解説20 26日地震説を支持する理論はない

明日26日に、東海地震が起こるとか南海地震が起こるとかのうわさが在るようです。ANS観測網ではそうした予兆はまったく現れていません。年に何回かこうした騒ぎが起こりますが、騒ぎに巻き込まれる原因は合理的な地震発生理論が不在であるためのように思います。ANSの観測会員の間では、とり@仙台さんのHP(http://popup7.tok2.com/home2/toritoritori/ans.htm)の扉にもありますように、そうした騒ぎに影響される雰囲気はないと思っています。

一方、プレート説は合理的な理論ではないと私は思っていますが、東海地震はいつ起きてもおかしくないということになりますので、奇数月の26日に大きな地震があったという些細な経験則が意味あるかのように思われてしまいます。ANSの会員以外の方でも石田理論に注目してくださる方が居られますが、そうした方々ならば、「大地震ならマグマ内部で解離したガスが高圧状態になって岩盤を広範囲にわたって押し上げる、だからマイクロクラックの発生、地電流の発生、局所的磁界の形成、コンパス異常、とつながる筈、そうした現象が現れないのに、大地震発生を心配するのは杞憂というものだ。」という理性的な対応が取れるものと思っています。

経験則も大切ですが、合理的でなければいけないと思います。奇数月の26日説を説明できるような合理的仮説はありません。合理的な経験則を合理的に説明できる仮説としての地震発生理論を見出すことが大切だというのが石本博士の教えです。