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2002/11/04(Mon) 00:28
石田 昭
ガウスメーターによる貴重な観測実例
KAZU氏より貴重な観測結果をいただきました。

以前、掲示板へ電磁波メ−タ−の問い合わせをしましたKAZUといいます。仙台市青葉区在住です。電磁波メ−タ− ベル社 4080型で10月中旬より1日2回、朝と夜に観測をしていました。今日、宮城沖(気仙沼沖)でM6.2が発生していますが、こちらではほとんどメ−タ−がふれませんでした。(0.1-0.2mG)一段落したら先生の観測網への参加を考えていましたが、その前に一つ御伺いしたいことがあります。先生の考えるメ−タ−で把握できる規模と震源までの距離はどの程度なのでしょうか。宮城県は金華山沖震源のM8級が想定されています。仙台からその予兆をメ−タ−でとらえる

ことは可能なのでしょうか。ご教授宜しくお願いします。

 現在、観測網にはどの程度人が集まってますか?東北、宮城の状況を教えて頂けないでしょうか。宜しくお願いします。

以上です。次のような返事を差し上げました。

貴重な報告有難うございます。早く観測網を構築して、こうしたデータをたくさん、集めたいのです。M6.2で、震源から約130Km程度では電磁波メーターは振れない、という「立派な観測実例」を集めて、蓄積すれば法則性が得られると思います。ちなみに安政の地震はM6.9ですが、江戸の町(直下で発震)では磁石の釘が落下したということですから、かなりの地電流が流れ、磁界も変化したことでしょう。

 ところで、方位磁石の変化はどうだったかは、わかりませんでしょうか。リスボン地震では、1800Kmも離れた場所でも磁石が狂ったそうです。また唐山地震では、鉄筋から火花が散ったということです。M8.0の大地震ならば、人的被害が生じる危険のある場所では必ず何日か前に、ガウスメーターとコンパスが前兆を教えてくれると思います。100円で購入できるコンパスもセットしていただければありがたいです。

 観測網システムはまだスタートしておりません、準備中です。正式参加者はこれから募集いたします。ベル社の4080型をもっていただける方はそれほど多く期待できませんので、方位磁石観測者の参加も呼びかけていきたいと思っています。2〜3日中に概要をリリースできると思います。宜しくお願いします。

追記(石田)KAZU氏の観測にはこの時点ではコンパスは含まれていない。

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2002/11/04(Mon) 19:50
石田 昭
石田研究所オンラインのリニューアル 
本日HPの一部リニューアルが完了いたしました。ANS観測網の正式スタートは、いま少しお待ち願います。この新・地震学セミナーも膨大な分量になってきましたので、学びやすいように索引を計画しています。これもいま少しお待ちください。これまで以上に自由な発言をお願いいたします。
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2002/11/04(Mon) 23:06
石田 昭
ANS研究会の発展解消 
拙著「地震の謎を解く」の中にありますANS研究会は石田研究所に発展解消しております。またANS研究会連絡先も石田研究所になりますので宜しくお願いします。連絡は

isshy7@sf.starcat.ne.jp

へお願いいたします。

234
2002/11/05(Tue) 05:55
石田 昭
ナマズを使った全国観測ネットワーク構想
毎日新聞の次の報道に、「うーん、税金で運営される国立大学のやることなのか・・・」という思いがいたしました。

まあ、大金を使うわけじゃないから良いのでしょうが、それにしても、もっと大学らしいやり方があるのでは・・と思います。

<地震予知>ナマズ使った観測網構想発表へ 阪大グループ

 地震の直前に騒ぐといわれるナマズを使った全国の観測ネットワーク構想を、大阪大大学院理学研究科のグループが、11日から横浜市で始まる日本地震学会で発表する。ナマズは、地震の前に地殻が壊れる際、発生する電磁波をキャッチするといわれる。研究グループはナマズ観測ネットへの高校などの参加を呼びかけている。

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2002/11/05(Tue) 21:34
ノリマン
ANSの主旨変更賛成です 
Alarm Network System から Anshin Netwok System への変更は観の転換ですね。確かにAlarmに意識があると、小さな地震にもびくびくするようになってしまうと思います。KAZU氏の観測例もガウスメーターが反応しなかったから「命にかかわるような大地震は、今日は来ないから安心して仕事をしよう」という生活スタイルを取れたと思えばいいわけですものね。敏感に反応してくれるナマズ君を見ていたら、「今日は地震がくるぞ、くるぞ」で落ち着いて仕事も出来ないでしょう。ANSの主旨変更大賛成です。 震災級の大地震以外は気にしないで伸び伸び生活したほうがいいですよね。
236
2002/11/06(Wed) 11:13
管理人
ミネラル水の水質を追う
T氏が泉水地震予知に関心のあるトルコのエリキン氏へ送られたメールを紹介します。静岡新聞のHPに載った北大島村教授の文面を見てのメールです。島村教授はトルコで現地観測の経験もあり、同僚が地震と水質変化に関心を持っているで、トルコでお会いできるといいですねという主旨です。<br><br>エリキンさん 島村 英紀教授とトルコでお会い出来ると良いですね。下記に有る様に、地下水の変化も(同僚が)ご研究ですし。島村先生とお会いした事は無いですが、御著書は大変興味深く読ませて頂いています。

http://www.sbs-np.co.jp/shimbun/jisin/simamura7.html

以上ですが、静岡新聞のHPから要点を抜粋しておきます。

2001/07/29

■トルコ大地震を起こした断層の行方

 いま、北海道大学の助手や大学院生と一緒に炎熱のトルコで暮らしている。

北アナトリア断層という長さ千キロもある大断層がトルコを東西に横断して走っている。次々に大地震を起こした断層だ。震源は六十年かかって東から西へ移動し、一九九九年八月のトルコ大地震で西端に達した。この地震は公式発表で一万五千人もの犠牲者が出たから、覚えている人も多かろう。実際には倍以上の犠牲者だと、こちらの人は信じている。

この断層の先には、マルマラ海という細長い海がある。海底に続いているに違いない大断層の行方とありさまを調べるのが、私たちの研究なのである。実験は、私たちが日本から運んだ海底地震計約四十台をマルマラ海の海底に置き、一方パリ大学が持ってきた約五十台の陸上地震計をマルマラ海を取り囲んでいる陸地に置いて行われる。地元のトルコの大学も全面的に協力してくれるから、三国共同の大実験ということになる。

2001/07/10

■解けなかった 駿河湾底の泉のなぞ

連載十一回(四月十六日)に書いたように、一九八六年に駿河湾の深所で異常に多くのマンガンが含まれている不思議な海水が採れた。しかも地震で増える。

 一九九六年には駿河湾の一番深いところを南北に深層水を採集した。しかし、ナゾはむしろ深まった。不思議な海水が採れたのは駿河湾の底を走る駿河トラフのうち、たった一地点だったのだ。

そのナゾの場所に深海潜水艇が挑んだ。榛原沖の水深二二〇〇メートル。この六月のことだ。乗ったのは北海道大学理学研究科の角皆潤(つのがいうるむ)先生。地球から湧いてくる、地震や火山に関係する水やガスの専門家だ。不思議な水を噴き出している海底の泉が見つかるのではないか、それが静岡の地下で起きる地震とどんな関係があるのか、と私たち地球科学者の注目を集めていた潜水であった。

残念な結果になった。駿河湾の海底はひどく濁っていた。深海潜水艇にとっては視界がすべてだ。泉を発見して精査するどころか、海底がどこにあるかさえも分からないほど視界が悪かった。操縦したパイロットも経験したことがないほどだった。先生は別の日に再度挑戦した。しかし、同じだった。

季節が悪かったのか、前に降った雨の影響で陸の土砂が駿河湾に流れ込んでいたのだろうか。いずれにせよ、またとない機会を先生は失ってしまった。

見えないまま、緯度経度だけを頼りに海底の泥を採ってきた。だが、ちょうど泉のところで採れた可能性は低い。

 先生の悔しがるまいことか。 けれども、科学の最前線とは、このようなものなのだ。長年準備したあげくに、異国など、遠い現場に行って砂をかまされた経験は、私たちフィールドの科学者の多くが持っている。しかし先生には前例がある。阪神大震災前の地下水の変化を調べようとして、あるミネラルウオーターの製造会社が持っていた製造月日別の製品を調べようとしたが、提供を断られた。それでは、と全国の商店にあった、その会社のミネラルウオーターを買い集めて分析し、世界的な論文を作った。

 剛腕の先生のことだ。次の一手を画策しているに違いない。

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2002/11/06(Wed) 12:58
地震と地下水の関係研究情報
地震と地下水の関係を研究されている角皆先生の情報をT氏が送ってくれました。

1995 年兵庫県南部地震前の地下水化学組成の変化.月刊地球,号外 13, pp.190-193.

http://marchem.ep.sci.hokudai.ac.jp/urumu/index.html

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2002/11/08(Fri) 13:04
石田 昭
ANSセンサーはホントに安心感を与える
T氏よりのメール

 石田先生 石田研究所/ANS観測網の構築開始に当たりまして、民間の電磁波研究で有名な下記の組織との比較が活動方向模索の一助に成るかと考えて見ました。

・名工大 内 匠逸助教授と(株)タムステクノロジーとの共同研究 地震電磁波研究同好会

・八ヶ岳南麓天文台の串田嘉男氏が運営される 地震前兆電離層観測研究センター

 両組織とも膨大な投資で全国に精密な観測機器を配置され、観測の維持管理費も高額に成っています、国家事業では有りませんので、会費も高額と成っています。

 会員には、総てのデータを開示していますので、膨大な情報量となり、会員の方の捉え方によりますが毎日が警戒宣言に近い状況も見受けられます。

 私の知人で、地震予知に興味を持ち、地震前兆電離層観測研究センター に入会されたのですが、毎日が緊張の連続で、昨年、会社も自宅も耐震構造に建替えられたのを機に脱退されるまで、毎日の行動がセンターからの情報に基づいていました。

 ご研究自体は、特に日本において重要で有る事は言うまでも有りませんが、身近にその様な例を長年見て居りましたので、研究の途中経過段階とは言え、多くの方に参加頂く会員組織としては、疑問を持たざる得ませんでした。

 二ヶ月余り、地震関連の情報収集のお手伝いを勝手にさせて頂いておりますが、どうしても、地震発生に対して過敏に成ってしまいます、その様な時に安心センサー群が正常で有る事を確認しますと、不思議に心が安らぎます。全国組織でANS観測網が構築された段階では、更に安心の輪が広がります。防災対策に常に心掛ける体制作りの大きな第一歩と成る様に思います。雑音や被害の無い地震には鈍感で、震災級の地震には過敏に反応するセンサーの精度向上に付きましては、研究を続けて行くしかありません。

 50年から100年に一度の特別な現象(近づいて居る予感は有りますが)に対するセンサーですので、衆知を集め故事に習って様々な角度からセンサー群を構築するしか方法が有りません。

以上ですが、実は私も同じ思いをしておりました。多くのHPで大地震迫る!というような空気があるなかで、方位磁石と安心センサー2号、3号が泰然自若としてくれていると、「なーに、そんなことはないよ。たとえそこそこの地震はあったとしても、大地震にはならないよ」という安心感が沸いてきます。精密な観測研究は国家にやってもらうとして、民間レベルではANS観測網で充分だ、という気がしております。その国家機関もプレート説を捨てて、地震観を変えないと、何も成果は得られないとは思いますが・・・。

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2002/11/08(Fri) 13:43
管理人
情報の追加
T氏の情報追加
・地震電磁波研究同好会の情報が期間限定で開示されています。


http://www.geocities.co.jp/NatureLand/4679/recent/index.html


・八ヶ岳南麓天文台の串田嘉男氏が運営される地震前兆電離層観測研究センター の会員向原稿がHP上で、

http://epio.jpinfo.ne.jp/news/index.html

地震発生後の事後報告として発表されます。

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