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2002/06/30(Sun) 09:30
石田 昭
何のために学問はあるのか
ノリマン様 卒業したのではありません。これからも発展させていきますが、学問は何のためにあるのか、という根本テーマを考えていきたいのです。「統合などできるのでしょうか?」という質問ですが、確かに個人の力で統合などできないでしょう。しかし何のためにあるのかという学問の目的を全ての人が認識できたときには、自然と統合の道を歩き出すのではないでしょうか。それを教えてくれているのが、仏教であるように思います。これから新コーナーで学んでいきますが、「空の思想」のなかに、ギリシャ時代の「イデアの思想」にもつながる、「普遍にして斬新」な世界があるように思います。ゆえに「諸学の統合のために」仏教の真髄を学ぶのです。その奥に、仏教を超えた世界が展開することでしょう。
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2002/07/02(Tue) 07:53
ノリマン
専門家じゃない人の反応
石田様 解離爆発で検索したら、つぎにような「日記」がありました。専門家じゃない人の反応は好意的ではないでしょうか。今後の展開を期待するというものでした。                         

5/15 解離爆発説<石田昭研究所>                                  

昨日、地震の話を書いて、だいぶ前に聞きかじっていたのを思い出して、検索してみた。               

はじめ、乖離爆発、と入力したら、ヒットしなくて、なんだこれ、と思って、まあいろいろあって、いやあ、苦労しましたよ。 で、この説は、まあ読んでいただくのが誤解がなくて一番よいと思うのだけど、私が理解するところによって要約してみれば、定説となっているプレートなんとか説や、歪みによって地震が起こるとする説を真っ向から否定して、水の解離爆発で起きるとする説、というところか。                                   

この説だと、(大)地震前に起こる様々な異常現象を説明できるというもの。

私は専門家じゃないのでどっちが正しいとかは分からないというかなんというか、でも学会というのは今までのことをすべて覆してしまうような新説は嫌うものだし、こういうことは素人の考えの方が案外正しかったりするもので、私が思うには、やっぱり歪み説よりは解離爆発説の方がしっくりくる。                

カウンターの回り具合や検索結果などをみるに、まだ余り知られていないようだけど、これは将来どうなるか。このまま埋もれてしまうか、はたまた天動説が地動説になったように、定説が覆されるか。大いに注目していきたい。

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2002/07/03(Wed) 13:07
石田 昭
脱皮しない蛇は死ぬ
どなたの「日記」かは知りませんが、「このまま埋もれてしまう・・・」という事の無い様に、「大いに注目して・・」いただけるように、がんばります。「日記」にもありますように、「学会というのは今までのことをすべて覆してしまうような新説は嫌うものだし、こういうことは素人の考えの方が案外正しかったりするもの」というのは当たっていると思います。私も、地震学は素人でしたが、高速道路の橋脚をなぎ倒すような激しい震動が「すべり現象」から起こるのは変だ、というのが素人の素直な疑問ではないでしょうか。 これからの国家規模での科学研究費の配分には、裁判における陪審員制度のようなもの、素人の常識的判断を導入する必要があるかもしれないですね。そうしないで専門家集団に任せておくと、何も変わることなく、税金の浪費が続くことになります。国家は国民のCS(顧客満足度)を高めなければいけませんが、23年間の大学生活を今振り返ると、ES(従業員満足度)のほうばかり、つまり官僚や研究者の満足度だけを追求していたという反省があります。自民党の抵抗勢力のような体質はどこにでも現れる「自己保身」であり、「自己変革は痛いからしたくない」という体質です。でも「脱皮しない蛇は死ぬ」というように、殻を破らないと、社会が、国家が、もちろん個人も、死しんでしまうのです。今は大変革期であることを認識して、すすんで「自己変革」をしないといけない時代なのでしょうね。生き残るために。
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2002/07/04(Thu) 23:18
ノリマン
癌を選出しているような今の選挙
国家レベルでのCS(顧客満足度)とES(従業員満足度)という見方・捉え方は面白いですね。市町村の合併問題でも難渋するのは、議員さんの定員問題・利権問題のようです。定員枠が減ったら困るという理由で議員のESばかり考えて、住民のCSなど頭にないようです。住民は便利になって良いといっているのに、合併が進まないようです。選挙で選ばれた選良が癌になっているなんて、ほんとにおかしな社会です。諸学の統合問題と関係ありますでしょうか。統合すれば、癌は消えますでしょうか。
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2002/07/05(Fri) 01:03
石田 昭
バックボーンの再構築
ノリマン様 地震学のサロンという枠を超えてしまいましたね。地震学とは社会を揺るがす変革地震も含むのだと解釈しましょうか・・・。                                       

さて、選良を癌呼ばわりするつもりはありませんが、明治維新を成し遂げた志士たちと比べて、なんと骨が無くなったリーダー達かという思いはありますね。戦後を支配したGHQの「日本社会骨抜き作戦」が見事に完成した姿とも言えるように感じます。                                    

占領軍が見た日本社会にはバックボーンが太くあったのです。理想的な背骨では無かったかも知れませんが、その背骨を作っていた思想・教えがカルチャーの違う占領軍には日本の癌に見えたのでしょう。明治の志士たちが座右の書として学んでいた上杉鷹山の師・細井平州の教え、貞観の治を為し遂げた唐の太宗の教え、仕事の意味を教えた三河の禅僧鈴木正三の教え、などなど、多くのリーダー必読の書物が、戦後は忘れ去るように指導されてきたのです。しかし、GHQが去って自由になったはずなのに、GHQに飼いならされたペットのように行動してきた日本人ではなかったでしょうか。諸学の統合とは「失った背骨再構築」をするということだと思っています。「なんのために学ぶのか」「どこへ向けて船を走らせるのか」を明確にするといってもいいでしょう。目的の港が見つかれば、諸学は自然と統合に向かうと思います。そのために、港を見つけるために、理想的な背骨を再構築するために、仏教の真髄を学びたいのです。

56
2002/07/08(Mon) 12:22
石田 昭
新・地震学セミナーとサロンに区別
話題の枠組みが拡大しておりますので、新・地震学に関する検討・吟味の場と、石田研究室の自由サロンの場を分ける予定にしています。どちらにも自由に書き込みをお願いいたします。
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2002/07/09(Tue) 23:10
ノリマン
深発地震が水・内部供給型とはなぜ? 
この場は新・地震学に関する検討・吟味の場に絞り込むということですね。大変すっきりとして分かり易いと思います。自由サロンにも入場させていただきますが、地震学を、もっと掘り下げて学びたいので、早速にお尋ねします。                                               

深発地震は、水・内部供給型の解離爆発現象であるという説明がライブラリーのNo.35にあります。何故日本の場合深発地震面(地震の巣と表現されていますが)がふた筋になっているのでしょうか、またそこにだけ水が混入しているのは何故なのでしょうか。深発地震面以外には水は混入していないのでしょうか。

58
2002/07/10(Wed) 19:52
石田 昭
無題 
和達・ベニオフゾーンと呼ばれている、深発地震面は、現在の定説では、プレートが潜りこんでいるため、そこで地震が起こっているという説明になっています。しかし100Kmを超えるような深さで弾性反発が起こるとは考えられません。マントル内部で解離爆発が起こっていると考えたほうが無理なく説明できます。この深さでは岩石は熔融状態のはずです。プレートが潜り込んでいるのではなく、海溝付近で起きた大地震によって取り込まれた大量の水が、マントル対流に乗って地球内部に運ばれていく姿だと思います。解離爆発の条件は今後の研究に待たねばなりませんが、圧力・温度の関係が変化するのに従って、何回も解離・結合を繰り返しながら、地球内部に向かっているのでしょう。ライブラリーNo.35の図面で斜線で示したマントル内の領域は地震が全く起こっていませんが、ここには、水の混入が少ないのだと思います。地震面が二筋になっているように見えるのは、海溝付近で起こった二つの大地震で大量に水がとりこまれたという解釈をしています。解離爆発地震論、マントル熔融論、地殻二層論という一連の石田理論を適用すると、深発地震に見られる異常震域という不思議な現象を簡単に説明することが出来ます。

59
2002/07/10(Wed) 20:26
石田 昭
深発地震面はプレートの潜り込みではない
前のメッセージが「無題」になっていますが、題名を記入するのを忘れましたので、送信します。深発地震面の解釈はどの書物を見ても、プレートの潜り込む姿であるとして説明されています。石田研究所の見解は全く違っています。海溝付近の大地震で取り込まれた水がマントル対流で運ばれていく姿と解釈しています。
60
2002/07/11(Thu) 23:25
ノリマン
異常震域は浅い地震でもある 
異常震域というのは、通常の浅い地震でもありますよね。震源の真上が押し領域にならないような場合、つまり解離爆発の方向が地表面に垂直でない場合に起こるのではないのですか。テレビ報道を見ていても、震源地じゃない場所が大きな震度表示になっていることがよくあります。それとは別の現象のことですか。
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