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2811
Date: 2018-06-18 (Mon)
地震発生確率がゼロに近いのに「何時起きてもおかしくない」とはどういうことか?
毎日新聞が報じている地震学者の話は、プレート論ありきの話ばかりです。与太話もいいところでしょう。

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<大阪震度6弱>震源はひずみ集中帯 水平、垂直ずれ同時に
6/18(月) 20:29配信
毎日新聞


水道管が破裂し、水があふれた現場=大阪府高槻市で
2018年6月18日午前9時25分、本社ヘリから中村良弘撮影

 「この付近は、地下にひずみがたまりやすい『ひずみ集中帯』だ」  

西村卓也・京都大准教授(測地学)はこう指摘する。マグニチュード(M)6.1を記録した今回の地震は、東西方向から押す力がかかり断層が水平方向にずれる「横ずれ断層型」と、垂直方向にずれる「逆断層型」が同時に起きたとみられる。震源は大阪府北部を東西に延びる活断層「有馬−高槻断層帯」(約55キロ)の南だった。

 有馬−高槻断層帯の東部は過去3000年間で3回活動したとされる。1596年には推定M7.5の慶長伏見地震が起きた。政府の地震調査研究推進本部は、この断層帯で今後30年以内にM7.5程度の地震が起きる確率を「ほぼ0〜0.03%」と計算していた。

 政府の地震調査委員会は18日の会合で、地震が起きた断層を特定しなかった。M6.1と比較的小さく、震源断層のずれが地表に現れなかったためだ。しかし、震源付近には他にも、大阪府を南北に縦断する「上町断層帯」(約42キロ)▽大阪府北部から淡路島(兵庫県)へ延び、阪神大震災の震源を含む「六甲・淡路島断層帯」(約71キロ)▽生駒山地の西をほぼ南北に延びる「生駒断層帯」(約38キロ)などの活断層が集中。

西村氏は「M6級の地震は日本全国で起こりうるが、特に関西ではいつ起きてもおかしくない」と語る。

遠田晋次・東北大教授(地震地質学)は、前震の後に本震が来た熊本地震(2016年)を例に挙げ「今回の地震が種火となって、周りの断層が動く可能性がある」と注意を促す。  

南海トラフ地震の発生が近づく中、内陸型地震が増える活動期に入っているとみる専門家もいる。  南海トラフは駿河湾から九州沖にかけて延び、過去90〜150年間隔で津波を伴うM8級の海溝型地震が起きてきた。気象庁によると、最大震度6を観測した1944年の昭和東南海地震以降、今回の地震までに起きた最大震度6弱以上の地震は全国で58回。うち50回が1995年1月17日の阪神大震災の後だ。

 梅田康弘・京都大名誉教授(地震学)は「フィリピン海プレートが徐々に沈み込むうちにユーラシアプレートの上に乗る日本列島の内陸で圧力が高まり、活断層による地震が増加すると考えられる」と解説する。

 古村孝志・東京大地震研究所教授(地震学)は「今回の地震が直接的に南海トラフ地震に関係しているかは現時点では何とも言えない」と話す。「震源の深さは13キロと浅い。余震活動が活発になることがあり注意が必要だ」と言う。【鳥井真平、渡辺諒、松本光樹】

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今回の地震は関東大震災と同じように地表に断層は出現しませんでした。地盤に亀裂が生じなかった、という事ですが、それでは「断層地震学」が破綻してしまいますので、震源断層が地表に及んでいない、という解釈をしています。

断層とは自由端部である地表に一番明瞭に現れる筈ですが、断層が存在しないのに大きな地震が起こるのでは、定説地震学者は困ってしまいます。

困って理論を見直すのが本当の科学者なのですが、地震学者は「それはこう、あれはこう」と理由をつけて「妄信、狂信」の域に入っています。

今回の地震は、東西方向から押す力がかかり断層が水平方向にずれる「横ずれ断層型」と、垂直方向にずれる「逆断層型」が同時に起きたとみられるという西村教授の話を聞くと、またまた新しい地震だったのか、というように思う人もあるかもしれません。

地震爆発論で解説すれば[2809]に述べたように「押し円錐軸」が“北北東向き上がり”に緩い角度で傾斜した爆発といえます。

しかし、CMT解の詳細は次のように少し変わった形状をしています。


キラウエア火山の火口噴火(Volcanic Eruption)のCMT解を90度回転させたような形状になっています。([2807)参照)

従ってあるいは、引き円錐軸が水平に近いような爆発だったのかもしれません。それならば、Explosionが「押し円錐」のように集中せず、断層が現れなかった理由にもなります。その点では珍しい「引き円錐型」地震だったのかもしれません。

もっと多くの観測点のデータからCMT解が作成されると、詳細がはっきりすると思います。

いずれにしても、記事にある地震学者のお話はピントがずれているといえます。

この地域は地震発生確率が「0〜0.03%」であるとされているのに「特に関西ではいつ起きてもおかしくない」と述べるのは滑稽です。「ひずみ集中帯なのに、何故確率がゼロに近いのか」、地震学者は理屈を後付で説明する講釈士のように写ります。

地震学者の発言はどんどん信頼を失っていきます。

2812
Date: 2018-06-19 (Tue)
大阪北部地震は「断層地震説」の破綻を意味している
大阪北部地震波は断層が見つけられないそうです。存在しないものがみつからないのは当然ですが、「断層は震源だけにある」というゴマカシをやっています。 断層が見つからないのは、断層地震説の破綻を示している可能性が大なのですが、どこまでも「断層が急激に動くことが地震である」という「独善的ドグマ(教義)」を捨てようとはしません。

「活断層の密集地」であるはずなのに、どの断層が動いたのかもはっきりとせず、発生確率はゼロに近いという「顰蹙論」捨てようとしません。 「有馬ー高槻」は判っていたけど意外に早かった・・・というようなお粗末発想です。

以下は産経ニュースの紹介です。

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震源断層は特定できず 複雑な発生メカニズム 地震調査委が評価公表  

大阪府北部で震度6弱の揺れを観測した地震の発生を受け政府の地震調査委員会は18日、臨時会合を開き今回の地震に関する評価をまとめ公表した。地震を起こした震源断層は特定できず、周辺の活断層帯と「関連した活動である可能性がある」との表現にとどまった。

 会見した平田直委員長は「(発生メカニズムが)非常に複雑で、どの断層に関連しているかを言うのは難しい」と述べた。

 今回の震源周辺は地震を起こすひずみがたまりやすい「ひずみ集中帯」に含まれ、近くには東西に延びる有馬−高槻断層帯のほか、上町、生駒の各断層帯が南北に延びている。

 このうち上町断層帯は震源から西に少し離れているが、地下の断層面は東側に向かって傾斜しており、震源周辺まで延びている可能性があると判断した。

 調査委は、今回の地震がいずれかの活断層帯に関係することは否定できないとしたが、どれか1つを特定するのは困難だという。今回のようにマグニチュード(M)6程度の規模では、断層が地表に明瞭に露出するとは考えにくい

 調査委が地震のメカニズムを複数の手法で調べたところ、一致しなかった。余震のタイプも活動域の北側は逆断層型、南側は横ずれ断層型で異なっている。平田委員長は「地下にある震源断層のずれ動いた面が、途中で折れ曲がっている可能性がある」と推測する。

 臨時会合は当初予定より1時間ほど延びて3時間近くに及んだ。平田委員長は「候補となる活断層が多くて時間がかかった。注意深く議論した」と話した。

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新聞の欄外に載せておいたように、この地震は「押し円錐」と「引き円錐」の両ケースが考えられます。あるいは、震源(爆発点)を挟んで「押し」と「引き」が混在しているのかもしれません。さらに多くの観測データから、CMT解の精度を高めないと判定できないように思います。

断層が見つからないというのは、引き円錐型なのかもしれません。引き円錐の場合には、Explosionによる「押し」領域が広がって集中的な力が働かないからです。

地震学者の意見がバラバラですが、どれもピントがずれています。
「地震爆発論」によって解釈するべきです。

関連記事

尾池教授は何を言っているのでしょうか、支離滅裂なことを言っています。“歪エネルギー積立貯金説”など力学音痴を曝け出しています。


宮根氏は地震学者の力学音痴を見抜け!

2813
Date: 2018-06-19 (Tue)
地震の定義は変更しなければいけない

朝日新聞が次のように報道しています。

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M6級地震「どこでも起きる」 活断層がなくてもリスク
2018年6月19日05時00分  

「マグニチュード(M)6・1はどこでも発生しうる大きさ。全国どこでも発生しない所はないと思って対応してほしい」――。気象庁の松森敏幸・地震津波監視課長は18日、会見でこう強調した。

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これは言い換えれば
「活断層が無いからと、安心することはできません。断層が無くても地震はどこにでも起きるのです 」

ということです。

・「原発の敷地の活断層」をあれだけ、にぎやかに議論していた意味は無かったのか?
・島崎邦彦氏が「活断層の判定以外の非科学的論議は糾弾されます」と言っていたのはなんだったんだ?
・「地震とは断層が急激に滑ること」という定義は間違っているのか?

という疑問が生まれます。地震学者はどのように答えるのでしょうか。

[2805]「断層地震説」の間違いを何時まで放置しておくのか?でも紹介しましたが、「断層は無くても地震が起きる」と地震学者も気象庁も認定しているのですから、「断層が急激に滑ること」という定義は変更しなければいけません。

地震とは爆発現象です。大きな爆発なら明瞭な亀裂即ち断層が発生しますが。関東大震災や今回の大阪北部地震のように断層が出来ないケースも当然あります。 断層が急に滑ることが地震ではありません。

追記:

気象庁の説明では、ある面を境としてとありますが、ある面とは断層のことを意味しています。最初から断層を取り入れているのは、「証明の前提に、証明されるべきものが最初から入っているからおかしい」と石本先生が言っています。

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地震はどうして起きるのですか?

 地震とは、地下の岩盤が周囲から押される、もしくは引っ張られることによって、ある面を境として岩盤が急激にずれる現象のことをいいます。

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地震爆発論学会として島崎氏らの地震学者に公開質問状を送ったのも、このことを問題視したからです。しかし、誰からも回答がありません。

「証明の前提に結果が入っているのは真の証明とは言えないではないか」ということです。


「活断層とはなにか」第1章(東大出版会)より
1章執筆者島崎邦彦

2814
Date: 2018-06-20 (Wed)
日米ともにフンボルトの地震観に戻るべし
政治向きの記事では信頼している産経新聞の編集陣でも、地震学に関しては、地震学者の意見を垂れ流すだけです。

[2812]の紙面でも「太平洋側のプレートが押す力」が地震の原因であるような書き方でした。

昨日の夕刊にある記事も、熊本地震の前例を挙げて「同規模の地震誘発」もある、と地震学者の警戒を報じています。

「陸側のプレートに載る西日本の内陸部は、沈み込む海のプレートに押されて地震を起すエネルギーをため込んでいて、「ひずみ集中帯」と呼ばれる。多くの活断層が集中するのはこのためだ」

としてありますが、「地震を起すエネルギーをため込む」というのは力学的に間違っています。岩盤は長期的に見れば粘弾性体ですから、エネルギーを溜めることはありません。地震エネルギーを地盤がため込むことはありえません。ステレオタイプの非論理的な報道です。

今回はどの活断層が動いたのか、特定できなかったですし、明確な断層も現れていません。「断層が動くことが地震」という“原理・原則”のような似非科学理論に束縛されています。熊本の例を引いて出している警戒コメントも日本人なら誰でも言えるような内容です。

「プレート教原理主義は」はアメリカでも蔓延しています。

オクラホマでのシェールガス採掘で地震が多発していますが、素直に考えて今まで地震が起こっていない地域に突然地震が起きたのですから、原因はシェールガスの採掘にあるはずです。アメリカでは一部の地震学者も認めている筈です。  

しかし全体的には「原理主義」に束縛されています。
USGSの記事には北アメリカ大陸プレートの境界端部から押している力が内陸部に力を及ぼしているとしてstress分布図を作成しています。 A Possible Cause of Earthquakes in the Continental Interiorより


Sketch of plate boundary stress applied to the North American plate.

分析の結果として、カリフォルニアなどの西部域は「正断層型」、中部域は「水平断層型」、そして東部域は「逆断層型」と分類していますが、全くのナンセンスな話です。


The new U.S. stress map. The colors show the style of faulting - red is normal faulting, white is strike-slip, and blue is thrust.
The black lines show the direction of the stress.

日米共に、プレートの動きが地震の原因になっているという「断層地震説」で染まっていますが、このような知識では地震の真相を把握することはできません。
日米ともにフンボルトの地震観から再スタートするべきです

現在の地震学は無明に支配されています

Both Japan and the US should restart from the Humboldt seismic outlook
Current seismology is dominated by ignorance

2815
Date: 2018-06-21 (Thu)
噴火は低下したが地震は増えた、なぜだろうか?
今日の産経新聞に「霧島連山 再噴火の恐れ」という記事がありました。火山噴火予知連絡会は「噴火活動は次第に低下しているが、地震活動は噴火前より高く、噴火を繰り返す可能性がある」との見解を明らかにした、とあります。
[2799]霧島連山の新燃岳、硫黄山の噴火を火山学者は何故問題にしないのかで紹介しましたが、硫黄山が噴火したのは250年ぶりのことです。近くには大霧地熱発電所が発電のために地熱の汲み上げ操業をしています。

「世界中で増えてる自然現象だよ、地球が噴火したいのだろうさ」で済ませてしまっていいものでしょうか。「地熱発電所(大霧地熱発電所)で地下内部のバランスを人為的に乱すことは危険である」と警告している声があるのに、「そんな馬鹿な話は学者が相手にしないよ」というような姿勢が続いています。

グアテマラのフエゴ山も、シナブン山も近くで地熱発電による熱水の汲み上げをやっています。事態を真剣に受け止め、噴火や地震の真相を考えないと「思考停止」のままでは皮膚癌で済んだところを骨の癌にまで放置してしまった、という事になりかねません。

関連記事

霧島山(新燃岳)で爆発的噴火
6/22(金) 9:36配信 ウェザーニュース

噴煙は2600mまで到達  

今日22日(金)09時09分に新燃岳で爆発的噴火が発生し、噴煙は火口上2600mにまで達しました。新燃岳が噴火するのは5月14日以来のことです。  

現在、霧島山・新燃岳は噴火警戒レベル3の入山規制が継続されています。  

新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石、及び新燃岳火口から概ね2kmの範囲では火砕流に警戒してください。  

また、宮崎県小林市の会員からは、空振で窓がガタガタ鳴ったとの報告がありました。

山灰はおおむね東側へ

 新燃岳周辺の上空3000m付近は西よりの風が吹いているため、火山灰は東側に流れるものが多いと見られます。
 ただ、山頂付近は東よりの風のため、火口から近いエリアでは西側でも降灰に注意が必要です。  17日(日)頃から火山性地震が急増しており、

17日は104回、18日は198回を観測していました。

新燃岳で爆発的噴火

2816 
Date: 2018-06-21 (Thu)
矛(ほこ)と盾(たて)を売る商人の話
 「これは何でも貫く矛ですよ」
「これは何でも防ぐ盾ですよ」  

では、「何でも貫く矛で何でも防ぐ盾を突いたらどうなるの。」

当然ですが商人は言葉に詰ったわけです。

しかし、「思考停止」してぼんやり聞いていると「そんな素晴らしい矛と楯なら買っていこうか」という気になってしまいます。

現代社会でも気付かないでボンヤリ聞いていると「矛盾売り商人」に気付けません。「そうなんか、商人(学者)さんのいうとおりだな」で終わってしまいます。

たとえば、

「マントルは固体ですけど、長い目で見ると流体のように動いて対流しているんです」

と言われると、「ほう、そうなんですか」とうなづきます。

一方、

「プレートには長い年月の間に歪が蓄積されるんですよ、その歪が巨大になって解放されると大きな地震になるんです」

と言われると「ほう、そうなんですか、プレートの運動は恐ろしいですね」と納得してしまいます。

しかし、「マントルは流体のように自由に動けて、その上に乗っているプレートだけ歪ができるのってどうして?」と聞かれたら、学者はなんと答えるのか、まじめな学者なら答えに窮するでしょう。

商売上手な学者は「それはね、馬は自由だけど、乗ってる騎手は肩が凝るようなもんだよ」とでも言うでしょうが、騙されてはいけません。

 昔々、アテネの街で「徳を教えてやるから、授業料を払って、入塾しないさい」といっていたのがソフィストといわれる人たちです。思考停止にかかっていると「そうですか、少し高い月謝だけど、将来のために徳を学びたい」といって入塾してしまいます。

ソフィストの「矛盾」を衝いていたのが、ソクラテスですが、彼は死刑にさせられた裁判の弁明で、

「私は神によってこのポリス(アテネ)に付着させられている虻なのです。このポリスは素性のいい馬なんですが、目を覚まさせておくために用意された一匹の虻なのです。あなた方を目覚めさせるためにどこへでもでかけていって、説得したり、非難することを少しもやめない者なのです」([2459]大衆が虻になって地震学者を目覚めさせよう

と言っていました。

地震爆発論学会も日本の学界(お茶の間かなぁ?)に付着させられた虻なのかもしれません。


岩盤は長期的に見れば粘弾性体ですから、歪を溜め込むことはありえません。

2817
Date: 2018-06-22 (Fri)
震源断層というのは「まやかしの概念」、あるわけがない
[2812]で紹介した地震調査委員会のコメントでは、

今回のようにマグニチュード(M)6程度の規模では、断層が地表に明瞭に露出するとは考えにくい。

としていますが、「震源付近に断層があるが、地表までは顔をださなかった」というのはまやかしの概念です。誰も確認できないから、“上手な嘘”ではありますが・・・。

小さな地震では「断層」ができないのです。
断層が動くことが地震ではなくて、爆発が大きいと、自由に動ける地表付近に断層という亀裂が生じてしまうのです。

“地表よりも震源に近いほうが動きが激しいだろう”というのが直感でしょうが、それは地上での爆発の概念です。周囲の支え(支持物体)がある地下では、加速度は抑えられるのです。

振動被害が大きくなるのは地表(自由端)であって、炭鉱のような深い場所では振動は大きくならないことは鉱山関係者はよく知っています。

「今世紀(20世紀)最大の震災」といわれた中国の唐山大地震でも、炭鉱内にいた一万人の鉱夫達は「一部」を除いて皆無事だったことが報告されています。


地表では壊滅的な被害を受けた唐山地震、死者は24万人とも、それ以上とも言われている。
しかし地下の炭鉱の鉱夫達は(一部を除き)無事だった。

地表には断層ができなかったが、地下では断層が形成されたという話は間違いです。

そもそも、断層は大爆発による傷痕としてできるものですから、地下の断層が動いて地震が起きたというのはあり得ない話です。

大阪でも奈良でも、「歪集中帯」だとか「活断層の密集地」だとかいわれています(参考)が、岩盤に歪が蓄積されることはありませんから、「歪集中帯」という概念も間違っています。

断層が密集しているのは「傷痕」がたくさんあるということです。地震の原因は地下のマグマの挙動に関係します。

武田邦彦氏が「御用地震学者は追放しよう」と言っていますが、一理はありますし、「そうだ!」と言いたくもなりますが、武田氏も「地震の原因」をご存知ありません。


追放すべきは間違い地震学である

It is a mistake seismology that should be expelled

「科学者だから、地震予知は不可能だと知っている」というのは勘違いです。正しい地震のメカニズム知って、意味のある観測を実施し、データを積み上げれば地震予知はある程度可能です。1976年のM7.5グアテマラ地震([75]参照)で仲間を救った酋長の避難勧告程度はできる筈です。

今、御用学者は追放だと言えば、地震学者は全員いなくなります。追放すべきなのは「間違った科学」「正しくない地震科学」のほうです。

「地震の真相に無知」という意味では武田氏も同じです。威勢のいい話をしていますが、氏はロバートゲラー氏の受け売りをやっているだけでしょう。そのゲラー氏も「地震学には無知」です。

参考:

奈良県や周辺に8つの活断層 専門家(池田安隆氏)「生駒断層帯動く可能性も」 


池田氏は[2813]に紹介した「活断層とは何か」の共著者でもあります。

関連動画:


2818
Date: 2018-06-23 (Sat)
「正しくない」科学が人類を不幸にしている姿が天使ケルビンには見えるのか?
今日は95歳になるキッシンジャー博士の守護霊霊言を聞いてきました。米ソの対立や米朝の対立などを見て政治家に適切なアドバイスを行って世界大戦を防いできたという自分の使命を語っていました。最後のコメントで「自分は天使ケルビン(智天使ケルビム)の一人だ」と明かし「あなた方は正しき人、正しき人々、正しき政党、正しき科学であっていただきたいと強く願っています」と述べていました。

最後の「正しき科学」という言葉が心に残りましたが、現代科学に正しくないものがあるということでしょう。
そういえば、「ダーウインの進化論」が間違っているというニュースもありました。(In Deep参照)

人を含む地球の生物の90%以上は、地上に現れたのがこの20万年以内」だそうで、「すべての生物が進化していない」のだそうです。

科学的に見てダーウインの進化論は間違っている」ということですが、これほどの大発見が日本では何も報道されないそうです。(注:In Deep参照)

それは地球物理学の面でも言えます。
ギョー(平頂海山)という存在は、火山島が波蝕されて沈下した姿だと考えられていますが、波蝕の途中であるような島は見られません。つまり、「平頂海山の進化論」も破綻しているのです。

ムー大陸やアトランティス大陸の存在を否定する「現代の科学」はいたるところで「正しくない」のだと思われます。

グアテマラ、ニカラグア、コスタリカなどの中南米で火山の爆発が連鎖的に起きていますが、近所には地熱発電所も存在します。このセミナーで、繰り返して警告してきましたが、地下の熱水に人工的な操作を加えると、人為的に地震や噴火を起こしてしまう可能性があるのです。

地震発生理論や火山噴火の理論が「正しくない」ために、

「見せ掛けの科学の進歩」が人類を不幸にしている姿が天使ケルビンには見えているのかもしれないなぁ・・・。

と思いました。

「地球の記録」ではニカラグアのテリカ山の噴火写真が載っていました。

中米で火山活動が連鎖の様相 : グアテマラのフエゴ山の噴火以来、ニカラグアやコスタリカなどの4つの火山で爆発的な噴火が連続して発生している


テリカ山の噴火


グアテマラ、ニカラグア、コスタリカの火山噴火

[2796]地熱発電ブームの後で多発する火山噴火災害で紹介したように、これらの火山の近くにはいくつかの地熱発電所が存在しています。

この一帯で行われている地熱発電所の位置

地震学や火山学に関しても「正しくない科学」ならば、「正しい科学」に切り替えていかなければなりません

そうしないと、[2558]シェエールガス採掘と地震の関係をアメリカアメリカに教えるべしで述べたように

科学の進歩」と称して「民衆を不幸にさせる科学」に成り下がってしまいます。

注:In Deepより

現在の科学の世界は「定説を動かさない」という力がとても強いため、今回の非常に大きな発見が、ただちに生命の進化の見直しにつながるとは考えられませんが、定説がどのようであろうと、これがまさに事実なのです。

どうして地球の動物が 20万〜10万年前に突然のようにあらわれたのか、その理由はわかりません。

しかし、わかる、わからないはどうでもよく、それよりも、科学が少しずつ事実に近づいていく様子にしみじみとした喜びを感じる部分があります。

2819
Date: 2018-06-24 (Sun)
政治家の器が人類の幸、不幸を決めている
バノン氏が「米国のエリートが中国共産党の発展を黙認したと批判」していることを紹介しました。([2639]バノン氏の革命的レクチャー・偽エリートに騙されるな 参照)

台湾を切って中国と国交正常化を果たしたニクソン大統領に進言していたのがそのエリートのキッシンジャー氏です。

氏の守護霊は「米ソ冷戦」から第三次世界大戦へと発展することを防止するために中国を(成長させることで)利用したのだと語っています。米朝間の核戦争を防ぐためにも中国を利用するようにトランプ氏に進言したそうです。バノン氏は「エリート達の判断ミスだった」と批判します。

米中の国交正常化のときには、日本もアメリカに倣って台湾を切ってしまいましたが、保守陣営の中には「台湾を切るべきではない」という強硬な意見もありました。

当時は「第三次世界大戦を防ぐため」という構想は聞いたことがありませんでした。
キッシンジャー氏の守護霊霊言を聞くと「なるほど、そうだったのか、国際政治は難しいものだな」と感じます。

しかし今度は米中の「次の冷戦」が始まろうとしています。習近平氏は「米国は北朝鮮を相手にする国家だが、中国ははるかに上を行くG1国家だ。世界を制覇するんだ」と慢心・妄信を開始しています。

そんな国際情勢の中で、今度は台湾を切ってはいけない立場に日米共にあるはずです。

トランプ氏はニクソン氏の立場と違って台湾を重視し、中国の包囲網を作りにかかっています。冷戦を熱い戦いに変えないための知恵が政治家には求められます。

その意味で、北朝鮮の問題も「拉致問題の完全解決」に拘りすぎないで、「次の冷戦」を見据えた「器の大きさ」が求められる時代になっています。「北」がどちらの陣営に入るのかは大きな問題です。トランプ氏は陣営に引き込もうとしています。

奇しくも台湾の李登輝氏もキッシンジャーも95歳ですが、沖縄で涙を流しながら講演し「我々の平和で生きる環境は決して当然の如く与えられたものではない、日本の強いリーダーシップが必要だ」と訴えたそうです。

金与正の守護霊は「安倍総理に、もっと大きな構想で「次の冷戦」を見据える度量が欲しい」と語っていました。

「中華思想」を越える「日本思想」を打ち出す時代に入っているように思います。「中華思想」とは白人が行った植民地政策とあまり代わらないようなものですが、日本はアジアに対して独立の援助こそすれ、朝貢を求めたことはありません。

村山富市氏がアジア諸国を回って「謝罪」したときに、「どうしてそんなに謝罪ばかりするんだ、そんな必要はないよ」という声が発せられたそうです。

戦後の日本社会のモヤモヤ感(世界に迷惑を掛けた論)を一掃し、健全な社会にしたいものです。

追記:

最近の与正氏の霊言などを聞いていると、ミノス王の娘に生まれたアリアドーネの姿が浮かんできます。すると怪物ミノタウロスを討ったテーセウスはトランプさんということになりますが・・・。
たしかに、トランプさんは若い優秀な女性がお好きなようです。

2820
Date: 2018-06-25 (Mon)
政治も科学も定説を動かさないと時代遅れになる
In Deepによれば「現在の科学は「定説を動かさない力」がとても強い」のだそうです。

そして、「地球の動物が20万年〜10万年目に突然のように現れた理由」も現代科学には分からないそうですが、分からないのに、宇宙人のミイラ発見([2696]参照)などが注目される事もありません。

過去に宇宙人が来ていたのなら、「地球の生物は宇宙から突然やってきて増えた」と考えてもおかしくありませんし、現在も来ていると考えてもおかしくはありません。

突然動物の種が増えた理由を、「そうか、宇宙人がUFOに乗って生命体も連れてきたのか、食料として連れてきたのかな」と考えてもよさそうなのですが、「定説を動かさない」力が強いようです。

アメリカの宇宙技術は現在カシオペアの宇宙人(一見して鬼に見える姿という)の情報が入っている、とか中国にはグレイの宇宙技術が入っているとかの情報もあるのですが、日本ではそんな話題はタブー視されます。アメリカ政府の公開画像というのもyoutubeには載っていますが、メディアで話題になることもありません。

話は変わって、今日のニュースでは、北朝鮮の国営放送が米朝首脳会談で「北の敗戦」が決まった事など全く認めない「日本敵視」の姿勢であることをロイターが報じています。

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北朝鮮、敵対行為やめない限り日本を無視=国営メディア
6/25(月) 19:49配信
ロイター


6月25日、北朝鮮国営メディアは、
日本政府が敵対行為をやめない限り北朝鮮は日本を無視し続けるだろうと伝えた。
都内で4月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[ソウル 25日 ロイター]
- 北朝鮮国営メディアは25日、日本政府が敵対行為をやめない限り、北朝鮮は日本を無視し続けるだろうと伝えた。朝鮮中央通信(KCNA)は「日本は平和と安全に関する野心を正さなければ、日本が無視されるという結末が避けられないということに気付くだろう」と指摘した。

北朝鮮は中国や韓国、米国との首脳会談を相次いで開催している一方、拉致問題の解決を目指す日本とは首脳会談の日程が決まっていない

KCNAは論評の中で拉致被害者に言及はしていない。一方で、日本政府が北朝鮮によるミサイル発射に備えて実施している避難訓練を廃止しなかったことを非難した。

日本政府は昨年、北朝鮮情勢の緊迫を受けて避難訓練を開始。先週、米朝首脳会談を受けて当面中止する方針を示した。

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金与正やチャーチル、キッシンジャーなどの霊言では「北朝鮮の兄妹の考えはガラッと変わった。敗戦を認め、開国に進む」ことになっていますが、現実の「北朝鮮国営放送」は何の変化もありません。北はこれから、「攘夷派」と「開国派」が明治維新のような改革運動が起きるのでしょうが、今のところ国営放送は「攘夷派」が占めているのでしょう。

推定するに、親の代からの先軍思想の取り巻きが兄妹の「開国」という本音を知れば、クーデターが起きて暗殺されてしまうでしょう。
したがって、兄妹も「日米韓は悪魔だ」という定説(攘夷)発言を公然とは変えられないのは当然でしょう。

反対に自由社会である日米でも「北は悪魔だ」という定説観を変えるのは困難です。

科学も政治も「定説を動かせない」空気の中で「より良い未来」に向けて舵取りをしなければいけない難しい問題です。

安倍総理の決断に期待しますが、政治は世論の反対を押し切ってでも良い結果に導く結果主義の世界です。霊人チャーチルはトランプさんの器の大きいことに感心していました。

科学も「定説を動かさないと」信頼がなくなっていく時代です。特に地震学者は「信頼を無くしている実情」を知って、謙虚に姿勢を見直してほしいと思います。

北朝鮮は自由陣営への「開国」ですが、地球はこれから「宇宙への開国」を開始する事になるのでしょう。

7月4日には「宇宙時代の幕開け」という講演が行われます。

2821
Date: 2018-06-27 (Wed)
カリフォルニアの山火事で非常事態宣言、火事の原因を知るべし
カリフォルニア州の山火事がコントロール不能になっていて、非常事態宣言が出されたそうです。1960年にカイザーズの地熱発電が開始されましたが、それ以降年々消失面積が増加しています。「地球の記録」から抜粋して紹介します。

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米カリフォルニア州で複数での出火状況によりコントロール不能となった山火事に非常事態が宣言

投稿日:2018年6月27日

6月26日のアメリカの報道より

世界中で森林火災による被害は拡大する一方ですが、その本格的なシーズンは夏ですので、また世界各地で山火事などの報道が増えていく時期となりました。

そんな中で、6月26日、アメリカのカリフォルニア州のブラウン知事は、前日、カリフォルニア州で発生した森林火災が、「コントロール不能になった」とし、非常事態を宣言しました。

このレイク郡での火災がどれだけ「コントロール不能となっているか」を示すものに「新たな出火状況」のファイヤーマップがあります。

日本時間で 6月25日の時点で、レイク郡では下のように「新たな出火」が広がっています。赤いドットが新たな出火地点で、オレンジは延焼地域です。

カリフォルニア州では、昨年もこのレイク郡から近いサンタローザという場所で「史上最悪の山火事」が発生し、10万ヘクタールを焼失して、42人が死亡するという結果となっています。

アメリカでは山火事による被害が増えていることが明らかとなっています。発生件数そのものより、被害が突出してきているのです。

下のグラフは、1960年代からのアメリカでの山火事での焼失面積(居住人口の間違い)と、破壊された家屋の件数の推移です。


1960年の地熱発電開始以来、急増し続ける山火事被害
図中の消失面積は居住人口の間違いでした。

山火事の原因を探求すべし
We should pursue the cause of forest fires

これは、気候などの要因だけではなく、人々の住居範囲の拡大が原因だという説もありますし、被害の増加の原因は単純ではなさそうですが、いずれにしても、毎年毎年コントロールできない山火事が発生し続けていることは事実です。

今年の夏も、気温と天候の状況次第ではさらにアメリカでの山火事の発生と被害が増えていくのかもしれません。

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カリフォルニアでは毎年のように大きな山火事が起きています。地熱発電との関連が話題になったことはありませんが、1960年から山火事による消失面積(訂正:消失家屋)が増大し続けていることと、23ユニットもあるカイザースの地熱発電所の関連は無視できないと思います。 (訂正:居住人口が増えていることも一因です)

下図に示すようにカリフォルニア州だけでなく、ネバダ州、ユタ州にも展開しています。


アメリカの地熱発電所

アメリカは世界第一の地熱発電国ですが、1960年以来設備を増加させて来ました。

16年前の丸亀沖本島の山火事([78]参照)以来、何度も言及しています([1389]地震と熱波・森林火災との関係など参照)が、地熱発電によって地下の安定している熱解離条件を乱せば、加熱水蒸気、または水素という可燃ガスを噴出させる可能性があります。

地震が多発している原因と山火事が多発する原因とに、「地熱発電の操業ミス」がある可能性を検討すべきなのではないでしょうか。

日本でも、熊本地震(八丁原発電所[2360]参照)、鳥取地震(湯梨浜発電所[2354]参照)などは、地震発電が起した人為的な地震である可能性があります。

関連映像:

映像をみると類焼というよりも、飛び火的に広がっているように見えます。山火事の原因を本格的に検証すべき時に来ています。


離れた場所で、飛び火的に出火していることがわかります。
地下からの可燃ガスまたは高熱ガスの噴出が疑われます。

2822
Date: 2018-06-27 (Wed)
SantaRosaとPawneeの山火事はガイザーズの地熱発電による人為的な災害であると推定される
今月23日に発生したカリフォルニアの山火事はWikiにもPawnee Fireとして取り上げられるような大災害の様相を示しています。

カリフォルニアでは昨年10月にも今回のPawneeの南方に当たるサンタローザ付近で大きな山火事が発生しています。この火災でサンタローザの街は消失してしまいました。


PawneeとSantaRosaの間にザ・ガイザースの地熱発電所が展開している

[2821]の図からも分かるように、PawneeとSanta Rosaの間にガイザーズ地熱発電所が展開しています。昨年の大火も数箇所で火災が起きていますが、今回も衛星写真を見ると複数個所から、煙が見えます。


Pawnee Fire以外にもLaneFire、LionsFireなども衛星からは見られる
この一帯が地熱発電所の「科学的無知」による人為的災害を被っている可能性が高いと言える

このあたり一帯に地熱発電所があることを考えると、1960年以来山火事が多くなっている原因と地熱発電の関係は無視し得ないと思います。

シェールオイル採掘に伴うオクラホマの地震もそうですが、地震や火災、火山噴火といった災害は単なる自然災害ではなく、人為的な側面を持った災害であることを認識するべきです。

2823
Date: 2018-06-30 (Sat)
地震予知が成功せず、地震発生確率が当てにならない本当の理由
地震予知が成功せず、発生確率が当てにならない本当の理由は地震理論が間違っているからです。

大阪北部の地震は熊本地震と同じ、地震の発生確率がとても低い地域でした。

地震予知は又しても失敗しました。 予知が出来ない理由も確立が当てにならない理由も、地震発生の仕組みを間違えているからです。

確率表は「プレートが潜り込んで歪が溜っているに違いない」という発想に基づいて作られています。周期性というのもプレート論を信じなければ出てこない発想です。

週刊朝日の報道を紹介します。

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やはり南海トラフ地震の前触れ? 日本の地震予測が当たらないワケ〈週刊朝日〉
6/27(水) 7:00配信 AERA  

死者5人、負傷者400人以上の被害をもたらした最大震度6弱の大阪北部地震。これは果たして南海トラフ巨大地震の前兆なのか。検証した。

 政府の地震調査委員会は今回の地震を「有馬─高槻断層帯」など三つの活断層に関連している可能性があると発表した。しかし、これらの断層帯のどこかで30年以内に地震が発生する確率は0%から3%。振り返れば、震度7を2度記録した2016年の熊本地震でも30年以内のマグニチュード(M)7.0級の地震発生確率は1%未満だった。地震予測はなぜこうも当たらないのか?

地震調査委員会では今回の大阪北部地震を「有馬─高槻断層帯」「生駒断層帯」「上町断層帯」のいずれかが動いたものと捉えている。 しかし、この三つの断層帯で今後30年以内に大きな地震が発生する確率はそれぞれ0〜0.03%、0〜0.2%、2〜3%と低かった。

 そもそも大阪府周辺の主要活断層帯で今後30年以内に大きな地震が起きる確率は、政府の地震本部によると0コンマ台が大半を占める。いわば近畿での内陸型地震はノーマークの状態だったのだ。国の地震調査研究費は16年度が112億円、17年度は63億円に上る。カネをかけている割にはさっぱり当たらない地震予測に対し、地震学者からも疑問の声が出ている。

『日本人は知らない「地震予知」の正体』の著書があるロバート・ゲラー氏(東大名誉教授、地震学)は、政府の予測を「問題だらけ」と指摘する。

地震が起きるメカニズムは非常に複雑で、現在の科学で予知ができないのは地震学の世界的なコンセンサス。それなのに検証されていない計算式を使い、今後30年間で70%程度の確率で地震が起きるなどというハザードマップを作っている。これはもはや予言の類です

 ゲラー氏によると、政府のハザードマップは(1)地殻にひずみがどれだけたまっているか、(2)地震が周期的に起きているかどうか、の二つの仮説に基づいて作られている。しかし、地震発生が周期的でないことは、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究者たちによってすでに明らかにされているという。

「政府は南海・東南海、東海、首都圏などで今後30年以内に震度6弱以上の地震が発生する確率が高いとしていますが、実際に震災が起きているのは比較的安全とされた地域ばかり。予測など信じず、大地震はどこでも不意打ちに起きると考えることが肝心です」

 気になるのは大阪北部地震と南海トラフ地震との関連だ。地震学者の都司嘉宣氏は「南海トラフ地震の発生はおよそ100年周期。前回からすでに72年が経ち、プレート間のひずみがかなりたまっている」という。

 また島村英紀氏(地震学)は、南海トラフ地震が起きる20〜30年ほど前から西日本で内陸型地震が多くなる事例が過去にあったと警鐘を鳴らす。

「前回の南海トラフ地震(1946年)が起きる前にも北但馬地震(25年)、北丹後地震(27年)、鳥取地震(43年)といった内陸直下型地震が続けて起きた。5年前に兵庫県淡路島付近でM6.3、3年前には徳島でM5.1の地震が発生していますが、今回の大阪北部地震を含めて南海地震の前触れだとも考えられます

 いつでも起こり得る大震災への備えが必要だ。(桐島 瞬)

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記事の中でゲラー氏が言っている内容は一理ありますが、地震発生の正しいメカニズムを把握した上での発想ではありません。

(1)歪の蓄積
(2)地震の周期性 

というのはプレートテクトニクス理論に立脚しています。

プレート論を信じているから、歪が一定速度で蓄積されている、従って周期的に巨大地震は起きる、という結論になります。

しかし、何度も提起しているように、プレートテクトニクスは間違っています。 プレートが潜り込んでいるというのも間違いです。したがって、歪が一定の速度で蓄積されることもありません。歪が開放されることが地震ではありません。歪は「粘弾性体」には蓄積されません。

「プレートが潜り込み、歪が溜って地震が起きる」という理屈から計算される地震発生確率がまったく当てにならないのは、この「間違い地震論」をベースにしているからです。

「今後30年間に発生するM6.0以上の地震発生確率」というものは放棄してください。一般市民は失念してください。まったく意味の無い幼稚園児の「お遊戯」のようなものです。


地震の確率計算はプレートテクトニクス理論が基礎になっています。
しかし、その理論には科学的な根拠がありません。
したがって、まったく信頼性の無いお遊びのようなものですから、
国民は「地震確率」を忘れて(失念して)ください。
何度でも言います、プレート論を捨てよう!

I will say it over and over, let's discard the plate theory!

何年勉強したら地震学者は間違いに気付くのでしょうか、間違っているのは世界的な話ではありますが、日本国家としても莫大な研究費をドブに捨て、国民を恐怖にさらしています。

[2817]で紹介した武田邦彦氏の言う「御用学者追放論」も一理はありますが、それで解決する問題ではありません。

解決は「間違い地震論」を一掃し、「正しい地震論」、つまり、「地震爆発論」を採用して再出発することです。

それしか、選択の余地は無いことを国民は知ってください。

正しい地震論に基づいて観測と研究を続ければ「地震の予知」も将来的に不可能ではありません。

しかし、今の地震学では何年経っても「同じ失態」の繰り返しになってしまいます。

2824
Date: 2018-07-01 (Sun)
北アメリカプレートとフィリピン海プレートの矛盾
プレートテクトニクス理論を信奉する人の話や論文の図面を見慣れてしまうと、自分が洗脳されていることに気付けなくなってしまいます。

たいていの場合プレートというものは海洋の中央にある海嶺で誕生し、移動して大陸に衝突する頃には冷却されて重くなり、大陸プレートの下に潜り込んで“プレートの一生”を終える、と思い込んでしまいます。海洋プレートには墓場があって、寿命は長くて2億年と聞かされています。


この関係は太平洋プレート以外では成立していません。

2億年を越える岩石が採集されたり、ロッコール海台のような古期岩盤(5.4億年前)が見つかると、何とかして「こじつけ論」を探す事になります。

ところで、北アメリカプレートには墓場がありません。北米大陸に衝突しても、乗り上げも、潜り込みもしないのです。[2736]で紹介した「PT論者へのBeloussov教授の反論」もこの点に関してでした。北米プレートは拡大する一方ということになりますが、これでは地球が膨張してしまいます。


防災科学技術研究所のサイトには次のような図がのっています。


冷却されて重くなるはずなのに、片方は沈み、片方は沈まないという解釈です。
沈まない理由の説明はありません。
プレート論はご都合主義に満ちています。

プレートの説明図をみれば、南アメリカプレートも墓場が無いことがわかります。拡大する一方です。


大西洋中央海嶺で誕生したプレートが沈まないのは変ですし、フィリピン海プレートは海嶺が存在せず、誕生する場所が存在しない幽霊のような存在です。

また、フィリピン海プレートは誕生する場所が存在しない、おかしな存在です。やがて消滅するプレートである、というような珍説が披露されています。

何度も指摘してきましたが、アフリカプレートや南極プレートも、拡大する一方で、プレート論というのは矛盾がいっぱいなのです。

 プレート論は真理である、説明できない事項はまだ完成していないからである
というような「慢心・おごり」が感じられます。

いい加減に、プレート論を卒業しないと、迷路でさまようだけです。ネット上で、学生さんらしき人たちが、「そのうちアメリカ大陸の東端で折れ曲がって沈降し始めるだろう」というような会話をしています。

「こじつけ」のために理論は益々複雑に綱渡りのように、危ういものになっていきます。

その前にプレート論を捨てましょう!

プレート論の間違いについては何度もコメントしてきました。以下の記事も参考にしてください。

[1386]プレート論は完全に破綻している
[1538]プレート論の矛盾か
[1539]プレート論は完全に破綻している(続)
[1540]非科学的で醜悪な寓話

追記:

Wikipediaを見ると、最近はアムールプレートなどの小さなプレートがいくつか追加されていて、フィリピン海プレートにもMarianaというマイクロプレートがあることになっています。

フィリピン海プレートの誕生地が存在しないという矛盾を解決するために導入されたのかもしれませんが、海洋底にあるマリアナプレート自体の誕生と消滅は説明できません。新規に導入された発散域(赤線で表示)で東向きに移動する部分もあるはずで、そのマイクロプレートがどのように挙動するのか説明がありません。

また、すでに[1391]ご都合主義の解釈などでも指摘してありますがフィリピン海プレートの西端においても、矛盾があります。
日本近海やボルネオ島付近では西向きに潜り込んでいるプレートがフィリピンのルソン島付近で一部東向きに潜り込むことになっています。一枚のプレートがそのような動き方をするとは思えません。

マイクロプレートを導入すれば益々矛盾が増大することになってしまいます。

プレートテクトニクス理論を捨てることが唯一の解決策です。

2825
Date: 2018-07-03 (Tue)
何度でも繰り返しますが、マントルは高温で熔融している
宏観亭見聞録では、博士課程の学生が「マントルを赤色やオレンジで描くのはやめて、緑色で描いてくれ」と主張していることを紹介し、その主張を支持しています。(エコ・ブログ.Earthというブログにも、マントルを固体と考え、石田理論をトンデモ呼ばわりする人が、同じ主張をしていました。)

Science communicators and illustrators. Please stop drawing the mantle as red/orange/yellow (eg this diagram from Wikipedia). It perpetuates the misconception that the mantle is magma or molten or liquid or whatever. It is not.
Instead, make it green. Because it is green.


固体として対流する、というのは
矛でもあるが楯でもあるというようなものです。

確かに地震学者もマントルは固体であると教えています([2027]火山学者もマグマを誤解している参照)から、マントルが固体ならば院生の主張することは正しいでしょう。

川崎一朗著「スロー地震とは何か(NHKbooks)

しかし、マントルが固体ならば、チリ沖に存在する無数の海底火山([1626]イースター島西北の海底火山群参照)や、南極の氷床上の多数の火山の存在(下図参照)などが説明できません。
定説のプレート論ではマグマはプレートの誕生地、沈み込み帯、ホットスポットの三箇所しかありませんが、誕生地でもなく、潜り込み帯でもない南極の氷床下に多数のホットスポットを想定するのはご都合主義と言われるでしょう。[1624]にもプチスポットという新しい定義を用いて説明していますが、その火山が何故出来るのか説明はできません。


南極の西側にはたくさんの火山があることが分かっています。
ホットスポットの存在で解釈するには無理があります。
地殻の下にはどこにでも熔融マグマが存在します。
マントルが熔融しているからです。

地震のせん断波(S波)がマントル内部を伝播しているというのが「マントル固体論」の証拠だとしていますが、マントル熔融論であっても地震波のような衝撃的な短周期成分はある程度伝播できます。([2341]レオロジーに関する地球物理学者の間違い解釈(続)参照)

よって、S波の伝播を理由として「マントル固体説」を主張することはできません。

院生氏は指導教官の教えに忠実たらんとしているのでしょうが、学問が間違っていることを知るべきです。マントルを緑色で表示する必要はありません。

2826
Date: 2018-07-05 (Thu)
「宇宙時代の幕開け」を迎えて
昨日は([2820]で紹介したように)「さいたまスーパーアリーナ」で、「宇宙時代の幕開け」を拝聴してきました。

 特に日本はUFOとか宇宙人に関する話がタブー視される「宇宙関連情報後進国」です(昔は違った)が、今後はUFOや宇宙人に関して世界の先進国になる時代が来るそうです。

現代は、科学者や知識人といわれる人ほど、オカルトの世界をタブー視することを常識としてきましたが、逆転する時代を迎えることになります。

科学者の多くは、ホーキング博士のように「宇宙人の科学レベルは高すぎて、遭遇すれば地球人類は滅ぼされる」と信じて怖がっています。([2739]ホーキング博士の驚くべき霊的実態参照)。

たしかに、そうした宇宙人も存在はしますが、それが全てではなく、日本に生まれた高等宗教によって、日本が「宇宙関連技術」に関しても先進国になれるという説明に納得がいきました。

つまり、宇宙から様々な方式でやってきている宇宙人という存在は人類の祖先の姿でもあるそうです。地球にやってきて生活すると、科学技術が退化してしまうわけです。

したがって、現在の地球人類より宇宙人の科学技術で進んでいるのは確かですが、地球人の持つ道徳などの文化的側面では遅れていて、良き宇宙人はそれを学びに来ているのだそうです。

特に全体の幸福のためには自己犠牲も厭わないという精神、つまり菩薩や如来の魂が当たり前のように取っている「慈悲に基づく行動」に尊敬感をもっていて学びたいのだそうです。

ホーキングが怖がっていた悪しき宇宙人は「弱肉強食」が当たり前の種族ですが、そうでない数多くの星からも宇宙人は来ています。

その意味で、日本に起こっている高等宗教の本質を学びにやってくる時代が来るという話に説得力を感じました。アメリカや中国にもすでに宇宙人の技術は入っているようですが、「弱肉強食」を当然と考える種族である可能性が高いようです。  

 昔と同じように良き宇宙人からもたらされる宇宙関連技術が日本を先進国へと導いてくれるでしょう。

 日本の常識をもっと速い速度で改革し、本来の「宇宙時代の幕開け」を迎えなければならないと感じました。

この話と関連するのが「2685」ラ・ムー大王の不機嫌さの真因で紹介した「ラ・ムー大王の本心」です。

書籍が届き、一読した感想は現代の科学技術がムー文明やアトランティス文明の時代よりも低下していることです。宇宙からの介入等も信じられない現代文明をもう一度高みに昇らせなければならないと思いました。

ラ・ムー大王の言葉の一部を紹介します。

大王は、地球の科学技術が一本調子に発展してきたという発展史観を否定しています。今はピラミッドの役割もその科学的原理も退化して分からなくなっていますが、ムー時代の科学の方が進んでいた面を次のように強調し、宇宙からの介入があったことを教えています。

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「それから、(現代の)科学者とかいうのは、もう本当に物ばっかりいじって終わっているよな。医者とかもそうだしね。だから、本当に賢いのか賢くないのか、さっぱり分からないよね。「ああ、かわいそうに。こんなにレベルが下がったんだなあ」という感じはするな。

 別に信仰を強要しているわけではなくて、ちゃんと理解できればそれでいいんですよ。だけど、理解できないだろうから、「信じるしか方法はないでしょう?」と言っているだけです。理解できないんだろうから、「信じるしかないでしょう?」と。

だから、「ちやんと違いを知りなさい」と言っているだけです。違いが分からない者にとっては、全部、自分の物差しで測るしかなくなるわけだからね。」

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「プレートテクトニクス」という自分の物差しで測るのをやめて、「退化している科学なのだ」と認識して謙虚に取り組みたいものです。

当然、プレート論や付加体理論のような「石器時代のような科学」を捨て去りましょう、「断層地震説」もです。

追記:

日本の古代神には天津神系統と国津神系統という神様の系統があることが伝わっています。宇宙人として飛来した偉い人、地上で努力して神様のように偉くなった人と解釈すると、すっきりと理解できるのではないでしょうか。

なお、講演についてリバティーWebは次のように伝えています。

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「大川総裁は、ある種類の宇宙人の魂を持った者が指導する国を挙げて、こう指摘した。

「弱い者は弱肉強食で、滅ぼしてもかまわない。科学技術が進んでいる者は劣っている者を滅ぼしても当然だと思っているし、エサに変えても、奴隷に変えてもいいと思っている。これを改めさせる必要がある」

そして最後に、こう締めくくった。

「近隣諸国の中において、人権侵害が数多く行われていたら、自由、民主、信仰というものを打ち込み、さらに、地球的に一つにまとまれるような教えとは何であるかということを広げることによって、地球人としての共通のベースをつくる、ということのために、残りの時間を費やしていきたい」

2827
Date: 2018-07-06 (Fri)
カリフォルニアの山火事は地熱発電所の操業と無関係ではない

[2821]で紹介したカリフォルニアの山火事は拡大しています。年々増える焼失家屋の数を見て、真剣に原因を探らないといけない時期に来ていると思います。科学的な無知が招いた惨事という可能性があります。

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米独立記念日に三重苦 山火事 猛暑 大雨で各地が混乱
7/5(木) 11:23配信 スポニチアネックス


大規模な山火事被害に見舞われているカリフォルニア州のクリアレイク・オークス(AP)

 米国は4日に独立記念日を迎えたが、カリフォルニア、テキサス、ユタ、ネバダなどを含めた西部全州で山火事が拡大。計60個所から立ちのぼっている火の手は猛暑と乾燥した空気の影響で鎮火する気配をまったく見せていない

 焼失総面積はすでに日本の岐阜県(1万621平方キロメートル)よりも広い1万878平方キロメートルに達しており、カリフォルニア州ではサンフランシスコ市内にも煙と灰が届くようになった。コロラド州では史上3番目の規模に達する大火災。ユタ州でも数千人が避難する事態に追い込まれている。

 山火事だけでなく全米を猛暑が襲っており、アリゾナ州フェニックスでは4日の夜になっても気温は45度、標高が1300メートルあるユタ州ソルトレイクシティーも34度に達している。

 一方、テキサス州ヒューストンは大雨に見舞われ、道路の水位が30〜60センチに達して交通網が混乱。独立記念日では各地で花火が打ち上げられるのが恒例だが、今年は中止する自治体が相次いだ。

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次図は山火事が広がっている地区と、過去に焼失した家屋の数の統計を示しています(地球の記録より)。[2821]の統計では2000年代に3000軒弱が焼失していましたが、2010年代には4000軒を超えています。


現在広がっている山火事の地域と、焼失家屋数の推移
どうして急増したのか?原因は何か?

1960年代から始まっている年中行事のような山火事の原因を当局がどのように把握しているのかわかりませんが、少なくとも2014年のココス火事では以下のように報道されています。

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カリフォルニア山火事、95%は人為的 2014.05.20


2014年のココス・ファイア(Cocos Fire)と名付けられた火災。カリフォルニア州サンマルコスの住宅に火の手が迫っている。
PHOTOGRAPH BY SAM HODGSON / REUTERS

 アメリカ、サンディエゴ周辺の10カ所で立て続けに火災が発生し、数十ヘクタールが焼け野原になった。そのうち1つの火災は建設機械の火花が原因と判明し、残りの火災についても原因究明が進められている。 残りの火災が故意によるものでも、偶然起きたものでも、原因は人間である可能性が高い。サンディエゴ北部では15日、放火の容疑で2人が逮捕された。ただし、今回の大火災との関連については不明だ。

 人里離れた地域では、落雷などの自然事象が山火事の主な原因だが、カリフォルニア州南部ではほとんどの場合、人為的な原因によって山火事が起きている。カリフォルニア州の消防機関カル・ファイア(Cal Fire)によれば、95%の山火事が人為的なものだという

人為的な原因

 カリフォルニア州南部で近年起きた大規模な山火事のほとんどは人為的なものだった。

 2007年には、サンディエゴ近郊で電線が落下し、火災が発生。被害は約8万ヘクタールに及び、2人の命が奪われた。

 2009年にサンタバーバラ郡で約3500ヘクタールに燃え広がり、80軒の住宅を飲み込んだ火災は、草刈り機の火花が原因だったと考えられている。

 5月には、ランチョクカモンガで行われた違法なキャンプファイアが1000ヘクタール以上を焼け野原にしている。

 サンディエゴ郡では2000〜2010年、火災原因の1位は電動工具で、全体の20%を占めていた。2位以下はキャンプファイア(10%弱)、放火(約5%)、ごみを燃やす行為(約4%)だ。

停電などの措置も  

気分が重くなるようなこれらの統計データに一部の専門家は希望の光を見いだしている。大部分の山火事の責任が人にあるのであれば、それを何とかできるのも人だというのだ。

 カル・ファイアの広報担当者ダニエル・バーラント(Daniel Berlant)氏は、「天気によって火災が起きることはない。天気は火を燃え上がらせるだけだ」と話す。「本当の意味で山火事を防止するのは人の役割だ」。

 カル・ファイアはアメリカ林野局(U.S. Forest Service)、国立公園局(National Park Service)などの関係機関とともに、カリフォルニア州の住民に野外での習慣を見直してもらうための広報活動を展開している。

 具体的には、2013年夏から“ワン・レス・スパーク(火花を減らそう)”と題した広告を出し、火災が起きやすいときに電動工具を使用しないこと、キャンプファイアはきちんと消すこと、背の高い乾いた草がある場所に駐車しないことを呼び掛けている。

 もっと劇的な対策も講じられている。2013年、サンディエゴ郡の電力会社は初めて、火災の危険性が極めて高い場所で電線への電力供給を停止する措置を取った。

 火災を緩和する上で最も厄介な問題の一つは、解決とはほど遠い状態にある。その問題とは、家をどこに建てるべきかだ。『Fire, Chaparral, and Survival in Southern California(火災、シャパラル、南カリフォルニアで生き抜く方法)』の著者リチャード・ハルシー(Richard Halsey)氏は、サンディエゴ周辺で木々が生い茂る丘の上や渓谷に家が建てられるのを見てきた。こうした場所は山火事の被害を受けやすい。 消失しても、こりずに建て直されるケースもある。

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山火事の原因を人為的と言っていますが、記事にあるような原因だけでは1960年以降に山火事が増大している真因を説明できないと思います。

1960年に最初の地熱発電所がガイザーズに建設されたこと、そして年々増えている事を考えると、地熱発電に伴う熱水の汲み上げに原因があることを否定することは出来ません。

日本では[1672]地熱発電も慎重な検討を要すで紹介したように、澄川温泉や葛根田温泉でガス爆発を伴った地滑りを起こしていますが、地中の圧力と温度を人為的に乱して解離ガスを発生させていたことが原因であると思われます。

東北大震災の直後の世相を受けて、安井至東大名誉教授が地熱発電を推奨(注:参照)していましたが、カリフォルニアで山火事が多い原因にも、この「解離ガスの人為的発生」という危険性があると考えられます。

爆発すれば地震となりますが、小規模な噴出が山火事を起こしている可能性は大いにあります。

地熱発電所の増加と山火事の発生数との間には相関関係があるはずです。1960年以降に山火事が急増している本当の原因を真剣に考えるべきだと思います。

ラ・ムー大王なら言うでしょう、

ああ、かわいそうに。
こんなにレベルが下がったのか!
こんなことなら、原発のほうが良かったじゃないか

Oh, poor thing.
Was the level so lowered!
If this is the case, the nuclear power plant was better

注:

東大名誉教授 原発の代替発電手段・本命は「地熱発電」

2828
Date: 2018-07-08 (Sun)
オウム問題の解決に真剣に取り組んだ宗教組織
オウム真理教の極悪な犯罪が裁かれ、平成の内に総てが終了しました。NHKはなぜかスペシャル番組「オウム獄中の告白」を長々と放映しながら、オウム問題の解決に発生初期から立ち上がって活動した宗教組織を報道しません。

男性が配布しているのは目黒公証役場事務長の仮谷清志氏を生きたまま救出する大作戦のビラです。

当時オームの反社会性をウォッチしていた幸福の科学の会員有志が仮谷氏の拉致事件を目撃し、警察の捜査が始まる前から、立ち上がって運動を展開しました。

事件

1995年(平成7年)2月28日午後4時半ごろ、東京都品川区上大崎の路上で、目黒公証役場から出てきたこの職員を信徒らがワゴン車に連れ込んで拉致、山梨県西八代郡上九一色村(現:南都留郡富士河口湖町)のサティアンに連れ込んだ。

教団は、麻酔薬のチオペンタールを投与することで、被害者の妹の居所を自白させようとしたが果たせなかった。そこで麻原彰晃は、拉致実行犯の一人に被害者を絞殺させることとし、「(被害者を)ポアさせることによって(実行者)に徳を積ませる」と称し、東京からサティアンに呼び戻すことになった。その間、被害者は麻酔薬を過剰に投与されたため、3月1日午前中に死亡した。午後になって麻原指名の実行者が到着し、既に死亡したことを知らせずに被害者の首を絞めさせた。遺体は中川智正ら数名がマイクロウェーブを応用した焼却炉で焼却し、骨や灰は細かく砕いて本栖湖に流して死体遺棄をし、証拠を隠滅した。麻原は中川らに報酬として、おはぎとオレンジジュースを渡した。

写真にあるのは全国のオウムの施設を強制捜査せよというデモ行進の様子です。

NHKは勿論マスコミはこの「仮谷さん大救出作戦」や「オウム施設強制捜査請求デモ行進」を一切報道しませんでした。
島田裕巳、中沢新一、吉本隆明といった言論人、宗教学者は「オウム」の実態が犯罪組織であることが見抜けず、擁護する意見をマスコミを通して発信していました。
当然ですが、事件を起したのがオーム、解決に尽力したのが幸福の科学という構図は全く報道されていません。


「オウム真理教撲滅作戦!」(幸福の科学広報局編)より

言論人、マスコミ陣の社会的な責任は大変大きなものがあると思うのですが、マスコミは彼らの責任をも報道しません。報道しない自由権(そんなものはない)?を恣意的に行使しています。 結局は言論人もマスコミも宗教的「正しさ」というものが見えていないことを告白しているようなものです。少なくとも上の3人は白と黒が逆転して見えていたようです。

オームの反社会性が見抜けなかったのは、
宗教的な知性の欠落です。

Ohm 's antisocial behavior was not able to be seen,
It is a lack of religious intelligence.

このセミナーで展開している地震の原因説に関しても「報道しない自由」を未だに行使しています。思考が停止しているのでしょう。
ネット上では怒りの声が上がっています。「悲しく腹立たしくやりきれない」という切ない声が聞こえないのでしょうか。

参考:

大阪地震−相変わらずの地震学の迷走

2829
Date: 2018-07-09 (Mon)
山火事の原因追求で冤罪を起こしてはならない
カリフォルニアの山火事は昨年も大きな損害を出しました。原因の追求は社会的にも重要な問題ですが、無知から発する「冤罪」を生む可能性が見えて来ます。

昨年のニューヨークタイムズの記事から抜粋して紹介します。

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ナパやソノマが大打撃。カリフォルニア山火事はなぜおきた?
The New York Times
2017.11.10


「移民の放火?」というような冤罪を作ってはならない
Do not make false charges like 'Arson of immigrants?'

誉れ高いナパバレーワインのブドウ畑から道路を挟み、黒く焼け焦げた丘。調査員が道に立ち入り禁止のテープをはり、警備員を24時間配備している。彼らが侵入者から守っているのは、カリフォルニア州の歴史でも最も破壊的な火事の火元とみられている場所だ。

私たちにとってここは犯罪現場なのです。そうでないと結論が出れば別ですが」そう語るのは、この調査を担当するカリフォルニア州火災局の警察官ロン・エルドリッジだ。「過失があったのか、それとも犯罪行為があったのか。それを見極めるのが我々の仕事です」

移民が放火したというデマも


カリフォルニア州オークビル近くのヴィンヤードの空を嵐雲が覆う (Jim Wilson/The New York Times)

近年カリフォルニア州で起きた数千もの火事は、そのほとんどが人間によって引き起こされたものだ。例えば芝刈り機の刃が石に当たって散った火花、子供の火遊び、放火、溶接のトーチ、はたまた悪魔儀式など

今回の火災では移民が逮捕されたというデマが流されたが、ソノマ・カウンティ警察が否定した。放火があったという証拠は、今のところ皆無だ。

カリフォルニア州ソノマにあるガンドラック・バンドシュー・ワイナリーのぶどうも山火事によってダメージをうけた。

2016年、テネシー州のグレートスモーキーマウンテン国立公園に広がった火災の場合、当初は公園内で遊んでいた10代の二人が火元とされた。風速130kmの強風(今回のカリフォルニア州と同等)を伴ったこの火災で、14人が亡くなり2,500の建物が破壊された。しかしその後の綿密な調査の末、火元が複数あったことがわかり、二人への刑事責任は取り下げられた

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今のところ冤罪事件にはなっていませんが、世情が不安定になってくると「移民の放火」「ハイカーの不注意」等といった社会的弱者が犯人にされる可能性があります。

しかしよく考えれば、1960年までは少なかった山火事が、50年で数十倍に増加する原因は他にあるはずです。

その中に「地熱発電所建設」が入ってこなければおかしいと思います。
特に火山が近くに存在し、浅い場所にマグマが存在するような場所(地熱発電の現場)では「地下水の圧力と熱の均衡」を崩すことの危険性を認識するべきです。

アメリカでもカリフォルニアはリベラル系の思想が強いところだそうですから、「環境保護思想」も強烈で、「地熱発電」を推挙する安井東大名誉教授のような意見があるのかもしれません。

しかしそれで、冤罪事件を起こしてはなりません。問題は科学者の無知に在るのですから、責任は企業や科学者の側にあります。

地熱発電よりも原子力発電のほうが山火事は減る!

Wildfires are reduced in nuclear power generation
than geothermal power generation!

2830
Date: 2018-07-11 (Wed)
1961年まで、 50年間噴出しなかった「スチームボート・ガイザー」が今年は11回も噴出
イエローストーン公園の間欠泉が異常な活動をしていることは、これまでも地球の記録に報告されてきましたが、今年11回目の噴出があったそうです。

1961年までの50年間は活動が無かったこと、1961年からも年一度または活動(噴出)なしが続いたのに、今年11回も活動(噴出)し、科学者たちはその原因が分からないと述べています。

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イエローストーンの間欠泉スチームボート・ガイザーがついに今年11回目の噴出を記録。過去のすべての記録を大きく上回る活動状態に

投稿日:2018年7月10日

7月7日の米国のローカルニュースより
Steamboat Geyser erupts eleventh time in 2018

ほぼ1ヶ月前の In Deep で記事を書かせていただいたことがあります。

この記事のタイトルに、「通常ほぼ噴出しない」とあります、アメリカのイエローストーンにあり、世界最大の間欠泉でもある「スチームボート・ガイザー」が、7月6日、

「 今年 11回目の噴出を起こした」

のでした。

リンクしました記事では、6月に「 8回目の噴出を起こした」ことを取りあげたてのすけれど、この「同じ年に 8回の噴出」ということ自体が、

> 観測が始まって以来、「一度もない」こと

だったのですが、その後も噴出が続き、7月6日には、「 2018年になって以来、11回目の噴出」が発生するに至りました。


7月7日の噴出の様子....Steamboat GeyserのMAP

・KIFI Local News

このスチームボードガイザーは、「記録されている過去の噴出」については公開されていまして、たとえば、「過去 20回の噴出」については以下のようになっています。(100回まで開示)

スチームボード・ガイザーの過去20回の噴出と前回の噴出からの間隔

出典 :geysertimes.org

・2018年07月06日 (前回噴出からの間隔:20日と20時間)
・2018年06月15日 (前回噴出からの間隔:4日と15時間)
・2018年06月11日 (前回噴出からの間隔:6日と16時間)
・2018年06月04日 (前回噴出からの間隔:7日と13時間)
・2018年05月27日 (前回噴出からの間隔:7日と21時間)
・2018年05月19日 (前回噴出からの間隔:6日と17時間)
・2018年05月13日 (前回噴出からの間隔:8日と4時間)
・2018年05月04日 (前回噴出からの間隔:7日と16時間)
・2018年04月27日 (前回噴出からの間隔:7日と14時間)
・2018年04月19日 (前回噴出からの間隔:35日と11時間)
・2018年03月15日 (前回噴出からの間隔:3年と 193日)  

※ ここから下は2018年以前の記録

・2014年09月03日 (前回噴出からの間隔:1年と 34日)
・2013年07月31日 (前回噴出からの間隔:6年と162日)
・2007年02月21日 (前回噴出からの間隔:1年と 274日)
・2005年05月23日 (前回噴出からの間隔:1年と 213日)
・2003年10月22日 (前回噴出からの間隔:178日)
・2003年04月27日 (前回噴出からの間隔:32日)
・2003年03月26日 (前回噴出からの間隔:193日)
・2002年09月13日 (前回噴出からの間隔:140日)
・2002年04月26日 (前回噴出からの間隔:1年と 359日)

となっていて、2003年の「年に 3回」という例がある以外は、1年に1度もないのが普通のようです。2013年の時のように、6年間噴出していなかった時期などもあり、今年の噴出の回数が非常に多いことは確かのようです。(<b>注:参照</b>)

過去には、1911年から 1961年までの 50年間、噴出しなかった時もあります。

アメリカ地質調査所の科学者たちは、一貫して、このスチームボードガイザーの噴出と火山活動の間には「関係がない」と説明し続けています。

まあしかし、火山活動とは関係がないにしても、このイエローストーンの周辺の地質的活動が活溌化しているということを示唆している可能性はありそうです。

今後もスチームボード・ガイザーの噴出が続いていくのかどうか、少なくともアメリカの少なからず人たちは注目をしています。

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一連の石田理論からみると、1960年から開始されている地熱発電所の操業と無関係ではないと思われます。

イエローストン公園とガイザーズとの距離は1000kmほど離れていますが、その後地熱発電所はネバタ州やユタ州にも展開しています。マントルは熔融していて地下では繋がっていることを考えると、地熱発電の影響を無視することはできないと思います。

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注:
100回分の噴出記録を見ると、

1965年 18回  1966年 5回 1967年 5回 1968年  3回
1978年 2回  1979年 1回 1982年 23回 1983年 12回
1984年 5回  1989年 3回 1990年 1回 1991年  1回
2000年 1回  2002年 2回 2003年 3回 2005年  1回
2007年 1回  2013年 1回 2014年 1回 2018年 11回

となっていて、原因は不明ですが1965年、1982年、1983年、2018年が特に多くなっていることが分かります。また、1968年から1978年の10年間も噴出はありません。


ガイザーズの地熱発電が開始されたのが1960年です。
その後各地に建設され、アメリカは世界一の地熱発電大国になっています。

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科学者には熱水が「酸素と水素に解離する」という事実が分っていないのではないでしょうか。酸素と水素に解離するだけでも、体積は増加し、地中の圧力は増大すると推定されます。
イエローストーン公園では群発地震も起こっていますが、解離と結合(地震)の関連に基づく圧力の変化が間欠泉の原因の一つになっていると推定できます。
山火事の原因もそうですが、間欠泉の活動からも「地熱発電」によって、想像もしなかった「自然現象」を人為的に起こしていることを理解するべきです。

地球と同じような環境を持つ異星人がやってきて、「地球人は危険な作業」をやっているなぁ・・・科学的な知識が不足していて危なっかしいよ・・・」というかもしれません。

そして次のようにアドバイスするでしょう。

カリフォルニアの山火事を止めたいのなら、
地熱発電を全部止めたらいいよ。
これまでの被害や対策費の総額より安く、
原発が建設出来るんじゃないのか?

If you want to stop the forest fire in California,
You may stop all geothermal power generation.
It is cheaper than the total damage and countermeasure cost so far,
Is not it possible to construct a nuclear power plant?

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