前日に戻る
1061
2005/11/14(Mon)09:30
パトロス
アトランティスは大西洋に沈んだ
「神々の指紋」の超真相 と言う本があり、グラハム・ハンコックをイカサなマペテン師のごとく攻撃しているようです。本を取り寄せ中でまだ読んでいませんが、その超真相という書籍を解説した記事に以下のようなものがありました。

「ちなみに学研『ムー』1996年9月号所収の「ムー新聞」には「『神々の指紋』がなんだ!」と題して次のような文が掲載されている。

「あの本が出るよりも先に同じ内容の「ムー・ブックス」が出ていたのを知ってます?実は『アトランティスは南極大陸だった!!』と『神々の指紋』の内容はほとんど同じといっていいくらいなのだ。」

というものです。この件に関してはハンコック氏がBBC2で放送された時の扱いに次のような苦情を出しています、番組名はホライズン:アトランティス再生
というものだそうです。

「番組における私の研究の不正確な紹介の一つで、番組全体の不当性に寄与しているのが、私が南極大陸は失われた大陸アトランティスであるとする理論の開祖、あるいは創始者であると番組が誤って伝えたことです。」

アトランティスが氷に閉ざされた南極大陸にあるというのは間違っていると思います。
プラトンの書物にあるように、そして名前の由来にもなったように、今の大西洋に存在し、海底に沈んだと言うのが正しいと思います。

超真相と言う本が届いたら、少しずつ誤解を解いていきたいと思っています。

1062
2005/11/14(Mon) 22:59
庶民A
地震の原因は?
地震学の素人です。
プレート理論について、なるほど、という面もあるし、そうだろうか、という面もありますね。大勢に追随していれば無難だからプレート理論派に属している不埒な学者もいるのでしょうね。あと、欧米の学者が右と言えば右、左と言えば左、に方向転換する外人に弱い学者も・・・。

私は、大陸移動説を唱えたウェゲナーの主張をなるほどと思いますが、プレートの弾性反発による巨大地震の発生は、結果に合わせるために都合よく考えた理論としか思っていません。

プレートの生成から消滅まで全てのプレートについて考えると量的・質的・方向性などが辻褄が合わないことだらけです。

例えば、プレートが斜めにぶつかり海側のプレートが陸側のプレートの下に潜り込んだ場合、陸側のプレートの引きずり込まれる量は接触線上で一様ではありません。したがって、大地震は常に同じ所で発生することになります。

先生の考えておられる水の解離による爆発で地震が起こるとの興味深い理論ですが、アポロ月着陸船が月面に置いてきた地震計によると月面でも地震が観測されたという記事を何かの書物で読んだことがありますが、水が無いといわれる月の地震の原因は何だとお考えですか?

また、全地球的に見た時、地震が全くない範囲は爆発がないということですよね。いったい、どのくらいの温度と圧力で水の解離爆発が起こるのですか。中越地震は震源が地下10キロ程度で何度も大きな余震がありました。一度に爆発してもいいと思うのですが・・・。

いくつかの形態の断層が生まれますが、爆発現象を考えると断層が直線的なのが理解できません。弧状の断層ができるのではないでしょうか?

ご回答をお待ちしています。

1063
2005/11/15(Tue) 09:25
パトロス
Re:地震の原因は?
質問ありがとうございました。回答いたします。

>大勢に追随していれば無難だからプレート理論派に属している不埒な学者もいるのでしょうね。あと、欧米の学者が右と言えば右、左と言えば左、に方向転換する外人に弱い学者も・・・。

研究費が回ってこないとなれば生活が掛かってきますから大変です。でもそれでは学者失格でしょうね。

>私は、大陸移動説を唱えたウェゲナーの主張をなるほどと思いますが、プレートの弾性反発による巨大地震の発生は、結果に合わせるために都合よく考えた理論としか思っていません。

大陸移動はアフリカと南米など一部分については確かですが全部の大陸が移動しているわけではありません、またアフリカなども一定速度で移動するという斉一的な移動ではなく、かなり激変的な移動だと思います。

>プレートの生成から消滅まで全てのプレートについて考えると量的・質的・方向性などが辻褄が合わないことだらけです。

まったくその通りですね。

>先生の考えておられる水の解離による爆発で地震が起こるとの興味深い理論ですが、アポロ月着陸船が月面に置いてきた地震計によると月面でも地震が観測されたという記事を何かの書物で読んだことがありますが、水が無いといわれる月の地震の原因は何だとお考えですか?

水が無いというのは月面上に存在しないということです。月はマグマの熱が逃げ出して冷却がすすみ、地殻(月殻)が相対的に厚くなっていますが、内部にはまだマグマが残っているはずです。そのマグマ内には解離状態と結合状態の両方で水は存在しているはずです。水の解離度は温度と圧力で変化しますから、少なくなったマグマとはいえ月内部で対流する間に解離度が増減します。その間には何度も解離状態から結合状態に移行しますので、爆発現象が起こります。これが月震の原因です。ニューオフィス26http://www.ailab7.com/tairyu.htmlにある地球の深発地震と同じ理屈で月の地震は起こっていると思われます。

>また、全地球的に見た時、地震が全くない範囲は爆発がないということですよね。いったい、どのくらいの温度と圧力で水の解離爆発が起こるのですか。

解離爆発・・正確には解離した混合ガスが爆発するのが地震の原因であるということですが、解離度は温度上昇と圧力低下が原因で増加します。解離ガス(表現は解離水、混合ガス、爆鳴気など多様)が貯留され、温度が戻ってきたときに爆発します。

>中越地震は震源が地下10キロ程度で何度も大きな余震がありました。一度に爆発してもいいと思うのですが・・・。

余震がなぜ頻繁に起こるのか・・・についてはANSビデオhttp://www.ailab7.com/DVyosin2.htmlをご覧ください。解離度が安定するまで余震は止まりません。

>いくつかの形態の断層が生まれますが、爆発現象を考えると断層が直線的なのが理解できません。弧状の断層ができるのではないでしょうか?

断層は押し引きの境界で発生するものですので、直下型地震では押し引きの境界線は円形または楕円形になります。しかし、断層として現れるのは地盤の弱い一部ですので、円形が大きいこともあって明確な弧状は見られないのではないかと思います。

1064
2005/11/15(Tue) 20:06
庶民A
なるほど
パトロスさま、ご回答ありがとうございました。

プレート理論で地震の全容が明らかになるか、それとも、先生の主張される水の解離爆発論か、はたまた、新理論が出現するのか興味が尽きません。
第二の関東大震災が起こる前に予知ができるようにお願いしたいです。私は、いろいろな展示会などを見るためにお台場のビッグサイトにしばしば行きます。その時、東京の汐溜や台場や品川などの湾岸地区に続々と建てられている高層ビルを眺めながら、未曾有の大災害が目に浮かびます。

どうか、先生、お身体を大事にされて地震の予知のために奮闘されご活躍してください。

1065
2005/11/15(Tue) 22:45
パトロス
Re:なるほど
ご納得いただきありがとうございます。

>第二の関東大震災が起こる前に予知ができるようにお願いしたいです。

ANS観測網では全国に300名近い会員が誕生し、コンパス観測などに取り組んでいただいています。観測点の分布状況から見て、理屈の上では、関東・中部・関西圏の大地震はこれで事前検知が出来ると思っていますが、普段の記録簿記入が少ないのが気になってはおります。

でも異常があれば記入していただけるものと判断していますが・・・・。

本当は水素濃度の観測網を全国展開したいのですがねぇ・・・。
>東京の汐溜や台場や品川などの湾岸地区に続々と建てられている高層ビルを眺めながら、未曾有の大災害が目に浮かびます。

そうですね、地震関係者には真剣に取り組んでいただきたいものですが、今のところでは予知に失敗するだろうという心配のほうが強いですね。測地的予知しかやっていませんから・・・。

>どうか、先生、お身体を大事にされて地震の予知のために奮闘されご活躍してください。

ありがとうございます。地震予知とは直接には関係ないようですが、来週テレビ朝日からポールシフトの仕組みについての取材を受けることになっております。

ポールシフトの原因は大地震による地殻重心の移動が原因であり、大隕石の衝突も可能性としては考えられる・・・と答えようと思っています。

地震の原因を解説する時間があればいいなぁと思っていますが、報道内容が偏向(?)しておりましたら抗議(?)をお願いします。取材を受ける前から失礼かもしれませんが最近の朝日さんの取材ぶりが話題になっておりますから・・・。

ANSの主張はHPで明らかになっているが取材報道はその内容と違っている・・・と、・・よろしくお願いします(笑)。

1066
2005/11/16(Wed) 18:38
ヤクライ
よかったら
東海アマ地震予知のHPに、今回の宮城沖の時、岩沼(仙台の近く)の方が撮ったという「地震発生時、直後に起こった濃霧」の写真がのりました。先生がお考えの水素等との関連をふと思いついたものですから。「霧」なのかどうかはわかりませんが、とても興味深く、差し出がましいのですが、ご報告致します。
1067
2005/11/16(Wed) 19:13
パトロス
Re:よかったら
情報ありがとうございました。拝見しましたが、セミナー[95][97]http://www.ailab7.com/log/eqlog91-100.htmlで話題になった「天泣」現象とか、「地気」と言われてきたものに相当するのではないでしょうか。青空が広がっているのに、霧のようなものが広がっています。地震に際して地中から水蒸気が噴出しているのかもしれませんね。
1068
2005/11/18(Fri)18:03
パトロス
中越地震は本当に逆断層が動いたのか
[1056]で技術ジャーナリストの山本氏から中越地震における震央付近の初動を比べると、定説よりも爆発説のほうが納得できるのではないか、初動を解析すれば爆発説の検証になるのではないか、と言うコメントをいただいていました。

公式発表(http://www.jishin.go.jp/main/chousa/04oct_niigata/)では北東から南西に存在する逆断層が動いた地震である、ということになっていますが、逆断層ならば上盤の日本海側は南東に動き、下盤の太平洋側は北西に動くはずです。確かに発表では次のようにGPSがそのような動きを確認していると述べています。

「GPS観測の結果によると、今回の地震に伴い、震源の南東側の新潟大和観測点(新潟県南魚沼郡大和町)では北西方向に約10cm、北西側の柏崎1観測点(同県柏崎市)では南東方向に約6cm移動するなど新潟県を中心に変動が観測されている。これらの観測結果は本震の発震機構と調和的である。」

これを読むと、逆断層が正しいのかと思ってしまいますが、地震時の初期移動
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/kyoshin/jishin/041023_niigata/1756/nigata_main.htm)を見てみると震央近くの観測点(川口、竹沢、小千谷市城内)は直下型地震に特有の震源から遠ざかるような動きになっていることが分かります。むしろ公式発表にある新潟大和観測点と柏崎1観測点とは共に、引き領域にあって震源に向かって移動していると解釈したほうが良い動きになっています。詳細はニューオフィス52に図面を使って掲示することにいたします。

1069
2005/11/26(Sat) 11:08
パトロス
磁極移動の解釈について質問
大晦日のNHK紅白歌合戦の裏番組でテレビ朝日が超常現象特番をやるのが恒例となっています。今年はポールシフト現象を取り上げるそうで、先日このセミナーを見たのだが、と言うことでディレクター氏とカメラクルーがやって来て取材を受けました。

「地球物理学を専門とする学者の先生方は地球が自転以外には動かないと思っていますが、そうではなく自転する以外にも動くことがあるのです。それがポールシフトです。」という解説、そしてポールシフトが起こる原因が惑星の衝突や、大地震による大陸規模での地殻の沈降・隆起、によって生じる地殻の重心移動であることを説明しておきました。

ところで、それに関して以前に「とりまき」さんから、「岩石磁気に記録されている逆転現象は,ほぼ正確に南北の逆転だけです。磁極が中途半端に中緯度や赤道地域にシフトするような現象は知られていません。」

セミナー[320] http://www.ailab7.com/log/eqlog311-320.htmlと言うコメントをいただきました。今回の取材の中では(放映されるかどうかは分かりませんが)「正確に南北の逆転が起こったのが7600万年に171回であり、それが地磁気の縞模様として知られている。しかし、小規模の逆転はキリがないほど起こっている。」と説明しておりまして、定説擁護派の「とりまき」さんとは異なる見解を述べております。

そこで、「とりまき」さんが今もこのセミナーをお読みでしたら、教えていただきたいことがあります。

・ セミナー[313]で地磁気のギザギザという表現で示される現象は地磁気の極が中途半端な位置にシフトしたことの証拠だと思うのですが、ギザギザになる理由はポールシフトではなく(地球の姿勢は変わらずに)磁極だけが中途半端な位置に移動したと解釈するのでしょうか。

・ 仮に、岩石磁気に記録されている逆転現象がポールシフト、または地殻移動現象によって起こっているとすれば、「一般的古地磁気の伏角データの処理法」なるものは間違っているわけですから、「インド亜大陸の北上説や、ニューオフィス15 http://www.ailab7.com/gendaiten.htmlに解説した大陸移動説などは理論的根拠を失ってしまう。」と思うのですが、ほかの解釈があるのでしょうか。

以上、定説論の解釈を確認するためにも、お教えいただければありがたいと思います、宜しくお願いします。

1070
2005/11/26(Sat) 22:59
パトロス
磁極移動の解釈についての自答
「とりまき」さんからのご教示がある前に、解答に相当するようなことを書くのは気がひけますが、もう一度竹内均・上田誠也著「地球の科学」という本を読んで、答えが分かりました。つまり「大陸移動説」の根拠なるものが如何に曖昧なものであるのかが再認識できました。

まずインド亜大陸が北上してユーラシア大陸に衝突したというのはロンドン大学のグループがインドのデカン高原で採取した岩石残留磁気調査による推論ですが、この根拠となる理論とニューカッスル大学グループの主張する大陸移動(http://www.ailab7.com/gendaiten.html  を参照)の理論的根拠がまったく違っているのにもかかわらず、どちらも大陸が移動した証拠とされているのには驚きます。どちらかが違うか、どっちも違うのか、だと思うのですが、マスコミで流される論調からはどちらも正しいかのような感じを受けます。もちろん私はどちらもが違っていると思っているのですが・・・・。

ロンドン大学の根拠はデカン高原の岩石残留磁気の伏角(ただし絶対値だけ)が低角度に移動することからインド亜大陸が南半球から赤道を通り越して北上したというものです。磁極は正確に南北の逆転だけで、フラフラと移動することはないということが前提になっています。

一方ライバル関係にあったニューカッスル大学の研究では磁極はフラフラと移動することになっています。その移動の軌跡がアメリカ大陸上の岩石とヨーロッパの岩石とからの計算では異なっており、両大陸を30度回転させてやると両者は一致する、だから両大陸は分裂・移動して現在の位置にあるとしています。

つまり「昔の地球磁場と、現在の地球磁場とのくい違いを、すべて大陸が動いたためだ、と考えたロンドン学派に対して、ニューカッスル学派は大陸は動かずに磁極が動いたためだ、と考える立場をとったわけである。」(「地球の科学」162ページ)というようにまったく異なる前提で成立する二つの大陸移動論をどちらも信じていると言うのはおかしいことだと思います。

また、磁極の移動軌跡は日本を含めて各地塊ごとに異なる軌跡を描くそうですから、とてもニューカッスル学派の言うようなことにはなりそうにありません。
石田理論の立場は「磁極の移動」は大陸の移動ではなくて、地球の表皮である地殻そのものが移動して起こっているものであると解釈する立場です。

したがって、質問の答えを自分で出すのもおかしなことですが、磁極はまったくの逆転もあったし中途半端な移動もあったと考えています。またその原因はポールシフトによる地殻そのものの移動現象が原因であると言うことになります。

前ページへ戻る  次へ進む
索引へ戻る