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1911 Date: 2014-03-16 (Sun) フクシマ原発事故核爆発説は間違い グリンピースからの報告書「フクシマからの教訓」の執筆協力者であるガンダーセンというアメリカの元原子力技術者が「Fukushima原発放射能、30年で百万人が発ガンする人災」と言うセンセーショナルな発言をしています。 -------------------------------------------- 1、水素・酸素の化学反応が始まり(水素爆発が起こり) 2、それによって燃料棒が激しく動いて変形するような衝撃波が生じた。 3、使用済み燃料プールでの燃料棒が変形し(集約したことで)即発臨界による核反応を引き起こした。 4、その核反応が、プールから燃料棒・燃料集合体などを吹き飛ばし噴煙を噴き上げる爆発のエネルギーとなり、3号機での劇的な場面を作り出した。 -------------------------------------------- しかし、そのブログにあるように、1号機と3号機の建屋の構造は違っています。 1号機と3号機とでは建屋上部壁面の強度が違う。 1号機の上部壁面は弱いコンクリートで、3号機のそれは丈夫なコンクリートで出来ていた。 核爆発に関する専門的な知識はありませんので、うかつな物言いは避けなければなりませんが、この映像と極めてよく似た映像があります。[1655]と[1708]で紹介した、水暖房機の爆発実験(安全装置を撤去しておこなった、解離ガスの爆発遊び)がそれであります。爆発の直前に「閃光」がみえることは、初めから核反応のような「高温」状態にない場合でも「発光」または「閃光」が発生する現象があることを証明しているのです。核爆発であるとは事故調査委員会の報告にも載っていないはずです。 分子状態のH2とO2とが反応する“爆鳴気爆発”であるのか、プラズマ状態での原子水素と原子酸素の反応なのかは、詳細はよく分りませんが、すくなくとも、「核反応」「核爆発」という行過ぎた恐怖感を煽ることは避けなければなりません。 核爆発など起こっていないことは以下のMIT原子力理工学部の解説にも明らかです。 2.地震が起きて数秒以内に制御棒が炉心に挿入され、核分裂連鎖反応が止まりました。余熱は約7%残っています。(制御棒は中性子をよく吸収する原子であるホウ素でできています。通常の操業時は臨界状態での連鎖反応を維持するために使われますが、制御棒は原子炉を止める、すなわちパワー100%の状態からパワー7%の状態(余熱、すなわち崩壊熱)まで落とすのにも用いられます) 3.地震により原子炉の外部電力供給が破壊(送電線破損)され、冷却ポンプが使えなくなりました。(外部電源喪失) 4.そのため、バックアップシステムである非常用ディーゼル発電機からなる最初の一組が稼働し、必要な電気を供給しました。 5.しかし、史上最大規模の津波によってこれらのディーゼル発電機が水浸しにしなり、故障しました。 6.そこで、原子炉運転員は炉心を冷却する電力を供給する非常用バッテリ電力に切り替えました。 7.このバッテリ電力は限りがあるために、これも切れました。 この時点での主要な課題: * 発熱を続けている炉を管理下に置くこと(圧力を管理できる範囲のレベルに保つこと) * そして、可能な限り長く燃料被覆管を無傷に保ち、中から放射性物質が漏れ出さないようにすること(燃料棒の温度を1200℃以下に保つこと) 8.運転員は残された冷却システムだけで出来る限り熱を除去しなくてはなりませんでしたが、熱生成が熱除去のペースを上回れば温度が上昇し、水は沸騰してどんどん気化して圧力が上昇し始めました。 (炉心の冷却は重要なことなので、原子炉は多くの独立した、複数の冷却システム(原子炉冷却材浄化設備、崩壊熱除去、炉心隔離冷却システム、非常用液体冷却システム、緊急炉心冷却装置を構成するその他のシステム)を有しています。そのうちのどれがいつ故障したのかは現時点では明らかではありません) 9.システムの圧力を管理できるレベルに保つために、蒸気(および格納容器内に存在する他のガス)は時々放出(これが、vent=ベント。報道では「排気」とも)しました。 (ベントガスの一部は放射性核分裂生成物ですが、ごく少量しか含まれていません。また、放射性ガスはフィルタと気体洗浄装置を通していて、ごく少量での放出です) 10.可動式の発電機が搬入され、ある程度の電力が回復しました。 11.しかし、原子炉に注水されるよりも多くの水が沸騰し、排出されたため、残存している冷却システムの冷却能力が奪われていきました。(水位は燃料棒の最上部よりも低いレベルまで低下したかも知れません) 12.いくつかの燃料棒被覆管の温度は、1200℃を超過し、ジルコニウムと水の間の反応を引き起こしました。この酸化反応は水素ガスを生成し、水素ガスが放出された混合蒸気と混ざり合いました。 13.排出プロセスのどこかの段階で、十分な量の水素が格納容器の内部に貯まり(格納容器の内部には空気はありません)、そして水素が格納容器の外部の空気中に排出されたときに爆発が発生しました。(これはなぜ原子炉建屋で水素が発生・爆発したのか?でも書きました) 14.核物質覆うジルコニウムの殻は溶けて、少量の放射性物質(セシウムやヨウ素)が大気中に放出されました。 15.また、原子炉内の水が蒸発し、水量は減少していたので、燃料棒の水面からの露出を避けるために海水(中性子吸収体としてホウ素を添加)を注入しました。(ホウ酸は、原子炉が確実に停止した状態を維持するよう念のためと、水中の残留ヨウ素の一部を逃げられないよう捕まえる効果のため) 16.この海水注入プロセスによって、燃料棒の温度がダメージが生じないレベルまで下がりました。原子炉は長い間停止されていたため、残留熱は極めて低いレベルまで低下しており、プラント内の圧力も安定し、放出作業ももはや必要なくなりました。 高熱の下で、「酸水素ガス」が発生したことが、”水暖房機の爆発遊び”のような、激しい爆発を引き起こしたのではないかと考えています。 |
1912 Date: 2014-03-16 (Sun) 原発事故 未解明の「原因と被害の真相」 [1908]で紹介したテレビ映像のなかで、枝野官房長官の以下のような談話が伝えられています。 枝野元長官は、「午前6:50分、格納器の圧力が上昇したため、(冷却作業用の)作業員を一時退避させた。しかし、(何も作業をしてないのに)、圧力が下がったため、作業を再開していたところ爆発が起きた。」 と述べています。 冷却作業を何もしていないのに圧力が低下した、ということは“「吸熱反応」である「熱解離現象」が進行し、解離ガスが発生し、温度が下がって格納器内の圧力が下がった”、という可能性があります。つまり、格納器から漏れ出たガスが”水素“だけではなく、”水素と酸素の混合ガス“であったことが推測できます。作業を再開している間に、”圧力容器“から放出される熱が移動して、”解離ガス“の着火温度まで上昇し、爆発が起きてしまった、というプロセスが推定できます。 このことは地震爆発論の地震発生プロセスとまったく同じ現象であることを意味しています。 地震および余震の発生機構概念図 地震爆発論では、以下のようなメカニズムが地震であるということになります。 地震時に見られる前兆現象の多くは@とAの間に発生します。原発事故で言えば、作業をしてないのに”圧力が一旦低下した”というような、”停止時期”を経過した後に地震が発生します。マントルからの熱が戻ってきて”着火温度”になるまでの間が、”停止時期”に相当するわけです。大きな地震ほど、大量の解離ガスが発生し、温度低下も激しくなるので、この、”停止時期”が長くなるのは当然です。[1579]で示したように「地震発生警戒日」は大地震になるほど長くなります。下図で言えば”異常あり”の赤丸が消える期間のことです。原発の事故で言えば、圧力が一旦低下した時間のことです。 異常発生場所(赤丸)の半径(L)-------直径地震の規模と異常発生範囲の直径(2L)および警戒日の概念図 ANS体制における地震予知の仕組み参照 PS: 南方から襲来した津波による全電源喪失という事故さえなければ、 このような大災害は起こらなかったと言えます。 それにしても、 長崎の原爆投下後42日で高校は授業を再開していたというのに、 こんなに長期間避難生活が必要なのでしょうか。 福島は安全だ 長崎の高校では原爆投下後42日で授業再開していた http://the-liberty.com/article.php?item_id=7504 11日で東日本大震災から3年が経つ。しかし、原発事故があった福島では、14万人以上の人々がいまだに苦しい避難生活を続けている。原発事故の放射線による死者は1人もいないが、避難生活による体調不良や過労、自殺などの原因で亡くなった震災関連死の犠牲者は、福島県で1600人を超えた。また、福島第一原発の北約22キロにある私立松栄高校は、生徒の確保が困難になったとして廃校が決まった。 これと対照的な歴史を、長崎の伝統ある商業高校に見ることができる。 長崎市泉町にある市立長崎商業高校は、長い歴史を持つ公立商業高校だ。早稲田大学の創立者で明治大正期の政治家である大隈重信も、「吾輩は本校前身(の洋学校)の出身者」と語っている。 1945年8月9日の長崎への原爆投下の際、同校は市立商業学校として爆心地から1.1キロの油木町にあった。原爆で壊滅的な被害を受けた同校だが、同年9月20日には、生き残った教師が市内にあった寮の食堂で授業を再開した。そして、原爆投下翌年の12月には、油木町の校舎に帰り、復帰開校式をあげているのだ(同校ホームページより)。 長崎では、地上汚染による最大被曝線量は、0.2〜0.4シーベルトと推定されている(放射線影響研究所ホームページ記載の数字からガンマ線のみとして換算)。福島での被曝線量は、単位がシーベルトの1000分の1であるミリシーベルトや、100万分の1であるマイクロシーベルトで表されていることからもわかるとおり、長崎と比べてけた違いに小さい。 しかし、長崎の学校は、翌年には同じ場所で開校し、その後数十年、放射線による生徒の健康被害は報告されていないのに、福島では、原発から20キロ以上も離れた場所にある学校が廃校に追い込まれた。 放射線による人体への影響があることが分かっているのは、一度に100ミリシーベルト以上浴びた場合だ。同じ線量でもゆっくり受ける年間累積だと人体への影響は少なくなるため、年間100ミリシーベルト以下では健康被害はないと国際的にも認識されている。 福島では、ほとんどの地域で、年間20ミリシーベルト以下だ。原則立ち入り不可とされている「帰宅困難区域」でも、年間100ミリシーベルトを超える地域はわずかしかない。つまり、現在避難区域とされている大部分の地域も安全ということだ。 それは戦後数十年の間に長崎市民が実証してきたことでもある。長崎には家が建ち、人々は健康に過ごしてきたという事実を踏まえ、福島の復興を促進すべきだろう。(義) マスコミの劣化は特に深刻な問題です。 |
1913 Date: 2014-03-17 (Mon) 坪井忠二先生の業績評価 東京大学名誉教授だった坪井忠二先生が、一時期日本の地震学に大きな影響力を持っておられ、萩原尊禮先生とともに、高木式無定位磁力計を葬り去った経緯を[1191]〜[1194]で紹介しました。 また、坪井先生は「弾性反発説」に批判的であり、地震エネルギーを蓄積する“地震体積”という概念を打ち出しておられました。坪井先生の”地震体積理論“を支持しておられるのが佐々木洋治氏で、佐々木理論として写真週刊誌に載ったことを[1195]で紹介しました。 ネットを調べると、どなたか知りませんが、坪井先生と絡めて、「海底地震研究の第一人者、島村英紀教授を守ろう。」と題する投稿をされています。「地震は潜り込んでいるプレートに乗っている大陸側の受けのところにのみ発生している、と指摘された島村英紀教授の業績は坪井先生の理論を証明するものである。よって、島村教授を守らなければならない。それによって、 地震論の真実がみえてくるからだ。」という書き込みです。(日本地震予知協会の「雲に聞こうよ」に同じ文章が見えます。) 地震雲の研究家、地電流の研究家、電磁気の研究家、すべての人が結集して島村英紀教授を守ろう。 その理由は、彼の海底地震の研究は弾性反発論者の説をくつがえすデーターがあるからだ。 すでに御存知のように、海底地震の観測においては、もぐり込んでいくプレートの太平洋側で地震は発生していない。 そして、地震の発生はもぐり込んでいるプレートにのっている大陸側の受けのところに地震発生があるという説である。 これは坪井忠二先生(故 東大教授)の地震体積説の証明になるデーターである。 この研究をいまいましく思う連中がいる。第二に、島村英紀教授は、著書「公認 地震予知を疑う」のなかで、 痛烈に官僚と、一部地震学者を批判している。その連中は島村教授の実績を含め、 犯罪者にしたてて彼自身の存在の意味を亡きものにしたいと思っている。 それが今回の地震計の横領というでっちあげの記事である。 歴史はくりかえすというが、彼等は、椋平幸吉翁の二の舞いをねらっている。 今回のこの事件に対して、雲の研究家達は、どうしても彼、島村教授を守らなければならない。それによって、 地震論の真実がみえてくるからだ。どうか皆さん、力を貸して下さい。 ただし、坪井先生が「弾性反発説」に反対し、「断層は地震の原因ではなくて、地震の結果なのではないかと、私は考えているのである。」と「新・地震の話」(岩波新書p130)述べておられるのは、石本巳四雄先生ら昭和初期の健全な地震学の流れを汲むものであったと評価したい思います。しかし、その後、石本先生らの“科学的な考察”の姿勢を放棄し、“思弁的地震学”に走ってしまわれたことは残念であります。 「新・地震の話」(p.193水の注入が起こした地震)のなかで、例のデンバーでの廃液注入による地震発生の事例に関して、つぎのような”思弁的“地震論を展開されています。 いったいどうしてこんなことになったのであろうか。水をおし込んだということは、地下のいれものの性質を変えたということである。いままで、いわば辛うじてつりあいを保っていた方々の岩石、またその割れ目などというものが、水がやって来たために弱くなったのであろう。 すなわち、これまでの強さならばそのままエネルギーを蓄積していられたのに、いれものが弱くなったので、もはや蓄積しているわけにいかなくなった。そして余分のエネルギーをはき出してそれが地震になったと考えるより他はなさそうである。これはちょうど、ある物質の溶液の中からその物質の結晶が晶出する場合と似ている。たとえば水を高い温度に然しておいて、それにミョウバンを溶かすとかなりよく溶ける。それからこの溶液の温度をだんだん下げていくと、やかてはじめに入れたミョウバンの量が、その温度に対する飽和量よりも多くなる。その余分の量は、結晶となって晶出するより他に仕方がない。 このミョウバンの量を蓄積されるエネルギー、晶出する結晶を出てくる地震のエネルギーと考えればよい。いれものは溶液であって、その温度の変化によって結晶が出てくる。これは、地面といういれものに水を注入したことによって地震のエネルギーが出てくるということと、現象論的には似ているのではないか。 現在各官庁などで敷設されている必要以上とも思えるほどの地震計の代わりに、高木式磁力計による地震予知観測網が敷設され、完成していたならば、地震予知の研究はもっと進展していただろうと思われ、残念であります。 島村先生の事件に関しては、実態を良く知りませんが、自己名義の口座に振り込ませるのは首を傾げます。 |
1914 Date: 2014-03-18 (Tue) STAP細胞と学問の意味 小保方晴子氏の「STAP細胞」が騒動になっています。発表した論文の捏造疑惑が浮上し、理化学研究所が調査に乗り出したようです。 ネイチャー誌は以下のように論文取り消しを示唆しています。 理化学研究所が新万能細胞「STAP(スタップ)細胞」論文の疑義に関する中間調査報告書とともに小保方晴子研究ユニットリーダーらが論文撤回を協議中と公表したことを受け、論文を掲載した英科学誌ネイチャーは15日、ホームページに掲載したブログ記事の中で撤回に関する見解を明らかにした。 ブログ記事は同誌広報担当者の言葉を引用する形で、「理研の研究者らがネイチャー誌に論文の撤回を申し入れ、すべての著者が撤回に同意しない場合でも、(STAP細胞ができたという)結論を支える証拠が提出されなければ(編集部として)取り消しを決定する可能性がある」とした。その場合には、撤回に同意しない著者がいることを明示するという。 STAP細胞論文2本のうち主要な1本は、マウスの細胞に外部から刺激を与えるだけで万能細胞(STAP細胞)に変わるというアイデアを考案したチャールズ・バカンティ米ハーバード大教授が責任者。しかし、同教授は14日の声明で「(論文の)データが間違いであるという有力な証拠がない以上、撤回されるべきだとは考えない」として、当面は理研調査委の最終報告を待つ考えを示している。 論文が撤回されると、学術的成果としては白紙に戻り、STAP細胞が存在するとは認められなくなる。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 小保方さんが最初に投稿したときには、NATURE誌は「過去何百年間の細胞生物学の歴史を愚弄するのか」とつき返したそうですが、今回は受理しました。その後で、「結論を支える証拠が提出されなければ(編集部として)取り消しを決定する可能性がある。」ということです。 科学の世界は今新しい段階に入ったように感じます。小保方氏が成功する実験が、他の人では成功しない、これと同じようなことがこれからも出てくるかもしれません。誰でも再現可能でなければ科学とは認めないのか、あるいはある人には再現可能だが、別の人には再現ができない、という事象も科学として認めるのかどうか、という問題です。 たとえば、「心の精妙さ」がないと成功しない実験というものがあるのかもしれません。そんな実験なら、「心の精妙さ」など失ってしまっている学界の「権威者」が何度実験しても再現できないでしょう。 問題はSTAP細胞が現実に存在するのかどうかという点です。それを報告する“報告書(論文)の書き方”が問題ではないはずです。ところが現代の学問の世界では”書き方“に細かなルールがあって、関連する過去の研究を充分に調査した上で”論文の修飾“をしないと受理されないのです。そこで、面倒になって”飾り“をおざなりにすると、いくら内容が卓越したものであっても掲載拒否になってしまうのです。 小保方さんが提出した博士論文に他の論文の“コピー”があったということが問題になっていますが、それはあくまで“飾り”の部分であって、研究者が発見した肝心の“結論”ではないはずです。 論文審査とは本来“結論”の良し悪しを判定するものであるはずですが、今の学問の世界は”修飾技術“を審査している雰囲気があります。25年前に、「地震爆発論」の骨子を自然災害科学学会に投稿したときの拒否理由([46])にも、”結論”の良し悪しを判定する姿勢は見えませんでした。 ところで、霊人のソクラテスは学問の目的として、”学に参ずる“こと自体に意味があると、次のように述べています。今自分が人生を生きるならば、このように生きると語っています。 しかしながら本来、学問とはそうしたものではなかったのです。学問は、学に参ずるということ自体が、一つの目的だったのです。それが人間修行の目的の一つであったのです。ここのところを考えて頂きたいのです。 学ぶということは、手段ではなくて、霊的進化という目的でもあるのです。さまざまな知識を身につけ、磨いでいく中において魂としても発達していくのです。 ですから学問を修めるということ、知的に生きるということは、決して手段ではなくてそれ自体が一つの目的だということです。知的なライフスタイルを作るということ自体が一つの目的でもあるのです。そうした生涯をこの肉体人間の時代に送れたならば、その人間は非常に大きな魂の糧を得ることができたでしょう。 「ソクラテスの霊言」善川三朗 より 小保方さんにしか、再現できないものならば、彼女には一意専心STAP技術の完成に取り組んで頂き、多くの病人に結果を還元して頂きたいと思います。他人には再現できないからと言って、”飾りつけ”が間違っているからと言って、研究を”没”にするのは愚かです。科学は新しい段階に入ったのかもしれません。 小保方さんには逆境を乗り越えて、リバウンドして頂きたいと願っています。 |
1915 Date: 2014-03-18 (Tue) 「破砕帯」に立ち向かった先輩に思う 「破砕帯」は地震発生の危険性があるから、ぜったいに原発など建設してはならない、という「ご託宣」を立派な先生たちが述べておられます。そして、社会全体がそのような空気に流されて大切な決断ができない状況に陥っています。 http://www.youtube.com/watch?v=RUDPMqfrv8k#t=130 破砕帯は活断層である可能性を否定できない・・・では黒部のトンネルは危険なのか? 釈然としない気持ちの中で、「黒部の太陽」を思い出しました。あの中で土木技術者たちは「破砕帯」からの出水と闘ったはずだと・・・。 実は、大学に在職中に母校の「土木工学科80年誌」というのを編集したことがあります。聞き取り調査の中で、映画の主人公のモデルとなった人が昭和3年卒業の芳賀公介という先輩であることを知らされました。木曽川にある笠置ダム竣工式の記念写真で、最奥に写っているメガネの人物です。(名古屋工業大学土木工学科八十年誌p.226) 三船敏郎演じる土木現場の責任者-------モデルとなったのが最奥のメガネの人芳賀公介氏 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「黒部ダム あの破砕帯から50年」2007.06.15 http://www.kepco.co.jp/insight/content/close/closeup130.html 秘境黒部──北アルプスの立山連峰と、後立山連峰に挟まれた黒部峡谷は、日本屈指の多雨豪雪地帯であり、しかも急峻な河川であるため、古くから水力発電の適地と言われながら、人を寄せ付けない地形がダム建設を阻んできた。これに果敢に挑み、着工後最大の危機となった関電トンネルでの「大破砕帯」との遭遇と突破。あれからちょうど50年、破砕帯とは? 突破への挑戦はどう行われたのか?──関西電力黒四管理事務所の村上正育所長に訊いた。 建設中の黒部ダム------------破砕帯に遭遇、大出水 ――くろよん開発の背景は? ////////// 「真ん中が「安全度七分で着手するかどうかに経営者の手腕がかかっている」という信念で建設にGOを出した関西電力初代社長太田垣士郎(おおたがきしろう)氏、 左は建設事務所の土木の責任者だった芳賀公介(はがきみすけ)氏、 右は破砕帯に遭遇した関電トンネルの掘削を担当した熊谷組協力会社の親方笹島信義(ささじまのぶよし)氏」」 別のサイトには、主人公(石原裕次郎)のモデルになったのは、熊谷組の笹島信義氏であると書いてありました。ウィキペディアをみると、芳賀公介を演じたのは三船敏郎のようです。いずれにしても、当時のリーダーや土木技術者は国家的事業に対して勇敢に立ち向かったことが分ります。 http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranB/TPage.cgi?id=206 昭和43年熊井啓監督による同名『黒部の太陽』(三船プロ・石原プロ=日活)が映画化され、三船敏郎が芳賀公介次長を、石原裕次郎は熊谷組笹島班の岩岡技師の役を演じた。 |
1916 Date: 2014-03-20 (Thu) マスコミ権力と国家権力への「隷属」 このセミナーの[1886]では、霊人ハイエクが「日本の社会には憲法制定時に想定していなかったマスコミという権力が立ち上がり、そのマスコミ権力と国家権力に「隷属」しようとしている」と語っていることを紹介しました。隷属に気づいて、道を変えないと、このままでは日本は「亡国」への道を歩むと警告しています。 地震学の世界でも、「活断層理論」や「プレートテクトニクス理論」への「隷属」は明白で、「地震爆発論」がマスコミに取り上げられることはありません。昨年三部作を出版し、最初の「巨大地震は「解離水」の爆縮で起きる」(工学社)が日本図書館協会選定図書に選ばれてもです。 そこで再度、霊人ハイエクの「マスコミ隷属」の話を紹介します。(ハイエク「新・隷属への道」より) ハイエク: あのね、「隷属への道」にはねえ、「マスコミへの隷属」というのもあるんだよ。あなたは、「国家への隷属」だけを考えてるんだろうと思うんだけど、学者とか、文化人、評論家等はですねえ、書かせてもらう媒体がないと、意見が発表できないんですよ。 だから、「隷属への道」というのには、国家だけではなくて、「マスコミ権力への隷属」もあるんです。「そこに書かせてもらうためには、マスコミの権力を増大しないと書かせてくれない」ということがあって、かなり踊らされている部分はあるわけですね。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「増大」とあるのは、「ヨイショ」というくらいの意味でしょうか。マスコミは「権威ある大学教授」の意見を妄信して、それ以外は「泡沫意見」として扱います。したがって、著者(石田)らがお金をかけてまで講演会を開き、出版物を発行しても、一部の地方紙を除いてまったく取り上げません。 著者はひも付きの研究費をどこからも頂戴していませんので、マスコミによる「意見発表」ができなくても、我慢すればそれですみます。どなたの顔色を気にすることもありません。幸福実現党の党員ではありますが、地震理論に関しては幸福の科学出版編集部とも見解を異にし、自由に意見を述べています。 しかし、生活がかかっている人にとっては「意見表明ができない」ことは出世、昇任が遅れ、「よい生活」ができないことを意味します。 かくして、知らないうちに「マスコミへの隷属」が実現して行きます。 言論人やマスコミも「頭がいい東大卒官僚」と思わせられている財務官僚に支配されています。消費税率アップを主張しているのは「財務省」であることははっきりしていますが、これに反対を主張する言論人やマスコミには、国家の統制があると、その仕組みを説明しています。 「国家への隷属」と「マスコミへの隷属」が進行しているという霊人ハイエクの警告です。かくなる上は、一人ひとりが目覚めて“自由との戦い”を覚悟しなくてはならないでしょう。 |
1917 Date: 2014-03-21 (Fri) ソクラテスの智とは 経済学者ハイエクがソクラテスの生まれ変わりであることは[1886]で紹介しました。ハイエクの霊言には、ソクラテスが語っているような雰囲気のある「勉強が足りませんねぇ」と言う言葉があります。その意味はどんなことなのでしょうか。質問者たち(3人)は東大と一橋大学卒業の高学歴の「知者」たちのように思えるのですが、ソクラテスの言う「智者」とは違うのでしょうか、参考のため紹介しておきます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 質問者:ハイエクの転生を教えてください。 ハイエク:日本では、どんな人に相当するだろうねぇ。昔の日本には言論人がいたんだろうかねぇ。現代には私(ハイエク)が生まれているから、いないね。 質問者:そうですね。 近代あたりでありますか。 ハイエク:さあどうだろうね。それは君たちの歴史学の能力によるわねぇ。 出てこないだろう?それが学問の限界なんだよ。だから、勉強をもっとしないと、「どれとどのあたりが釣り合っているか」ということが分からないわけだよ。 質問者:江戸時代にお生まれですか。 ハイエク:江戸時代ですねぇ。江戸時代なら、どんな人だったら納得しますか。 質問者: 思いつきません。 ハイエク:勉強が足りないですよね。 |
1918 Date: 2014-03-21 (Fri) 「地震爆発論」 黙殺の心理 無視・黙殺の心理 「地震爆発論」を「黙殺」する「現状維持勢力」の存在 学会という村の中では大切にされ、そしてマスコミからは尊敬も得られ、“この世的に満足できる生活”を維持している人たちからみれば、地震学の「変革」は痛みを伴います。地震爆発論を無視・黙殺する心理は、手術が必要であると分っていても、痛みを恐れて、「手術拒否」、を選択するようなものでしょうか。それで、「地震爆発論」を「無視」したり、「黙殺」したりという行為になるのでしょう。 桓武天皇が「平城京」を出て、「平安京」へと遷都したのは、藤原氏らに篭絡された政治を一新するために、新しい環境を求めたことにあります。「新しい酒」は「新しい皮袋」に入れないと、腐ってしまうからです。地震学の世界にも本当は「遷都」が必要なのです。東北大震災で地震学者が「反省」したのは「遷都」という「手術」を覚悟したのではなかったのでしょうか。 「忍耐の法」と云う書籍にはこうした「黙殺の心理」が政治の世界にも、医学の世界にも蔓延っていることが述べてあります。 地震学の世界では“「地震爆発論」など出現して欲しくなかった”、“今の生活を守るためには、自分が生きている間は既成の構造がずっと続いていって欲しい”という“ぬるま湯嗜好”の方が数多く存在するということなのでしょう。参考のために抜粋して紹介しますが、「変革」から逃げていても、歴史の検証の中では踏みとどまることはできません。 私たちが、今、引っ繰り返さなければならない「常識」の世界とは、決して、車や携帯電話、インターネットなどといったものが普及した、機械万能の便利な世の中の「常識」だけを指しているわけではありません。それ以外の、宗教的な伝統に則ったさまざまな考え方についても、“塵”、“垢”、“埃”、“カビ”など、さまざまなものが付いて、もはや真実が見えなくなっているのです。 そのため、先ほど述べた文学で語られているように、今、「イエス的なるもの」や「仏陀的なるもの」がこの世に現れたとしても、「実は、出てほしくはなかった」ということもありえます。教会や寺院など、さまざまな大きな宗派にとっては、自らを守り、維持するために、それを受け入れないことが“必要な判断”であることも多いわけです。 そのようなことは、政治の世界においてもまかり通っています。 とにかく、「既得権益と、生業(なりわい)を立てるための既成の構造がずっと続いていくように」ということだけを考え、さまざまな手練手管を使う輩が、数多く「政治家」を名乗っているわけです。 また、宗教家のなかにも、あの世を否定し、魂の存在を否定しながら、供養だけはしてみせたりする者もいます。残念なことです。 あるいは、「医学にこそ、現代最高の『知性』が集まっている」と言われながらも、霊的な現象に関しては、すべて、「脳の機能や精神作用、神経作用の問題」として否定し精神疾患であるように考える医学も数多くあります。 要するに、「証拠のないものは認められない」「教科書に書かれてないものは認められない」という考えがまかり通っているのです。 大川隆法著「忍耐の法」p.309〜311より ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー いつの時代でも、教科書は書き変えられます。「活断層理論」や「プレートテクトニクス理論」が教科書に載ったのは、ほんの数十年前のことです。やがて、書き変わります。 |
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Date: 2014-03-22 (Sat) 地震に伴う爆発音は地震爆発論の証明 いわき市の余震と爆発音 地震発生時に爆発音があることは、昔から良く知られており、地震が爆発現象であることを証明しているのですが、地震学者は認めようとしません。 爆発音の原因が通説地震学では説明できないことが、住民の不安を増大させています。 地震は「熱解離した水素」の爆発現象であることを知っていれば、「小さな爆発は地震にならない」と知って、少しは安心できる人もあるでしょう。 また、震源の近くでは、揺れを伴わない小さな爆発でも、爆発音は明瞭に聞こえる筈です。”断層がずれることが地震である”という間違ったことを信じ込まされているために、「原因が分からない」ということで不安を増大させるのです。 さらに言えば、”地鳴り”というのは、震源から離れた場所で聞こえるもので、爆発音が各所で反射して複雑な音になるのが原因です。震源近くでは”ドン”または”ドカーン”と一発だけ聞こえるものが、反射を繰り返すと”地鳴り”になるわけです。震源近くの例は唐山大地震、唐山駅職員の証言があります。唐山駅は震源のほぼ真上に位置していました。 揺れ方も、同じです。震源の近くでは一回の大きく”突き上げられる”動き(爆発が垂直の時)か、または”引き込まれる”様な動き(爆発が水平の時)ですが、震源を離れると、反射と屈折が起きて、複雑な”ユラユラ、ガタガタ”という動きになります。震源からの距離と、爆発の大きさ、方向によって、揺れ方も変わってきます。 地震についても、霊人ハイエクが述べるように「真理は汝を自由にする」ということが言えると思います。 ”地震の真理”という言葉に抵抗感のある方は、”地震爆発論学会の見解”でも” 石田理論の見解”でも結構です。 本震でも余震でも、「爆発音」が聞こえることを住民が証言しています。地震が爆発であることを早く認定して欲しいものです。 福島民報2011/10/16:3.11大震災・検証 後半の地震の解説は間違ってますから、読まなくて結構です。 ところで地震と爆発音または鳴動との関係を調べている中で、「モスキート音」というものがあることを知りました。周波数の高い音で、高齢になるほど聞こえなくなるそうですが、誰でも聞こえるわけではないことが、“予兆現象”として認められない理由なのでしょうか。子供には良く聞こえるのなら、動物にはもっとよく聞こえる場合があるのでしょう。地震の前に動物が騒ぐことを地震学者は認めるべきです。『不安と恐怖で精神的に限界が来ている』と云う現場の声とともにサイト上での話題を収録しておきます。 ―――――――――――――――――――――― http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1360289898 福島県いわき市田人町で揺れをともなわない爆発音が地面の下から何度も聞こえてきます 4月11日にM7地震のあった福島県いわき市田人町で揺れをともなわない爆発音が地面の下から何度も聞こえてきます。3月11日の地震以降ずっとです。これは何なのでしょうか? 東日本大震災発生以降、地面の下からダイナマイトが爆発するような、「ドン」という音が続いています。 具体的には、モスキート音には大体17,000Hz前後の周波数の音が使用されています。 自分だけでなく、小学生低学年の娘も聞こえるようで困っている 家内は聞こえないみたいなのだけれど、、、、うーん |
1920 Date: 2014-03-23 (Sun) 鳴動現象の調査研究(1) 河内一男という方の「新潟の地震を考える」というサイトに、鳴動現象を調査観測し、地震の前震であると結論付けたという興味深い研究が載っていました。鳴動現象をこれほど真剣に調査された研究者は少ないのではないでしょうか。鳴動現象の解明のために抜粋して紹介させていただきます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1995年4月1日に新潟県旧笹神村、旧豊浦町、旧豊栄市一帯を襲った地震(1995年新潟県北部地震、M5.5)には、その数ヶ月前から明瞭な予兆があり、筆者を含めた新潟県地区理科教育センター研究協議会に所属するメンバーによって観測されていました。
1995年4月1日、夜7時のNHKニュースは、倒壊した家屋の映像から始まり、そしてアナウンサーの「これは神戸の映像ではありません」という説明が続きました。1995年新潟県北部地震(M5.5)です。この年の1月17日に発生した兵庫県南部地震は、その被害の大きさから、2月、3月と時間が過ぎても連日のように報道され続けており、人々の地震災害に対する関心の高さを示していました。そこへこの地震が発生したのでした。 この地震には本震の数ヶ月前から特徴的な音響を伴う前震(本震に先立つ前ぶれの小地震)の活動があり、当時の地区理科センター有志が聞き取り調査や観測を行なっていました。 2 ハクチョウの数が少ない 1994年12月20日朝の瓢湖は前日からの雪で真っ白でした。瓢湖というのは、新潟県旧水原町(現阿賀野市)にある、ハクチョウの渡来地として有名な湖です。 「11月までに渡ってきたハクチョウはいつもにくらべて少なくはなかったのです。雪のせいでしょうか。雪が積もった日(12月19日)の翌朝、みんな一斉に南の方へ飛んでいってしまいました。」 ところで、1994年12月19日14時19分に、この地域の深さ約10kmでマグニチュードM4.2の地震が発生していました。これは瓢湖の管理人さんがいう「雪の降った日」に一致しています。たぶん、ハクチョウは地震動そのものか、あるいはそれに関連した何かの現象におびえて飛び去ったのだろうと思われました。 3 鳴動の聞き取り調査 一連の鳴動(前震)の中で、私がはっきりそれと意識したのは、2月4日の朝のものが最初でした。それは、地震かどうかは判断に迷うような感じで、文字通り鳴動とでも呼ぶべき特異な現象でした。腹に響くドーンという衝撃が一回、あとは何も揺れません。なにか、衝撃波を受けたような感じでした。重いものが地面に落下したときのような感じでもあります。音が聞こえたような気もしました。人に聞くと前日の夜にも同じ鳴動があったといいます。皆さん一様にその衝撃の不気味さを感じていました。そこで、鳴動の発信場所であるらしい地区の理科センター所員数人でグループを組んで調査観測をはじめることになったわけです。 2月上旬の鳴動を伴う地震は全ての人が気づいていたわけではありません。むしろ、知らない人が多かったのです。だから、受け取りようによっては来るべき地震を予知しているようなものでした。無用な予知騒ぎは本意ではありません。それで、ファックス送信用紙の表題は「新潟県北東部の群発地震について」として、カムフラージュをかけたものです。 4 鳴動は新潟地震の前にもあった 過去に同じようなことがなかったかどうかも調べました。すると1962年〜1963年頃、新潟県旧中条町(現胎内市,新発田市より約20km北方)で、原因不明の(やはりドーンという感じの)大音響が観測されていたことが分かりました。地元の古老によればそれ以前にも何度も聞いていたそうです。しかし彼はその音を海岸に打ち上げられた機雷の処理作業だと考えていました。終戦後何度か海岸で漂着機雷の爆破処理作業があったというのです。推測の域は出ませんが、1964年新潟地震の震源域に近い新潟県北部地方では戦後から1964年頃の間に、このような大音響を響かせる前兆があった可能性があります。そして重要なのは、新潟地震の後ではこのような大音響は観測されていないということです。ただし、今回の鳴動まで。 5 地震データの閲覧と鳴動調査の照合 新潟地方気象台を訪ねて、はじめて地震データを閲覧したのは2月13日のことです。気象庁暫定と呼ばれる震源要素(緯度経度、深さ、規模、時刻)とグループの聞き取り結果との照合をすることができました。 図3 1995年2月〜3月の間に使用した「前震」記入用の20万分の1地勢図。黒丸の大きさは地震の規模を表している。 その後も数日おきに気象台に出かけて記録を調べては,20万分の1地勢図に逐次手作業で追加記入していきました(図3)。 図4 に地震(鳴動)発生の状況を日別の時系列グラフ(横軸に時間、縦軸に回数)で示します。これも地震が起こる前の2月中旬ころから作成しはじめ、聞き取り調査や地震データが入るたびに書き加えていったものです。 図4 新潟県北部での「前震」の日別グラフ.○印は聞き取りで鳴動が確認された前震。 6 鳴動は前震か 一連の地震が群発性の活動なのか、それとも前震なのかは普通見分けるのが難しいとされています。にもかかわらず、研究グループが前震と確信したのは以下の根拠によります。 次は記事にもありますもう一つの調査例、萩原尊禮先生たちがおこなった「東京大学地震研究所の調査を」を紹介します。 |
1921 Date: 2014-03-23 (Sun) 鳴動現象の調査研究(2) [1920]に続いて河内氏のサイトから、萩原尊禮先生達の鳴動現象調査の記事を紹介します。 http://www.geocities.jp/niigata_jishin/page19.html 地震研究所が新潟県に提出した報告書によると、最初1962年7月1日の夕刻、突然大きな爆発音と同時に強い上下動を感じました。同日の夜に入って二度同様な爆発音と上下動を感じ、住民は地滑りの前兆かと大いに恐れたようです。その後は一旦おさまりましたが、約1年半を経過した1964年2月に再び発生しました。そのときの発生回数は表1の通りです。地震研究所が地震計を設置してからはまた活動がおさまりましたが、その間の6月16日に新潟地震が発生しました。問題の音響を伴う振動は1964年8月27日に二回あり地震計に記録されています。 その結果、この音響は小清水集落の地下10km程度に発生した地震に伴う地鳴りであり、地滑りとは関係がないものと解釈されました。以上がことの顛末です。 問題は新潟地震の2年前から始まって、地震発生の3ヶ月ほど前の2〜3月にまたあり、地震前後に静かになっているという点です。実はこれは、1995年新潟県北部地震の前年にあった新潟県長岡市小国の群発地震([1920]に紹介した「予知された地震」)とほとんど同じ発生パターンで、この小清水という山村は小国とは尾根一つ隔てた隣の谷に位置しているのです。 表1 柏崎市小清水で観測された鳴動の日別回数〔東京大学地震研究所(1964)を一部改変〕 新潟県から委託費を貰って調査した東京大学地震研究所は、地震のメカニズムを真剣に探求しようという姿勢がなかったように思われます。調査報告書がどのように生かされたのかは知りませんが、「この音響は、地震に伴う地鳴りであり、地滑りとは関係がないものと解釈されました。」というのが結論であったとすれば、残念な調査だと思います。 なぜ「地震に伴い、爆発的な音響」が発生するのか、「謎」を探求する姿勢がありませんね。 地震に伴って、“鳴動”、”爆発音“、様々な音響があることはこのほかにもたくさんあります。唐山地震では”ウーウー“という音響を聞いたと証言されています。([109]) 著者の河内さんのような”探究心“を失わない研究者を大切にしないといけないのですが、今の日本には望み得ないのかもしれません。 河内氏は、活断層に関しても、「活断層は地震の一つの結果であって原因ではありません。活断層が地震を起こすのではなく、地震が活断層という名前の地震断層をつくるのです。その意味で活断層は地震本体(震源断層あるいは起震断層)の枝葉であるといえます。」と、「定説論者」からは排除されそうな発言をされています。 http://www.geocities.jp/niigata_jishin/page22.html 反プレートテクトニクス論者の旗頭であった藤田至則先生の鬼子のような、不肖の弟子だったと述べておられますが、ある種のDNAを受け継いでおられるのでしょう。 学問の世界でも、「プレートテクトニクス」オンリーというシンギュラー性では発展しません。科学の全体主義に陥ってしまいます。発展はプルラー性(複数性)のなかでのみ、望めるのだと思います。 氏のようなDNAを持った研究者にもっと頑張って欲しいと願っています。 |
1922 Date: 2014-03-24 (Mon) 早くアメリカ渡りの学問的“洗脳”を解け! 私の故郷は美濃の東部(東濃地方)に位置する多治見市ですが、その多治見市の地震対策編に次のような文章がありました。 活断層という概念などなかった昔は、地震の結果として断層ができるという、まともな話が常識であったのに、「プレートテクトニクスの研究によって、活断層の存在があきらかになった。」という迷妄の世界に引きずり込まれてしまったわけです。“洗脳教育”が広がってしまったような雰囲気です。 プレートテクトニクス理論が生まれたのはアメリカですが、「私は洗脳されて帰ってきました。地震とは断層が動くことです。」(セミナー[1468])とアメリカからの帰朝演説で述べたのが安芸敬一元アメリカ地震学会会長でした。その安芸先生とリチャーズ氏が書いた教科書に通称「アキリチャ」と呼ばれている応用数学の本のような難しいものがあります。今では地震研究者のバイブルのようになっています。地震爆発論を揶揄する人たちは「「アキリチャ」を読んだか?頭が悪くて読めないだろう?」という雰囲気で見下した発言を繰り返してきました。 戦争に負けるということは、これほどまでに戦勝国に卑屈になってしまうのか、と残念に思えてきます。なぜ日本にもとからあった「マグマ貫入理論」に自信を持たないのか、地震多発国家であるが故に、多くの観察結果、言い伝えなどが各地に残っていて、石本博士や小川博士らが健在だった頃はたしかに世界でもっとも進んだ「地震学」といわれていたものです。今も研究者の中には「日本の地震学は世界のトップクラス」と考えている人がいるのかもしれませんが、一般市民からは覚めた目で見られていることを知らなければいけません。 「断層は地震の原因ではなく、地震動の結果として地層がずれたのである」という従来の考え方が正しいのです。アメリカから輸入された「プレートテクトニクス理論」や「活断層理論」は正しくないのです。地震の教科書「アキリチャ」の骨子はマントルが固体という“固体地球物理”という仮説を前提として成立している内容です。マントルは熔融していますから“固体地球物理”という学問の大半はナンセンスな内容なのです。 早く、アメリカ渡りの学問的“洗脳”を解いてください。 |
1923 Date: 2014-03-25 (Tue) 活断層論者はソクラテスに弟子入りせよ これだけ長く、頻繁に「地震科学の洗脳に気付け!」とアピールしていても、「洗脳」が解ける様子がありません。気を長くして、歴史の検証を待つ姿勢でいても、この世の寿命が尽きれば、それをこの耳目で確認することはできません。 その惧れもある年齢に達しましたので、かくなる上は、批判を覚悟の上で少し過激な発言を残しておきたいと思います。地震学とマスコミへの”警策”です。 「原発騒動」のなかで、被洗脳学者が“英雄視”されるような空気があります。”洗脳されて帰国しました“という報告を聞いて次のように感じた、という松田時彦東大名誉教授のことです。 「私は、断層が地震の原因だと直感的に思っている伝統的な地質屋の一人でしたので、この地震学の専門家のいさぎよい「転向」声明にひそかに心から拍手を送ったものです。」 日本独自の地震論から、アメリカ生まれの地震論に「転向」した安芸教授に拍手を送ったというのです。その松田先生が、“勇気ある非御用学者”だとマスコミから持ち上げられています。やがて小保方さんのような位置に落とされる時代が来るという「見通し」がないままにです。 「はがれたベール」の一節からです。 「そういうことなら辞めさせていただきます」 77 年、東京・霞が関。柏崎刈羽原発1号機の耐震安全性を審査する場で突然、予想もしなかった発言が出た。それを、科学技術庁(当時)の原子力安全審査官だった塚腰勇(69)ははっきりと覚えている。審査は大詰めを迎えていた。 松田は当時、気比ノ宮断層北方の延長線上に並ぶ断層群の存在を気に掛けていた。断層 群と気比ノ宮が一体である可能性があり、同時に動けば、マグニチュード(M)8規模の地震を引き起こす恐れがあるからだ。 だが、断層群については調査はおろか、議論も尽くされなかったという。1号機の安全審査書では、気比ノ宮断層で起きる可能性があるM6・9の地震を考慮することが妥当と結論付けられた。 審査書には松田の主張が結論とは関係のないただし書きという形で残された。「気比ノ宮断層の北北東に同一の断層系に属する別の断層が配列する可能性は否定できない」。松田にとっては事実上、無視されたのと同じだ。 「活断層の専門家として呼ばれたのに意見を聞かれただけだった。やりがいがない上、名前だけ使われている気がした」と松田。当時の悔しさが込み上げた。 ■消された記述 松田は柏崎刈羽1号機を最後に原発審査から一切、手を引いた。「研究で得た知識を必要としている人に知らせるのが研究者の役目。その夢が破れた。」 松田の見解は82 年にまとまった2、5号機の設置審査でも「一連の断層と考える必要はない」と否定された後、残りの号機の審査書では記述すら消された。 中越地震直前の2004 年10 月13 日、政府の地震調査委員会は、気比ノ宮断層と、その北見で評価した」と強調する。 活断層研究の最高の知見が生かされなかった背景には、実際に物づくりに携わる工学系の専門家たちとの意識のずれがあった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 松田先生は、このほかにも、テレビ画面を通しても“活躍”されているようです。 活断層の権威だそうですが、活断層が”ウソ”だとわかれば”ウソの権威”なのか、という話になりましょう。 どうやって”ウソ”を作り上げるかの権威だ、と後の世のマスコミは報じるのでしょうか。マスコミ(朝日)は先の大戦でも、今とはまったく違う姿勢で報道していたことは明らかです。しかし、何の反省もありません。だから、活断層に関しても、何の反省もなく、”幽霊”のようなものを恐怖させていた震学者、といって報じるのかもしれません。 そもそも、柏崎刈羽原発で発生した地震被害は“無知に起因する人為的な地震”による可能性が大きいのです。長岡市深沢で行なわれたCCSプロジェクトによる液化CO2の圧入で地震が起きた可能性を再三提起してきております。 地下空間に液化CO2を注入するのは危険である(前編) 地下空間に液化CO2を注入するのは危険である(後編) 地震は解離した水の爆発現象である 現代でも、自分の知らないことは知らないと認識するソクラテスのような”無知の知“が必要になっているのでしょう。その”知”が科学と工学には求められるのではないでしょうか。 松田先生には申し訳ないのですが、早くソクラテスに弟子入りしていただきたいと思い、過激なコメントを書いてしまいました。 |
1924 Date: 2014-03-25 (Tue) 地震爆発論学会としてのQ&A 数日前に地震爆発論学会に参加してくださった方から、ご意見ならびに質問が届きましたのでQ&Aの形式で紹介します。 (1) 酸水素ガスとマグマが接触して (1)から(3)までの連鎖が火山活動ではないでしょうか。富士山も同じ火山活動で 外輪山をともなうカルデラ火山です。 新宇宙概論による地震の原理 何年か前に、爆発の専門家(「蒸気爆発の科学」の著者である高島武雄教授)に、マグマの爆発に関して教えを請う手紙を出したのですが、
教授も良く分からないというお答えでした。そこで、今のところ、地震つまり爆発(Explosion)の引き金になるのが爆縮(Implosion 酸水素ガスの着火)で、
それによって、平衡を崩したマグマ溜りが「平衡破綻型爆発」としてボイラー爆発(Explosion)のようなものを起こしているのだろうと解釈しています。
火山や地震の原因と爆発との関連は蒸気爆発の専門家にも、良くは分からないのが実情のようです。 (3)はその通りだと考えています。火砕流の熱は酸化熱だと思います。 「新宇宙概論による地震の原理」についてはまだ未読です。あしからず。 地震爆発論学会 石田昭 *プレート理論を否定した石田理論の解離した酸水素ガスの爆発説は正しいが、その他の地球科学を前提に論理展開しているから論理に歪みが生じてしまう。地球人は論理の歪みを宗教で乗り越えて唯物史観的科学を構築しているが、宇宙の科学はシンプルであり論理的的整合性をもち論理は帰結する。 追記2:理論の修正: |
1925 Date: 2014-03-26 (Wed) ワシントン州オソでの地滑りとシェールガス採掘の関係は? アメリカのワシントン州オソでの地滑りで、「小さな地震のような音」が聞こえたという報道があります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー http://www.afpbb.com/articles/-/3010920?pid=13389871 【3月25日 AFP】(一部更新)米ワシントン(Washington)州で22日に発生した大規模な地滑りで、24日に新たに6人の遺体が見つかり、死亡が確認された人は14 人になった。現地の保安官が明らかにした。目撃者らは、「小さな地震のような音」がしたと話している。 地滑りに襲われたのは、シアトル(Seattle)の北にあるスノホミッシュ(Snohomish)郡の山あいの町オソ(Oso)。当初行方不明者は18人とされていたが、後にその数は大幅に増えて108人になった。 同郡のトラビス・ホッツ(Travis Hots)消防署長は「非常に厳しい状況だ。生存者を発見する望みはまだ捨てていないが、22日から生存者は一人も見つかっていない」と述べた。 非常事態管理当局の責任者ジョン・ペニングトン(John Pennington)氏は、108人というのは所在の確認が取れていない人数であって、実際に地滑りに巻き込まれた人の数とは一致していない可能性もあると強調した。また、地滑りに見舞われた地区にはさまざまな形態の住宅が合わせて49軒あったが、地滑りが起きた22日は土曜日だったため、平日よりも多くの人が住宅にいた恐れもあるとしている。 [1924]で紹介したサイトでも「この地滑りは地震です」と紹介しています。地滑り後の形状を見ると通常の地滑りとは様相が違うのが分ります。 長野西部地震で起きた御嶽山の山体崩壊([539]参照)と同じ原因、 つまり噴出するガスが地盤を粉体化させて、 粉体流あるいは、岩屑流として流下させたことが推定されます。 [1429]にあるセントヘレンズ山の崩壊がその例であります。([1435]参照 ) 今回のアメリカの地滑りも、荒砥沢ほどの大崩落ではないにしても、降雨によって地盤が弱っていたために、小規模の地震爆発で浮き上がってしまったのではないかと思われます。セントヘレンズ山の崩落、や御嶽山西斜面の崩落のような大規模の爆発的破壊力による崩落ならば、もっと大きな地震による被害などが発生しているはずです。 私が心配しているのは、「これは地滑りじゃない。山が半分崩れ落ちてきたんだよ。」という声にもあるように、単なる地滑りではなく、シェールガス採掘に伴う地震によって引き起こされた災害ではないのかということです。採掘にはフラッキングという水圧破砕を掛けるのですが、同時に使用した薬品を含む廃液を地中に圧入するときに地震を起こすことは良く知られているのです。 このセミナーでも再三シェールガス採掘に伴う危険性を指摘してきました。今回の地滑り現場と採掘現場の位置関係など不明ですが、慎重に調査されるべきで、シェールガス採掘を慎重に行なって欲しいと思います。同じ危険性があることがCCSプロジェクトに関しても言えるのです。 マスコミに載らない海外記事から、一部を紹介します。 2013年7月12日、金曜日 科学者達は、天然ガスフラッキングという論議の多い手法、つまり水圧破砕は、これまで考えられていた以上に遥かに強大な地震を引き起こしかねないことを警告している。水圧破砕では、頁岩を破砕して、天然ガスを放出させる為、何百万ガロンの水、砂や化学薬品を、地下深く注入する。木曜日『サイエンス』誌に発表された、世界でも主導的な地震研究所の一つによる新たな研究は、水を地下に注水すると、そうでなければ、地震がおきやすいわけではなかった地域でさえ、危険な地震を引き起こしかねないと警告している。アカデミー賞にノミネートされた監督ジョシ・フォックスが、大いに絶賛され、水圧破砕に関する全国的論争を巻き起こしたドキュメンタリー映画『ガスランド』の続編を発表した頃、新たな報告が出された。新しい映画『ガスランドII』は、ガス業界と政府が、天然ガスを、清潔で安全な石油の代替品として描きだしているのは、かなり疑わしいことを暴露している。彼は、掘削会社が、何人かの元軍隊の心理作戦、PSYOPの専門家をスタッフとして雇い、掘削反対者達に対抗するため、ペンシルベニアで、彼らの知識を活用していることを認めていることも描いている。「大いに失望するのは、アメリカ大統領は、進み出て、気候変動について語り、問題に取り組もうという明白かつ率直な願いを示しているのに、水圧破砕で得るシェール・ガスを強調することで、この計画は、全くまずい計画となってしまうことです。」水圧破砕・ガス採取サイトから放出されるメタンの方が、他の温暖化ガスよりもずっと強い効果があることを挙げて、フォックスは語っている。「石炭から、水圧破砕で得るシェール・ガスに切り換えても、気候温暖化に対する利点など全くありません。ですから、計画というのは、いかにして化石燃料を止め、代替エネルギーに移行するかというものであるべきです。」 東北大震災も、“無知”が引き起こした大災害であった可能性が高いのです。 追記: |
1926 Date: 2014-03-26 (Wed) シェールガスの採掘で地震が起きる理由を拡散してください シェールガスの採掘が地震を誘発することはこれまでに[1851]、[1852]などでも述べてきました。 たくさんの人が地震誘発を証言しているのですが、地震発生の真相を知らないがために、また地震学者とマスコミが『地震爆発論』を取り上げないがために、右往左往しているような状況です。 地震の真相の詳細は、 『巨大地震は「解離水」の爆縮で起きる!』(工学社)を読んでください。そして地震爆発論を拡散していただきたいと思います。 地震誘発に気付いている報道の一部を拾ってみました。 @シェールガス採掘が群発地震誘発か:アメリカ・オクラホマ州 USGSは、10月22日(米国時間)に発表したリリースの中で、この「群発地震」の急増は自然に発生した現象ではない可能性が高いと述べている。 「われわれは統計的な分析により、最近になって地震の発生頻度が変化したことを確認した。この変化は、自然な地震活動率で通常見られる不規則な変動によるものではないと見られる」と、USGSの地震学者ビル・ライス氏はリリースの中で述べている。「これは、自然に起こる群発地震をモデル化したときに通常観測されるものとは大きく異なっている」 USGSは、これらは「注水誘発地震」である可能性を示唆している。注水誘発地震とは、石油や天然ガスの採掘に伴って、水などの液体を地中深くに注入することで発生するとされる地震のことだ。具体的には、シェールガスを採掘するための水圧破砕(フラッキング:水圧によって地中の坑井に人工的に大きな割れ目をつくってシェールガスを採取する技術)の際の注水や、採掘過程で生じた廃水の地中への注入などが指摘されている。 水圧破砕や、廃水の地下廃棄については、どちらもその安全性が激しい論争の的となっている。高圧液体の注入と、地震を誘発する断層との関連は明白ではないものの、関連性を指摘する声は多く上がっている。 オクラホマ州プラーグでは2011年11月、マグニチュード5.6の地震が発生した。この地震は、同州でこれまで記録された最大の地震であり、約1300キロメートル離れたウィスコンシン州ミルウォーキーで揺れが感じられるほど大きなものだった。14戸の家屋が倒壊し、高速道路にひびが入り、2名が負傷した。コロンビア大学の研究チームはこの地震について、石油採掘と関係した廃水の注入を原因とした最大規模の地震である可能性がある、と結論付けている。 Aアメリカ経済再生の切り札 シェールガス開発の波紋 アメリカ地質調査所は、一昨年、アメリカ中西部で起きたマグニチュード3以上の地震が10年前に比べ、6倍になったと発表。 Bシェール・ガス開発に伴う環境破壊、特に誘発地震を懸念する 地震とは無縁の土地に地震が発生するに原因は、巨大ダムの建設や地中への注水が最大の要因である。巨大ダムは誘発する地震の事例として有名なのは1936年に竣工したフーバーダムの事例だ。コロラド川上流に建設されたダムは高さ154mに達する巨大ダムだ。フーバーダムは米国の水利権を有するされる陸軍工兵隊が建設したのだが、ダム建設後の周辺地域では地震が発生するようになった。今まで地震とは縁のない土地柄なのだが、原因はダムにあるとされ、最大震度はマグニチュード5.0を記録している。他の記録としてはフランスのモンティナールダム。高さ130mで最大震度は4.9。インドのコイナダムではなんと6.4を記録している。 地中への注水が引き起こす地震の事例は、今から丁度50年前の1962年、例の米軍の陸軍工兵隊がデンバー近郊の3671mという深度に、多分、核施設ロッキーフラッツなどから出た軍用廃水液を注水した事により、デンバー地域全体で群発地震が発生している。この現象を受け米国地質学研究所が調査に乗り出した。コロラド州にあるランジェリー・ガス田における調査(1969年から1973年)によると地下への注水を中止する群発地震は終息に向かい、注水を再開すると地震が再発するという相関関係を見いだしている。当該地域における最大震度は4.9を記録している。マグニチュード2以上の地震は殆ど発生しない地域なのに… このような天然ガス田や石油採掘においては生産量を増やす為には、地下に注水する方法が多用されるが、これが群発地震を誘発する要因となっている。因にバッテル研究所の研究報告によれば、地下注水による影響範囲は最大20kmに達すると試算している。 日本でも地中への注水が群発地震を誘発する事態が発生している。石油公団と帝国石油によるCO2注入と水圧破砕実験をトリガーとする中越地震と前後の群発地震発生だ。これは明確に人災だが経済産業省は否定しているが、原因は明白。 水が熱解離して発生する水素が爆発することで起きる、 シェールガス採掘とか、CO2を地中に貯留するという作業は危険である、 などを、各自のブログで急いで拡散してください。 このサイトはどこもリンクフリーです。 |
1927 Date: 2014-03-27 (Thu) CMT解の正しい解釈 石田理論についてネット上で次のように書き込んでいる人は、大学で「地震学」を学んだことのある方でしょう。既成の間違い理論が頭に入っていて、地震爆発論を弾いてしまうのだと思われます。 ―――――――――――――――――――――――― http://www.asyura2.com/10/bd59/msg/652.html その理論の提唱者は、幸福実現党の石田氏ですね。 通称、石田理論、ANSなんとかと呼ばれていますが、実証データもないお粗末な空想理論です。 真偽はともかく、一部熱狂的に支持されていますが、地学研究者からは全く相手にされないトンデモ論です。 Wikipediaにすら登録されていない、ローカルネタです。 ―――――――――――――――――――――――― http://archive.jisbbs.com/1211/article_190276.html 地震爆発説(いわゆる石田理論)信じている方って多いのかしら? あの仮説って、読めば読むほど矛盾だらけなんどけどなー、何で信じる人が居るのか不思議ですね。 ―――――――――――――――――――――――― 空想理論を信じる方から、空想理論呼ばわりされるのは“片腹痛し”というものです。 二十年以上も昔のことになりますが、土木工学関連のある研究集会で島崎邦彦先生からCMT解の解説を受けたことがあります。力学をベースに考える土木技術者にとっては物理現象との結び付きが理解し難いものだなと感じたのを覚えています。 CMT解の概念は各地の地震計でキャッチされる地震波の初動(押し、引き)の出所を震源を中心とする震源球の上に引き戻して表示しようとするものです。 しかし、石本博士らが考えていた「押し」、または「圧し」(Compression)と、「引き」(Dilatation)の意味が、まったく逆になって使われています。 石本先生は”押し円錐”の内部が震源から離れる動きで「押し」、それ以外の周辺は震源に引き込まれる動きで「引き」と定義していました。今の気象庁の解説では震源から離れる動きを「張力:T」、逆の動きを「圧力:P」と表示しています。言葉の意味、物理的な概念がまったく逆転してしまっています。爆発で押される動きが張力で引っ張られる動きと置き換わってしまいました。
張力軸とか圧力軸という概念は誤って使用されています。 気象庁は地震が起きると直ぐにCMT解を発表し、圧縮軸がどっち向きで、引っ張り軸がこっち向きだった、とかの議論をして、地震の“メカニズム”が分かったという“振り”をしています。しかし、CMT解では本当の意味での地震のメカニズムなど何も分かっていないのです。地震の記録から、機械的にCMT解なるものが弾き出されますが、物理現象との関係はまったくデタラメです。圧縮軸とか引っ張り軸とか名付けているのは、妄想から出たものにすぎません。 3月14日に発生した伊予灘の地震に関して気象庁が発表したものを紹介し、地震学者たちの理解が間違っていることを解説します。 ------図―1 2014年3月14日の伊予灘地震-------------------石本先生の頃からの初動の”押し”と”引き”の意味------ -------図ー2 気象庁発表のCMT解---------------------------図ー3 CMT解と断層の関係------------ では、CMT解は何を表しているのでしょうか、説明します。 図―4 地震爆発論での地震発生機構説明モデル、押し円錐理論3次元模型 東北大震災の後に、プレート境界(プレートというもの自体がナンセンスですが)の外側で、アウターライズ型地震が発生するとかいう話があり、“巨大地震の後でプレート上面にも、下面にも引っ張り力が働くようになったからだ”というような議論があります。プラスティックの板を曲げると表面にクラックができることをイメージさせて、引っ張り力が”正断層”と関係しているのだと教えています。まったくのナンセンスな話です。 -----アウターライズ地震の概念は力学音痴を示しています-----------伸長型とか圧縮型とかも力学的概念とは無縁です------- 最初に紹介した「あの仮説って、読めば読むほど矛盾だらけなんどけどなー、何で信じる人が居るのか不思議ですね。」と云う言葉は、書き込んだ「定説信奉者」にそっくりお返しいたします。 同時に、地震爆発論学会への入会申し込みには次のようなコメントもあることをお知らせしておきます。 |
1928 Date: 2014-03-28 (Fri) 故・安芸敬一教授の”洗脳”から脱出せよ CMT解とは、震源球の上に並んだ“押し(黒丸)”と”引き(白丸)”をある手法で平面状に表記したもののことです。 [1022]参照CMT解は地震現象の理解を不可能にした 井尻先生の「プレートが沈みこんだのなら、震源は恐らく「線か面」で書いてもらわないと具合が悪いのじゃないかと思うのです。それが必ず×印の「点」で出てくるのは、なぜだ?」という疑問は、多くの方が抱く当たり前の疑問です。 私は井尻正二先生の政治的な信条を支持しているわけではありませんが、地学、地震に関する考え方は、アメリカナイズされた安芸敬一先生より”真っ当な”ものだと思っています。安芸先生の評価は現在非常に高いものがあり、ウィキペディアには次のように紹介してあります。 「現代の地震学の基礎を築いた科学者の一人である。地震はマグマや熱が原因であるとする考えが日本で支配的であった1961年春の地震学会で「私は洗脳されて帰って参りました。地震は断層です。」と転向を発表した。」 しかし、私は先生の洗脳がそのまま現在、日本の地震学に伝染していると思っています。なぜなら、教授の弟子とも言えるような人たちが、日本の地震学のトップを張っているからです。勿論アメリカに留学しても、アメリカも洗脳されたままだから、洗脳が解けるはずがありません。MITの安芸教授研究室で撮ったという写真に写っているのは、大震法成立の機縁を作った石橋克彦氏であり、[1899]に紹介したリバティー誌にも影響を与える川崎一朗氏であります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー まず、震源を中心とする小さな球(震源球)を仮想する。観測点に至る波線を逆に辿って、波線が震源球を切る点に、観測された押し・引きを記入する。波線を辿るためには、地下の地震波速度の3次元的な分布が分かっていなければならない。実際には、真の速度分布に近い速度構造モデルに基づいて、この計算が行われる。 各観測点のデータについて同様の作業を行うと、震源球上には沢山の黒丸と白丸がプロットされることになる。ここで、地震はダブルカップル震源であることを思い起こそう。黒丸と白丸は、震源を通る2つの直交する節面で、きれいに4つの領域に分かれるはずである。これを指針として、データに最もよく適合する節面を決定する。このようにして得られた節面のセットを地震の「発震機構」、または「(震源)メカニズム」という。 さらに、「黒丸と白丸は、震源を通る2つの直交する節面で、きれいに4つの領域に分かれるはずである。これを指針として、データに最もよく適合する節面を決定する。」というトンデモない”不正行為“、”非科学的作業“が行われています。「きれいに4つの領域に分かれるはず」というのは思い込みで、分かれないケースがありますが、気象庁発表では、単に「綺麗に分けられなかった例」として表示されています。分かれないのは、マグマ溜りの形状によっては[1653]、[1657]で紹介したように”引き円錐“になる場合だってあるからです。マグマ溜りの形状によって爆発の様相は変化します。 どこかで「石田理論は“震源球”も理解できないようだ」と揶揄する書き込みを見たのですが、”洗脳“されると、白黒がまったく反対のように見えるものなのでしょう。現に、[1927]で述べたように、黒丸(押し)と白丸(引き)の意味が逆転して理解されています。 つまり、[1468]で紹介した”安芸敬一先生の洗脳“が、そのまま日本の地震学全般の"洗脳"に繋がっています。そこから抜けるには、カリスマ的存在であった先生の著した地震教科書”アキリチャ“を否定することから開始するべきでしょう。そして可能ならば、あの世の安芸先生から”こちらに帰って洗脳が解けました“という報告を聞きたいものです。 後記: 私は2006年の時点で([1214]にあるように)、 「地震学は28年前の井尻先生の「まだ仮説にすぎない板説(プレート説)を、あたかも真理のようにのべていますが、これは大きな間違いです。」という警告を無視して横道・・・邪道に進入してしまったように思えてならない。」 と書いています。あれから、8年、まだ”洗脳”路線を走っています。”この先は崖ですよ”と誰かが大きな声を上げて、”洗脳”を解かないといけません。 NCGTのニュースレターNo.55 より http://desktop2ch.tv/earth/1213833033/ http://unkar.org/r/eq/1187914799 |
1929 Date: 2014-03-29 (Sat) 後世のもの笑い、または高笑い こんなことは、初めから分った事です。税金を使って馬鹿げた騒動をやったものだと、後世の“もの笑い”になることを断言します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー もんじゅの敷地内断層「活動性なし」 原子力機構が最終報告 産経新聞 3月28日(金)18時34分配信 日本原子力研究開発機構(原子力機構)は28日、高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県)の敷地内破砕帯(断層)について「活動性はない」と結論付ける最終報告をまとめ、原子力規制委員会へ提出した。 報告によると、原子炉直下に延びているとされる断層について、活動性を示す兆候は発見されなかった。また、敷地内断層が、敷地西側にある活断層「白木(しらき)−丹生(にゅう)断層」の影響を受けて、将来的に動く可能性も認められなかった。 原子力機構は昨年4月、「活動性はない」とする調査報告を規制委へ提出。現地調査を行った規制委から「データが不十分」などの理由から、追加調査を指示されていた。 他の原発サイトでは「幽霊が建屋を破壊するかもしれない」という結論が出る可能性があるのでしょうか。笑止千万”とはこの騒動のことです。 活断層の存在を否定しなかった地震学者、存在を煽ったマスコミの記者、存在を信じて原発反対のデモに参加した人、多くの人が、”もの笑い”の対象になることを覚悟する必要があります。 大いに笑ってください。 地震爆発論学会の皆様は、 胸を張って見識の高さを誇れるでしょう。 |
1930 Date: 2014-03-29 (Sat) アスペリティーもバリアも下山の道である 現代地震学に疎い土木工学出身の私は、ウィキぺディアを読んで初めてアスペリティーモデルを唱えたのが金森博雄氏で、バリアモデルというものを唱えたのが安芸敬一氏だったと知りました。二人の議論を横で見てたのが石田瑞穂女史であることが、女史の文章に載っています。抜粋を紹介します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ダンディーな安芸敬一先生 石田瑞穂 安芸先生について最も印象的なことは、1978年4月から1979年9月まで、カリフォルニア工科大学地震研究所の金森先生の下で再び学ぶ機会を得た時のことです。その金森先生の研究室に安芸先生がいらして、地震の起こり方に関して長時間にわたり議論されました。観客は私一人です。 ポツンと隅の椅子に腰掛けてお二人のやり取りを聞くだけだったのですが、その議論の中心は勿論、バリアモデルとアスペリティモデルです。どちらのモデルか実際の現象を表現できるかということを、様々な観測例を挙げながら延々と1日中議論なさっていました。どちらの先生も決して譲らず、一体どのようにして議論が終わったのか覚えていません。多分、夕食の時間になり時間切れになったのではないかと思います。こんなことが、数回ありました。不思議なことに、激論は戦わしていても激した態度ではなかったことです。 研究者の議論とはこういうものかと思いました。 石本博士のマグマ貫入理論は、小川博士のアイディアを採用して、“真理”という頂上へ向かう途中の道、つまり登山道を見つける作業であったように感じます。 しかし、金森、安芸の両先生の議論は頂上から下山する道を探しているようなもので、”真理“から遠ざかって行く道ですから、どんな道だってあるようなものです。延々と一日中話していても、下山道を一本化することなど不可能です。 因みに、アスペリティーなる概念と、バリアなる概念に関しては(どうでもいいのですが)瀬野徹三教授の解説をお読みください。 私は“地震爆発論”は石本先生らの見出した登山道の先にあるもので、その先には頂上があると思っています。しかしながら、石本理論は完全に否定されている、というのが地震学会の見解だそうです。だから、石本理論を登山道だと見ている私は、”引き返せ”といっているのですが、誰も貸す耳を持ちません。皆がこちらのほうが正解だと、“下山道”を下っているのですから、そういう議論をする人たちと、競う気持ちはありません。したがって地震学会には属さず、地震爆発論学会を作ったわけです。 それにしても、安芸敬一先生の影響力(洗脳力かもしれないが)は大したもです。偲ぶ会に寄せられた文章が物語っています。 後記: |
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