もう一つの地震学(石田理論):解説版  English edition
石田理論の主な論点

・マントルは熔融している

・地震は解離ガスの爆発現象である

・プレートテクトニクス理論の否定

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警告! 地下の熱環境を人為的に改変すると、解離ガスという可燃性、爆発性の酸水素ガスを発生させる危険性がある。

    厳重注意! 

    山火事、マグマ噴出、人工地震の誘発など

地震が起きる理由を現在ではプレートテクトニクス理論と弾性反発説で説明しています。しかし、昭和の初期までは地震は地下で起きる何らかの爆発現象であると考えられておりました。カントもニュートンもそう考えていました。

ここでは地震は地下においてマグマの熱によって解離した水素と酸素の混合ガスが爆発しているのが原因であるという「もう一つの地震学」を解説します。

第3回「地震を考える」・市民勉強会 配布資料を中心に説明します
浅発地震の発震メカニズム
通説地震学による地震発生の説明
図ー2  解離⇒爆発⇒結合のサイクル
 図ー1 水の三態と解離反応
地震が起きる本当の理由は地下において次のような化学反応が

繰り返し起こっているからです。

小学生でも知っている簡単な化学反応式です。

・・・・・・(1) 
この爆鳴気爆発が地震です。
解離した原子状混合ガスの爆発(Implosion)の可能性もある。山本寛水素核融合説セミナー[1015]参照
                         

・水の三態と熱解離条件

地下の水は、冷水⇒温水⇒熱水⇒超臨界水となった後は、温度と圧力に応じて酸素と水素に解離する度合い、すなわち解離度が増加していくはずです。

・解離反応が烈しくなる場合

@マグマが上昇して、周囲の温度も上昇する場合

Aマグマが降下したり、地殻にクラックが出来て圧力が下がる場合

などに、解離度は上昇することが考えられます。クラカトア島の大爆発では。付近を航行していた船の乗り組み員が、島に向かって大量の海水が流れたことを目撃しています。Aのケースではなかったかと思っています。

・結合水⇒解離反応⇒爆発⇒結合水 解離と結合のサイクル

図ー2に示すように、解離度が高い領域に移行した結合水(普通の水のことです)は解離し始めます。

解離反応では@式から判るように熱が吸収されますので、周囲の温度はいったん降下し、爆鳴気と言われる解離ガスであってもすぐには爆発しません。

しばらくして周囲から伝導してきた熱で温度が上昇して着火点に達すると、爆発反応が起こり再び結合水に戻ります。これが地震の真相です。

この結合水⇒解離⇒爆発⇒結合水という一連のサイクルが生じていることが、余震がいつまでの継続する理由です。解離水がその場の解離能力内に納まって安定し、解離ガスが発生しなくなるまで、余震が終わることはありません。

デンバーの軍需工場における廃液の地下注入実験などは地下空間の解離状件を人工的に破壊するものであり、大変危険な実験であります。

今私が心配しているのは新潟県下で今年1月まで行われた二酸化炭素の地下貯留実験の影響に関してです。中越地震では阪神淡路の大地震よりも規模の小さな地震であったにもかかわらず2倍以上の頻度で余震が起こっています。担当者に問い合わせましたが、通説地震学での検討しか行っておられないようで、二酸化炭素の圧入の影響を全く考慮しておられないことが心配です。ニューオフィス47なども参考にしてください。

新聞に載っていた、スマトラ地震の津波発生の仕組み

ユーラシアプレートの先端部が隆起し、その後ろが沈降しています。なぜこのような沈降がおこるのでしょうか。理屈に合いません。

図ー4  スマトラ沖地震における海底の変動(ニューオフィス46の新解釈を参照してください。)
図ー3  震源から発生する初動

・解離ガスの反応は爆縮であり、引き領域ができる原因となる

解離ガスの反応は爆鳴気の爆発という烈しい音響を伴う現象ですが、反応後は体積が縮小するという爆縮です。小学校の理科の実験でやる30cc程度の混合ガスであっても大きな音を立てて反応します。この爆縮現象が地震時に見られる押し引き分布の引き領域を作る原因です。

・直下型地震が恐ろしいのは何故か

爆発方向が鉛直に近いほど地表での震動被害が大きくなるのは当然ですが、これが直下型地震の本当の意味であり、恐ろしい理由です。通説では直下型地震の合理的な解説が行えません。直下型地震とはマスコミ用語であって、学問的な用語ではないという解説さえなされています。

・直下型ではない浅発地震

爆発の方向が斜めになっていると、地表での震動被害はそれほど大きくなりませんが、隆起する部分と沈降する部分が現れます。沈降する量が大きい場合には瓜生島の沈没、伊勢湾内の鯛の島のように島影が海面下に沈没してしまうというようなことが起こります。

隆起と沈降の両者が現れるのが、スマトラ沖地震などの場合です。隆起したのがインド側に津波第一波が押し波として襲来した理由ですし、沈降したのがタイ側に引き波として襲来した理由です。

新聞などでは潜り込む海側プレートへ反発する形で陸側プレートが跳ね上がるという説明をしていますが、それでは沈降する部分が発生する理由が見つかりません。一枚のプレートで一部分が隆起し、一部分が沈降するというのは矛盾しています。

図−5  地震発生のメカニズム
図ー5に示した4枚の模式図はマグマが上昇してきて解離反応が増大する場合(上述した@のケース)を想定して地震の発生を説明しようとするものです。 それぞれの脚注の説明を読んでください。

地震に伴う前兆が発生するのは2の状態で発生します。すなわち、上述した@式において右へ移行する熱解離反応が起こっている段階では、分子量が2から3へと増加して圧力増加してきます。

すると、地殻を圧迫して、マイクロクラックが発生したり、蒸し暑い蒸気を地表に押し出したりします。そのときに、地電流が発生したり、各種の宏観現象を生じたりします。
図ー6 地震前兆現象の科学的な解説

深発地震の発震メカニズム
左図は気象庁のHPにある定説の解釈です。

@プレート間の巨大地震とA陸域の浅い地震  の説明がされています。和達・ベニオフゾーンというのは太平洋プレートが潜り込んでいくような絵になっている部分のことです。定説ではこの部分は固体ですが、石田理論では、熔融マントルです。地殻の下部はすべて熔融マントルです。それにしても、定説では深発地震の発生は説明できないように思います。摩擦によって熔融したマントル物質が魚が泳ぐように上昇していますが、こんなことが本当に起きるのでしょうか。ちなみに魚が泳いでいるような絵の部分は地震が起こらない領域で、下図では斜線が施してある部分です。

定説では和達・ベニオフゾーンと呼ばれている深発地震面はプレートの潜り込む姿であると説明されています。

石田理論ではマントルは熔融していると考え、そのマントルが対流する一部であると見ています。ここで地震が多発するのは、マントル内部で解離ガスが地震という結合反応を起こし、結合水に変換されていく姿であると考えています。

深発地震面の先端では全ての解離水が結合水に変換し、もう地震が起こらないことを意味しています。

図ー7 気象庁HPにあるプレートテクトニクスの解説
 図ー9  深発地震のメカニズム
深発地震はマントル対流の中で起きる爆発現象で、浅発地震は地殻のなかを流れるマグマの流れやマグマ溜り付近で起きる爆発現象です。マグマオーシャンでもあるマントル内では斜線を施した部分に地震は起こりません。
図ー8 深発地震面の解釈
液体としてのマントル対流模式図(海溝⇒海嶺

A⇒B⇒C⇒Dに沿って説明します。

海溝部では結合水がすべて解離水になるまで、地震が続きます。したがって700kmというような深部まで地震が起こります。深発地震は液体マントルが対流現象によって地球内部へ運ばれる海溝部でのみ起こりますが、マントルが上昇する海嶺部では浅発地震しかおこりません。
海嶺部では鉱物を溶かし込んだ真っ黒の高熱水が海底から噴出しています。噴出水は地震によって出来る結合水です。溶け込んだ鉱物が析出すると、煙突状のチムニーと呼ばれる形状を作ります。
この部分が地表に隆起すると、右図のような地形を見ることが出来ます。アフリカの大地もかつては海の底にあったのです。
図ー10 海溝部と海嶺部での地震発生の相違
・マントルが沈み込む海溝部で深発地震が発生する理由が整合的に説明できる。

結合水を含んだ、マントル物質は解離能力の高い領域へと移動すると、解離を開始しますが、その領域での解離能力を超えた量については爆発という反応を通して結合水に戻ります。これは地震の発生を意味しますが、さらに深く潜っていくと、同じ反応を繰り返し、ついに結合水が全く無くなるまで、解離⇒爆発⇒結合の反応を継続します。結合水が全く無くなると、地震は起こらなくなりますがそれが、深さ700km程度の深発地震面の終端(B)に当たります。

・海嶺部では浅発地震しか起こらず、ブラックスモークの原因となる熱水湧出の理由も説明できる。

海嶺部の下(C)にたどり着いたマントル物質には、対流によって起こる拡散現象のために希釈され、解離水の含有量が海溝部下部の同じ深さの地点(B)よりも、少なくなっています。したがって海嶺上部(D)に向けて上昇していく過程で、しばらくの間は解離能力以下の含有量となっています。したがって解離能力を超える含有量となるまでは結合という反応は起こりません。これが海嶺部では深発地震が起こらない理由です。

解離水の含有量が解離能力を超えるような地点まで上昇すると結合反応すなわち地震が起こるようになります。これは海嶺下部ではマントル中の解離水が結合水に転換し、新に水が誕生することを意味し、この水がブラックスモークを湧出させています。

・地球深部では全てが解離水であり、H2Oの形では存在しない。

深発地震の発生が見られない地球深部(700kmより深い場所)でのマントル物質には結合水が存在せず、すべて解離水(酸素と水素の混合ガスのことですが、石田理論が独自に命名した用語です。)として存在することを示唆しています。

●: 有感地域

〇: 無感地域

: 震源

図ー12 地殻の構造
図ー11 深発地震の異常震域
・関東方面の異常震域

地球深部(深部といっても700kmまでですが)の液体マントル内で発生するいわゆる深発地震では常に関東方面に異常震域という現象が現れます。つまり震源上部(震央)では無感なのに、関東方面でだけ有感地震となったり、地震波の到達時間が関東では計算時間よりも早く到達するという現象です。

この現象は液体マントル上部にあるカンラン岩で構成される緻密で硬い岩盤層(地殻の本体部分:地球を卵に見立てた場合卵の殻に当たる部分)が地表に近く位置するからです。大陸側の地殻よりも、海側の地殻のほうが薄いということに原因があります。

・地球深部からの地震波

地球深部からマントルを伝播してくる地震波は、地殻底部の緻密なカンラン岩まで達すると、さらにその中を伝わり遠方まで達しますが、垂直方向には玄武岩や花崗岩があるために細かな震動が吸収され無感地震になることが多いのです。

・九州方面で発生した地震波

九州方面で発生した地震を関東の地震計で計測すると、高周波成分が吸収されて震動波形の中に細かな震動が含まれていませんが、北海道方面の地震の場合には吸収されずに、高周波成分まで含まれているということです。これも地殻の構造から説明できる現象です。

また、関東から北海道にかけての太平洋側では関西圏に比して常に細かな微弱震動が関知されています。不安をもつ方が多いようですが、微震動が多いのは関東圏の地域的宿命であるといえるでしょう。