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2751
Date: 2018-04-30 (Mon)
目を覚ませマスコミ! そして日本人! 日本が滅んでしまう!

霊人司馬遼太郎氏は、今中国共産党の習近平氏が狙っているのは「天下二分の計」であるといっています。

今はアメリカの強大な軍事力に勝てない状況ですから、まずはハワイから西、できればヨーロッパから東を中国圏に組み入れて世界を二分してアメリカと支配しようと画策している、と見ています。的確な判断だと思います。


司馬遼太郎「愛国心」を語るp.88-92

しかし、これは日本が中国の属国になることを意味しています。チベットや、ウイグル、内モンゴルのような、自由のない、思想弾圧を受ける社会になることを意味しています。

朝鮮半島に統一政権ができることは、「天下二分の計」に一歩近づく形態です。

文在寅は一帯一路のスタート点が韓国であると、思い込んで、中国の繁栄と歩調を合わせようとしていますが、日本にとっては危険な事です。

[2749]でも紹介しましたが、司馬氏も「(文在寅は)平和論者に見えるけど、違うぞ。あれはクセのある男で陰謀家だ、やがて独裁者を狙う」と見ています。

それが見えないマスコミは「どうしてこんなに頭が悪いんだろう。なあ?」といっています。

北の譲歩にアメリカが乗れば、日本は終わりです。今、それほど危険な状況下にあります。

同じように、地球科学に関しても、ソクラテスが出てくれば「(真の地球は)12枚のプレートで・・・と自分が言ったのは、霊的な視点で見える地球のことなんだよ。地震学者はどうしてこんなに頭が悪いんだろう、なあ?」というに違いありません。

国家が危険な状態にあるときに「エポケー」は許されません。

目を覚ませマスコミ!
地震学者!そして日本人!


米朝会談で手打ちが成立すれば日本は亡くなる可能性があります
目を覚まそう! 日本人!

思考停止(エポケー)状態のマスコミ情報

日本が滅んでしまう!

追記

「4か国の共通認識」・・・言われてみればその通りで、恐ろしいことです。本当は違うんですけど・・・

トランプ大統領を大切にしなきゃぁ・・・ですね。

ザ・リバティーWEBより

「4カ国が共有する「大東亜戦争は、日本の侵略戦争」

実は、この上記4カ国(米国、中国、韓国、北朝鮮)は、ある「価値観」を共有しています。

それは、「大東亜戦争は、日本が起こした侵略戦争」という歴史観です。

植民地支配に乗り遅れ、中国大陸の権益を欲していたアメリカは、日本を悪者にすることでアジア侵出の口実にしました。また、蒋介石率いる中華民国との内戦に勝利して建国した中国(中華人民共和国)、朝鮮戦争を経て建国した韓国、北朝鮮の指導者は、いずれも、「侵略者である日本を排除したのは我々だ」という"建国神話"をつくり出し、それぞれの国をまとめ上げてきました。

つまり、この4カ国は、「日本は悪い国だった」という前提を必要としているのです。」

2752
Date: 2018-05-01 (Tue)
ミヨイクニ・タミアラはムー大陸とは別ではないか
竹内文書の信憑性がどの程度あるものか私にはよくわかりませんが、[2658]で紹介した「大日孁貴」の霊言では、

「今の文明に続くもとのものは一万数千年ぐらい前のものです。それ以前にはたぶんもっと違う先史文明があると思われます。これについては、いうべき名前がもうないので。いずれ何らかの発見がなされると思いますけども。」

とあります。 Wikipediaによれば・天神七代・上古二十五代のあとに、不合朝(あえずちょう)が73代続き、73代目が神倭朝(かむやまとちょう)初代の神武天皇となっています。

竹内文書には、不合朝第6代の天皇が作ったとされる万国地図があり、そこに載っているミヨイクニ、タミアラという大陸が、アトランティスとかムーに相当するというネット記事がよく見かけられます。

不合朝第6代がどのくらい昔なのか分かりませんが、海底の様子から見ると、「ミヨイクニ」に当たるのはシャッキー海台で、「タミアラ」に当たるのが今JAMSTECが調査しているジーランディア付近またはもっと北のフィジー、トンガ周辺のような気がします。

「地球万国土(ドロ)の海となる」という記述が100以上あるとのことですから、長い期間にはしばしば天変地異があったものと思われます。


ミヨイクニはシャッキー海台、タミアラはジーランディア付近かフィジー、トンガ辺りではないか

ムーは下図に着色して示すように、日本の南、フィリピン海プレートと呼ばれている海域に存在した大陸のような気がします。


竹内文書にある万国図とムー大陸の推定位置(佐治芳彦著「謎の竹内文書」p.74より)

大日孁貴が「いずれ何らかの発見があると思われます」と述べているので、日本の超古代史が物的証拠を元に語られる時代が来るかもしれません。

JAMSTECの調査が何か発見してくれるのかもしれませんが、ジーランディアよりもフィリピン海に近いカロリン諸島を中国隊が調査している([2572]参照)ことが気にかかります。

中国ははやくから、「天下二分の計」にしたがって、太平洋を調査しているのかも知れません。浅瀬を見つけて工作物を作られたら、領有権を主張されるかもしれませんねぇ・・。

2753
Date: 2018-05-02 (Wed)
トランプ大統領・ フラつき発言の真意
本日は「トランプ大統領守護霊インタビュー」という霊言を聞いてきました。やがて、発刊されると思いますが、マスコミ情報が如何に「無意味で無駄な情報」であるかがよくわかりました。

これは以前のものです。今回は「トランプ大統領守護霊インタビュー」です。

[2744]で、「トランプさんも「正恩氏は正直で立派」などと、フラフラ発言を言い出しはじめました」とマスコミ情報をみて書きましたが、今日の霊言で発言の真意を納得しました。

トランプさんは「あれは、私の交渉のスタイルだ」「相手の中にある善なる部分を認識させる一つの教育でもあるんだ」と言っていました。

「肝心なことは、朝鮮半島の戦争で「北が敗北」したことを認めることだ」「今の軍事体制を認めることはない」と述べ、「(金正恩は)死か降伏かのどちらかだ」ときっぱりと述べていました。

マスコミはやがて、「誤認症候群報道」([2741]参照)を反省させられるのでしょう。

私は安倍総理の守護霊が「幸福の科学大学の認可は大丈夫ですから、その線で進めてください」と言っていたのに、何も手を打ってくれず、「お友達大臣」の下村氏の判断に従ったことに不満を抱き、守護霊の話も信頼できないのかと、少し失望感を持っていました。([2119]、[2120]など参照)

安倍首相守護霊は幸福の科学大学不認可をどう考えるかのなかで、

「分かりました。何とかします」「安倍内閣が続く限りは、是正させるようにやりたいと思います」
と答えていたはずです。しかし何も手を打ちませんでした。

ところが、トランプさんは「安倍さんは少し意思が弱い人なんだ」とみていて、自分は「フリーハンド」を貫く、だから「金正恩が延命的な条件を強く出してきたら、面会しない」と言っていますので、やはり信頼できる人だと受け取りました。
これからどうなるのか、数週間で決まると思いますが、見ものです。

文在寅の政策を左右することはできないが、「融和策」が北朝鮮に食料や物資を送るようなものであるのなら、アメリカの対応はもっと厳しいものになるとも言っていました。

北問題の解決が第一期のしごと、第二期では中国問題を解決するそうです。 出版されたら、一読ください。マスコミ報道ではまったく見えない世界の動きが見えてきます。

日本は自分の力で自分の国を守れ、そうでないと、アメリカも力が発揮できないと言っています。負け犬根性で、国土や生命、財産も投げ出そうとするのならば、手助けする方策がない、ということです。 日本には「防人精神」が必須のようです。

追記:
書籍のタイトルは「トランプ大統領の決意」だそうです。

2754
Date: 2018-05-03 (Thu)
金正恩のシナリオで動くのか?日本の左翼マスコミは
憲法記念日の今日の産経新聞に「遠のく改憲発議」という記事がありました。

「年内発議は絶望的となり、本格審議は来年の参院選後、発議は32年夏の東京五輪以降にずれ込む公算が大きい」とあります。


国会を空転させているのは、何処の指令なんだ?
他国に操られて恥ずかしくないのか?

この内容と[2745]南北の首脳対話から平和を期待するのは全くの幻想であるに紹介した金正恩守護霊の発言とを比べると、日本の国会が北朝鮮の独裁者が言うとおりのシナリオで動いている事に驚きを覚えます。

金正恩守護霊は「憲法九条の改正を崩さなきゃいけないので、日本の左翼マスコミを力づけるために材料をつくることに努力します」「今年は南北の友好ムードをつくって、(憲法改正)のタイミングを外してしまえば、天皇退位と、あとは東京オリンピックで、もう、そういう「タカ派路線」は取れなくなる。それが狙いだね。」と言っています。

日本のマスコミや左翼政治家をコントロールしている司令塔が北朝鮮や、中国にあるような気がしてなりません。

再度言います。

目を覚ませ日本人!

ここはトランプ大統領に頑張ってもらわなければなりません。

追記:

金正恩が中国外相に「朝鮮半島の非核化の実現は我が国の揺るぎない立場だ」と述べたと報道されていますが、それなら、何でこれまで周囲の非難に応じなかったのか、と言いたくなります。「平気で嘘がつける人間」の一人なのでしょう。

<中朝会談>金正恩氏「非核化は揺るぎない」 王毅外相に 

金委員長は「朝鮮半島の非核化の実現は我が国の揺るぎない立場だ」と改めて述べた。

[2745]の守護霊霊言でも、

「あと二、三年、ちょっと上手に南と対話している姿勢をつくって、何か条件交渉しているうちに、トランプはいなくなるから、そのときはチャンスだ」

と言っています。 トランプさんは「非核化の実現は我が国の揺るぎない立場」などという見え透いた嘘に引っかかるような人ではないと思います。

2755
Date: 2018-05-04 (Fri)
キラウエア火山の噴火から学ぶ火山学の間違い
昨日(日本時間では4日正午前)群発地震が続いていたハワイ島のキラウエア火山付近でM5.0の地震が発生し、同時にキラウエア火山が噴火しました。住宅近隣地区に地割れが発生し、そこからマグマが噴出しているようです。

キラウエア火山噴火の動画に詳しく報道されています。

NHKでは夕方次のように報道していました。


井上アナウンサーが冒頭で「真っ赤な溶岩流」といっているのは誤解を生みます。下図と同じで、地割れから噴出する熔岩です。



これは溶岩流ではありません。
地割れからマグマが噴出している様子です。

このマグマ噴出から判ることは、ハワイのような地殻が薄い場所では、亀裂が出来ればそこから、地殻内部のマグマが噴出してくるという事実です。

ところが火山学者(地震学者も同じ)は、キラウエア火山はマントルの下部にある熔融した部分(マントルは固体といっていながら、変な解釈ですが)がホットプリュームによって湧き出たものである、しかし、日本の火山活動は別で、マグマのできる仕組みが違うと説明します。

マグマははじめから熔融しているものであって、マントルが解けてできるわけではありません(石田理論)。

三宅島や大島の噴火を思い出しますが、今回のキラウエア火山の噴火と違うメカニズムがあるとは思えません。

2016年に放映されたNHK科学番組[巨大災害]の「火山大噴火」から、噴火に関する部分を編集させていただき、「NHK巨大災害を信じてはいけない」として、火山噴火の正しい知識を啓蒙したいと思います。

NHKスペシャル「火山大噴火 迫りくる地球規模の異変」から9分23秒を編集し、コメントを加えました。


NHKの「火山噴火」の一部分にコメントを加えて編集させていただきました。
現代の地震学、火山学は間違っています。
マントルプリュームが気球の原理で上昇することはありえません。固体の中をどうやって昇るのでしょうか?

藤井先生の説明によると、キラウエアの熔岩湖(マグマプール)に溜っている熔岩は「暖かいマントル物質」(暖かいが固体)ということになります。


キラウエア火山プウオオ火口の熔岩湖
これが暖かいマントル(固体?)と同一物なのか?


ハワイ島の火山配置図

2756 
Date: 2018-05-05 (Sat)
キラウエア火山の活動は地震と火山噴火が同じ現象であることを教えている
キラウエア火山の噴火はまだ続いています。地震も群発的に起きています。下図に示す震源域はマグマ噴出後に発生した地震の震源域です。群発地震的であることが明確にわかります。

地震と火山噴火はフンボルトが見抜いていたように同じ現象(解離ガスの爆発)であることを証明しているかのようです。

昨日起きたM5.0のあとにも、M5.4、M6.9と続けて大きな地震が起きました。

M6.9
16km SW of Leilani Estates, Hawaii
2018-05-04 22:32:55 UTC
D=5.0 km
M5.4 18km SW of Leilani Estates, Hawaii
2018-05-04 21:32:44 UTC
D=6.9 km
M5.0 18km S of Fern Acres, Hawaii
2018-05-03 20:30:56 UTC
D=6.9 km


This map of southeastern Hawaii island shows the intense seismic activity of the last few days as new lava flows emerge from Kilauea volcano.
HONOLULU Star Advertiserより

AFPの報道を紹介します。

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米ハワイでM6.9の地震、キラウエア火山がまた噴火
2018年5月5日 11:51 発信地:ロサンゼルス/米国


米ハワイ州ハワイ島のレイラニ・エステーツで、割れ目から噴き出す溶岩(2018年5月4日提供)。
(c)AFP PHOTO / US Geological Survey

【5月5日 AFP】米ハワイ州ハワイ島で4日、マグニチュード(M)6.9の地震があり、キラウエア(Kilauea)火山が新たに噴火した。この噴火により住宅地に被害が出る恐れもある。米地質調査所(USGS)が明らかにした。

 この地震は4日午後12時32分(日本時間5日午前7時32分)に発生。震源はキラウエア火山の南側の山腹で、震源の深さは5キロ。同日にはM5.7の地震も起きており、当局は今後も地震活動が続くとみている。

 USGSはツイッター(Twitter)で「これ(震源)は1975年に起きたM7.1の大規模な地震とほぼ同じ場所だ」と述べている。1975年の地震では30人が死傷した。

 ハワイ島では地震が相次いで発生しており、同島に5つある活火山の一つ、キラウエア火山が3日に噴火。付近の住宅地に亀裂が生じ、溶岩が噴出したという。負傷者は報告されていないが、複数の住宅が全壊または半壊したという。(c)AFP

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USGS-Photo & Video Chronologyでは4月23日からの状況変化を見ることが出来ます。これ以上大きな被害が出ないように噴火が収束してほしいものですが、地震や火山の正しいメカニズムを把握しておくことが大事だと思います。

今回の地震を火山性地震としての解釈で終わってしまうと、せっかくの地震と火山噴火現象を考える良き機会を失ってしまいます。

震源はキラウエア火山の南斜面ですが、断層が動いたわけでもありません。解離ガスという酸水素ガスが爆発したことが原因で噴火になり、地震動になっていることを理解するべきです。

地震爆発説が証明されていることを学んで欲しいと思います。


地震現象も火山の噴火現象も同じ爆発現象である。
地震は上部の地盤を吹き飛ばせない深い場所で起き、
吹き飛ばせるか、気化爆発が可能な場合には火山噴火になる。
これがフンボルトの見解であったが、彼は爆発の原因が何かが解らなかった。

地震が同じ場所で繰り返し起きるのも、図中の化学反応(可逆的反応)が繰り返されているからだと考えられます。


地震や火山噴火の原理を知ることが「予知」が可能になる必須の条件です。

ゲラー教授のように「地震爆発論?爆笑ですね!」などと揶揄する研究者がフンボルトの優れた観察研究を抹殺してきたのです。ゲラー教授の貢献に比べたら、フンボルトの貢献は抜群のものがあります。小川博士や石本博士の貢献も偉大です。
次図も参考にしてください。

フンボルト・小川琢治・石本巳四雄以来の考え方

地震学を地震爆発論に切り替える絶好の機会です。


追記: [3142]に爆発理論の修正(シンプル化)が載っています。
2019年9月1日で理論を修正しています。

2757
Date: 2018-05-06 (Sun)
地震爆発論からみるキラウエア地震USGS分析の疑問
キラウエア火山付近で発生したM6.9地震は、地元の人が「最初縦揺れが来て、後から横揺れが来た」と述べています。最初の縦揺れは伝播速度の速いP波を感知したのでしょう。横揺れはあとから伝播したS波を感知したのだと思われます。

この地震を地震爆発論の立場から分析して見ます。

USGSのサイトには、地震のCMT解やslipの解析結果が報じられています。

CMT解の物理的なイメージを地震爆発論として解釈すると次図のようになります。

Slip解析の結果では断層が西南西方向に存在することになっています。これは地下に新しくできた「亀裂」を意味しているのでしょうか、少し不明です。
しかし、新しくできた断層あってならば、「この断層が動いて今回の地震を起こした」とはいえません。今回の地震を断層地震説で説明することはできないように思えます。

地震爆発論では断層が動いて地震になるとは考えていません。断層は地震(爆発)の結果として、押し領域(Explosion)と引き領域(Imolrosion)の境界に“地殻が耐え切れなくなって出来る亀裂”として発生します。

USGSの資料を基に分析すると、震源が浅いですから、slipが大きく現れている場所に“左ずれ”断層が発生しているのではないかと推定されます。地下内部なのかも知れません。


断層が現れるとしたら、震源の両側に”左ずれ断層”が(地下内部に)出現するでしょう。
震源付近には、垂直な地割れ的なものが現れるのではないでしょうか。

USGSの資料では、全体に地盤が上昇したような結果になっていますが、マグマ溜り内部の圧力が増加して、地震のメカニズムとは関係なく、地盤上昇しているのかもしれません。

私が、USGSのslipが意味するところを理解していないのかもしれませんが、断層地震説では今回の地震を説明できません。

有限断層法を知りませんでしたので、以上の分析は無駄だったかもしれません

注:有限(要素)断層法

Finite Fault という概念が巨大地震に関して導入されているようです。

東北大震災のように爆発(地震学者は認めていませんが)が数箇所で起きているような大きな地震では、一つの震源、一つの断層面では説明できないから、有限要素法的な扱いで小さなブロックに切り分けて、その一つ一つをsub断層と考え、地震波形を解析して何らかの答えを出そうとしています。
名づければ「有限断層法」とでも言えばいいのでしょう。

しかし私は地震学上の根本的な問題解決にはならないと思います。

地震現象とは、今回分かったようにマグマの爆発が原因で起きる震動現象ですから、『断層が動いて地震が起きる』と言う「因果関係逆転思考」では何も解決できないと思います。

「有限断層法」なるものはアメリカで考えたのかもしれませんが、愚かしい発想だと私は思います。

こんな計算をいくら高性能コンピューターを駆使してやってみても、何も分かりません。

M6.9地震はキラウエア火山の爆発による震動です。

地震は爆発現象です。フンボルト、小川琢治、石本巳四雄らの考えた地震の根本原理にまで戻って考えなければ、ますます泥沼に入り込むだけです。

2758
Date: 2018-05-07 (Mon)
近年の地震学者の仕事は『物理的に説明できない』ものが多い
[2757]で紹介した「有限(要素)断層法」についても言えることですが、近年の地震学者が提示する仕事は物理的なイメージが伴わず、意味不明のものがたくさんあります。

キラウエアの有限要素法的な解析例は次図のような位置に亀裂噴火がおきることを理解しようとするもののようです。USGS-MAPより


亀裂噴火が起きている場所がNo.10にまで拡大増加しました。

地上の平面的なもののようですから、地中の断層とは無関係のようですが、slipが最大の場所に断層は形成されないのでしょうか、slipコンター最大値の周囲ではどのような物理現象が起きるのでしょうか。

亀裂発生場所に断層が存在せず、「断層の動きがなくても地震が起きた」のなら、断層地震説は破綻します。M6.9が起きた原因は何だったのでしょうか。 住民は爆発音を聞いています。火山爆発ならば、地震の原因は火山の爆発と同じ原因による爆発である、というフンボルトの見解に戻るべきです。

疑問の追及を続けます。

すでに、[1474]、[1477]、[1479]にも取り上げましたが、「すべり」が最大になる場所とは「断層」(亀裂が発生する場所)とは無関係なのでしょうか。
セントロイドについて、気象庁の新しい解説版には、

「厳密には正確ではありませんが、地震を起こした断層面の中で、地震動を最も放出した部分を示し、これは、断層が最も大きく動いた部分であると考えていただければよいかと思います※。これは気象庁が普段発表している「震源」とは意味が異なるものです。震源というのは、断層運動が始まった地点を示したものですので、震源とセントロイドは普通一致しません。」 ※正確には「モーメント解放量の重心」を意味します。

とあります。

はたして、キラウエアの亀裂噴火場所と有限断層法で解析した「slipコンター図」とが一致しているものなのでしょうか。たとえ一致していても、物理的イメージが納得できません。

モーメント解放量が大きな場所とは「厳密には断層が最も大きく動いた部分ではない」とありますが、地震学者は一体どのような物理現象が起きていると考えているのでしょうか。この場合は、プレート論は放棄するのでしょうか。

キラウエアの亀裂噴火は次図のように、初日の3箇所から、10箇所にまで増加しています。今日のニュースでは、8番目の亀裂場所から大量のマグマが噴出し民家を襲っています。

この間、地震学者は「ウヤムヤ解釈」なのか、沈黙を守ってしまっています。

参考:  

以下にある気象庁の説明は東大地震研究所をはじめとする地震学者の一般的認識ですが、明らかに石本博士の反論に答えられません。

「震源というのは、断層運動が始まった地点を示したものですので、震源とセントロイドは普通一致しません。
地震は岩盤が断層を境にずれることで発生します。この動きのことを断層運動と呼びます。この断層の大きさが大きいほど規模の大きな地震になります。
すべり量(断層がずれた長さ)が大きい部分もあれば小さい部分もあります。セントロイドとは、このうち最もすべり量が大きかった場所を指していると考えることができます。」

石本博士は[1474]で紹介したように、「地震は岩盤が断層を境にずれることで発生する」という地震の定義は、「最初から震源に断層面を仮定し、その仮定を前提に立論している」から、断層理論の証明は証明になっていないと言っています。
私が50名近い地震学者(またはがマスコミ関係者)に公開質問状を送ったのも、石本博士の論旨に沿ったものです。未だに質問に答える人が現れません。

日本の地震学は進んでいるという声を聞きますが、進んでいても間違いは間違いです。プレート論の発祥地アメリカを含めて世界中が間違い地震学を信奉しています。

地震学はフンボルトに戻るべきです。

2759
Date: 2018-05-07 (Mon)
ベロウソフ教授も地球内部のマントルを固体と見誤っている
地震爆発論学会では何度もベロウソフ教授の「反プレートテクトニクス論」を取り上げてきました。プレートテクトニク理論の間違いを指摘する論点は的確なものがあり、支持していますが、氏の主張をすべて支持しているわけではありません。
地向斜理論もそうですが、地殻論、マントル論に関しても納得できない主張があります。

ベロウソフ著「地球の構造と発達」(明治図書刊)p.34より

ベロウソフ教授もマントルは300万気圧にもなる高圧力のために高温であっても固体で、熔融していないと見ています。地震のせん断波(S波)が伝播することから判断しているようです。
しかし、熔融していても、爆発的な短周期の成分ならば石本博士が言うように弾性体として挙動できるのですから、固体である必要はありません。

地球内部に亀裂ができて「圧力低下」が起きれば局所的にはマントルが融解し、「貫入現象」が起きるが、やがて固結する。従って地球内部でマグマが流動する領域が生じるのは「短期的で一時的」と解説しています。

今回のキラウエア火山の熔岩噴出を見ても分かりますが、地殻の下部には「熔融マグマ」が大量に存在していることは明白です。


オーバールック火孔溶岩湖画像より
M6.9地震の後、熔岩湖のlevelは急激に(空っぽに)降下しています。

ベロウソフの見解が正しいとすれば、「そのマグマはどの深さから固化するのか」という問題に答えなければいけなくなります。

地震爆発論では、地殻は固体ですが、その下部には熔融マントル、つまりマグマが充満していると解釈しています。せん断波の伝播する件は[2341]レオロジーに関する地球物理学者の間違い(続)で解説した「高速レオロジー」で解決します。

キラウエアのM6.9地震をきっかけに、

地震爆発論に切り替えてください!

2760
Date: 2018-05-07 (Mon)
キラウエア火山の熔岩が流動的で爆発現象を伴わない理由
キラウエア火山からのマグマ流出は現在も継続していて、下段の図のように8番目の亀裂から大量に北東に流出しています。前回の噴火(2016年※参考2)に比べると量的には少ないですが、住宅地から噴出していて被害は大きくなりそうです。



USGS-MAPより

マグマが爆発現象を伴わないのは、キラウエアの熔岩が成分的に粘性が低いからです。

NHKの「巨大災害」の解説([2755]参照)で藤井先生が説明してるように「日本ではプレートの潜り込みによって、マグマに(最初から)水が含まれているから、爆発的になる」のではありません。地球内部のマグマにはプレートの潜り込みとは無関係に水(解離状態と結合状態の比率は別にして)が含まれています。(プレートの潜り込みなど”御伽噺”です)

粘性が低いと、マグマ内部の揮発成分(解離ガスとか水蒸気、その他有毒ガスなど)が早く散逸してしまうからです。キラウエア火山から流出する熔岩は水蒸気をすべて放出済みなので、大きな爆発にはなりません。

熔岩湖の熔岩も表層部にあるものには、水は含まれていないと思います。3日に起きた大爆発や、M6.9地震を起こした原因は、深い部分にあるマグマの中に解離ガスを含む揮発性成分が存在するからです。火山爆発と地震爆発とは基本的に同じ(解離ガスの)爆発現象ですが、火山噴火には気化爆発もあるので、複雑にはなります。

地震の原因に関しても、火山の原因に関してもプレートテクトニクス理論とは何の関係もありません。

日本の磐梯山、インドネシアのクラカトア島、地中海の島々などでは、島ごと吹き飛んでしまうような大爆発が起こりましたが、マグマの粘性が高いと、揮発性のガスが熔岩の中に残りやすく、解離爆発が大規模になるのです。

雲仙普賢岳のように熔岩ドームが形成されて爆発するという理由も、熔岩の粘性度が高いことが原因ではないかと、地震爆発論では考えています。

参考1:火山と火成岩より
「マグマの粘性と噴火様式」

※参考2


2016年の溶岩流

2761
Date: 2018-05-08 (Tue)
南北の指導者の本音を知らない左翼言論人の悲しさ
高野孟氏が読売新聞の「南北対話」報道を批判しています。

「読売紙は南北首脳会談の成功を認めず」
「保守系メディアが目に余る「酷評」の論調で紙面構成していた」

ということです。紹介しますが、やがてこうした左翼系の言論人が大恥をかくことになるのではないでしょうか。

先が読めない言論人とは悲しいものです。

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南北首脳会談の成功を認めぬ、読売新聞「非核化」のカン違い
by 高野孟『高野孟のTHE JOURNAL』

去る4月27日は、東アジアの歴史において「戦後最大の転換点」を迎えた日でした。北朝鮮の金正恩委員長と韓国の文在寅大統領が板門店の軍事境界線を、手繋ぎと笑顔で超えた歴史的瞬間を、世界中の多くの人々が目の当たりにしました。ジャーナリストの高野孟さんは自身のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』の中で、あの南北首脳会談を高く評価。しかし、日本の一部保守系メディアが目に余る「酷評」の論調で紙面構成していたことに対して批判しています。

素直に評価すべき南北首脳会談の成功──余りに酷い日本の保守系メディアの論調

4月27日の南北首脳会談は成功で、3分の2世紀に及んだ朝鮮半島の冷戦構造をいよいよ終結させる端緒を切り開いた。しかし、その結果を報じる28日付『読売新聞』の紙面構成は、ほとんど常軌を逸していて、第1面トップの「板門店宣言具体策なし」の大見出しから始まって、第2面で「拉致、言及なし」、第3面で「南北は融和を優先、非核化を米朝に委ねる」、そして社説では「非核化の道筋はまだ見えない」と、「あれがない、これもない」と言うばかりのほぼ全面的な否定的評価である。

この見出しの立て方に潜む編集意図を推測すれば……、
1.北朝鮮は国際社会の制止をかいくぐって核開発に手を染めた極悪非道の犯罪国家なのであるから、こういう国際的な話し合いの場に出て来るのであれば、まず自分から反省し謝罪して、「もうこんなことは致しません」と一方的に核放棄を宣言するのが当たり前なのに、そうしないのはけしからん、
2.にもかかわらず文在寅大統領は軟弱で、金正恩に対して毅然として立ち向かうことなく、記念植樹などで融和の演出を優先するばかりで、肝心の非核化の具体的な道筋は米朝会談に持ち越された。
3.さらに、日本にとって最大関心事である拉致については、発表では言及されておらず、日本としては文大統領の約束違反ではないかと追及する一方、ますます圧力路線を維持しなければならない、

──ということである。すべて見当が狂っている

「非核化」はまずは朝米間のテーマ

まずそもそもからして、「非核化」は南北で話し合えば何とかなるような話ではなく、北と米国とが主役として正面切って対峙して解決を図るべきテーマである。韓国がそれと無縁という訳ではないが、その立場は米朝間を取り持つ脇役の域を出ない。だから、非核化の具体化まで文大統領が迫りきらなかったのはだらしないとかいう話ではないし、文大統領がやり切れなかったから米朝会談に「持ち越された」という話でもない。最初から米朝の問題なのである。

こういう錯乱が生じる背景には、本誌が繰り返し指摘してきたことであるけれども、「非核化」と言えば「北朝鮮の非核化」すなわち一方的な核放棄のことだと言う初歩的な誤解がある。ところが南北はじめ中国や米国の外交政策エスタブリッシュメントを含めた国際社会の常識は、「朝鮮半島の非核化」であり、その当事者は一に米国、二に北、三に補助的な位置づけで韓国なのである。

なぜならば、かつて朝鮮戦争の最中の1951年にマッカーサー元帥が戦術核兵器の使用を進言して時のトルーマン大統領から叱責されて解任されて以来、北に対して核を含む戦争発動の脅しをかけ続けて来たのは米国であって、北の金王朝3代にわたる食うや食わずの中での核開発は、それへの対抗策として始まったものだからである。従って、まずは米国と北とがお互いに核を含む軍事恫喝をやめることを約束し合った上で、実際には、3分の2世紀に及ぶこの半島の冷戦構造をネジを1本1本外すように丁寧に解体していくことが必要で、それが「非核化」なのである。

そのような観点に立てば、今回の板門店宣言が、3の(4) で「南と北は、完全な非核化を通して核のない朝鮮半島を実現するという共通の目標を確認した」と明記したのは、それが精一杯というか、それで十分な米朝会談への布石であって、その文言が抽象的で具体的な筋道が見えないなどと騒ぐのは丸っきり筋違いである。

今年中に「終戦」宣言というスピード感

板門店宣言が、3の(3) で「南と北は、休戦協定締結65年となる今年、終戦を宣言し、休戦協定を平和協定に転換し、恒久的で強固な平和体制を構築するため、南北米3者、または南北米中4者会談の開催を積極的に推進していくことにした」と言っていることが、この宣言の核心部分である。

朝鮮戦争が、1953年7月27日の休戦協定によって取り敢えず「撃ち方止め」状態を確保したにも関わらず、以来65年間にも渡って、それを恒久的な平和協定に置き換えるという当初予定が実現しないまま、南北中米は今なお国際法上の“交戦国”の立場におかれている。ここに朝鮮半島の慢性的な危機の根源がある。 朝鮮戦争の主要な当事者は、南、北、南を支援した米、北を支援した中の4者であるが、休戦協定締結当時、南の李承晩政権はあくまで戦争継続による「北進統一」を主張して同協定に応ぜず、そのため北中米の3カ国が休戦協定の署名国となった。しかし中国はその後、1992年に韓国と国交を樹立したことで南との敵対関係を清算した。そのため、休戦協定を平和協定に置き換えるための交渉当事者は、形式的には北と米の2カ国のみであるが、実効的には南を加えた3者でなければ意味がなく、しかしそれを確実なものにしていくには中国の参画も必須である。そこのところを、宣言は「3者または4者」と言っている。

どういう形にせよ、中国はもちろん米国も必ずこれに乗ってくるという確信があるので、南北は「今年、終戦を宣言する」と言い切ったのだろう。朝米会談の後、早ければ今年7月27日の休戦協定締結日に南北米中の「宣言」が行われる可能性がある。

こういう流れに対して、上述『読売』社説は、「警戒必要な『平和協定』」という小見出しを立てて、こう言っている。
・気がかりなのは、宣言が、休戦状態にある朝鮮戦争の終結と平和協定への転換に言及していることだ。南北と米国の3者、または中国を加えた4者による会談を積極的に推進するとしている。
・核問題解決のメドがつかないうちから、北朝鮮の体制保証につながる平和協定に踏み込むのは、順序が逆ではないか。

だからトランプ大統領は慎重に対処すべきだというのだが、これは見当が違っている。平和協定を結ぶことによって、米の核を含む全土壊滅もしくは体制壊滅などの攻撃に晒される恐怖から解放されたいというのが北の一貫した戦略目標であり、平和協定締結によってそれが達成されるのであれば、そもそも北が核開発をしなければならない理由そのものが消滅する。だから南北も世界もこの板門店宣言を歓迎しているのだが、読売は平和協定が結ばれること自体を警戒している

プロフィール:高野孟(たかの・はじめ)
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

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北の指導者は高野氏が思っているような善人ではありません。トランプ大統領の退陣まで時間稼ぎをしているだけです。

それにしても、民主党政権への「政権交代は歴史の必然」というような論調で世論つくりをして、選挙に影響を与えてきた左翼言論人は「恥」というものを知って「筆を折る」べきなのではないでしょうか。2009年のあの時マスコミが・・・・・否、愚痴は止めにします。

2762
Date: 2018-05-08 (Tue)
キラウエア火山の熔岩湖マグマの激減から学ぶこと
M6.9の地震の後、キラウエア火山の熔岩湖が空になったことを[2759]で紹介しましたが、その写真がAFPにより報道されています。

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熔岩レベルが220m激減した。
どこへ消えたのか?

米ハワイのキラウエア火山、山頂の溶岩湖をとらえた写真
2018年5月8日 11:56 発信地:ハワイ/米国

【5月8日 AFP】米地質調査所(USGS)が、噴火が続くハワイ州ハワイ島キラウエア(Kilauea)火山の熔岩湖の様子を捉えた写真を公開した。

写真は超広角レンズを使って撮影され、オーバールック・クレーターの北側を写している。ここ数日で熔岩量の減少が著しく、6日夕方現在で火口縁から約220メートル落ち込んだ。(c)AFP

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220メートルも落ち込んだそうですが、その熔岩はどこへ行ったのでしょうか。

当然ですが、火山地帯では地殻の内部にマグマが毛細血管のように流れていて、地殻の下にもマグマつまり熔融マントルが存在しています。その連結している火道の内部を移動したと考えるのが自然です。

つまり、M6.9が起きるまでは、小さな地震が発生しながらも、圧力のバランスがとれていて、熔岩レベルは安定していました。
しかし、M6.9という大きな地震の爆縮(Implosion)による減圧現象、つまり、引き領域に当たったためにマグマは下方に移動しました。一方で、押し領域に相当する亀裂噴火(亀裂は本日12箇所に増えています※参照)の生じている範囲のマグマ圧力は増大し、押し出されて噴出しているているのではないでしょうか。
あるいは、「震源に向かって移動する爆縮のほうが時間的に後から起きる」からかもしれませんが・・・。 以上の内容を概念図にまとめました。


キラウエア火山の熔岩湖からマグマが消えた理由
M6.9地震の引き領域に当たるから

熔岩湖内にあったマグマは東に移動して、亀裂噴火の一因を作っているように思えます。

少なくとも、亀裂噴火している熔岩と熔岩湖の熔岩は繋がった存在であると認めるべきで、地殻構造の認識を改めるべきです。地殻の下部には熔融マグマが存在し、それはマントル物質であるはずです。

現在亀裂噴火が生じている付近の火道やマグマ溜まり内部の圧力が下がって、熔岩湖のレベルも上昇して戻ったころに、地域全体としての圧力バランスが均衡して災害的マグマ噴出が収束するのではないでしょうか。

キラウエア火山ではしばしばバランスが崩れてマグマ噴出の災害が起きてきました。

フンボルトは、火山の存在は、一つの安全弁であって、マグマが噴出することで巨大地震が避けられているのだと考えていました。

災害の発生は悲しいことですが、フンボルトが観察していたように火山噴火と地震の関係を正しく認識する絶好の機会にすべきだと思っています。

※参考


F1〜10までの亀裂からの噴出がとまって、噴火の場が火口湖に近づいています。次第にバランスが取れておさまるのでしょうか。

2763
Date: 2018-05-10 (Thu)
熔岩湖の急激なレベル低下が大爆発につながる要因は存在しない
キラウエア火山の熔岩湖マグマ抜き取り(低下)が早すぎることを1924年の大噴火と関連させて警戒する空気(専門家の声)がありますが、その解釈には納得できない点があります。

熔岩湖の低下と大爆発の間に因果関係は見当たりません。

ハザードラボの記事を紹介します。

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キラウエア火山「マグマ抜き取りが速すぎる!」90年前の爆発を警戒(動画)
2018年05月09日 12時19分


クリックすると動画になります。(5月7日、220m低下)


5月8日の映像では295m低下してます。
溶岩湖の立体映像
一日でさらに75mも低下する現象は、「濃尾地震」で断層が徐々に広がったのに似ている。

  キラウエア火山の活動が続く米ハワイ島では8日、南東部のレイラニ地区で新たに2つの火孔が確認され、これまでに14個の火孔から熔岩と火山ガスの噴出が続いている。ハレマウマウ火口の熔岩湖では、マグマレベルが急激に減少しており、専門家は「地下水がマグマに接触すると、1924年に起きた強力な爆発につながるおそれがある」と危惧している。

 米地質調査所(USGS)やハワイ郡民間防衛局によると、レイラニ地区を南北に縦断する幹線道路(ハイウェイ130号)では、過去24時間で亀裂の幅が4センチ広がり、深さは1メートル近くに達した。周辺道路はおびただしく湧き上がる噴気によってアスファルトが波打ったように変形しているうえ、路肩に駐車しておくと、いつ熔岩流に飲み込まれるかわからない状態だ。

 山頂のハレマウマウ火口の熔岩湖は、先月末からマグマ量が急速に減少し、頭位は220メートル下がった。露出した火口壁からは地震のたびに岩石が崩れ落ちており、ハワイ火山観測所(HVO)の研究者が警戒を高めている。

 粘度が緩やかなマグマがゆっくり流れ出すキラウエア火山は、「世界一安全」と言われて観光客にも人気だが、94年前には大爆発を起こし、犠牲者を出している。1924年5月には、今回の噴火と同じ東リフト地帯で、巨大爆発が相次ぎ、噴火の回数は2週間あまりで50回以上にのぼった。


1924年の大爆発を解説する概念図(USGS)より

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1924年の大噴火は下図のように降灰を伴う噴出があり、大被害を与えました。キラウエア火山でもこのような大噴火も起きているのです。


1926年のキラウエア火山大爆発

この大爆発を熔岩湖の低下現象と関連させ、湖面が地下水位と同じレベルまで下がったことによって起きる水蒸気爆発と考えています。

しかし、高熱の熔岩が海中に流出しても、枕状溶岩を形成するだけですし、熔岩流が海に流れる現場を観光船で見物するツアーがあることから見ても、水との接触によって災害的な爆発が起きるとは思えません。

爆発が起きるのは熔岩内部に水を含んだ異物が投入されるとき、または、熔岩の上層と下層が攪拌されて水の解離関係が乱されるときです。

今回マグマのレベルが急激に降下しているのは、M6.9地震の引き領域に当たっているから([2762]参照)であって、必ずしも大噴火を心配する必要は無いと考えます。

地震学と火山学の内容を変革しないと、徒な不安をもたらすばかりになります。

2764
Date: 2018-05-10 (Thu)
キラウエア火山の熔岩と西之島の熔岩はなぜ違うのか
キラウエ火山から噴出する熔岩は玄武岩質です。世界中の火山から噴出してる熔岩はほとんど玄武岩です。大陸上のデカン高原にも、海底のオントンジャワ海台にも「洪水玄武岩」の広大な熔岩噴出が見られます。


世界中に分布する洪水玄武岩(紫色)

しかし、小笠原の西之島は安山岩マグマが噴出し「(現在)大陸ができつつある」という誤解をする研究者や研究機関があります。([2551]、[2566]JAMSTEC研究陣のベースにある間違い参照)

[2552]でも紹介しましたが、小笠原付近では「プレートの衝突に伴って花崗岩質マグマが形成され、その後、マグマが急速に上昇・固結した」というようなトンデモな「発見?」がまことしやかに発表されています。([1996][2474]なども参照)


プレートが衝突して花崗岩マグマ?が形成?
とんでもない誤解です。プレート論そのものがマヤカシです。

プレート論はとんでもないところにまで進入し、「地球物理学の根幹」まで覆そうとしています。大体花崗岩とは、水が存在する環境の下でゆっくりと冷却されるから、結晶化して形成されるものであって、花崗岩マグマというものは存在しえません。結晶化する前の熔融状態なら安山岩マグマのはずです。
一歩譲って安山岩マグマとしても、プレートの衝突で安山岩マグマが形成されるなどということはあり得ません。

西之島で噴出しているのはキラウエア火山とちがって、地殻の下部にかつての大陸基盤が熔融した大陸性の岩石がマグマ化しているからです。ムー大陸であったか、もっと古期の大陸であった可能性もありますが、この付近に大陸が存在したことを示しています。

西之島付近の須美寿島では海底に花崗岩の崖が発見されています([2552])が、地殻の上部にあったので、熔融しなかった地殻構成物の一部である筈です。

マントル成分と初生マグマといっている玄武岩マグマとは、ほぼ同じような成分構成ですが、大陸性の安山岩マグマはSiO2成分が多くなっています。西之島噴火マグマは下に示すように安山岩質なのです。

小笠原諸島近辺はハワイと全く違って、かつて、「南方古陸」があった場所だと認識するべきです。

南方古陸(ムー大陸)の実在性を科学的に論じた動画をご覧になってください。

その1付加体理論の否定

その2海洋地殻と大陸地殻は入れ替わることもある

その3平頂海山上の巨礫は南方古陸存在の証拠である

大陸は海から誕生したとする新説を提唱 ―西之島の噴火は大陸生成の再現か―

2765
Date: 2018-05-11 (Fri)
アインシュタインが言った「日本は世界の救世主」の意味
今日の産経新聞に、[2660]思考停止の日本のリベラルはは全体主義だで紹介した、ケント・ギルバード氏の「中華思想を妄信する中国人と韓国人の悲劇」という書籍の広告が載っていました。

中華思想を持っているのは漢民族であって、台湾人の8割近くはホーロー人([2680]参照)で中華思想に染まっていません。朝鮮半島の人びとは古来から小中華思想に染まっています。

つまりこの思想は「2712」[2750]などで述べたように隣国・隣人からの「愛を奪う思想」なのです。

「中華思想は、すくなくとも、「朝貢」という「みつぎ物つきのリスペクト感」を奪うもの。日本思想は「与える愛」という姿勢で「相手の自由を拘束しない思想」という違いを日本人も知っておくべきではないでしょうか。

 台湾や朝鮮半島、南洋諸島で日本が行なった統治スタイルを見れば、植民地思想や、中華思想とは違うことが分かります。 」([2750]参照)

広告に載っているようにアインシュタインは「アジアと世界の救世主は日本なのです」と言いましたが、日本には建国の理念として「愛を与える思想」があったことに自信を持つべきでしょう。

広告に載っている福沢諭吉の「脱亜入欧論」には、「与える愛」という雰囲気はないのですが、聖徳太子は大日孁貴信仰を持っていましたので、隣国へも「太陽の恵みを届ける義務」のようなものを持っていた筈です。

先の大戦は国際社会からは誤解されている面もありますが、台湾や朝鮮半島で行った統治、南方の島々で行った委任統治を見れば、日本が丸々持ち出しで「与える愛の実践」を行ったことは見えてきます。

それでも、韓国が千年に渡って恨みを忘れない、というのなら、3千年でも許しを与えよう、というのが「許す愛」の精神です。それが日本精神だと思うのです。

それがアインシュタインが日本を尊敬してくれた理由ではないでしょうか。

ケント氏は長年の日本生活でアインシュタインの見ていた日本を見れるようになったように思います。氏はルーズベルト時代のアメリカとトランプ時代のアメリカが違うことも知っているのではないでしょうか。

ルーズベルト時代のアメリカの政治は、日本を「自国の植民地政策に邪魔な国」と見ていたのでしょうが、今は「民衆の自由を束縛する独裁国家中国に対して協力して闘う国家」と見ているのではないでしょうか。

中華思想は「奪う愛」に基づく思想であり、
尊敬を受けることは永遠に無い!

2766 
Date: 2018-05-12 (Sat)
左翼の東京新聞にもまともな反骨の人がいた
東京新聞の論説副主幹を降格させられ、3月に退社したジャーナリストの長谷川氏が南北問題に関して的確な視点を持っておられます。


 3月に東京新聞を退社

こうした視点を拒否する東京新聞・中日新聞の左翼論調を名古屋の読者はほとんど知らずに購読しています。困ったものです。トランプ大統領の本音は「北の現体制を認めない」ということですから、やがてどうなるかは判ることです。 [2761]に紹介した高野氏も恥をかくことになるでしょうが、中日新聞の読者のために長谷川氏の視点を紹介しておきます。

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それでも米朝会談に「電撃破談」の可能性が残る理由
そして、そのあとに起こるのは…
2018.05.11
長谷川 幸洋

「1億年経っても」…?

朝鮮半島情勢が激しく動いている。米国のトランプ大統領はイラン核合意から離脱し、北朝鮮をけん制する一方、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は中国を再訪問した。2度目の「命乞い」外交である。一連の展開を整理する。

北朝鮮の動揺を示す兆候はあった。朝鮮労働党機関紙、労働新聞が5月6日、日本との対話について「下心を捨てない限り、1億年経っても我々の神聖な地を踏めないだろう」と日本を強く批判したのだ。

この論評は「日本の孤独な境遇は実に哀れ」としたうえで、産経新聞など日本のメディアが拉致問題について「わめきたてている」が「運命の分かれ道で(日本が)いまいましく振る舞うなら、除け者の境遇を免れない」「日本は心を入れ替えろ」と指摘した。

同じ6日、北朝鮮の外務省報道官は朝鮮中央通信の質問に答える形で、米国が経済制裁や人権問題で圧力を加えていることについて「我々の非核化の意思が(米国の)制裁と圧力の結果であるかのように世論を誘導している」と批判した。

北朝鮮はこれまで、6月上旬に予定される米朝首脳会談の実現に向けて、対話ムードの盛り上げに懸命だった。ところが、記事と報道官発言は一転して、日米をけん制した形である。

それでも米国については表現が柔らかく、おずおずとした感じがあるが、日本は「1億年経っても」などと独特の強い表現で非難している。よほど気に障っているのか、なんとも涙ぐましいほどだ(笑)。

1億年も経ったら、北朝鮮という国があるかどうかも疑問だが、そこは措くとしよう。この記事を読んで、私は「これは先週、公開した私のコラム「金正恩は改心したから北と対話せよ」論にダマされてはいけないに反応したのか、と思った。

私は先週のコラムで、北朝鮮が本当に「いい子」になったかどうかを確かめるには「日本人拉致被害者を解放し、かつ中短距離ミサイルを撤去するかどうか」を見ればいい、と指摘した。この2つの問題こそが、彼らの真意を示す「リトマス試験紙」になるのだ。

彼らが「いい子」になって国際社会と調和していくつもりなら、拉致問題を解決しないわけにはいかない。隣の韓国や日本を狙う中短距離ミサイルも撤去するのは当然だ。

だからこそ、この局面で「日本は米国と歩調をそろえて、一段と圧力を加えるべきだ」というのが、私の主張である。実際、トランプ大統領は水面下の事前交渉で「非核化とともに拉致問題を持ち出した」という観測もある。

彼らは拉致問題を持ち出されるのが、よほど嫌だったに違いない。拉致問題の重要性を強調した産経報道や私のコラムが急所を突いていたからこそ「1億年」などという突拍子もないセリフが出てきたのだ。

北朝鮮にとって、拉致と中短距離ミサイルは交渉の「のりしろ」である。非核化をめぐって米国と厳しい交渉になっているのに、拉致や中短距離ミサイル撤去でも譲歩したら、彼らは全面敗北になってしまう。さすがに「それは避けたい」と思ったのだろう。

すなわち、今回の記事は彼らの「いい子になる」という話がまやかしであることを物語っている。トランプ氏が会談で拉致問題を持ち出す前から、強い拒絶反応を示したのだから、彼らの姿勢は何も変わっていない。

追い込まれた金正恩

以上を踏まえて、今回の電撃訪中をどうみるか。

結論を先に言えば、正恩氏は明らかに動揺している。そもそも、米朝首脳会談を持ちかけたのは正恩氏の側である。なんとしても、米国の軍事攻撃を避けるためだ。3月末には中朝首脳会談を開いて「朝鮮半島の非核化」をアピールした。

正恩氏とすれば、大転換を高く評価してもらいたかったはずだが、水面下の事前交渉で米国の強硬姿勢は変わらない。それで、2度目の訪中になった。そうとみて間違いない。つまり、傍目も気にせず、再び中国に助けを求めた「命乞い」訪中である

新華社通信が伝えた会談内容には、なんの目新しさもない。習氏はもともと新型空母視察で大連を訪問する予定だった。正恩氏は習氏にすがるより手がないので、嫌いな飛行機に乗ってでも習氏に面会時間を割いてもらったのだ。正恩氏は縮み上がっている。

そこへ、トランプ氏がイラン核合意を破棄した。この合意について、トランプ氏はかねて「致命的な欠陥がある」と強く批判していた。遠心分離機の数やウラン濃縮を制限したものの、上限を設けただけで、期間もそれぞれ10年、15年と区切ったにすぎない。

ようするに、核開発を少し遅らせるだけで、やがて開発再開が可能になる取り決めだった。イランは合意に反して秘密裏に技術やデータを保有し続けている疑惑もあった。

肝心なのは、トランプ氏がいい加減な核合意を許さず、経済制裁の復活を決断した点である。これはそのまま北朝鮮に当てはまる。大統領が自ら語ったように、北朝鮮に「中途半端な妥協はしない」というメッセージである。正恩氏には追い討ちになったはずだ。

追い込まれた正恩氏とトランプ氏の強硬姿勢は、米朝首脳会談の先行きを暗示している。

米朝会談「決裂」のシナリオ

ずばり言おう。私は「トランプ氏は首脳会談を壊す可能性が出てきた」とみる。会談がセットされたとしても、本番では大統領が席を立って、少なくとも最初の1回は破談にする可能性がある。なぜか。

米国からみれば、動揺している正恩氏を本当に「改心」させるには、2度と「悪い子」にならないように心底、震え上がらせたほうがいい。それには「首脳会談を破談にするくらいでちょうどいい」という判断がありうる。いまが絶好の局面なのだ。 この点について、私は最近、日本政府の軍事・情報部門の責任者たちと意見交換した。結論のみ記せば、彼らは正恩氏の置かれた状況を含めて、私と同じ見立てである。

米朝会談が決裂すれば、米国の軍事攻撃シナリオが蘇る。米国の攻撃能力には、何の問題もない。問題は北朝鮮が先に暴発する可能性がある点だ。「北朝鮮が先に攻撃を仕掛けたらどうなるか」についても意見を聞いたが、ここに記すのは日米の軍事能力を明かす形になるので、触れない。

いずれにせよ、一連の展開で明らかになったのは「北朝鮮がいよいよ追い詰められている」という実態だ。トランプ氏が北朝鮮に派遣したポンペオ国務長官は、勾留されていた3人の米国人を取り戻して帰国した。

これも正恩氏の動揺を示している。北朝鮮は米国の機嫌を損ねて首脳会談を壊したくないために、会談前から3人を解放せざるをえなかった。報道官の批判と実際の行動は真逆だ。いまや主導権は完全に米国が握っている。交渉はいよいよ大詰めである。

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トランプ大統領の本音は[2753]トランプ大統領・フラつき発言の真意に紹介しましたが、「トランプ大統領の決意」として近日中に出版されます。表紙には「2020年までに、北朝鮮の悪しき体制を破壊するつもりだ」とあります。

届いたら、内容をもう少し詳しく紹介します。

長谷川氏の先週のコラム「金正恩は改心したから北と対話せよ」論にダマされてはいけないには、以下の小見出しがあります。

北朝鮮の宣伝に乗せられたマスコミ   (マスコミの不甲斐なさは「政権交代は歴史の必然」応援演説で証明済み! 地震学の間違いも見抜けない!)
独裁者は、そう簡単に変わらない
「誠意」は細部にこそ宿る

2767
Date: 2018-05-13 (Sun)
「思考停止」の東大地震研と気象庁?
昨日午前10時29分ごろ長野市で震度5弱の地震が起きました。

最近の報道では、どうして地震が起きたのか説明されることがありません。地震が起きる原因は気象庁のサイトでは「プレートが常に動いていて、歪が蓄積し、その歪に地盤が耐え切れなくなると、断層がずれる。それが地震である」と説明しています。

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気象庁による 地震発生のしくみ


プレート運動の模式図(気象庁の解説)

地震が起こるのはなぜ? ‐プレートテクトニクス‐ 

地震は地下で起きる岩盤の「ずれ」により発生する現象です

では、なぜこのような現象が起き るのでしょうか。硬い物に何らかの力がかかり、それに耐えられなくなると、ひびが入ります。地 下でも同じように、岩盤に力がかかっており、それに耐えられなくなったときに地震が起こる(岩 盤がずれる)のです。 では、どうして地下に力がかかっているのでしょうか。これは、「プレートテクトニクス」という説 で説明されます。

地球は、中心から、核(内核、外核)、マントル(下部マントル、上部マントル)、地殻という層構造に なっていると考えられています。このうち「地殻」と上部マントルの地殻に近いところは硬い板状の 岩盤となっており、これを「プレート」と呼びます。地球の表面は十数枚のプレートに覆われています。

プレートは、地球内部で対流しているマントルの上に乗っています。そのため、プレートはごく わずかですが、少しずつ動いています。そして、プレートどうしがぶつかったり、すれ違ったり、 片方のプレートがもう一方のプレートの下に沈み込んだりしています。この、プレートどうしがぶ つかっている付近では強い力が働きます。この力により地震が発生するのです。

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気象庁の解説する「地震のしくみ」は東大地震研究所の地震学者でも同様に解説する内容です。

この解説では「何故下から突き上げるような振動」になるのか説明できません。

何よりも、「プレート運動による力が岩盤に歪を蓄積する」ことはあり得ません

岩盤は完全な弾性体ではありません。長い年月作用する力に対しては変形する「粘弾性体」ですから、変形すれども「活きた歪」は蓄積されません。

「マントルは固体だけれども、長い年月の間には流動する」「それが、大陸が移動する理由だ」という説明と完全に矛盾しています。こんな簡単な論理矛盾に何故気付けないのでしょうか。
地震学者は思考停止しています。

東大地震研究所の膨大な人員構成を見て、みな「エポケー」状態にあり、このような人材が、社会に出て、役所やマスコミを指導しているのだ、と考えると空恐ろしい気持ちになります。(参考

石本巳四雄先生の頃の東大地震研は素晴らしかったと思いますが、その後はアメリカ生まれのプレート論に毒されて、まったく無意味な研究に走っています。

自浄能力が無いのなら、解体するしかないでしょう!

YAHOO知恵袋[2546]にも紹介)に、(地震爆発論は)「早い話、門外漢の思い込み理論ですよ。だから誰も相手にしないのです。・・・」とか以下のような発言をする研究者らしき人がいますが、その組織の人かもしれません。少なくとも「思考停止の研究者」でしょう。

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その結果が地震とは弾性体である地殻が、断層を形成してずれ動くこと(断層運動)であることがわかって来たのです。

なので地震爆発論のような、なんとかの科学にすり寄って政界に色目を送っているような人が、ウエブ上にいかにものように理論付けしたページをアップしても、すでにお里が知れ渡っているのです。

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因みに私は「擦り寄って、政界に色目」なんか送っていません。知れ渡ったお里?のほうでも「プレート論」しか扱わないので、困惑しているのです。
お里のほうでは何人かの霊神から「総裁の出すものは素晴らしいのだが、弟子筋がセクショナリズムでもうひとつだ」という駄目だしを貰っているようです。

プレート論を信仰している人の多さを見るとき、心が萎えそうになりますが、王陽明の言葉を思うことにしています。

王陽明、四耐四不の辞

冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に耐え、
激せず、躁がず、競わず、随わず、以って大事をなすべし。

ただし、言うべきことは言います。

参考:

東大地震研究所の助教が今は慶応大学の準教授として、間違った地震学の布教に励んでいます。


大木聖子慶応大学準教授のレクチャー
“溶けたマントル”は愛嬌か?

2768
Date: 2018-05-14 (Mon)
井の中の蛙談義を止めて外部環境を見よう
今日の産経新聞に中国が国産空母の試験航海を始めたというニュースがありました。
2030年までに原子力空母を含む4隻の空母を運用するそうで、「世界一流の海軍建設に努力せよ」と国家主席が演説しています。

一方、日本は憲法の前文で、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、吾らの安全と生存を保持しようと決意した」という姿勢で、アジアには平和を愛する国家しか存在しないかのようなのんびりムードです。
テレビを少し見ていましたが、総理秘書官の証言問題とか、少女殺人事件の話題ばかりで、中国の空母を取り上げた番組はありませんでした。

本当にこの国はこんな意識で大丈夫なんでしょうか。産経紙には「中国が複数の空母打撃軍の構築を急ぐ背景には、台湾統一をにらんで米軍を排除する能力を高めるとともに、南シナ海からインド洋にかけて、沿岸国への軍事的圧力を強める狙いがある」とあるように、軍事力を高め、やがて沖縄、日本を奪取して、「天下二分の計」を図っていることは明らかです。「平和を愛する諸国民の公正と信義」など、期待できるものではありません。

そんな緊迫した状況下で“井の中の蛙談義”をしていて良いはずがありません。

記事の余白に書いたように「泥棒にはピストルを持った警官に頼るように、国を守る自衛隊にも、同じ程度の武器を持たせよう!」という論議をすべきです。

少なくとも、「中華思想を持つ国家」に対しては平和憲法の適用を除外する、と宣言すべきです。

日本人よ目を覚ませ!

2769
Date: 2018-05-16 (Wed)
キラウエア火山噴火と地震の関連性
ハワイのキラウエア火山の活動が長引いています。15日の発表によると、溶岩が流れ出す亀裂噴出箇所が東の方向に増え19箇所にまでなっています。特にf17からの流出熔岩の量はf8と同じ程度にまで増えています。


亀裂噴出箇所は19箇所になっています。

M6.9以降に大きな地震は起きていませんが、小さな地震は頻発しています。


USGS-MAPより

火口の熔岩レベルは下がったままで亀裂から噴出するマグマが多くなっていることを、ホットスポット理論で説明できるのでしょうか。地球内部から上昇してくるという理論と整合性がないように思えます。 また小さな地震が頻発する原因を断層地震説では説明できません。

定説地震学、火山学では何も説明できないように思います。

地震爆発論の立場で推定すると、「火口付近のマグマレベルはM6.9という大きな地震(爆発)の爆縮で降下しましたが、複数存在するマグマ溜りの内部では解離現象のバランスが取れず、水の解離と結合現象が繰り返されて群発的に地震が起きているのだろう」ということになります。

今後も解離ガスが大量に溜まる場合があれば、現地で心配されているような大噴火(警告はオレンジから赤にアップしました)もありえるとは思いますが、この程度の地震の繰り返しで、徐々に安定していけば大噴火は起きない可能性もあります。

少なくとも、「熔岩レベルが降下して、地下水面と接触し、その結果巨大噴火が起きる」というシナリオは間違っています。

噴煙が黒くなっているというのは、水蒸気爆発ではない、マグマ内部での爆発を意味しています。よって、新規のステップに入った新しい噴火という可能性はもちろん存在します。

2770
Date: 2018-05-17 (Thu)
南北合意とその後に来る日本の危機
南北問題は北朝鮮に振り回されている感がありますが、実際はトランプ大統領が金体制の存続を認めないという強硬な姿勢をとっていることがベースにあるからではないでしょうか。日本の世論には危機感が薄いのが気がかりです。

15日の産経新聞には、「朝鮮半島私はこう見る」という慶応大学名誉教授の小此木氏次の記事ががありました。

そのなかに、

「「ICBMの廃棄」という手土産を持っていけばいい。大歓迎だろう。トランプ氏としては「これでアメリカは安全になった」と米国民に主張できるからだ。」

とあります。

合意が成立したら、日本がどうなるか、など一切考えていない知識人の姿にこそ危機感を覚えます。

一方リバティーWEBでは日本に危機が迫ってくることを以下のように警告しています。

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リバティーWEB より

米朝会談で合意が成立したら、日本は危機に?
2018.05.16

《本記事のポイント》
• ポンペオ米国務長官が「北朝鮮が核放棄すれば体制保証」という交換条件を示した
• そうなれば日本は北朝鮮のミサイルで狙われ続けることになる
• トランプ米大統領の本心は「北朝鮮くらい、日本が何とかしてほしい」

北朝鮮の金桂冠第一外務次官は16日、「トランプ米政権が一方的な核放棄だけを強要しようとするなら、われわれはそのような対話にもはや興味を持たないだろう」「米朝首脳会談に応じるかどうか再考せざるを得ない」との談話を発表した。

アメリカに対して、交渉に臨むハードルを上げたわけだ。これに対し、米国務省の報道官は、米朝会談の準備を進めていると発表している。

約1カ月後の6月12日、史上初の米朝首脳会談が予定通り行われ、「北の体制保証」で合意が成立となったら、日本はどうなるのか。この日は、奇しくも、レーガン大統領が東西ベルリンを隔てる壁を指して、ソ連に向けて「この壁を壊しなさい」と、有名な演説を行った日だ。その2年後の1989年、ベルリンの壁が崩壊し、冷戦終結へとつながった。

では、米朝会談は同じような結果、つまり北朝鮮の崩壊をもたらすのだろうか。

非核化だけでは日本は危ない

ポンペオ米国務長官が13日の米フォックス・ニュースのインタビューで語った内容からすると、その可能性は限りなく低い。ポンペオ氏は、「北朝鮮が核放棄をするなら体制保証をする」という交換条件を示したのだ。つまり、非核化さえすれば"金王朝"が存続することになる。

このような交換条件は、同盟国日本から見れば、極めて問題が多い。

「非核化すれば体制保証」という交換条件を北朝鮮が受諾すれば、日本のほぼ全域を射程に収める中距離ミサイルや短距離ミサイルなどは議論の俎上にさえ登らない可能性もある。つまり、中距離ミサイルを保有する金王朝が、日本の隣に永続的に存在することになる。

日本は、ミサイルが連射された場合に、PAC3とイージス艦の二段構えで撃ち落とすというミサイル防衛システムを採用しているが、日本全域を守れるわけでもなく、連射に耐えられるものではない。

そもそも非核化さえ、完全に行われるのは難しい。アメリカは、「完全かつ検証可能で、不可逆的な核廃棄」を実施するとしているが、設計図や技術者、科学者が残れば、いつでも核開発を再開できてしまう。

過去にアメリカが非核化させたリビアとは違い、圧倒的に核関連施設の規模が大きい。衛星だけでなく、人的な諜報による検証が必要なため、すべてを検証可能な状態にするには、10年かかるとも言われている。

もしも在韓米軍撤退となったら?

さらに、米朝が合意すれば、韓国の文政権と北朝鮮が平和条約を結ぶ可能性もあるが、そうなれば、在韓米軍はその存在意義を失う。在韓米軍の撤退は、トランプ大統領の持論でもあり、朝鮮半島の緊張が緩和すれば、米軍はいずれ撤退する。

米軍や国連軍が韓国から完全に撤退するとどうなるか。韓国軍だけで防衛することになるわけだが、北朝鮮は国内全域に約1000発のミサイルを配置し、ソウルを射程に収めている。これまで嘘をつき続けてきた北朝鮮が、平和条約を結んだとしても約束を守るとは思えない。

また、大量の化学兵器や生物兵器によっても、攻撃が可能だ。北朝鮮は、約8000トンの化学兵器を保有すると推定されており、その生産量は世界一とされる。この兵器を使って、日本や韓国を攻撃することができるにもかかわらず、アメリカは北朝鮮との会談を成立させるために、化学兵器・生物兵器を議題にしないとしている。

米軍撤退と同時に、短期決戦で韓国が占領される可能性があるのだ。そうなれば、北朝鮮による朝鮮半島の統一という悪夢が実現する。

必ずしも、恒久的な非核化ができない可能性もあるのに、中距離ミサイルを保有し、かつ、在韓米軍の規模が縮小するか撤退すれば、共産主義が朝鮮半島を覆う。それは、日本の防衛ラインが38度線ではなく、対馬海峡に変わることを意味する。対岸の火事ではないのだ。

大川隆法幸福の科学総裁は、金正恩氏の守護霊霊言を今年3月に収録したが、その中で金氏の守護霊は、「韓国を取り、韓国と合同して、次、日本を取るというのが、やっぱり、基本のセオリーですね」と、日本侵略の意図を明かしていた。まさにそのシナリオが実現する可能性が高まるのだ。

米朝会談の日に日本はどう臨むべきか

さて、このような事態を日本はどう考えるべきか。戦後日本は、経済成長を優先し、国防はアメリカ任せの態度を貫いてきた。オバマ前米政権が北朝鮮に対して「戦略的忍耐」という政策をとれば、日本も「忍耐」という戦略があたかもベストであるかのように、北朝鮮のミサイルや核開発を放置してきた。

このような無責任な態度の積み重ねが、現在の危機的状況を招いている。トランプ政権が示した「体制保証」という交換条件は、逆に、そうした日本に独り立ちの機会を与えてくれるチャンスと見るべきではないか。

大川総裁は昨年12月に発刊した著書『繁栄への決断』でこう述べている。

「私は、『トランプ氏によって、中国の軍事的な拡張主義を封じ込められる』と見ているので、日本固有の問題としては、米国の経済戦略と協調しながら、日本独自で北朝鮮の軍事的脅威を封じ込められる程度の防衛力は持つべきではないかと考えます。

トランプ氏の頭のなかにも、おそらく、そういう考えがあると思うのです。『中国本体は大きいから、日本だけではさすがに無理なので、アメリカのほうでしっかりと封印するけれども、北朝鮮ぐらいは、日本でどうにかしろよ』というところに本心があるはずです」

つまり、本来ならば、北朝鮮ぐらい、日本が自分たちでなんとかしなければならなかったのである。

さらに、大川総裁が今年4月28日に収録したトランプ大統領の守護霊霊言において、トランプ氏守護霊も、「自分の国を自分で守らなくてはならない。そうでなければ北朝鮮に支配されてしまう」と語った。また、本欄でも報じた、トランプ氏が安倍晋三首相に対して、憲法9条改正と核装備、空母の保有を要求したという件についてトランプ氏守護霊は「当然です」とした。

そもそも主権とは、自主的な判断で国家が政策を決めて行動が取れることを意味する。日本が主権国家と言えるためには、アメリカの意向がどうであれ、日本として、北朝鮮の脅威のレベルを自主的に判断して、拉致問題も含めて独自の防衛政策を持つことができなくてはならない。

「核武装も辞さない」と宣言をすることも含めて、政治家は、国民の生命、安全、財産を護るための気概を示すことが必要である。そうでなければ、日本人に主権があるとは言えないだろう。 (長華子)

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9年前の国政選挙で訴えていた北朝鮮の脅威が現実化してきているのに、まだ北朝鮮の政治体制こそが日本にとって危険であることを認識できないマスコミ、や知識人の存在が、百田尚樹氏の「カエルの楽園」とダブって見えてしまいます。

産経新聞には石平氏も「米朝会談中国のあせり」という記事を書いています。

中国は米朝会談が成立すことを望んでいない、なぜなら中国の影響力がなくなってしまうから、ということです。
したがって、「妨害することはあっても、積極的な(平和)推進者にはならない」ということです。

中国はいつも問題を先送りにして、自分達の都合の良い時が来るまで「サスペンド」するのが流儀です。ケ小平が「尖閣問題」を「次の世代の知恵に任そう」と言って先送りしたのも「韜光養晦」という戦術です。

決して平和解決を望んでいない中国政府は、「米朝ともに、慎重に対応するように」と言って、「曖昧な状態にしておく」ことを狙っています。

金正恩が突然南北の高官会議中止を言い出したのも、米朝首脳会談中止を示唆したと言うのも、彼がビビッている証拠であり、中国の差し金があったのでしょう。

「丸腰」に近く、何も出来ない日本は情けない状態ですが、トランプ大統領には毅然とした姿勢で北と中国に対処してほしいものです。守護霊霊言では「2020年までに、北朝鮮の悪しき体制を破壊するつもりだ」と語っていますが、そのようになるでしょう。

この際日本も「吉田茂の採った戦後政治の間違い・丸腰平和国家の矛盾」を認識し、アジアに責任を持てる国家になりたいものです。

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