道するべきです。

追記:

 景山民夫氏の「リバイアサン1999」という小説の参考文献には、「私説地震学」石田昭の名があります。氏が連載中に気候変動(特にエルニーニョ)の原因を示すアイディアはないかと問われ、海底火山の活動を話したことがあります。氏は「面白い、このアイディアを貰う、鯨の挙動がおかしい件も説明が付く」と言って、小説に書き込まれたようです。p.112〜p.116にかけて関連した話が載っています。
氏は1992年の段階で、地震爆発論を採用していました。文中には解離爆発の話が頻繁に出てきます。感度の高い小説家だったと思います。

2024 
Date: 2014-09-26 (Fri)
景山民夫氏の鋭敏な感覚
景山さんの「リバイアサン1999」と言う小説は1992年5月から「小説すばる」に一年間に渡って連載されたものです。22年も前の話です。世紀末現象としてポールシフトが起きるというSF小説ですが、気候の変動、巨大地震からポールシフトが起きる前後の様子を示したものです。氏がどのように地球科学を把握していたかを示していますので、その部分の文章を紹介します。 奥付にSPECIAL THANKSとして石田の名前が載っているように、初期の時代の石田理論をかなり読み込んで執筆されたようです。
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(p.112〜p.117から抜粋)
モーゼス博士はリモコンを操作し、スクリーンに映像を映し出した。最初は、雑賀や志田にも見覚えのある、1990年代初頭からの世界各地の異常気象の記録だった。
 「現球温暖化の危険性が世間で一般的に語られるようになったのは80年代後半に入ってからだ」と、画面に映る南極の巨大氷山の大陸からの遊離とその後の漂流を眺めながら(モーゼス)博士が説明した。
 「この氷山、とはいっても充分に島と呼べるぐらい巨大なものだが、これが南大西洋を漂流しはじめたのは1991年のことだ。それ以降、毎年のように同様の現象が発生している」
 画面は大気圏外の衛星から眺めた地球の姿に変った。
 「赤外線によって、地球表面の温度を測定し色分けしたものだ。一年単位で確実に温度が上昇しているのが判ると思う。そしてこれが・・・・・」と言って、博士は太平洋洋上の赤い帯を指さした。
 「所謂、エルニーニョと呼ばれている高温海水帯だ。従来、地球温暖化の原因は、人類による二酸化炭素の大量放出がその原因といわれてきた。しかし、それとエルニーニョの関係は詳しく説明されていない。また、こういった野生動物の異常な行動も、二酸化炭素のみを原因とすると、説明かつかない」(中略)  

「1995年以降になると、さらに不可解なことが起こってくる。十二月から三月までの北半球の冬の間に、ザトウクジラが必ず避寒にやってきていたハワイのマウイ島沖で、パッタリと鯨の姿が見られなくなってしまったのは記憶に新しいところだろう」  
「それは知っています。私もマウイ島やモロカイ島に取材に行きましたから」と、雑賀愛が答えた。
 「でも、それらの事実は何を意味しているんですか」  
「エルニーニョ現象、そしてサメや鯨たちの異常な行動が意味することは、私に言わせれば一点に帰結する。即ち、海水の高温化だ。気象学者はエルニーニョを、太陽熱の海面への照射量の増加としてしか捉えてはいない。巨大海洋生物の移動については、何も語っていない。地質学者として言わせてもらえば、これは海底からの熱の放出としか考えられないのだ」
 そう言うと、モーゼス博士はテレサが運んできたコーヒーカップを取り上げて、ゴクリと喉を潤した。愛と志田も、映像を見ているうちに渇ききってしまった口の中に、冷たい紅茶をストローで流し込んだ。
 「地球の温暖化が二酸化炭素の増加によってもたらされているというのは、事実だろう。しかし、それだけが理由だと断定するのは軽率な判断だ。気象学者たちの一番の過ちは、目に見えている世界、つまり大気中の世界だけでこの問題を判断しようとしていることだ」
 「よろしければ」と、愛は言った。「答を、結論を先に教えていただけるとありがたいのですが」
 「よかろう、結論から言うことにしよう。この地球という存在が、内核、外核、マントル層、そして地殻によって形成されていることは、あなた方も知っているだろう。その地殻という、いま私たちが立っているこの地面を形造っている層、あるいは海の底の、海底面を形成している層は、地球そのものの厚みの中では、それこそ、このアイス・ミルクティーの表面に浮いたミルクの被膜のようなものなのだよ」
 博士は親指の爪でコツコツとテーブルの上のブラスを叩きながら言った。
 「その表面で動きまわっている私たちには、地殻というのは如何にも強固なものに思える。自分たちの立っている足下の大地が、まさかヨーグルトのようにフニャフニャした不安定なものとは思えない。けれども地球自身のサイズから見れば、現実はそうなのだ。そして、その下では、マグマが灼熱の温度でたぎっている。私が言いたいのはそこだ。学会の中心にいる学者たちは、その点を語ろうとはしない。語るのが怖いのかもしれんな。けれど、私は敢えて言わせてもらおう。私たちが足下をゆだねている地殻は、いまや緩んでさているのだ」
 「どういう意味です? もう少し具体的に言ってくれませんか」と、志田矢一が大きな声を出した。
 「よかろう。ガイア理論は知っているかね? 地球そのものが、実は人間から見れば信じられないかもしれないが、巨大なひとつの生命体だという理論だ。その生命体が、いま私たちの知らない新たなる活動を開始している。その一端として、地殻の一部が緩み、内なる地球の熱を外に放出しはしめた。それが海水の異常高温化現象となったのがエルニーニョであり、サメや鯨や深海魚たちの異常行動の原因でもあるのだ。海底の水温が変化している地域が、世界中に多発している。それで鯨は冬場にハワイ沖に行く必要を感じなくなったというわけだ」
 「でも、それって気象衛星で判らないんですか」
愛の質問に、モーゼス博士はゆっくりと首を横に振った。
 「残念ながら答はノーだね。科学者というのは、現象面に現われたデータのみを研究の対象にする。だから私や立花博士が外野にいるのだけれどね。つまり、海面の温度の変化というデータには関心を示しても、それが如何なる理由によるかという点では、私などの説は、単なる仮説で片付けられてしまうのだな。木を見て森を見ないというか、現象のみ、目に見える世界のみを相手にしている連中の弱味が、そこにあるというわけだ」
 「御説は判りました。つまり、地殻が緩みはじめていて、マントル層から吹き出すマグマの高温が海水の温度を上げ、ひいては地球温暖化の一因となっているということですよね」  
 モーゼス博士は、雑賀愛の言葉に、優秀な学生の質問を受ける大学教授のように、うなずいてみせた。
「少くとも、エルニーニョと海洋生物の異常行動はそれで説明がつくと思う。太平洋のチリ沖にある、千以上の海底火山の活動が、その典型だ」
 「とすれば、それは何を意味しているのですか。地殻に緩みが出来てきている。地球内部の熱が外部に放出されてきている。そのことと、ロサンジェルスが抱えている問題とは、どういう関係があると、博士は考えておられるのですか」
 「良い質問だな。あなたが私のクラスの生徒だったとすれば、今の質問だけで前期の成績はAを取ることが出来るだろう」と、モーモス博士は答えた。
 「地殻の緩みがもっとも顕著なのは、アメリカ大陸を対象にしていえば、この北米西海岸なのだよ。即ち、太平洋プレートが北米大陸プレートに接する地点、それは海面下数千メートル、あるいはそれ以上の深海に於いてなのだが、そういった地点て、地殻の緩みが生じている。つまり、プレート同士が押し合いへしあいしている緊張点に、下からの突き上げでウロが出来てしまったということだが」
 「そのことの意味は?」
 雑賀愛が思わず身を乗り出しながら、そう訊ねた。博士は、まるで明日の天気予報を告げるテレビのキャスターのような口調であっさりとこう言い放った。
 「ロサンジェルス、いや、南カリフォルニア全体が海の底に没するような大地震、地殻変動が起こるだろう。それも近々、ここ数十日間のうちにだ」
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以上がその抜粋です。やがて、景山氏が予知能力を持っていたのではないかという話題が持ち上がるのではないでしょうか。ただし、プレートテクトニクス理論を採用している点は、いただけません。
 しかしこれは、竹内均先生でも、映画「日本沈没」に出演して、レクチャーされていたのですから、竹内先生の影響が予知能力よりも強烈だったということかもしれません。

2025
Date: 2014-09-30 (Tue)
御嶽山噴火の[理学的真相]について
 9月27日午前11時53分御嶽山が噴火しました。土曜日、晴天、紅葉の季節、登りやすい名山ということで、お昼の時間帯には相当数の登山客が頂上付近に滞在しておられたようです。悲惨な事故となってしまい、命を落とされた方々のご冥福をお祈りいたします。
 9月に入って図のように、火山性地震が増加していたのに、何故入山規制がなされなかったのか、残念な思いがいたします。

御嶽山火山性地震の時間別回数
これは火山活動の原動力・仕組みが正確に把握されていないことに原因があるように思います。まずは、毎日新聞の記事を紹介します。
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御嶽山噴火:水蒸気爆発か 噴出物を分析へ
毎日新聞 2014年09月27日 21時07分

火山の噴火は主に3種類に分けられる。
水蒸気爆発
マグマ水蒸気爆発
マグマ自体が噴出するマグマ噴火だ。

 このうち水蒸気爆発は、マグマの熱で付近の地下水が気化し、大量の水蒸気が発生して圧力が急激に高まることで起きる。火口付近の岩石が砕け、マグマ片を含まない噴石や火山灰として周囲に飛散する。一方、マグマ水蒸気爆発は、地下水と接触したマグマが水蒸気と共に噴出することによる爆発的噴火だ。マグマの上昇や蓄積があれば山体が膨張し、地殻変動が起きると考えられている。
7年ぶりとなる今回の噴火について、気象庁の北川貞之火山課長は、傾斜計や全地球測位システム(GPS)観測の状況から「マグマが直接上がってきたとは考えにくい」と、水蒸気爆発の可能性を示唆する一方、「火山灰を調べないと判断できない」と強調した。

 マグマが上昇していれば大規模な噴火に警戒が必要となる。気象庁はマグマが関与する本格的な噴火なのか、水蒸気による爆発かを調べるため機動調査班6人を現地に派遣し、噴出物を慎重に分析する方針だ。

 27日は山頂付近が雲に覆われ、噴煙の高さなどは不明だが、火口の南約8キロに設置された監視カメラでは、黒い噴煙が南側の斜面に流れ落ちる様子が確認できた。これが火山灰や高温の火山ガスなどが一体となり、高速で流下する火砕流と言えるかは「精査しないと分からない」という。噴出物にマグマが混入していた場合は、警戒範囲の拡大も検討する必要があるとしている。

 大学の火山学者らでつくる「火山噴火予知連絡会」は28日午後、臨時会合を開き、御嶽山の火山活動状況を検討する。【千葉紀和】
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 産経新聞の報道でもそうですが、

水蒸気爆発とはマグマの熱で地下水が沸騰し、爆発を起こすという、ステレオタイプの解釈がなされていて、爆発のメカニズムを納得できるまで理学的に深く探求する姿勢が、学会にも、それを報道するマスコミ記者にも欠けています。
水蒸気爆発とは、地下水とは関係なくマグマ自体に含まれる解離水(酸素と水素の混合ガス)が小爆発(火山性地震のこと)によって、結合水(いわゆるH2Oのこと)に変化し、臨界状態にあるH2Oが何十倍にも爆発的に気化する気化爆発のことを意味しています。
 したがって、火山性地震が急増していたということは、地下水など関係なしに、結合水がマグマ内部、またはマグマ溜りのような空間に急激に蓄積されることを認識しなければいけません。それが山体が膨張させることもありますし、事象が終了すれば、減圧効果で今回見られたように池のような形状の陥没地形を形成することもあります。しかし膨張や陥没が生じないケースもあるので、水蒸気爆発という現象を理学的にしっかりと認識・把握しておく必要があります。

 マグマが高い場所まで上昇していれば、熔融岩石であるマグマ自体が解離ガスと一体になって噴出しますから、流体の密度が高くなり、地表を這うような火砕流となります。
 火砕流の内部は解離ガスの爆発反応(発熱反応)が起きているのですから、水蒸気爆発の噴気よりも高熱になり、家屋や樹木を焼き尽くすことは当然です。
 御嶽山の噴火では3km程度の火砕流で終わったようですが、マグマの上昇が高くなかったので、爆発に含まれる熔融岩石と解離ガスが少なかったということです。

   雲仙普賢岳ではかなりの体積のマグマ物質が噴出して、巨大な火砕流となり、人命も失われ、周囲を焼き尽くしましたが、収束したときには水蒸気が立ち込めていたことを見れば、火砕流の中身が解離ガスであったことが理解できます。(参考:注)

 マグマがもっと高くまで上昇している火山では、マグマ内部の解離ガス爆発で、マグマ自体が熔融状態のまま噴出してきます。ハワイのキラウエア火山などに見られる現象です。  

 フンボルトは火山活動の原動力と地震活動の原動力とは同じ原因であると見抜いていました。地殻の深部で起きる爆発が地震であり、浅部で起きる爆発が火山であるということです。火山の場合には水蒸気爆発という水蒸気が液相(超臨海)から気相に変化する爆発が起きるので、複雑な現象となりますが、基本的には地震現象と同じ、解離ガス(酸素と水素の混合ガス)の爆発現象であることを理解した上で、火山予知の研究も推進すべきです。

火山性地震の継続は、
マグマ内部に水が生成されることを意味します。
水蒸気爆発(気化爆発)の危険性があることを周知すべきです。
水蒸気が運よく漏れ出た場合には、
爆発にはいたらないケースもありますが・・・
警告はすべきです。
注:

[539]始めは気体で終わりは液体より抜粋。

雲仙普賢岳の火砕流もそうでしたが、山腹を駆け下り始める時は明らかに岩屑雪崩(粉体流)の様相ですが、下流では泥流の様相を示していたと思います。岩屑雪崩や火砕流は明らかにガス体としての流れですが、その成分は一部高熱水蒸気もあるでしょうが、水蒸気になるまえの酸素と水素の混合気体(解離ガス)ではないのでしょうか。流れの後半で泥流になるというのは、解離ガスが地上で化学反応を終えて水蒸気になったから、それで泥流という液体の流れに変化したのではないのでしょうか。それならば、前半は気体の流れ、後半は液体の流れと言う不思議な現象が合理的に解釈できると思うのです。火砕流の流れた跡は木々が焼け落ちて無残な姿をさらしていましたが、不思議と水蒸気が立ち昇っていたのを覚えています。

2026
Date: 2014-09-30 (Tue)
火山の水蒸気爆発とはどんな現象か
 マスコミに登場する地震学者の話を聞いていると「最近は地震と水が関係していると言われている」、というコメントがよくあります。しかし内容を聞いてみると「水が介在して断層がすべり易くなる」と言うもので、「水が爆発を起こしている」とか「爆発によって水が形成される」という、地震爆発論の概念とは関係のない話がされています。地震学の大家であった竹内均先生が「大地震の発生を防ぐ方法」(地球は半熟のゆで卵:同文書院)として紹介しておられるので、弟子筋の地震学者たちがその線で思考しているのでしょう。しかし、まったく的外れな論議です。  

 地震が水と関係しているという話は「地震爆発論」を受容しないと明白にはなりません。
 このセミナーでは常識になっていますが、大洋の海底にある海嶺(または海膨)付近では地球内部から、マグマの上昇に伴う、熱水噴出、熱水鉱床、チムニーの形成などの現象が存在します。そこで起っていることは、解離水の爆発による結合水の形成という現象です。

 海嶺付近で上昇するマグマ内部の解離水と結合水の関係を図示したものが次の図です。


海嶺部の地殻内で、マグマ内に含まれる水の構成比概念図
 同様の現象が火山の火道内部でも起きている。
水蒸気爆発はマグマ自体に含まれる水が関係していて、地下水は無関係である。

詳細はニューオフィス26「深発地震は何故海溝部にしか起きないのか」に載せていますが、海嶺部ではマントル物質は上昇に伴って、小さな地震を起こして結合水を生成していきます。地殻の表面部分では全て結合水となり、解離水(地震の原因となる水素と酸素の混合ガス)は存在しなくなります。

 つまり、これと同じようなことが、火山の火道内部では起きていると推定できます。  
マグマは火道を上昇するにつれて、爆発(火山性地震)を起こし、解離ガスが結合水へと変換されていきます。これが火道内部の空間(火口下のマグマ溜り空間など)に蓄積されると、火山では水蒸気の噴気が見られるようになります。空間に結合水が、もちろん超臨界状態で、蓄積されると、山体の膨張も見られるでしょう。最後は気化爆発を起こして本格的な火山活動が開始となります。マグマの上昇が高い場合には[2025]で述べたような、火砕流の発生(マグマ水蒸気爆発)、マグマの噴出という災害を伴う危険な火山活動になります。

 地震に関しても、火山に関しても、まずは「理学的」、「科学的」な原因探求が最初になければいけないと思います。単なる推量的「ステレオタイプ」の解説をいくら頻繁に行ったところで、真相を知らなければ堅実な「対応力」「防災力」は向上しません。
NHKによる解説と次図にある石田理論の解説とを比較してみてください。どちらが「理学的」な納得性があるかを判断していただければ幸いです。


水蒸気爆発:マグマ内や火道内部に蓄積された結合水が“気化爆発”を起こす現象
マグマ水蒸気爆発: マグマ内部の解離ガスが水素爆発を起こして、水蒸気とマグマ片を一緒に噴出する
火砕流は水蒸気と解離ガスとマグマ物質の混合したものである
マグマ噴火:マグマ内部の解離ガスが水素爆発を起こして、マグマを噴出させている
キラウエア火山などのように、マグマ内部の解離ガスなどが大量に放散されていて、
マグマだけが流出することもある

水蒸気爆発と地下水は関係なし

マグマ内部の水が気化爆発している

<追記:
地震爆発論学会の一会員から次のようなメールを頂きました。気象庁担当者にも読んでいただきたいと思い、紹介します。精確なご理解でない点もありますが、そのまま載せておきます。

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ところで昨日御嶽山が水素爆発しましたが、

2週間前から注意されていたことです。

でも何故か気象庁は警告1のままでした。

わたくしは思ったんです。

気象庁に石田博士の理論が伝わっていれば

大惨事は回避出来たはずだと思っています。

わたくしでもマグマの高熱で熱乖離反応

2H2O+熱⇔2H2+O2

が進んでいると思う旨を

地球自体が熱を帯びてきていますし、

もっと大きなものがくるかも…と知人に話していたし、

あるブログではそれなりに注意の書き込みをしていました。

それが…思っていたことが本当に起こってしまってビックリしています。

やっぱり石田先生の理論は凄いです。

2027
Date: 2014-09-30 (Tue)
火山学者もマグマを誤解している
 地震学者もそう(注)ですが、火山学者もマグマが存在する場所は決まっていると考えています。地球内部のどこにでもマグマが存在しているという一般常識とはかけ離れた知識(?)をお持ちのようです。

 火山噴火予知連絡会(予知連)の会長としての功績が認められて、国土交通省の交通文化賞を受賞した井田喜明氏が質問に次のように答えています。
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http://www.athome-academy.jp/archive/space_earth/0000000171_all.html

マグマの誕生から噴火まで。地球の中で何が起きている?

――まずは初歩的なことから教えていただきたいのですが、日本は火山国でありながら、その仕組みを理解している人は少ないのではないかと思います。私の周りでも、地球の深部に沸々と煮えたぎったマグマが流れていて、それが噴き出して火山ができると思っている人が多いのですが、本当のところはどうなのでしょうか?

井田 確かに火山からマグマは出てきますが、地球の奥からやって来るのではなく、地表近くで作られるものです。マグマはもともと厚さが2900キロメートルもある、マントルという高温の岩石の層の最上部で生れます。このマントルの岩石が地表近くに上昇すると圧力が低くなってドロドロに溶け出し(減圧融解)、マグマを作り出すのです。噴火によって地表に出てきたマグマを溶岩といいます。

──マグマは固いマントルが溶けたものなんですね。先生は、そのマグマが上昇して噴火するメカニズムを証明なさったそうですが、火山にはいくつかのタイプがあって、メカニズムも異なるとか。

井田 はい。まず、火山は存在する場所によって大きく3つに分けられます。海嶺火山、ホットスポット火山、そして海溝沿いにできる火山です(図参照)。私が主に研究したのが、海溝沿いにできる火山−−島弧型火山や大陸型火山のマグマ上昇の仕組みです。


火山の種類と発生場所
──それぞれの仕組みについて教えてください。まず、海嶺火山とはどのような火山なのですか?

井田 海嶺とは海底山脈みたいな海底の高まりで、プレートが新しく生成される場所のことです。海嶺火山の頂上部にあって、割れ目からマグマを噴出します。

──プレートというのは、地球の表面をとりまく厚い岩盤のことですね。ぶつかり合ったり沈み込んだりして地震を起こす原因となっているという…。

井田 そうです。地球のプレートは大きいものが十数枚に分れていて、それぞれが異なる速度で水平に移動します。この運動に対応してマントル内部に流れが起こり、高温のマントルが下から沸き上がってマグマを作ります。これによって海底山脈が生れ、プレートが左右に分断され、流れ出た溶岩が新たなプレートの一部となるのです。

──つまり、海底の割れ目からマグマが湧き出てくるのが海嶺火山なんですね。

井田 そうです。東太平洋海嶺や大西洋中央海嶺の火山が代表的です。 これに対して、プレートの動きとは関係なく、マントル内に点在する熱源(ホットスポット)からマグマが生産されるのが、ホットスポット火山です。有名なハワイのキラウエア火山がこのタイプです。

──では、海溝沿いにできる火山とは?

井田 海洋プレートが大陸側のプレートに沈み込んだ影響でマグマが形成される火山です。沈み込む時に水や堆積物が一緒に引きずり込まれることで融点が低下し、これと減圧融解が影響し合ってマグマが作られます。日本の火山はこのタイプで、島弧型火山といいます。

──火山の誕生過程が違うということは、当然噴火の仕方も違ってくるのでしょうか?

井田 おっしゃる通りです。例えばキラウエア火山は、溶岩がドロドロと流れ出る噴火ですが、日本の火山は火山灰や火山弾(マグマが砕かれたもの)が噴出する、いわゆる爆発型が多いのが特徴です。

──だからキラウエア火山が緩やかな「盾」の形状をしているのに対して、日本の火山は傾斜のきつい形なんですね。 それにしても、私達の知らない間に地球の内部ではさまざまなことが起こっているようですが、目で見えないものを実験で再現するのは、さぞかし大変ではないですか?

井田 マグマの生成に関していえば、それほど高い圧力は必要ではありません。地中でマグマができ始めるのは深さにしてせいぜい100キロメートル、気圧にして10万気圧くらいなので、それほど圧力は高くなく、実験可能な範囲なんです。

ただ、爆発がどうやって起こるか、どういう時に火山灰になったりするかということになると、実際の環境に左右される面が大きいので再現は難しいですね。

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このような専門家たちが地震学や火山学をリードしていますが、一度根底から理論を見直さないと、今回のような悲劇をとめることはできないでしょう。地震学も火山学も革命が必要です。
 香港の民主化運動のようなエネルギーを費やさないと、一度できた体制を変化させるのは難しいようです。このセミナーの読者諸氏には、ご協力をお願いしたいと思います。セミナー記事を拡散してください。

地殻の下には
地球上何処だって、マグマが存在しています。
地球内部のマントル物質とはマグマのことです。

地震学の基礎にある大きな間違いを参照してください。

学者だけが間違えている!


注:地震学者のマグマ観

 地球のなかはどろどろと溶けて対流が起こっていると表現されることがある。しかし、マントルのなかがどろどろと溶けているというようなことはない。地球深部では、深さ100kmで摂氏1000度程度、200kmで1300度程度の高温であるとはいえ、マントル構成岩石の溶融温度よりは200度から300度程度は低く、溶けていることはありえない。
溶けたマグマが多量に存在するのは、マントル対流の地表への湧き出し口である中央海嶺直下か、日本列島のような沈み込み帯の火山直下など例外的な場所にかぎられる。
地球のマントルのほとんどは人間生活の物差しでいうと間違いなく固体で、マントルは、あくまで固体として対流しているのである。([スロー地震とは何か]川崎一郎著 NHK BOOKS より)

2028
Date: 2014-10-01 (Wed)

学者こそが猛省の必要あり
本日の産経新聞に、御嶽山噴火の11分前に火山性微動が開始、その4分後に山頂側が上昇したことが報じられています。また噴火後には逆に沈降したとことが気象庁の「田の原」観測点で観測されたという記事がありました。[2026]で解説した「水蒸気爆発」の知見からは十分に頷ける現象です。
 地震多発を認識し、警戒しながら「田の原」で常時観測していたのなら、各山小屋に連絡し、数分の時間の中でも、マイク等で山頂付近の登山者を避難小屋等に逃げ込ませることは可能だったのではないかと思います。ただし水蒸気爆発の正しい知識もなく、火山活動の真相に関する知識が現在のように曖昧なものでは適わぬことですが・・・・。学者も気象庁も猛省が必要でしょう。  
 [2025]に紹介したように、9月10日頃から火山性地震地多くなっていましたから、十分な警戒が必要だったはずです。気象庁は「山頂付近で火山灰が噴出する危険性をホームページに掲載した」と言っていますが、「マグマ活動に関連する火山性微動や地殻変動が観測されなかったため、噴火警戒レベルは1(平常)のままとし、自治体に対し登山者への警戒を呼びかけるなど新たな対応を求めることはしなかった」(産経新聞10月1日の同じ記事内)とあります。  

 火山性の地震が起きているのに、火山性微動のみをマグマの活動を捉えているとしたら、その知識を改めてもらわないといけません。  「地震の原因は活断層が動くこと」と考えているから、マグマの中で解離ガスが結合水に変化する水素爆発が地震の真相であることに無関心になるのでしょう。地震が起きているのはマグマの内部で活発な化学反応が起きていることを認識しなければいけません。  

 また、同じ記事には「かえって混乱も」として火山学者が「情報伝達の仕方を工夫する必要はあったが、一般の人が地震増加などの情報を突然受けても、危険性がどの程度あるのか判断できない。十分に理解できるようにして伝える必要があり、実際には簡単なことではない」と述べています。その上で「情報がなかったことを後追いのように議論するのではなく、自然災害について真剣に考える社会全体の姿勢や教育が重要だ」とも語っています。後追いで議論したくはないのですが、しかし、学者自身が危険性を判断できていなかったのではないでしょうか。  

 私はまず地震学者、火山学者が地震の原因、火山噴火の原因、そして実態をまず謙虚に見直しする必要があると思っています。  マントル物質とはマグマであることを認めた上で、火山活動とは地球内部のマグマが出口を求めて、多様な形式で圧力を逃がしている活動であることを認識し、登山者の人命を守っていただきたいと思います。

追記:  
学者は次のようなコメントも出していますが、このような話は専門の学者でなくとも誰だって出来るコメントではないでしょうか。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140929-00050119-yom-soci
政府と長野県のテレビ会議に参加した名古屋大学の山岡耕春教授は「1979年に匹敵する大きな水蒸気噴火」と指摘。そのうえで、「噴煙などを見ると、長期的には火山活動は終息に向かっているが、突然の噴火に気を付けてほしい」と呼びかけた。

2029
Date: 2014-10-02 (Thu)
気象庁の考える「火山噴火の仕組み」

 気象庁のサイトには「火山噴火の仕組み」として以下のような解説があります。プレート間の摩擦で発生した熔融岩石をマグマと考えています。まるで“鯉の滝登り”のように、地殻中を上昇していますが、そのメカニズムの説明はありません。
 気象庁の解説図面の左に地震爆発論による解釈図を載せておきました。マグマは火道を上昇していくのであって、鯉のように固体中を上昇しているのではありません。

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火山噴火の仕組み

 世界の火山は、プレートの境界(海溝沿い、海嶺)とプレート内にホットスポット(下記参照)として分布している。
 陸のプレートの下に沈み込んだ海のプレートからの水の働きによって上部マントルの一部が融けて上昇していき、マグマが形成される。このような過程でいったんマグマだまりに蓄えられるなど様々な作用を受けて地表に噴出し、これが海溝沿いの火山となる。したがって、海溝にほぼ平行に火山が分布することとなり、この火山分布の海溝側の境界を画する線を火山フロントという(下図)。一般に火山フロント付近に火山が密集している。海嶺では、上部マントルから直接マグマが湧きだして、プレートが生成されている。一方、プレート内部を貫いて点状のマントルの湧き上がりがあり、ホットスポットと呼ばれるところがある。ハワイに代表される火山はこのホットスポットの例である。


地震爆発論によるマントル即ちマグマの理解-----------------------気象庁による火山とマグマの理解

 噴火は地下深部で発生したマグマが地表に噴出する現象である。火口が開いてマグマの圧力が減ると一斉に発泡し体積が増加し、火口からマグマが噴出する。発泡などが少ない場合には溶岩流として噴出することとなる。噴火の規模や機構については噴火を直接観察したり、過去の噴出物を観察することなどから解明がなされる。
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以上が気象庁の説明ですが、新聞もそれにならって報じています。「2025]に紹介した9月28日の産経新聞記事を見れば明らかです。産経新聞でも地震や火山などの科学記事に関しては、「本当にそうだろうか?」という姿勢がありません。
「納得できるまで自分の頭で考える」

という姿勢が何処にもありません。


産経新聞2014年9月28日より
追加:
nationalgeographicでも同様の解説がなされています。
 熔岩が粘着質だと大噴火となり、サラサラとしていると、キラウエア火山のように、熔岩が流れ出るだけで、大爆発にはならないという解説になっています。熔岩の粘着性は勿論大きな影響がありますが、大爆発になる原因は、マグマの中の解離ガスが、水素爆発を起こすからです。サラサラした熔岩では、ガスが発泡して放散してしまうので、大きな爆発は起きないのです。それが原因で、爆発に差が生じます。

2030 
Date: 2014-10-03 (Fri)
学者は「違う意見」に耳を傾けよう
 本日の産経新聞「目線〜読者から」の欄に「(火山性地震が増加したことを)事前に広く知らせるべきだった」として、御嶽山噴火に関する気象庁や予知連会長の姿勢に批判が集まったとありました。

産経新聞2014年10月3日
 読者の意見にあるように「(予知連会長は)難しいと言うが、じゃあ何のために予算を使っているのか、火山性地震が増えているのなら、たとえ噴火が起きなくても広く知らせておくべきだった」と言うのはもっともな意見だと思います。

   これは、[2025]に書いたように「火山活動の原動力・仕組みが正確に把握されていないこと」に原因があるように思います。噴火が起きなかった場合に学者は「何故噴火が起きなかったのか」という質問に答えられないので、予知失敗を恐れて強く警告できないのでしょう。「蒸気が運よく火道内部から漏出できれば噴火には至らない場合もあります。」と言う知識があれば、警告できたかもしれません。  

 後追いであれこれ言うのは嫌ですが、これだけの惨事を出したのに、読者の言うように「人命に対する配慮がまったく感じられない。最初から居直っているようだ」という受けとられ方をされるような姿勢はまずいと思います。

 予知連会長の会見詳報は29日の産経新聞に載っています。予知連の会長は東大地震研究所の教授でもあり、地震の原因に関しても「我、関せず」であってはならないはずです。しかし、多くの同僚地震学者に送った、「活断層理論に関する公開質問状」には、関心を持たれていないようです。マスコミで活躍する名の知れた地震学者にも同様の公開質問状を送っています。追加して地震爆発論を[1989]「爆笑」扱いしたロバートゲラー教授にも送りました。しかし、現在誰からも回答はありません。

学者はもっと謙虚に

「違う見解」に耳を傾けるべきです

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