地震の化石
この写真は拙著「地震の謎を解く」の表紙に載せたものでありますが本文中には次のような解説を断定的な表現で書いてあります。

まず、一枚の写真をみてください。地震多発地帯である南紀の熊野灘に面した観光地、鬼が城の近くの山中で見つけたものです。爆発による押し領域内のマグマが泡を包んだ状態で冷却したものです。地震の化石といってもよいでしょう。カルメ菓子のように、空隙がたくさん見られます。海岸近くの鬼が城の断崖で見られる浸食されたものより、もっと発泡状態が明瞭に見られます。これは、太古の地震のときに、震源近くのマグマ溜まりにあった溶岩が泡状になって固まった後、その後の大地震によって地上に浮上してきたものではないかと思います。

猿で有名な宮崎の幸島にも同じような岩があります。

以上がその解説文ですが、地質学が専門の方がおられましたら、これは地質学ではどのように解説されるものなのかご教示いただければありがたいと思います。よろしくお願いします。