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2731
Date: 2018-04-13 (Fri)
ダーウィン海膨仮説は否定される

ダーウインの“環礁沈降説”は“プレート論”と合わさってスマートな説明が可能になった、とされています。太平洋プレートは西方に移動するのに伴って深くなって、沈降したように見えるからです。
また、環礁が沈降したのがギョーである(場合もあるが)と定義する間違った解説([2727]参)もなされています。
教科書的には、プレート論が現れるまではダーウイン海膨という広い高台(rise)があって、そこで火山が生まれ、波蝕で切頭され、その後沈降してギョーや環礁になったと説明されていたようです。

ブリタニカの解説を紹介します。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
ダーウィン海膨
ダーウィンかいぼう
Darwin Rise

太平洋中央部に存在したといわれる約2億 2000万年前から 6500万年前の仮想的な海膨。サンゴ礁成因の沈降説 (南太平洋地域が広く沈降したとの学説) を発表した C.ダーウィンにちなんで W.メナードが命名。
太平洋西部のギヨーの頂上と環礁の基盤の深さから、ギヨーや環礁の基盤をつくる火山島ができた1億年ほど前には、幅 4000km、長さ1万 km、深さ 3500m、比高約 2000mの海膨が北西から南東方向に存在したと考えられる。
そこに海底火山ができてからこの地域が隆起し、海底火山の頂上部が浸食されて平頂火山となり、その後、数千万年前から沈降し続け、平頂火山の頂部にはサンゴ礁が形成されて環礁となり、一部のものはギヨーとなって現在にいたったといわれている

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概略を図示すると次図のようになります。

プレート論が真実であるかのように扱われていますが、様々なほころびあり、もはや信用できない理論になっています。
といって、ダーウィンの沈降論が正しいわけでもなく、ダーウィン海膨仮説が正しいわけでもありません。

西北部にギョーがあり、東南部に環礁が存在するのは、西北部の沈降が早く、深かったから、ではありません。

海底地殻の隆起や沈降は否定できません。地球物理学者は否定しますが、アトランティス大陸やムー大陸も沈降した可能性があります。

しかし、平頂海山は成層火山であることを忘れてはなりません。普通の海山が波蝕で成層になるはずがありませんし、切頭が進行中の海山も存在しません。さらに言えば西太平洋のギョーの頂部には円磨された玄武岩の巨礫が存在することも説明できなければいけません。([2595]参照)

ダーウィンの沈降論もプレートテクトニクス論もギョーと環礁の成因を説明できないことを認識して頂きたいと思います。

ギョーとテーブルマウンテンは同じメカニズムで形成されています。環礁はさらにギョーの頂部に造礁珊瑚が発達したものです。[2718]西太平洋のギョーは白亜紀に形成されたと推定されるの図を参考にしてください。

2732
Date: 2018-04-13 (Fri)
「太平洋の形成問題」を解く鍵は地震爆発論と石田理論にある
ダーウィン海膨(DARWIN RISE)研究の現状と題する記事(著者矢野孝雄氏)が地球科学57巻(2003年)に載っていましたので「まえがき」と「あとがき」から紹介します。

次図はその論文に載っているダーウィン海膨を含む太平洋の構造図です。

[2731]に黄色でマークした海域から、北西部の天皇海山列を除き、南東部には少し広がった範囲になっています。 詳細は省略して「まえがき」と「あとがき」を以下に紹介します。

要するに、“ダーウィン海膨仮説”とは、「その海膨上で隆起と沈降と大規模な火成活動が起こった」というものです。プレートテクトニクスの登場によって、一時省みられなくなり、その後復活しましたが、依然として否定的見解も多いというものです。

しかし、太平洋の海底がどのように形成されてきたのか、についての合理的な仮説が存在しないので、「依然として地球科学における第一級の仮説」であると著者はあとがきに述べています。

次図は論文にあるHeezen Guyot の音波探査の断面です。
左1/3のあたりに火山活動の形跡(火道の跡?)が見られますが、ギョー全体は水平な成層構造をしていることを示しています。 これは、[2449]ギョー・テプイそしてテーブルマウンテンの成因は同じであるに紹介した陸上のテプイとまったく同じ構造をしていることがわかります。


Heezen Guyot の水平な成層反射面

このような成層火山が形成される可能性は火山活動によって発生する噴出物(陸上なら火山灰)が広範囲に運ばれて沈殿する環境ではあり得ません。唯一の可能性は氷床湖のような閉塞水域内での火山活動だけです。

このことだけを取ってみても“ダーウィン海膨仮説”が成立しないことは明らかです。
あとがきに「プレート境界やホットスポットの構造―火成活動とは整合しないことは確実である」としてありますが、当然の事です。

「太平洋がどうして形成されたのか」、これを解く鍵は「石田理論」であると確信しています。

2733 
Date: 2018-04-14 (Sat)
「地震村生活共同体」からは新しいものが生まれない
熊本地震で「おつきあい断層」が現れていたことが報道されています。

テレビの報道画面に“ガラスのひび割れ”現象を追加したもの

国土地理院は「自分では地震を起こす力が無い断層」と解説していますが、ガラスが衝撃で割れたときに発生する単なる「ひび割れ」のようなものに過ぎません。テレビ報道の内容を載せますが、地震爆発論から見ると、程度の低さにあきれます。

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【現場から、】熊本地震で新発見「おつきあい断層」とは
4/12(木) 12:50配信
TBS News i

震度7を2度観測し、267人が亡くなった一連の熊本地震が発生してから、まもなく2年を迎えます。2度目の震度7の地震では、メインの活断層以外に、200以上もの未知の断層がずれ動いていたことが人工衛星を使った最新の技術によって新たにわかりました。

 熊本県益城町の畑には、熊本地震の本震=マグニチュード7.3の大地震の痕跡が、くっきりと残っています。大地を右方向に2.5メートル動かした断層の跡です。ただし、地震の際にずれ動いたのは、このように目に見える大きな断層ばかりではありませんでした。熊本地震の本震は、「布田川断層帯」と呼ばれる全国でも有数の活断層がずれ動いて発生したことがわかっています。ところが・・・

 「断層がたくさん、山ほど走っている」(国土地理院 地理地殻活動研究センター 藤原智総括研究官)  

国土地理院による人工衛星を使った観測で、メインの活断層とは別に、地下では細かい線状の断層が、広い範囲でいくつも動いていたことが、わかりました。その数は、およそ230にのぼるといいます。

 「これだけ多くの断層が、いっぺんに現れた。阿蘇カルデラだけでなく、熊本市内とかいろいろな場所に多く現れた。こんな例は初めてです」(藤原智総括研究官)
 「今回新たに見つかったこれらの断層、数の多さもさることながら、さらに驚かされるのは、付けられた名前です」(記者)

 「『おつきあい断層』と呼んでいます。自分で動いたのではなくて、メインの断層におつきあいした断層」(藤原智総括研究官)

 おつきあい断層と一連の熊本地震の震源とを重ね合わせると、おつきあい断層のある場所で、必ずしも地震が発生しておらず、むしろ少ない傾向さえ見てとれます。

 「ここですね、全く地震が起こってない」(藤原智総括研究官)

 自分で地震を起こす力はないにもかかわらず、活断層が地震を起こした場合は一緒になってずれ動く、おつきあい断層は、そんな“受け身”の断層なのです。この亀裂は、おつきあい断層の影響を受けて生じたとみられますが、おつきあい断層が地上に直接、達するほど大きくずれ動いたり、強い揺れをもたらしたりした例は今のところ確認されていません。

 「今回の熊本地震だけを見れば、(おつきあい断層の)ずれの真上でなければ、大した被害はなかったと思う。ただし未来永劫そうなのかは、調べないと分からない」(藤原智総括研究官)

 おつきあい断層は、一生おつきあいするだけで、自ら地震を起こすことは絶対にないと言い切れるのか。研究はまだ始まったばかりで、熊本地震で得られたこの新しい知見は、従来の活断層の定義や評価の方法にも一石を投じることになりそうです。(12日10:10)

最終更新:4/12(木) 19:38

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断層は地震という爆発現象の結果として現れることにまだ気付いていません。「おつきあい断層」なるものを調べて何の意味があるのか理解できません。

自ら地震を起こすことは絶対にないと言い切れるのか。研究はまだ始まったばかりで、熊本地震で得られたこの新しい知見は、従来の活断層の定義や評価の方法にも一石を投じることになりそう」だとありますが、力学的には何の意味も無い「無駄な研」をやっています。

日本では、テレビで報道された人が大学に再就職して、政府の委員会などにも顔を出しています。地震村生活共同体」からは、何も新しいものは生まれないでしょう

2734
Date: 2018-04-15 (Sun)
「太平洋の形成問題」を解く鍵は地震爆発論と石田理論にある(その2)
矢野孝雄氏の「ダーウイン海膨の復活」という視点に関して、N.Christian SMOOTが激しく否定論を述べています。岩を積み上げては落ちる「徒労」を意味する「シシュポスの岩」を持ち出して、まったくうんざりすると言っています。

矢野氏の主張するダーウイン海膨近辺の等深線([2732]の等深線のこと)が虚構だとし、「したがって、ダーウィン海膨は現存せず、そして、存在したこともない。それは“夢想された地形”であり、提案された“事実”は無価値の仮説である。私の背中に水をかけるな。」と手厳しく全否定しています。(NCGT 日本語版Vol.2 No.3 討論−ダーウィン海膨−)

かといって、ギョーと環礁の形成因を明確に説明できる理論が無いわけですから、なんとか“ダーウィン海膨の復活”をさせたい気持ちも理解はできます。

一方環礁が溺れる「ダーウィンポイント」なる視点を研究する人もあります。

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The ‘Darwin Point’ of Pacific Ocean atolls and guyots: P.G. Flood

環礁が溺れる「ダーウィンポイント」は、気候、海面水温、古気温、海水温度、光の関数として再定義されています。最後の34 Maでは、ハワイ皇帝海山列において、ダーウィンポイントは少なくとも北緯24°から30°の間を移動することが示されています。

環礁の溺死は海水温度と光の減少と相関があり、海面過敏の時の環礁頂上の上昇だけでなく海面の歴史にも依存する。もし環礁の頂部が海抜30mを下回り、海面上昇率が15mm /年を超えると、環礁は溺れるであろう。いくつかのNW太平洋のギョーの歴史を調査した海洋掘削プログラムの櫓143と144の結果は、そこにある浅い水の炭酸塩プラットフォームの崩壊は、一時的な(110-100 Ma)海面の海面イベント、栄養豊富な水の古気候の位置(0-10°S)、および/または浅い水生生物による炭酸カルシウムの生産に影響を与えない海水温度の上昇(温室効果)。

したがって、環礁とギョーのダーウィン・ポイント現象は、単一の因子の徴候と見ることはできず、むしろ、水温の低下やより高い緯度に関連する光、海面の変化の振幅と速度;栄養豊富な水の存在;および/または上昇した海水温度。それは、時間、空間、および原因の両方において、実際にはダイナミックです。

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図にあるように、玄武岩の土台(ギョー)の上に珊瑚礁が発達し、一旦水面上に出て死滅し、平坦化され、再度復活、が繰り返されて連続していないようです。

結論は環礁が溺れる「ダーウィンポイント」は複雑でダイナミックで、よく分からないということです。

かように、ギョーと環礁の問題は複雑で現在も解決できていない問題です。しかし教科書的には簡単に、環礁が溺れてギョーになったとしてあります。(石田理論ではギョーは溺れたのではないとしています。)

そこで、視点をがらりと変えて、

閉ざされた水域(氷底湖)内での火山活動で水平な成層火山ができ、地軸の傾斜(または地殻の滑動)によってそれが地上のテーブルマウンテンにもなり、海底のギョーにもなった。また浅い海の場合にはギョーの上に環礁が形成された。さらに地殻の陥没があれば、環礁が沈下するので、さんご礁を載せたギョーがあっても不思議ではない

という革命的見方を取りいれるのが石田理論です。さすれば、ダーウインの海膨仮説も沈降仮説も不要になります。

西太平洋のギョー頂部には玄武岩の大小の礫がありますが、極域に発達した氷河が運んだ氷河堆積物(迷い石)ということで謎は解けます。

超古代には南方古陸があって、白亜紀には極域に入っていた、ちょうど今南極大陸が極域にあるように・・・。

地球は整然とした公転と自転のほかにも、急激な前転、横転、バック転、失敗バック転(ドアラのように、わかるかなぁ・・)など何度も回っているのです。
それゆえに、岩盤に記録された残留地磁気が縞模様になって現れている、というのが、石田理論での見方です。

2735 
Date: 2018-04-15 (Sun)
「プレートテクトニクスの受容は大失策だった」ことがやがて分かる時が来る
NCGTの日本語版にベロウソフ教授の見解が未だに当を得たものであり、次第にプレート論の矛盾が明らかになってきている、というロシア科学アカデミーの指導的研究者の論説が載っていましたので抜粋して紹介します。
少し長いですが、非常に重要な視点だと思います。

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海洋の起源に関するベロウソフの見解
 Lidia IOGANSON

1. 海洋化作用に関する独創的な考え

Beloussovはこのように、大陸域にとって代わって海盆が形成されたという決定的証拠を、入手できる地質データが提供している、と述べた。その過程で、沈降のみならず、固化した地殻は次のように著しい変化を被った:
大陸地殻の厚さの減少、花崗岩質層の消滅、そして大陸地殻の海洋地殻への転化をもたらす自然の作用が存在する」(Beloussov、1960.p.8)。
この作用は海洋化と命名され、提案された地殻変化のメカニズムは塩基性化作用とよばれた。「結論は塩基性化作用のメカニズムであり、いずれは大陸地殻の海洋化に直面することは避けられない、ということである。そのため、もし、われわれがひどく嫌な質問を回避したくなければ、われわれは、海洋化作用をはっきり示す、という課題を解決しなければならないだろう」
(Beloussov,1960, p.8)

2. 最近の発展

海洋化作用に関する考えの発展やそれに関連した問題を、この20数年以上にわたってたどってみるのは興味深いことである。なによりも注目すべきは、この期間に、海洋域に古期・大陸性岩石が広く分布することを裏付けるたくさんの新しいデータが集められたことである。Meyerhoff and Meyerhoff(1974)によると、大陸性岩石が全海洋の中でわずかながらも9地点から報告された。そのころ、そのような発見は珍奇なできごと―流氷によって運ばれたとする「氷河性の迷子石」、あるいは船舶のバラスト―として理解されていた(Platt、2000)。

世界の海洋における大陸性岩石に関するデータの概説がいくつか、NCGT Newsletterで公表されてきた。
Vasiliev and Yano(2007)(注: [1386]で紹介)は、大西洋、インド洋、太平洋で大陸性岩石(花崗岩類、片麻岩、結晶片岩、グラニュライト、陸源粗粒砕屑岩、そして 大陸性かんらん岩)の存在を立証した。そのような岩石が、断裂帯、台地や海嶺斜面、そして特に重要なことに、中央海嶺の中で発見された。さらに、大陸性岩石が海洋底で「偶然に発見されてきたが、将来の掘削やドレッジは、おそらく、世界中の海洋で古期大陸性岩石の系統的分布を立証するであろう」

2009年に、Yano et al、(2009)は、大西洋で発見された古期大陸性岩石の詳細な性質を細介した。そのような岩石は、大西洋の42ケ所で発見され、4つのタイプに区分された。2011年に、Yano et al.(2011)は、 インド洋の32ケ所で類似の情報を公表した。Vasilief、Yanoand Choi(2012)による論文で要約されたように、「大西洋の42地点とインド洋の32地点とを合わせて、古期大陸性岩石が世界の海洋の172地点で発見された。それらの中で、87地点から発見されたAタイプの岩石(大洋底の深さより深い大陸海洋遷移帯にある大陸牲岩石)は、大陸の一部が沈降して海洋底になったことを立証する。78地点から採取されたBおよびCタイプの岩石(中央海嶺と海盆にある大陸性岩石と大陸性の地球化学的特徴をもった岩石)は、海洋の大陸起源的特質を示している

それらが大陸起源であり、岩石の古い形成年代が立証されたことは、海洋地殻が「0.2Gaより古い岩石、あるいは大陸起源のものは含まない」というプレートテクトニクスの主張に矛盾する。しかも「大西洋の地殻は1.85Gaの古い岩石を含んでいる」。「7地点から」発見された太古の岩石と化石は、「海洋リソスフェアの年代がそれぞれ、1.9Gaとオルドビス紀に遡ることを示している。さらに、上述の論文の他に、最近、同様の主旨の注目すべき2つの論文が公表された。 すなわち、James(2011)による「海洋下の大陸−どのくらいの大きさ、どのくらいの深さ?」とPlatt(2013)による「沈んだ大陸対プレートテクトニクス」である。

Platt(2013)が結論づけているように、「現在の海洋中に存在する大量の古代大陸地殻についての証拠がますます増え、それらはプレートテクトニクスへの著しく深刻な挑戦になっている」。プレートテクトニクスへのもう一つの同じ様に深刻な挑戦は、海洋地殻の玄武岩層の研究の結果として紹介されている。2011年にロシアの地質学者Bluman(2011)は『地球の海洋地殻』という本を出版した。この研究は、海洋の本質についての討論には欠くことのできない重要性をもち、海洋化作用を支持する研究であることが誇張なしに述べられているようである。

Blumanは、大西洋、インド洋および太平洋の第2層玄武岩に関する深海掘削のオリジナルデータを分析した。これらの文献では、玄武岩の一般的な性質がはっきりと規定されていて、彼はDSDP Initial Reportsを検討し解釈した。彼は、ほぼ全海域に分布する海洋底堆積物におおわれた第2層の玄武岩には、地表で風化作用を受けた痕跡をもつことを発見した。このことは、海洋性玄武岩は陸上環境で形成されたもので、それらの年代、構造、そして地層の基本様式は大陸性玄武岩と同じである」(Bluman、201l、p.330)ことを意味している。
Bullmanはまた、玄武岩質層の最上部には、海洋底被覆堆積物と第2層との間に地球規模の不整合を証拠づける現地性砕屑岩が大量に広く分布していることを重要視している。彼のDSDP Initial Reportsの分析によって、現代の海洋域では、中−新生代の間に地球規模で陸上環境が水中環境へ変化したとの結論が導かれた。言いかえれば、海洋化作用は地球規模で起こったわけである。

Blumanの発見は、莫大な費用をかけた国際深海掘削計画の解釈が偏見に満ちていることを明確にした。つまり、「掘削コアの記載についての系統的研究は、深海掘削データがいろいろな点でプレートテクトニクスの教義と相入れないことを著者に確信させた。国家的・国際的論文に含まれるこのような矛盾についての情報の欠如は、世界の深海掘削の結果に対する現代の研究者の貧弱な認識の結果とみなされよう」(Bluman 2011、p.12)。

海洋地殻に関する新しいデータの出現は、つまるところ、海洋の起源と進化についての新たな見解の発展をもたらし、Beloussovの考えを明確に裏付けている。太平洋の構造と進化に関するVasiliev and Choi(2008 a and b)の研究に、まず最初にふれるべきである。太平洋における多数のドレッジの結果は、地殻の構造・組成は疑いなく大陸性であることを示した。そして著者らは、後生的に複合的構造−マグマ作用の支配下におかれたことを強調した。地質学一地球物理学的およびトモグラフィデータの分析は、三畳紀〜ジュラ紀に核から上昇した流動体によってもたらされた巨大なエネルギーの波によって太平洋が形成されたことを示している。低速度異常マントルの上昇は、地殻の構造・組成を変化させ、主要海盆の形成と造構−火成活動が続いた。この活動の空前のスケールは、大変動とみなされるだろう。
著者の意見では、これがBeloussovのいう「塩基性化作用」のプロセスである(Vasiliev et al.)。

このように数10年の間、海洋地殻の構造・組織および年代に関するたくさんの新しいデータが、主要海域のかつての大陸的性質にかんするBeloussov概念を明確に裏付けた。多くの研究者は、海洋はかつての陸地が深く沈水し、大陸地殻の大規模転化によって発生したと確信している

3.結語

まとめると、Beloussov時代以降、事実に基づいて大陸地殻の海洋化作用を支持するデータが著しく増加したことを重要視しなければならない。それにもかかわらず、海洋化作用のメカニズムは、未解決である。それは、50年前にBeloussovが述べた次のコメントが、まだ要をえたものとして通用する理由になっている。
つまり、「自然の作用は、大陸地殻の縮小、花崗岩質層の消滅、そして大陸地殻の海洋地殻への転化をもたらす」(Beloussov,1960,p.8).この作用の解明は、課題として将来の地球科学者に手に残されている

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このセミナーで何度も述べてきましたが、プレートテクトニクス理論は破綻しています。
定説論者知らぬふりをしていますが、ベロウソフ教授が指摘していたように、太平洋の中央海嶺に古期岩石があることは決定的な破綻です。

しかし、ベロウソフ教授が言う地向斜理論が正しいわけでもありません。教授が言っている海洋時代が地球発展の最終段階だともおもいませんが、プレート論の矛盾を指摘する眼力は認めます。

地殻は巨大地震の引き領域に当たれば、沈降し、押し領域に当たれば、隆起するかもしくは噴火してしまいます。

海底に沈降すれば、地殻は薄くなりますし、大陸地殻を構成する花崗岩の大部分は熔解してしまいます。

大陸性の特性を持つ地殻が、海洋性の薄い地殻に変化していきます。塩基性作用という海洋化作用は巨大地震の引き領域になることで開始されます。

海洋底の調査・掘削が進行すれば、アトランティスやムーが存在したこともやがて、科学の範疇に入ってくることでしょう。

国際深海掘削計画には日本も多額の税金を投下しているはずですが、真相を知った国民から批判を浴びないように、「ロシアで分かっていることをなぜ日本は無知だったのだ!」と叱責されないようにして欲しいものです。

矛盾は地震爆発論と石田理論でなら、ほとんど解消されます。

2736 
Date: 2018-04-15 (Sun)
PT論者へのベロウソフ教授の反論
NCGTの同じVol.2のNo.3にベロウソフ教授がプレート論者のハイン教授に宛てた書簡が載っていました。ハイン教授は「ベロウソフの自己満足だ」と決め付けたために、ベロウソフ教授は相当に厳しい表現で反論しています。抜粋して紹介します。

太平洋の中央海嶺(膨)はプレートが生まれる場所の筈です。そこに古期岩石があるのは明らかに矛盾であり、このセミナーでも何度も言及してきました。

また、大西洋が拡大するのなら、どこで潜り込みがあるのだろう、というのは私も疑問に思っていました。

科学が進展するのは、追及される質問を無視するのではなく、「矛盾に見えるものを解決することによってのみ、仮説は強化される」というのは至言です。

ベロウソフ教授の理論がすべて正しいとは思いませんが、科学者としての態度は立派だと思います。

プレート論者は一般大衆から「活きた科学」を奪い「死んだ独断」へ連れて行く、というベロウソフ教授の言葉をかみ締めて下さい。

2737
Date: 2018-04-16 (Mon)
支離滅裂なプレート論:PT論者への追加質問
ベロウソフ教授は「大西洋中央海嶺でプレートが誕生するのなら、西に向かうプレートはロシアの北東かアラスカのどこかで潜り込む場所がなければおかしい、どこにあるのか示してくれ」といっています。

同じことで、東に向かうプレートはユーラシアプレートのどこかで潜り込むはずです。どこで潜っているのでしょうか。プレート論者は誰も説明してくれません。

ところが、誕生してすぐの位置に5.4億年前のロッコール海台([1386]参照)が存在します。ロカルとも言い、小島だけが頭を出していますが、かなり広大な海台です。


南海トラフに沈み込むプレートは何処で生まれたのか不明らしいが、
大西洋で生まれたプレートは何処で沈み込むのだろう?

プレート仮説は曖昧模糊としている

プレート論では2億年より古い古期大陸性岩石は存在しないことになっています。氷河が運んだとか、鉱石運搬船が落としたという程度の規模ではない海台の存在は、明らかにプレート論の矛盾を示しています。

[2735]に紹介されたBlumanの書籍にあるという「ほぼ全海域に分布する海洋底堆積物におおわれた第2層の玄武岩には、地表で風化作用を受けた痕跡をもつことを発見した」という内容は、[1097]で紹介したタヒライト(テフライト)のことかもしれません。

このように、海洋底にはかつて大陸であった物的証拠がたくさん見つかっています。

然るに、プレート論を信仰する「奇妙な推進運動の集団」(ベロウソフ教授的表現)の内部にいる人たちは、

軽い物質(大陸地殻)が重い物質(海洋地殻)の下に沈むことは不可能である。よって、沈んだ都市が存在することは科学的にありえない」(アトランティスという寓話参照)

という結論しか出せません。霊人は「日本列島は熔融したマグマの上に浮いている」と言っていますが、科学者は「マントルは固体である、固体のプレートが固体のマントルに沈んでいくのだ」と言い張って、「優れた霊人とか、神とかの存在は非科学的である。それを主張するのなら、オカルトの世界でやれよ!」という言い分になります。神や優れた霊人よりも自分達の方が上に居るのです。

ちなみに、多くの科学者は唯物論者であり、霊界の存在も死後の世界も認めません。ホーキング博士(の霊)は「神など存在しない。自分は神より上の存在だ」といって、自分が死んだことを理解できていませんでした。地上で天才科学者と言われても、死んだ自分を認識できない、つまり幽霊になるのでは悲しいことです。

追記1:

[1097] で紹介したC.バーリッツの「大西洋の過去は語る」の章の続きを紹介します。

「だが、ほかにもまだ、大西洋の西部の大部分がかつて水の上にあったことを示す、いい証拠がいろいろとある。たとえば、浜辺の砂は大海の底ではなく、海の縁の部分で砕ける波の力で形成される。ところが、その砂浜がアゾレス諸島周辺の、深い海台(海中の台地)上に発見されるのだ。峡谷は河川によって陸地上にのみできる。ところが、ハドソン河の峡谷は、海中へ潜って数百マイル沖まで延びている。同じじような河川峡谷が、ヨーロッパ、アフリカ、南米でも、河川から海まで入りこんでいるのだ。」


ニューヨーク沖に7つの海底谷があり、左のハドソン谷が最も深い

海底谷の成因については正確なところは、分かっていない。大陸棚や深海に何故、谷が形成されるのか、不思議な謎である。
少なくとも、ハドソン谷は陸上と海底の谷が連続していて、地層の不整合のような不連続は見られない。水位が急激に上昇したのか、陸地が大陸規模で沈降したのか、それ以外の理由が思いつかないほどの不思議な地形である。

今のところ[2701]に示した「水を大量に持った星」の衝突なら、可能性があるのではないかと思っています。

後記2:

そういえば[1543]アフリカプレートが拡大?という記事を書いたことを思い出しました。

杉村新先生の著書に「拡大軸(海嶺)で囲まれている南極プレートや、アフリカプレートは、拡大軸が動いて、プレートの面積を広げつるあるのである。このことが理解できないと、プレートの概念のポイントを把握したことにはならない」という解説を取り上げた記事です。

ベロウソフ教授の反論に、「大西洋で誕生したプレートは潜り込む必要はなく、拡大する一方でいいのだ」という答えがプレート論者から返ってくるのでしょうか。

「そんなバカな!大西洋が広がる一方で大陸はどうなるんだ?」

「大陸地殻は軽いから、海洋地殻の下に沈めないというんだから、宇宙にでも飛んでいくのか?」

「南極プレートやアフリカプレートがどんどん拡大して、将来地球上を覆ってしまう、というのと矛盾するじゃないか!」

「矛と楯の凄さを宣伝しているようなもんで、もう支離滅裂のプレート論だよ」・・・という声があの世から聞こえてきそうです。

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