地下から高熱ガスが噴出するからである
ガスや火の消し忘れで、あのような大火になることはありません。大火になってしまうのは、地下から、高熱ガスが噴出するからです。とくに地震の傷跡である断層から噴出するのは当然であり、火の気のまったくない、砂漠地帯でも断層の付近の枯れ草が燃えてしまうのです。高熱ガスは、放水しても直ぐに周囲を乾燥させてしまうので、地下の解離層が安定するまで安心はできません。津波で水浸しになった所でも、火の手が上がるのは、奥尻島の地震で見た光景です。「稲むらの火」の舞台となった紀州の広村(安政大地震)での記録を読んでも、何度も消火したが、再度出火したとか、二日後に出火したとか言う話があるのはこのためです。日本の家屋は木造で、木と紙を使っているから大火になるというのは違っています。サンフランシスコでも大火になるのです。火災の原因に関してはニューオフィス25が最新です。
参照ライブラリー 1
24
25
余震はなぜあんなに長く続くのか
大地震の後には余震が頻発します。歪エネルギーが開放されて地震となるという、弾性反発説では説明がつかない現象です。解離水爆発説では、超臨界水の下にある解離層が大きく乱れて安定を欠くときに大地震になるという説です。大きく乱れた時には安定するまでに、時間がかかり、その間頻繁に地震がおこるのです。クラカトア島の大地震の時には、大量の海水がクラカトア島に向かって流れてゆくのを、近くを通った船から船員が目撃したという話が伝わっています。大地震の前にはよく退潮現象が報告されていますが、それほどの水が落下していくということは、かなり大きなひび割れが地殻に発生し、解離層の変動は激しいものになっているのでしょう。通常の小さな地震では余震も起こらないのです。
直下型地震とはどのような地震か
直下型地震とは、解離水爆発が地表面に垂直に向かっているものです。断層も垂直に近くなりますし、震動被害も火災被害も甚大になります。ベッドの下から突き上げられるような震動であったと、神戸の震災を経験した人は語っています。爆発が水平方向の場合は、震源地でもそれほどの震動被害は発生しませんが、地盤が沈降して、海に沈んでしまう危険性があるのです。爆発点の深さ(震央)と爆発の方向、爆発の規模によって、傷口つまり断層の形状が変わります。伊勢湾の中でも、安濃津という白砂青松の海岸が海の底に沈みました。高知湾も白鳳十三年(685年)の大地震によって沈降し、黒田郡といわれたかなり広大な地域が海没して海湾になりました。また別府湾にも瓜生島と言う島がかつては存在したが、慶長元年(1596)の地震で海に沈んだそうです。断層の形状を分類してもあまり意味はありません。
参照ライブラリー 11
32
|