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211
2002/10/28(Mon) 18:06
石田 昭
サイレント地震?
T氏から、サイレンと地震に関して情報が届きました。「迫り来る東京大地震」と言う、センセーショナルなHPがあるのだそうで、びっくりして開いてみましたら、自称投資家の救世主と言う人のページなので二度びっくりしました。          

   迫り来る東京大地震 02.06.07

 国土地理院の調べによると、静岡県浜名湖の東側地域で、昨年9月からサイレント地震(またはスロースリップ)が起きており、これまでの地殻変動のエネルギーは、累計でマグニチュード6・7の地震に相当する規模に達している。

 東海大地震は極めて切迫した事態になりつつある。それは各調査機関が様々な観測データから弾き出した発生予想時期が不気味にほぼ一致して5年以内と示しているからだ。

http://www.hayami.org/upd/j020607.htm

そもそもサイレント地震とは何事か、水と油のような違いを一つにした用語が分からなくて、サイレント地震の第一人者と紹介のあった、富山大の教授のHPをひらいてみました。「サイレンと地震」の説明が次のようにありました。

 2001年春から、東海地方のGPS観測点が、一斉に、定常的なトレンドからずれて、東南の方向に最大数cm、ゆっくりと動きました。この動きは現在も継続中です。これは、東海沖の南海トラフから北西の方向に沈み込むフィリピン海プレート上面で、ゆっくりした断層すべりが進行したためです。この事件は「東海サイレント地震」と呼ばれています。ただし、この東海サイレント地震はM8クラスの大地震にはならないだろうというのが専門家の多数の意見です。とはいえ、完全には安心は出来ないので、研究者は緊張感を継続させています。

http://www.rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp/~kawasaki/predict.htm

要するに、人工衛星からGPSを使って、地上の動きを観測すると、観測点が、少し動いたということのようです。これをもって、「迫り来る東海大地震」に結びつけるのは、皮膚科の医師が、骨の癌を宣告するようなものではないでしょうか。地殻の上に堆積している柔らかい土壌が少し動いたことを、サイレント地震と呼び、なおかつ大地震の前兆だとするのは、「如何なものでしょうか?」。枯れ尾花を幽霊と脅すようなものではないでしょうか。

 地殻を構成する岩盤にも疲労破壊が生じており、毎日のように各地で小さな地震が起こっています。その上に乗っかっている土壌が少しくらい動いても、不思議なことではないでしょう。感度がよくなり過ぎて、かえって本質が見えなくなってしまっています。デカルト的要素還元主義の破綻現象にも似通っています。やはり、安心感にスポットライトを当てた、ネットワークシステムが必要だと感じます。

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2002/10/30(Wed) 22:44
石田 昭
泉水の硬度から地震を予知する方法 
あるHPにイスタンブールからの書き込みで、噴出する泉水の硬度を測定して、地震予知を行えるという報告がある事を、T氏が教えてくれました。

http://www.asyura.com/2002/jisin4/msg/205.html

T氏の仲介で論文原稿を読ませていただきましたが、弾性反発論よりも、石田理論に整合性のある内容でした。地震の前には硬度が変化するそうです。理由はマグマの運動により、熱エネルギーが上昇し、泉水に溶け込む鉱物質が増えて硬度が高くなるということです。著者はこれを利用して、大地震を避ける事に成功したそうですが、トルコでも、異端の考えのようで、勤務会社(天然水販売会社)の幹部も地震前には、理解してくれなかったようです。100回の現地観測実験で、地震予知を明確なものにしたと述べています。これからの時代は、こうした情報を、迅速に、思慮深く、吟味していかないと質の高い決定は下せないと思います。

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2002/10/30(Wed) 23:05
石田 昭
迅速に事が進行する時代
 泉水地震予知のエリキン氏よりメールが届きました。論文を書いたのはエリキン氏の先生で、アブリズと言う方だそうです。カシュガル時代の恩師で元カシュガル師範学校の化学の先生だそうです。校正依頼から御礼のメールまで、7時間と言う迅速さに、驚いています。

石田 先生:始めまして! 初めてのメールを許してください。イスタンブールからメールを送っております。エリキンと申します。

地震予知の文章を校正して頂き有り難うございます。 これからもよろしくお願い致します。では、また!

エリキン。10月30日

(文章を書いたのはアブリズ先生です)

Erkin.Ablimit/TURKIYE

Tel:+90-536-88-100-96

erkinjan@yahoo.co.jp

http://www5a.biglobe.ne.jp/~erkin/

214
2002/10/31(Thu) 00:04
ノリマン
当たり続ける100円コンパス
PISCO情報は連続13日の地震発生危険度「高」を示して、「外れ」続けています。私の100えん検知器は「名古屋近郊のわが町は安心です」が「当たり」続けています。信頼度が高まり続けていると言えるのではないでしょうか。「安心とはいえません」を当てるといいのですが・・・、その機会が来ないことは、もっと良いですよね。
215
2002/10/31(Thu) 10:35
石田 昭
杜撰な紹介すみません
エリキン氏より訂正のメールが届きました。紹介が杜撰だったようで、すみませんでした。

石田 昭 様  おはようございます。新・地震学セミナーに私とアブリズ先生のことを載せて頂きまして有り難うござ

います。アブリズ先生は新彊師範大学(ウルムチ市にある)化学部の先生です。カシュガルではありません。1993年からトルコに来ています。その部分だけを直して頂ければ幸いです。

私は1981年9月から1986年7月まで新彊師範大学化学部で勉強していたんです。 これからもよろしくお願い致します。エリキン。10月31日 イスタンブールにて。

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2002/10/31(Thu) 13:00
エリキン
地震予知と地下水
私の経験では、地震予知に測量する泉水の硬度が普段低ければ低いほど結果が精確に出来ると思います。つまり、硬度の低い泉水を選べば判断しやすく奈なると思います。地下を直接流れ出る普段の硬度(Fr)4以下で、自然に出る泉水を選べば一番良いと思います。ですから、水道水があんまり良くない(適しない)と思います。

温泉水の成分が複雑のため、イオンの効応のせいで、硬度の精確度は低くなってしまうと思います。

これについてご意見を聞かせて頂ければ幸いです。

アブリズ(Abliz.Abdulheq)

エリキン。10月31日/Istanbul
http://www5a.biglobe.ne.jp/~erkin/

217
2002/10/31(Thu) 14:01
石田 昭
三宅島の噴火と水の硬度 
T氏からの情報:三宅島の噴火では、水道原水でも硬度が高くなっているようです。

伊豆諸島の火山・地震活動にともなう水道原水及び水道水中の無機成分の実態調査

 伊豆諸島の火山・地震活動にともなう水道原水および水道水の無機成分の水質実態調査を実施した。三宅島の水道原水で、鉄、マンガン、硬度、色度が水道水水質基準値を超えた。新島の水道原水1地点でヒ素が基準値を超えた時期があった。水道水はすべて基準値の40 %以下であった。監視項目では、三宅島の3地点のニッケルが指針値を超えた。同じ調査地点で、火山・地震活動前の測定値と比較し高かった項目は、三宅島の鉛、クロム、カドミウム、硬度、ホウ素、新島のヒ素であった。

東京衛研年報 52,233-239,2001

 日本の泉水は一般に硬度(トルコはフランス式硬度)が低いようですので、地震の予知には適していることになります。地震と地下水の水質に関心のある方の書き込みをお願いします。

218
2002/11/01(Fri) 00:04
石田 昭
アブリズ氏の論文抜粋
エリキン氏があるHPに投稿したアブリズ論文の抜粋を紹介します。

  化学的方法による地震予報の可能性について

  Abliz.Abdulheq アブリズ.アブドゥルヘク

 主な内容

地震発生地域の泉水硬度を30分毎に測ることによって、(直径100―200kmの範囲で5―10時間後に起こる)地震の予知を追求する研究が、(中略)現地実験手法により行われた。

 前書き

地上に現れる水は、一定の熱作用を受けて泉水流の地下道において、各種ミネラル物質をある程度溶かす、それが泉水のミネラル成分を構成する。

普通、地殻のエネルギー状態は季節によって大体一定の数値の範囲内で、規律的に変化している。だから、地下から出ている泉水のミネラル成分も大体季節の温度変化によって規律的な変化を起こすのである。つまり、暑い、乾燥している季節には泉水のミネラル成分は段々増加するが、寒い、梅雨(の季節)にはミネラル成分は段々減ってくる。然し、寒い季節と暑い季節の間には発生した化学成分変化 Δh 値は地下マグマ運動が変わらなければ、いつの年でも基本的に同じ値になっている。

もし地下マグマ運動が相対運動の状態に変わったら、地表に向かってエネルギーを出し始める。このエネルギーが地表ミネラル層の泉水の温度を高め、一部のミネラルの溶解度を増やしてしまう。その結果泉水に含まれているミネラル物資の成分が増えてくる。つまり、地下マグマ運動が強まるによって地表に(向かって)出す熱エネルギーも同時に増えるのも当然である。この熱エネルギーが泉水を暖め、水溶性のミネラル物質の成分を増やしてしまう。水溶性のミネラル物質がこの変化につれて例年と同じ季節の泉水の中にあるはずのミネラル物質よりさらに高くなってくる。それで、普段の泉水のミネラル物質の量とマグマ運動が始まった時のミネラル物質の量には、明らかに差が出てくる。<br>私は泉水硬度を観察して見つけたが、泉水のミネラル成分は地震の3―4ヶ月前から増え始めた。ミネラルの増加は地震が終わった時まで続いていた。

地震の前に地下のマグマ層の運動で発生した圧力エネルギーは、地表で振動を起こす時間まではゆっくりと潜在状態で地殻に分散する。この潜在的圧力が段々強まって地殻の脆弱点を破壊する(起動させる)とき、平衡は破れ、地殻の脆弱点の潜在能力は限度に達している。その結果で地震が始まる。

面白いのは地下泉水の硬度が数ヶ月前から高くなってきて、地震の5―10時間前の1時間の間に急増して、また直ぐ元に戻ることである!急増してからまた戻るのに30―60分かかった。硬度が急増してから、5―10時間経ってから地震が起る。

百回以上の現地実験の結果では、硬度が急に上がったり、また急に下がったりしない場合には5―10時間の間は、地震はおこらないとはっきり判断出来た。

つまり泉水の硬度の変化を測って地震予報をすることが出来る。泉水の硬度変化がなければ、最低5時間内には地震がおこらないと確認できる。(中略)

 泉水の硬度を観察した経過<br>1. 1999年4月まで2年間のイスタンブール、Belgirad(ベルギラッド)林の天然泉水の硬度を調べたらA号泉水の総フランス(Fr)硬度が梅雨の時に約7.4、乾燥している季節には約8.6だった。

1999年4月から硬度が高くなってきて8月17日のイスタンブール、イズミット Izmit(Adapazari)海岸で地震があった時には9.8に上がった。当時は、泉水硬度と地震の間に明白な関係があることに気づかなかった為、詳しく観察をせず、泉水のスタンダードな成分について観察をしていた。だから、泉水の硬度は一週間に数回しか調べなかった。

Adapazari(地名)の7.5級の地震が終わってから、9月13日朝の9時半頃 A号泉の水の硬度は10.5に上がったので、関係に気がついた。繰り返して測量しても大体同じ数字だった。当日午後の3時半にAdapazariに5.6級の地震があった。<br>その時、A号泉の水の硬度を測ってみたら 9.9に下がっていた。 その後は1時間毎に測量を続けた。

9月20日午後の5時ごろA泉の水の硬度がまた異常になってきた:30分の間に10.3に上がって、また10.0まで下がった。

[今夜24:00頃に4.5〜5.5級の地震がある!]とイスタンブールHamidiye泉水会社の副社長の Hasan Haji Bektashogliなどに数人に知らせました。

確か当日の夜24:30にイスタンブールの西50kmのTekirdag当たりで 5.5級地震があった。今回の地震は東ではなく、西であった。このことから、泉水硬度の変化で泉から直径50kmの範囲で5―6時間後におこる地震の予報ができることが分かった。こんなことが9月28日夜の8時ごろにまた繰り返して起こった。A号泉の水の硬度が10.1に突然上がって、また下がった。6時間後3級ぐらいの地震があると判断したが、29日の朝03時ごろ西南50kmのYalovaで4級の地震があった。

10月から昼間3―5回泉水の硬度を測っていたが、11月になってからA泉水の硬度が11に上がった。11月9日泉水の硬度が11.5に上がった。測量に職員が足りないため24時間連続測量を要求したが、会社は、これを重視していなかった。それから私は5日間の休暇を取り、イスタンブールを離れた。近いうちにイスタンブールで大きいな地震があると思いました。

11月11日午後イスタンブールの東の方で16:30頃に4.6級の地震があった。イスタンブールに戻り、A泉水の硬度を測ってみたらやっぱり11.5だった。地下エネルギーがまだ完全に緩まっていないと思ってまたイスタンブールを出ました(人に言うのは禁止されていた)。11月12日の夜 18:57にイスタンブールの西側のDuzjeで7.2級の地震があった。11月15日の朝からは24時間泉水硬度を測る許可を得たが、もう遅かった。この測量は12月の半ばまで続けました。

当時から、泉水のミネラル成分が変わってきて、今日まで1998年の状態に戻っていません。

2.これらの測量はB泉水でも行われたが、泉の目が多いので、付属的な参考にしかならなかった。

3.C泉水の硬度も同時に測っていた。この泉の水の硬度は1999年4月まで6―7の間だったが、地震の時に9.0ぐらいに上がっていた。最高の時には10.5まで上がっていた。

4.当時、D泉水の硬度も不定期測量をしていた。普段、1.2-1.7の間でしたが、1999年4月から8月17日まで3.0まで上がっていた。高い時には5.5まで上がっていた。

上記の実験結果は泉の目が一つで、普段の硬度が少なければ少ないほど、地震の時の硬度変化が大きくなります。

以上抜粋して紹介しました。この論文では、単にマグマの上昇から、熱エネルギーも上昇する、としていますが、石田論文における、解離層の不安定化が圧力増加を招き、岩盤を押し上げて、平衡が崩れた時に爆発・地震になると言う論旨に矛盾するものではないと思います。石田理論に整合性のある考え方だと思います。

219
2002/11/01(Fri) 00:25
石田 昭
水質硬度は簡単に計測できる 
T氏がアブリズ論文に関してコメントを寄せてくれました。

(アブリズ論文では)地震発生の2〜3ヶ月前から(硬度の)上昇が始まり、ピークが出た後、30分〜1時間で急低下すると、5〜10時間後に地震が発生するとあります。

エリキンさんも仰る様に単発の測定でも、傾向の分かっている泉が有れば、少なくとも、5〜10時間後に地震が来ない事が分かります。

水の硬度は簡単に測定できます。サンプルを付け、発色を見るだけの試験紙も有ります(300枚で10,200円)。熱帯魚用で5ccのサンプルに緑色になるまでの滴下ドロップ数で硬度を定量する方式もあります。濃度で変わりますが、1500円で50〜100回分です。

通常では一時間ごとの測定は困難ですが、天然水の飲料メーカーが興味を持って日常のデータを見てもらえるだけで何か分かるかもしれません。毎日、地下水で豆腐や麺類を作られる方も、日常的に測定する硬度変化の見方が変わるだけでも大進歩です。

 新・地震学セミナーで提唱されています、衆知を集めて前兆を捉えようとする一貫に成れば良いのですが・・・。

とコメントされて、「自分は公害防止管理者水質一種資格も持っているので、水の硬度の監視が地震予知に繋がる事自体、ワクワクします」と述べておられます。資格保持者だけでなく、各地にある名水の管理人さんたちが硬度を監視してくだされば、地震の予知が出来るかもしれません。

220
2002/11/01(Fri) 10:31
石田 昭
宇宙も地球も謎だらけ
T氏から「人間は無知である」事を知らされるような情報が届きました。立花隆氏の講演内容です。

1997年5月の話題で立花隆の東大での講義記録の様です。

http://tron.um.u-tokyo.ac.jp/tachibana/third/index.html

当時から気になって居りました。その後の情報は見当たりませんが、宇宙も地球も謎に満ちています。   

宇宙から飛来する雪玉 

主要な新聞のほとんどに掲載されたので読んだ人もいると思うが、宇宙から雪玉が降って来て、地球に大量の水を供給しているという話がある。にわかには信じ難い話だろう。毎日新聞でも非常にうさんくさい話という論調で紹介されている。怪しげな学者が一発当てるために提唱したがごとき扱いだが、実はそうではない。

 この説を提唱した学者ルイス=フランクは非常に輝かしい経歴を誇る優秀な学者で、11年前もこの説を提唱している。11年前も現在も、宇宙から衛星に撮影された写真をデータとしている。測定機器の精度が格段に上がった為、11年前はデータ不足とされたこの説も、欧米ではかなりの説得力を持つ世紀の大発見として扱われている。ヘラルド=トリビューン紙でも一面を飾っており、日本の新聞の扱いがいかにピント外れのものであるかがうかがえる。この発見が事実だとするとそのインパクトは大変大きく、人類、地球の歴史が従来考えられていたものと全く異なるものであったということになるかもしれない。

 そもそもこの雪玉は何かというと、基本的には水でできた小さな彗星であり、重さは2t〜4tで、大きさは小さな家一軒分ぐらいである。一分間に約20個飛来する、つまり3秒に1個で、年間約1000万個地球に飛んできている。一年間に1000万個で1個が2〜4tなのでその量は20〜40億t/年ということになり、地球の表面をそれだけの水がおおうとなると、その深さは1/10000インチ(1インチ=2.5cm)である。少ないように感じるが1万年だと2.5cm、100万年だと2.5m、45億年だと地球の水の量に近い数字になる。これほどの量の水が−−一部は宇宙に拡散してはいるだろうが−−地球に飛来したとなると、地球の水のできかたに関する一般論も怪しいものになってくる。

(毎日新聞6月*日朝刊より抜粋)   
地球に飛び込む雪玉確認

米の博士『水は宇宙から』裏付け?(ニューヨーク28日河野俊史) 地球の水と生命は宇宙から飛び込んできた「小彗星状の雪玉」がもたらした。米メリーランド州ボルティモアで開かれた米国地球物理学連合の総会で、アイオワ大学のルイ・フランク博士がこんな研究結果を発表、話題を呼んでいる。

 この発見は地上約48000キロの軌道上にある米航空宇宙局(NASA)の局地観測衛星「ポーラー」の観測に基いている。同博士によると、地上9600キロから24000キロの地点で地球の大気に向かって突入する物体が確認され、分析の結果、水が含まれていることがわかったという。同博士は「宇宙から時速32000キロ以上で飛び込んできた20トンから40トンの氷塊」と推定、これが大気の上層部で蒸発し、地球の水のサイクルに加わっていると結論付けた。

 この物体は直径12メートルほどの小さな彗星状だが、金属質の核がなく、同博士は「宇宙のスノーボール(雪玉)」と名付けた。1日に何千もの「雪玉」が地球に突入しつづけているという。

 同博士によると、この物体がもたらす水の量は1万から2万年で全地球を約2.5センチの厚さで覆う分量に相当し、40億年間で地球の海を形成できるという。さらに、物体には有機物が含まれ、海とともに生命の起源になった可能性があるとしている。

 以上です。立花氏は「雪玉」を2〜4トンと言っていますが、新聞報道は20〜40トンになっています。私も、当時「まさか、そんなことがあるわけが無い」と思ったことを記憶しています。これが本当だとすると、地球上の水の循環に関する定説はまったく違っていることになります。21世紀は地震学、地球内部観も含めて、地球観に関する定説がまったく塗り替えられるのかもしれません。

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