新・地震学セミナーからの学び
67 現在「緩慢な地殻移動」が起こっているのか?
  現在世界各地で、太陽の沈む位置が以前と違ってきていると言う話題が広がっています。先日発刊した拙著「ポールシフトは「地殻移動」で起きる!」にもカナダに住むイヌイットたちの話として太陽の沈む位置や、高度が変わってきたという話を紹介してあります。明らかに地球の姿勢に変化が起きていますが、拙著では今現在「ポールシフトが起きている」と明確には述べてありません。その理由は今回起きているような「緩慢な」変動(地殻移動)ならば、マンモスを絶滅させたような巨大な津波を起こすような現象にはならないからで、地球の大異変という恐怖感を煽りたくなかったからです。

 しかし、ポールシフトと地殻移動の関係が混乱して解釈されている雰囲気がありますので、「確かに地殻移動が起きている」ことを紹介して、誤解を解いておきたいと思います。

まず、次のサイトhttp://www.divulgence.net/axis%20shift%202.htmlにある、図の誤解を解いておきます。

             図ーA                                図ーB

 図ーA はこれまでの地軸の傾斜を示しています。図ーB は地軸がさらに26度傾斜して、合計49.5度傾いたと考えた図です。この判断の基礎にあるのは、テキサス州ダラスの北回帰線近くに住んでいる観測者の自宅で、夏至の日に太陽の昇る位置と、沈む位置が北側に観測されるようになったと言う事実からです。地球の姿勢が変わっていないのなら、日の出と日の入りの位置が北側に観察されることことはありえません。このように太陽の沈む位置が北側に変化したと言う観察が現在世界各地で報告されています。

 関連する研究機関からは何の報告もありませんが、地球物理に関する現在の定説では理解ができないからではないでしょうか。発表がないことが、また一般の人に疑心暗鬼を抱かせています。

  図ーC ダラス(北回帰線近く)で夏至の日の太陽が北から昇ったり、沈んだりする

  そこで、ブログの執筆者は図ーBのように地軸が49.5度傾いたことで、北回帰線がメキシコを大きく越えてしまったのだろうと結論付けています。

しかし、本当にそのような変化が起きているのなら、地軸の先には「北極星」が存在しなくなってしまいます。そのような大異変が起きているのなら、もっと多くの人が気付いて大騒ぎになるでしょう。多分夜空を観測すれば、今も正座は北極星を中心に回転しているのではないでしょうか。

 では正解はどうなのか、正解はD -図のように、マントルを中心とする地球全体の回転軸はそのままで、「オレンジの皮」だけがズルット剥けるように、「地殻移動」が起きているのだと考えられます。新地軸と言うのは、マントルから見たら旧地軸と同じことを意味しています

図ー D

 これがハプグッド教授の提起した「地殻移動」と言う概念であり、アインシュタインが「地表の出来事の多くを解決できる」素晴らしい発想と評価した理論です。 「地殻移動」が起きるのは、巨大地震による地盤の隆起・沈降によって、地殻の重心点が移動するからです。

 この状況下では日本付近では北回帰線が23度程度になって、現状とそれほどの違いは生じません。

ちなみに、太陽の変化が気になった方(名古屋在住の方)が、今年の春分の日(3月17日)に観測された興味深い記録があります。

http://whombi25.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-ecf4.html

図のような観測器具を自作されて、鉛筆の影を計算値と比較されています。

図ー E

図ーF

観測値は西へ11度回転させると、ほぼ計算値と一致します。コンパスで磁北に合わせておられますが、名古屋の偏角が11度もあるのは、確かに、少しおかしい感じがします。しかし、高度が計算値とほぼ一致していると言うことは、「北回帰線」が変化していないということを意味しているようです。

 磁北が急激に移動していると言う報告もあります。

http://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/51885723.html

ビデオでは、「この6ヶ月間で、地軸が約257km動いた」と表現されていますが、磁極が移動したということと、極点が移動したと言うこととは同じではありません。地軸が移動したかどうかは断定できません。

 しかし、「地殻移動」でも、磁極は移動するはずです。磁極が急激に移動していると言う現象と、地殻移動とが関連している可能性も否定はできません。現在地球で起きている変動は確かに「地球の大きな変革期」にあるような気がします。できることなら、「緩慢な変化」であって欲しいと願います。

「急激な変化」は東北を襲ったような津波では済まない、マンモスの絶滅のような悲惨な現象を起こします。

 人類への「警告」なのかもしれません。

イヌイットたちが太陽の沈む位置や、高度が変わってきたと話している事を紹介しましたが、2015年3月9日のIn Deepの記事 にイヌイットの長老がNASAに手紙を書いたと言う報告が載っていますので、紹介します。「長老たちは、太陽が「かつて昇った場所に昇っていない」と語っている」という内容が大変気になっています。本当だとすれば地球の異変です。

http://www.naturalnews.com/048906_Inuit_Elders_NASA_earth_axis.html

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イヌイットの長老たちが NASA に地球の地軸がズレたと告げる

イヌイットは、カナダ北極圏やグリーンランド、シベリア、アラスカの地に住む先住民族だ。

そのイヌイットの長老たちが、アメリカ航空宇宙局( NASA )に手紙を書いた。

内容は「地球の軸が移動している」ことを NASA に告げるためのものだ。

イヌイットの長老たちは「空が変化してしまった」と主張する

長老たちは、北極圏の気候変動について記している。それは、氷河が溶け、シールスキン(アザラシの毛皮)の質が落ち、そして、海氷が消えていっている状況だ。

しかし、長老たちは、この気候変動の原因が人間活動による炭素排出によるものだとは考えていない。

部族の長老たちは、これらの変化の原因は「空の変化」にあるとしている。長老たちは、太陽が「かつて昇った場所に昇っていない」と語っているのだ。

そのため、イヌイットたちの地は日中の気温が上がり、そして、太陽の照る時間が長くなったという。

夜の星と月も、以前とは違う位置に照っていると彼らは言う。

そして、このことも気温に影響を与える。

イヌイットは、1年間のうちのいくつかの期間を完全な夜(極夜という太陽が沈んだが続く期間)の中で生活しており、星や月の位置を把握することは生きるための手段だ。

かつては、イヌイットたちは、風をナビとして天気を予測をすることができた。

しかし、もはや長老たちにも天気の予測もできないのだという。

暖かい風が積雪を変化させており、陸上での天気の予測をすることができなくなったと述べる。

そして、ホッキョクグマの個体数が増加しており、イヌイットたちの生活圏でホッキョクグマが彷徨う原因ともなっている。


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このページを一旦閉じていたのは、イヌイットの観察が本当ならば、大問題でNASAを初めとする国際機関が注目し、騒ぎになるはずだと思うからです。騒ぎになっていないのは、イヌイットの勘違いと言う面もあるかと思って、としていたのですが、真実はどうなのでしょうか。

関心を持つために、再度オープンしました。