ライブラリー

4a.唐山地震(1976.7.28 AM3:42)の前に見られた不思議な出来事
七月二十七日の深夜・・・大災害の直前

唐山市近郊の栗園公杜茅草営大隊 王財の話・・・

真夜中の十二時に映画を見終わって家に帰ってくると、出かける前にどうしても庭に追い込めなかった四羽のあひるがまだ門の外にいる。主人を見ると、一斉に声をあげて蹄き、首をぴんと立てて翼を広げ、羽毛を逆立てて追いかけて来て、主人のズボンに咬みつこうとした。

灘南県東八戸大隊張保貴の話・・・

七月二十七日の夜はなかなか眠れなかった。猫の、啼き声がうるさかった。腹をすかしているのかと思ってえさをやっても全然食べようとしない。相変らず啼きつづけて、あちこち走り回った。(同じ頃、唐山市栗園公杜の王春は、祖父が一年ほど前から飼っていた猫が、かやを通して人を引っかいて、何とか目を覚まさせようとするのを見ている。)

あの夜、唐山周辺数百キロの地域では、犬が同時に長い間ほえつづけるのを聞いている。

唐山市殷各庄公杜大安各庄 李孝生の話・・・

彼の飼っていた犬が一晩中どうしても眠らせてくれなかった。李孝生はいつもドアを開けたままで寝るのだが、犬が部屋に入って起こそうとした。起きないでいると太ももに咬みついた。痛さのあまりベッドからとび下り、この主人思いの犬を追いかけまわしたという。

「唐山大地震」今世紀最大の震災  
銭鋼 著作  朝日新聞社より

[解説] アヒル・猫・犬が飼い主に危険を知らせてくれたのでしょうか?それとも強烈な電磁波にやられて、頭がおかしくなってしまったのでしょうか。いずれにしても、アヒル・猫・犬を観察していれば、大地震は察知できるでしょう。グァテマラ地震のときには、マヤ族の酋長が、動物の異変、空の異変から大地震を察知して、住民の命を救ったそうです。電磁波メーターを持たない酋長でも経験知から判断できたのです。我々現代人は、簡単に計測できる電磁波メーター、または方位磁石などの道具を使って、大地震から身を守りましょう。
                            (石田)

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