新・地震学からの学び
9 大陸の移動は激変的に起きる
 上の図は大洋の中央海嶺から湧き出して固まった溶岩が記録している地磁気の縞模様を示したものです。海嶺から誕生した海洋プレートが、大陸プレートに向かって移動していくという、プレートテクトニクス理論の理論的根拠となっている重要な証拠(プレート論者にとって)でもあります。この図からわかるように、アフリカ大陸と南米大陸の間にある縞模様は南部では7000万年まで認められますが、それより北では、一単位(100万年)も観測されないことが分かります。これは、両大陸が分裂し、移動し始めたのが、100万年も経っていない新しい出来事であることを意味します。またプレートと称するものが、一つの剛体となって移動するのでもないことが明らかです。両大陸がくっついていたことは確かでしょう。
単位は100万年
 このように、大陸は移動することがあるのですが、つねに一定の速度で移動する(斉一説)わけではありません。地球大変動の時に、激変的に移動(激変説)することがあるのです。また、海嶺と直角に何本もの断層が存在しますが、これをトランスフォーム断層と称して、プレート移動の基本的動き(湧き出し、沈み込み、トランスフォーム断層)の一つと説明しています。しかし大西洋だけでも30本以上もある断層では、短冊のようなプレートになってしまいます。プレート論者の説明にはとてもついてはいけません。これは、プレートというものではなくて、海嶺から湧き出して東西に流れ出した溶岩、固まってはいるもののまだ暖かく弱い溶岩(海底では冷却され難い)が、一体となって移動することが出来なくなって、亀裂を起こしている姿だと思います。この下にしっかりとした強固な地殻の本体部分があるはずです。プレートの誕生する姿などではありません。(セミナー92参照    
 右の図面は、アフリカと、アラビヤ半島の間に位置する紅海の図です。南部のアファー三角地帯と呼ばれる地域をのぞけば、紅海の両海岸線がピタリと一致します。ここも、かつて激変的な変動によって、東西に分裂、移動したものであると思います。

 このアファー三角地帯は海底の特徴(花崗岩が無く、玄武岩しか存在しないということ)を示しており、今も海底が生まれつつある地域と言う説明がなされています。しかし、これは、かつては海底であった場所が、巨大な直下型地震によって、隆起したのであると考えた方が、正しいと思います。

 このように、プレートテクトニクス理論や、弾性反発地震説を採用していると、おかしな説明をしなければならなくなってしまいます。地震学も含めた地球科学が採用している斉一説(コンスタントに少しずつ変化するという説)も、おなじことです。地球は激変的に変化することを繰り返してきたのです。ムー大陸もアトランチス大陸も、激変によって今は海底に沈んでいます。(セミナー43 62参照)