新・地震学セミナーからの学び
3 関東大震災と火災の関係
写真2 地震後に発生した襟巻き状の雲
写真1 立川から見た東京方面の雲
写真3 延焼を続ける都内の状況
写真4 旋風を描いた絵
関東大震災はサンフランシスコ大震災、阪神大震災とともに、火災による被害が甚大でした。これは、二次災害と呼ばれています。しかし、本当に火の不始末から出火し、火元を消して避難すれば、回避できるような二次的災害なのでしょうか。セミナーでは関東大震災で、被服廠跡へ避難して惨事に巻き込まれた人の話が紹介されていますが、火災とは大地震に伴う、本質的現象のように思えます。そこでは「砂混じりの嵐のような突風が襲った後、一瞬のうちに荷物や衣服に火がついた」と証言されています。これは雲仙普賢岳の火砕流を彷彿とさせる情景です。セミナー184

写真1は火山爆発のような噴煙が上がっています。写真2には、地震後に発生した、襟巻き状の雲が写されています。何らかの爆発的噴出があったことを思わせます。写真3は地震発生一時間後の日比谷付近の模様です。すでに猛火は手のつけられない勢いで都内に広がっていることを語っています。写真4は旋風によって人が舞い上げられた様子を描いた絵です。

これらから見て、火災は地下から噴出する可燃ガスが燃えていると考えるほうが妥当のように思われます。大地震のときには、一刻も早く避難したほうがよさそうです。

大地震における火災に関してはニューオフィス25 が最新です。

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