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641 2003/10/20(Mon)23:49 パトロス 「断層運動モデル」の解説 あるサイトに以下の書き込みがありました。石田理論に関する討議ですので紹介しておきます。 ------------------------------------------------ M氏:大地震のときに、ドーンと底から突き上げるような音を聞くようですが、これは地下水(または海水)の熱解離による水素ガスと酸素ガスの爆発なのです(石田説)。一応私も賛成。しかし、なぜか大部分の人達は、地震は地中深くの爆発でなく、プレートへの別のプレートとの潜り込み・衝突が地震を引き起こすと信じています(プレート論)。しかし、プレートはそれほど剛性(固さ)もなく、ひずみ(歪)エネルギーを蓄えて弾性反発できるわけでもないようです。上記の私の仮説は、門外漢の、しかも個人的な作業仮説ですし、アセノスフェア(岩流圏)のことですので、詳細はここで議論するよりも、下記のところへアクセスされて、石田理論をご理解されてからの方がよいでしょう。石田理論は細部では批判されるべき点が多数あるかもしれませんが、骨子においては秀逸な点、独創的な点を数多く含んでいます。 とり氏:水の解離爆発による地震発生モデルについてですが、「爆発現象」による地震波は、全観測点でP波初動が「押し」になり、S波が顕著ではないという明瞭な特徴があります。これは、地震計に観測される波形データから地表付近の発破によるノイズを除くために有効に活用されているのですが、深発地震にはそうした特徴は認められなく、実際には全て断層運動のモデルで説明可能です。 ----------------------------------------------- しかし石田理論でいう「解離ガスの爆発」というのは、「爆縮」とも云われている酸素と水素の結合反応のことです。理科の実験でやる大音響を立てる「爆鳴気の爆発」のことです。この爆発(爆縮)現象は、反応後に体積が縮小するために、爆発方向には「押し」領域が発生し、それ以外の周囲領域は爆破点に引き込まれるような「引き」領域を発生させるのです。結果としては。「断層運動のモデル」と命名されている現象と同じことになるのです。 ゆえに、「断層運動のモデル」という仮説を用いなくとも、石本博士が提案された「押し引き分布」(この用語は地震学では死語のようになってしまいましたが・・)で考えた方が、爆発と言う地震現象を直感的に把握しやすいと私は思っているのです。「断層運動のモデル」というのは二つの偶力が震源地点になぜか作用するというのですが、そんな無理のある説明をしなくても良いと思っています。二つの偶力を引き起こす原因も説明しきれないのですから・・・。 地震は爆発現象であるというのは、カントもニュートンも認めていた直感的認識ですが、地下深部で解離した解離ガス(解離水、爆鳴気、酸素と水素の混合ガスなど、呼び方はいろいろ)の爆発(爆縮)現象と考えるのが地震の正しい理解には相応しいと思います。 |
642 2003/10/21(Tue) 14:47 パトロス 石本理論を再評価したい 死語になっているのは「押し円錐」という用語でした。石本博士の「マグマ貫入説」「押し円錐」理論に関しては以下を参照してください。 http://www.ailab7.com/log/eqlog181-190.html |
643 2003/10/23(Thu) 00:47 とり@仙台 [641]のとり氏は私ではありません パトロス様、大変興味深い内容をいつもありがとうございます。まだまだ初心者の私ですが、頑張って勉強させていただいております。 さて、こちらの掲示板は私のような者には敷居が高くて、大変迷いましたが、誤解を避けるために書き込ませていただきました。 私は、仙台で観測会員をさせていただいております。[641]のやりとりの中に、私と同じHNの方がいらっしゃいますが、くれぐれも私ではない「とり」さんですので、誤解のないようお願い申し上げます。今後も誤解のないように、私のほうは努めて「とり@仙台」というHNにいたします。地震学とはかけ離れた書き込みで、申し訳ございません。 |
644 2003/10/23(Thu) 08:17 パトロス 勇気の出るお言葉 とり@仙台様、大変失礼いたしました。他サイトのやり取りを略称で紹介するとT氏になってしまいますので、現在大活躍中のANS広報局長と同じになってしまいます。そこで、「とり」氏となったわけですが・・。TM氏が妥当だったかなと思っています。TM氏はマクロ的地球観はプレート論で完成されており、どこで地震が発生するかもマクロ的には研究し尽くされているとお考えですので、これまでも私とは激しい論戦がなされてきました。多分地震学者の大半は石田理論に同じような論戦を挑まれるのではないでしょうか。ゆえに、四面楚歌となる各種学会へは出向いておりません。そんな中「頑張って勉強させていただいております」なんてお言葉は、大変ありがたい勇気の出るお言葉です。そのサイトでは「石田理論」に全く賛成できないので、ANS入会をためらっているという書き込みもあったくらいで、反発も多いのだと思います。今後とも、ご感想などどんどん書き込みしていただいて結構です。ありがとうございました。 |
645 2003/10/24(Fri) 02:21 とり@仙台 ご返答いただき、誠に恐縮です パトロス様、勝手な勘違いをしたのは、どうやら私の方ですね。略称だったとは……。申し訳ございません。 私は中学校でプレート理論を学んだ時から、ずっと疑問を抱いておりました。こちらのサイトに出会い、石田理論に度肝を貫かれ、大変興味を持ったことがANS入会のきっかけです。全く賛成できないと言う人もいれば、私のように強い興味を示す人間もいるわけで……。苦境の中で頑張っていらっしゃること、敬意を表さずにはいられません。今後のご活躍も期待しております。 |
646 2003/10/24(Fri) 08:08 パトロス 広報局長の深慮 とり@仙台様、再度の書き込みありがとうございました。書き込める雰囲気ではないという声が他にもあるようですが、私の本意ではありません。セミナーの扉にも書きましたが、自由闊達に議論していただきたいと思っています。 中学校での授業以来プレート論に疑問を抱いておられたとは凄いことですね。たいていは先生が教えてくれることは鵜呑みにしてしまいますが、「本当に納得するまでは解ったと言わない」姿勢がどんな分野においても重要なことだと思います。マスコミが伝える内容も鵜呑みにしないで「本当にそうなのだろうか」と追求する姿勢が社会を正道に戻すためには重要です。これ以上は地震学を離れてしまいますので隠居部屋で語るしかありませんが・・・。 なお、このセミナーも本当は[403] http://www.ailab7.com/log/eqlog401-410.htmlにあるルフランさんがご自分で頻繁に登場してくだされば、パトロス名の書き込みも少なくなっているのです。しかし、セミナーの混乱を避ける深い意図を広報局長ルフラン氏が抱かれて、パトロス経由のT氏情報となっております。セミナーが成熟したと判断されたら、ルフラン名の記事も増えるかと思っております。 |
647 2003/10/25(Sat) 10:44 パトロス カントの立場 ANSの会員専用掲示板に夢の話が始めて登場しました。また何かとお叱りを受けるあるサイトでは、地震の前に「地震が来る」という予感を持つ方がお気の毒に批判に晒されているみたいです。 この騒ぎは霊的能力のあったスウェーデンボルグと、その力のなかった哲学者カントとの関係を思い起こさせてくれます。スウェーデンボルグは地上に起こる前に、霊的世界で前もって感知することができたようです。そうした霊的な予知能力がある人間の存在をカントは頭から否定するようなことはしませんでした。「その能力を持った人がいることは認める、しかし私にはその能力がないから、私の大学での研究テーマとしない、検証する能力がないから・・・」という立場を取ったのです。カントはスウェーデンボルグを見下すような態度は取っておりません。むしろ偉大な人間として尊敬さえしていたようです。 ではお前はどうなのかと聞かれれば、私もその能力がありませんのでカントの立場を取ります。そして誰にでもできる検知方法によるネットワークを組みたいと考えてANS観測網を呼びかけているわけです。 |
648 2003/10/27(Mon) 08:18 管理人 地震恐怖症からの開放 とり@仙台さんがHPhttp://homepage3.nifty.com/toritoritori/index.htm を立ち上げられたそうです。以下のようなメールをいただきましたが、ANSが目的としております、地震恐怖症の軽減が達成されている実例として、(転載許可をいただきましたので)以下に紹介します。 ---------------------------------------- いずれ、コンパス・安心センサー・ナマズのコーナーも設ける予定です。 安心センサーは仙台市若林区の自宅にのみ2号・3号があります。自宅のセンサーは異常なしでしたが、職場の掲示物(ボタン磁石で何枚も挟んでいる)が、22日には1日に3度も落ちて貼り直しました。 普段は揺さぶっても落ちません。おそらく、センサーの役目を果たしたのではないかと考えております。 --------------------------------------------------- |
649 2003/10/28(Tue) 08:07 パトロス 敦賀、上石津、涌谷3点ネット紹介 長らく敦賀から情報を送ってくださった医師のT氏が、新規観測点の開設をご指導くださり、新しいメンバーにて3点ネット情報網を組まれたそうです。その中から異常があればANSに報告して下さると言うことで、以下のようなメールをいただいております。こうした小ネットが各地で生まれてくると、頼もしくなります。親しい仲間で作っていただくことをお願いしたいと思います。 10・12 お世話になっております。先日お伝えした敦賀市での新規地点による観測と涌谷町での観測さらには岐阜県上石津町の三地点での観測を週明け14日より開始し、そのうち1地点でも誤差5度を越えたり顕著な変動を観測した場合に敦賀市の***より情報をお伝えするネットを作りました。今後ともよろしくご指導をお願いいたします。 10・15 観測に参加させて頂きます***と申します。できるだけデータを迅速に速報しますのでよろしくお願いいたします。 本日午後4時現在、敦賀(福井)東5度、上石津町(岐阜)0度、涌谷町(宮城)東3度<br>なお、午後4時半、関東で震度4の地震が発生し、敦賀では現在誤差が減少方向にふれはじめました。午後5時には東3度です。 10・19 敦賀市と上石津町とも西に五度、涌谷町に至っては前日には東に二度程度が一気に東に八度まで変動したとのこと。十九日午後九時にまとめました。なお、五度を越えない場合報告を指し控えた方がよいでしょうか。一応五度を越えた場合報告させていただくことに致しますが、あんまりにも変動の有る場合などは報告する方向をと思っています。 10・21 敦賀市、西12度。上石津町、西10度涌谷町、東8度。午後9時現在。 10・22 本日より都合により当分の間私(上石津の**)が三地点を総括しご報告致しますのでよろしくお願い致します。福井県敦賀市西八度、当地西十度、宮城県涌谷町東八度。午後十時現在。 10・24 福井県敦賀市西五度、当地も西五度、宮城県涌谷町では昨日地震発生後徐々に誤差が無くなり現在は0とのこと。なお、地震予知で脚光を浴びるFM電波ですが、今日午後六時頃から今し方までかなり明瞭にお隣り滋賀県の放送を受信できました。いまだかつて体験したことがなく驚いています。地元の局の受信状態よりもかなりよく聞こえました。現在も受信はできますがステレオ受信まではできません。前兆現象でなければいいのですが。 10・25 福井県敦賀市西三度、当地(上石津)西五度、宮城県涌谷町0とのこと。なお、FM電波ですが、お隣り滋賀県の放送を昨日ほどではありませんが受信できました。 10・26 敦賀、上石津、涌谷とも誤差が無くなりました。敦賀では昨日午後三時に、当地では昨日午後十一時半くらいには誤差がなくなりました。本日は誤差なしが三地点とも続いています。なお気になるFM電波の乱れは引き続きあり、敦賀でもFM滋賀や京都のαステーションが弱いながらも日中から聞くことができたとのこと、ただ夜間には時々起こるためそんなに珍しくはないらしいです。 10・27 敦賀、上石津、涌谷とも誤差無し。FM電波の乱れも気にならないていどです。 |
650 2003/10/30(Thu) 01:13 パトロス ANS参加者の真摯な姿勢 三点ネットワークのI氏からメールをいただきました。悲惨な震災体験をお持ちであるということが見ず知らずの三人の共通項ということです。少しでも、社会のお役の立ちたいと願って、ANSに参加くださっていることに感謝と共に敬意を表したいと思います。あるサイトでの「見たらひっぱたきたくなるから、ANS掲示板を見ない」ご意見とは対照的だと感じましたので、ご紹介しておきます。 --------------------------------------------------- |
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