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1651
Date: 2011-04-25 (Mon)
地盤沈下は引き領域に該当することが原因である
4月24日の産経新聞に、東北沿岸域で地盤の沈下が起き、海水が引かない状態になっていること、そして地盤沈下が起きた原因に関して解説がありました。プレート論と固着域という概念から説明していますが、とても納得できるものではありません。

だいいち固着域があることと、摩擦熱によってマグマが発生するという説明とは矛盾するはずです。固着域などがあって、どうして岩石を融解させるほどの熱を出す激しい摩擦が起こりえるのでしょうか。また、岩石固着域の周囲はズルズル滑るという着想自体に問題を含んでいます。両者の境界にはどんどん亀裂が出来てしまうはずです。

 また、固着域のピンが外れて海側に移動し、そこに跡地ができて、地盤が落下する・・・という着想もおよそ科学的な視点とは言えないと思います。これではまるでプレートとは「こんにゃく板」のようなものであると言っているようなもので、「思いつき地震学」と言われてしまうのではないでしょうか。

 この「こんにゃく板」のような挙動をする剛体プレートという考え方は、スマトラ沖地震での地盤沈下にも適用されていました(ニューオフィス46)。マスコミで何度も繰り返される解説ですので、地震爆発論の立場からも何度も発信しないといけないと考え、繰り返しになりますが解説しておきます。

1652
Date: 2011-04-26 (Tue)
ロバート・ゲラー教授への誤解
 ロバート・ゲラー教授がNATUREに投稿された文章が教授自身の翻訳で紹介されていました。

 私は教授の主張を少し誤解していたようです。下記に抜粋して紹介しますが、下線を施した部分を「現状の知識では・・・地震予知が不可能であることを率直に国民に伝え・・・」と補足すれば、教授の主張は充分に同意できるものであります。誤解に基づく厳しい批判をしたかもしれないことをお詫びします。先ずは教授の論考の抜粋を紹介します。
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http://www.natureasia.com/japan/nature/special/nature_comment_041411.php

日本の地震学、改革の時
 東京大学のロバート・ゲラー教授は「日本政府は、欠陥手法を用いた確率論的地震動予測も、仮想にすぎない東海地震に基づく不毛な短期的地震予知も、即刻やめるべきだ」と主張する。

Robert Geller


図1:リアリティチェック

毎年日本政府は、確率論的地震動予測地図を公表している。しかしながら、1979年以降、
10人以上の死者をもたらした地震はリスクが低いとされた地域に起きている。
Source: 地震調査研究推進本部
全国地震動予測地図


確率論的な地震動予測地図といえば信頼性が高いようにみえるかもしれないが、予測に用いられた手法が検証されるまでは、単なるモデルにすぎない。この地図で最も危険だと評価されているのが、東海、東南海、南海という3つの地域の「シナリオ地震」である。しかし現実には、1979年以降、10人以上の死者を出した地震は、この確率論的地震動予測地図において、比較的リスクが低いとされてきた場所で発生している。この矛盾からだけでも、確率論的地震動予測地図およびその作成に用いられた方法論に欠陥があること、したがって破棄すべきであることが強く示唆される。またこれは、昨今の一連の固有地震モデル(およびその類型である地震空白モデル)に対しても否定的な結果を示しており、確率論的地震動予測地図を作る際に仮定した物理モデルが、本来の地震発生の物理的過程と根本的に異なる誤ったものであることを示唆している。

正直な議論の必要性
東海地震予知体制が30年以上にわたって継続されているにもかかわらず、多くの主流の日本の地震学者は何の異議も申し立てていない。その理由は多少複雑である。第1に、多くの研究者がさまざまな点(予算配分、委員ポストなど)で癒着している。第2に、政府決定には名目上の審議があるが、審議会は官僚が指名する委員から構成されている。第3に、説得力のある批判は紙媒体の報道機関で取り上げられることがあるが、放送マスコミではほとんど無視されるために、インパクトが乏しい。第4に、政府は「記者クラブ」制度を介して、直接マスコミにその見解を伝えることができる。そして、しばしば報道記者は科学の知識に乏しい。最後に、 大震法が有効である限り、政府は、東海地震予知には法的な拘束力があると主張することができる。

今こそ、地震予知が不可能であることを率直に国民に伝え、東海地震予知体制を廃止して、大震法を撤廃する時である。日本全土が地震の危険にさらされているのであって、現在の地震学では、特定の地域のリスクレベルを的確に評価することはできない。その代わりに、研究者は国民と政府に「想定外に備える」ことを勧告しなければならない。そして、研究者は知っていることと知らないことの両方を正確に客観的に知らせなければならない。地震学の将来の基礎研究は、物理学に根ざし、厳密に精査され、顔の見えない官僚によってではなく、日本の一流の科学者によって導かれなければならない。
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危険度の確率表示に関する指摘は全く同感です。何の根拠もない危険度表示ですし、破棄すべきであると私も感じます。後半部分の「地震学の将来の基礎研究は、物理学に根ざし、厳密に精査され、顔の見えない官僚によってではなく、日本の一流の科学者によって導かれなければならない。」という部分も同感です。地震現象を自然科学として探求して欲しいと思います。これは地震学の専門家としての東京大学ゲラー教授にもお願いしたいと思っております。

1653 
Date: 2011-04-27 (Wed)
「引き円錐」になる特殊なケース
 フンボルトを祖とする石本博士らの「押し円錐理論」が廃れてしまった一つの理由に、押し円錐では説明できない例外が見つかったということがあります、浜野一彦著「地震の話」から紹介します。
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 地震の原因
 古いところでは紀元前三八四〜三二二年のアリストテレスの地、水、火、風の結合があるが、近代地震学としては東大教授小藤文次郎の“断層地震説”が最初である。明治二十四年の濃尾大地震の根尾谷断層がこの原因説を実証することになり、世界的にも高く評価された。
 その後は必ずしも大地震に際して断層が発見されるとは限らず、とくに大正十二年の関東大地震を契機としてジウスに始まった“断層地震説”は批判され、フンボルトの“岩しょう地震説”が注目されることになった。
 初代地震研究所長の石本巳四雄は“岩しょう流動説”を提唱した。石本の説は地震波の性質と岩しょうの貫入との関係を無理なく説明した。正にすべての地震は岩しょう流動説によって説明されるかに見えたが、これものちに例外の存在が判明した。
 その後、昭和十五年石本已四雄がこの世を去って以来、地震原因論の混沌時代が続いた。
 昭和二十年太平洋戦争が終って地震学が近代化され、ウェゲナーの大陸漂移説の見直しとともに、プレートテクトニクスが地震学の主流を占め、“断層地震論”が再び脚光を浴びることになった。
 最近、電波研究所の観測でハワイ諸島と日本列島とが一年四センチの速さで近づきつつある、という発表とか、日本海溝の最深部で地震が起こっていないという観測結果の発表があったりして、プレートテクトニクスの矛盾がそろそろ出てきたと思うが、それはそれ、辻褄合せがされているようである。
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 例外的ケースを明確に説明し得なかったことが「押し円錐理論」が消えていった理由のようですが、誠に残念なことだと思います。押し円錐の内部と外部が逆転し、内部が引き領域に、外部が押し領域になる理由、つまり「引き円錐」になることもある理由が説明できれば、「押し円錐理論」の有効性は確保されたはずで、残念なことです。
 ではここで、この例外的な「引き円錐」のケースを説明します。図に示すように、「引き円錐」になるのは、マグマ溜りが平たいレンズ状、又は海の人手状になっている場合です。

このとき、解離ガスの爆発はレンズの端方向に向かって360度方向に発生し、レンズの面と垂直方向に引き領域が形成されます。したがって、円錐の内部が引き領域になります。マグマ溜りは通常は“きゅうり”か“サツマイモ”的な形状ですが、特殊なケースでは“レンズ”とか“ひとで”のような形状にもなるはずです。そうした場所で解離ガスが貯留され、爆発が起きているのが、「引き円錐」となる理由です。「押し円錐」はレギュラータイプ、「引き円錐」はイレギュラータイプと考えれば、「押し円錐理論」の基本的な有効性は失われないことになります。

1654
Date: 2011-04-29 (Fri)
東北地震による海底変動
 独立行政法人海洋研究開発機構による「東北地方太平洋沖地震に伴う震源域近傍における海底変動」が速報として発表されました。
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20110428/
それによると、図に示すように[1643]で解説した最初の地震爆発@の震源と海溝軸の間で海底地盤が大きく隆起していることが分かります。オレンジ色は20〜30mの隆起ですから、やはり、@の東南東で起きたと推定されるAの爆発のほうが激しく地盤を隆起させたものと思われます。星印の震源でも隆起しているのは、@の爆発によるものであり、東北の沿岸一帯が沈下しているのは、@、Aともに引き領域になったからであると推定できます。

 図中には海溝軸のすぐ西側で地滑りが発生したという記入がありますが、これは2008年の岩手・宮城内陸地震で発生した荒砥沢ダム北部大陥没の状況とよく似ています。荒砥沢ダムの崩落は震源付近で観測された4000ガルという大きな加速度によって、発生したものですが、今回も海底において巨大爆発が起こり、それによる大きな加速度によって崩落したものと思われます。この計測結果からも、Aの爆発のほうが、規模が大きかったのではないかと推測されます。
 なお、今回発表の反射法地震探査記録データには、海洋側プレートが潜り込んでいくような形跡はみられません。


どこかでこのような反射法地震探査記録に、プレートが潜り込む面の影響が現れ、プレート論の証明であるかのような説明(注)があった記憶があります。プレート論が正しいのならば、何らかの影響が出るのではないでしょうか。現れない理由をどなたか御教示ください。

注:地震学会の機関紙「なゐふる第51号(2005年9月発行)」に載っていました。


三浦半島南端から東京湾を経て浦安にいたる反射法地震探査断面。東京真下に沈み込んでいるフィリピン海プレート上面が、北に向かって傾き下がる反射層(赤矢印)として深さ26km程度まで明瞭に見えています。黒い矢印の部分は、反射が明瞭な部分です。

1655 
Date: 2011-05-02 (Mon)
平衡破綻型爆発の威力
[1562]で、Water Heaterの爆発を取り上げました。Discoveryのサイトから拝借して作った動画の中で、この爆発を解離ガスの爆発として紹介し、
「安全装置を取り外して「ロケット遊び」をしている動画では水暖房機の上部が内向きに凹んでいるのが分かります。爆縮によって凹んでいるのではないかと思われます。」
と書きましたが、誤解があったので訂正します。これは安全装置を取り外して、解離ガスを発生をさせているもので、332PSI(24.6気圧)という高圧力になってタンクが爆発したもの、つまり、解離爆発ではなくてボイラーが爆発するときの「平衡破綻型爆発」です。よく見ると水暖房機の上部も内向きでなく、外向きに凹んでいます。したがって、地震現象の「押し領域」に相当するExplosionの威力を示しています。自然現象では、容器破綻のきっかけ、つまり地震発生のトリガーになるのが、解離ガスの着火であり、着火爆縮(Implosion)によってマグマ溜りが変形して、平衡破綻型爆発が起きているのが自然現象としての地震であります。動画の後半を少し訂正して作ってみました。

 このような小さな規模の容器爆発でもこれほどの威力がありますから、マグマ溜りという大きな容器内で起きる自然現象としての地震現象では、「押し」と「引き」の境界に断層という傷痕が出来るわけです。容器が小さければ断層は発生しませんし、容器が大きいほど、つまり、解離ガスの貯留量が大きいほど巨大な地震となり、津波を発生させる程の地盤の食い違いを起こします。今回の東北地震では最初の爆発以外に周辺の数箇所でも爆発がほぼ同時(数分内)に起きていることがM9.0という巨大地震につながったようです。巨大津波を発生させたのも、複数個所で津波を発生させるような地盤変動が起きたと推定されます。複数地震の発生は地震波形からも推定できることであります。

1656 
Date: 2011-05-03 (Tue)
押し円錐の科学的な解釈(2)
[1650]で紹介した熱心な質問者から再度以下のような質問がありました。

「何度も失礼します。私はようやく先生の押し円錐理論の重要性が分かって来たような気がしています。そこでもう少し深くお尋ねしたいのですが、私の想像ではimplosionとexplosionはまったく同時に起こるのではなく、最初にimplosionが起こり、その後explosionが引き続いて起こるのではないかと思います。そのときどういうことが起こるかというと、最初のimlosionによって圧縮された空間が、次のexplosionによって逆に発散するわけですが、その際の空間の圧縮と発散がまったく同じエネルギー量によるために、その正確な相対比率によって押しと引きの4象限に分かれるのではないかという気がします。この想像が間違っていないかどうか、先生のご教示を賜りたいと思います。」

以上の内容です。確かに、解離ガスが発生し貯留され、貯留空間が高圧化された状態で、着火温度に達したときが地震の開始ですから、解離ガスのimplosonが最初に起こります。しかし、implosionがトリガーとなって、高圧空間の中が平衡破綻するために、implosionが終了する前にexplosionが発生するのではないかと思います。したがって、表現の問題かとは思いますが、順番はimplosionからexplosionとなるでしょう。しかし、平衡破綻を生じさせるトリガーがimplosionであるというだけで、二つの反応はほぼ同時ではないのかと考えております。押し円錐の頂角が90度になる(4象限に分かれる)件に関しては、たしかに解離反応で増加する気体量(超臨界状態下)の増加と、結合反応で減少する気体量が同等であるからであろうと思われます。


この現象が地表の近くで起きる時が火山の爆発・噴火現象ですが、このときは超臨界状態の気体が大気に接して水蒸気に変化するので、より大きな気体体積になります。これがいわゆる水蒸気爆発であります。地殻内部では、超臨界状態下での反応ですから、モル数の増減によって支配される化学反応であろうと考えています。

なお、この質問にあるように最近では地震爆発論の認知度が上がり、サポーターが増えてきたようで、以前に2chで見られたような誹謗中傷の言葉は少なくなりました。中には「どう考えても石田理論が正しいのに・・・」という主張まで現れるようになりました。下記に紹介しておきます。
地震爆発説が誕生して22年が経過しましたが、ようやく石田理論が社会的認知度を得てプレートテクトニクスとか断層地震説、弾性反撥地震説などと入れ替わる時代が来ているような感じがします。地震学者はダメですが・・・・・。
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地震兵器・人工地震スレ38
30:2011/04/29(金) 11:17:40.47
地震兵器とかは今回の地震では関係ないだろうと思う。 それよりも今怖いのが原子力発電所でどんどん水を注入して地下に 入れてることだな。
ダム誘発地震というのがあるらしいがこの注入で地下にダダ漏れの水で地震が人工的に発生しないかというのが心配だわ。
32 :2011/04/29(金) 11:22:37.97
>>30
あんたも日本の地学関係者か?みすぼらしいからやめろよ。
どう考えても石田理論が正しいのにいままで60年間嘘付いてきて もうメッキが剥がれてんだよ。311はもろに人工だよ おまえらもマフィアに守られてるから必死に否定しなくても大丈夫だって
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ちなみに、原子力発電所で冷却している水と地震との間には全く因果関係はありません。
今回の地震が人工的なものかどうかについても全く証拠などないと思います。解離したガス体はプラズマ状態ですから、地下に何らかの方法でプラズマ状態を起こさせる技術があれば地震兵器にもなるのでしょうが、その情報は持っておりません。

1657
Date: 2011-05-05 (Thu)
CMT解への疑問
再度以下のようなメールをいただきました。

「丁寧な解説ありがとうございます。ところで調べてみますと、地震の象限型分布は定説の断層破壊で説明できているとされているようですが、私にはどうしても納得ができません。断層の破壊によって押し引きのパターンが4象限に分布したり、あるいは双曲線型になったりするというのは、どうしても視覚イメージで無理があるように感じます。その点、先生の押し円錐の理論は視覚イメージでほぼ納得できるものがあります。今度は定説での押し引き分布の説明に無理があることを分かりやすく解説していただけませんでしょうか?事実、今回の震源域でも国土地理院の調査によると、震源を中心とした大きな双曲線のような地殻の移動が認められていますが、それを数百キロの断層破壊で説明するのはどうしても無理があるように思われるのですが。」

以上がその内容です。地震時に現れる初動の押し引き分布は、4象限型、楕円型、双曲線型の3種類に分類されますが、断層破壊にその原因を求めることは確かに視覚イメージ的に無理があります。3種類を説明するために生まれたのが「押し円錐理論」でありますが、詳細はニューオフィス48に解説してあります。

さて、メール文にあります東北地震の海底変動に“双曲線のような移動”というデータが見つかりませんので、要望に応えられないかもしれませんが、象限型(ニューオフィス48の図ー1にあるB図)で全てが表示可能であるとされている定説についての疑問を述べてみます。
押し引き分布が象限型で表示されるものとして認められ通用しているのがメカニズム解と称されているCMT解です。押し引き分布が象限型で表示できるとしても、地震の原因が断層運動だと結論付けることはできないというのが石本博士の主張であることはすでに[1474]紹介しました。「推定に基づいた理論を使っての証明は証明にはならない] 」という主旨を延べておられます。それとは別にCMT解には私も大きな疑問がありますので、述べてみます。
次の図はにあるもので、中越地震でのP波初動の押し引き分布を示したものです。


黄色でマークした震源付近の、長岡、川西が「押し」、広神、湯之谷、塩沢が「引き」となっています。この押し引き分布は“押し円錐”では説明できない“引き円錐”になっています。震源付近に凸レンズ型のマグマ溜りがあって、その中で解離ガスが貯留され、地震という爆発が起きたものと推定されます。しかも、“引き円錐”の軸は震源で折れ曲がり、左右対称にはなっていないケースのようです。また、円錐の頂角も東南方向の円錐は狭く(90度以下)、北東方向のものは広い(90度以上)ようです。マグマ溜りの形状で円錐の形状は様々なケースに分かれることがあり得ます。
さてこの押し引き分布を「発震機構解:CMT」によって表示したものが次の図であります。


たしかに、象限型で表示できているように見えますが、表示が出来たとしても、この表現形式でどのような地震現象解明の手掛かりがあるのか理解できません。押し円錐、引き円錐の区別も出来ません。図中に「北西に58度傾斜した面」と「南東に32度傾斜した面」とありますが、解説によればどちらかが断層面に相当するはずであるが、どちらになるのかは決定はできないということだそうです。
 CMT解はコンピューターで自動的に解析しているもので、素人には計算方法をチェックすることも出来ない、ブラックボックスのような感じがします。
 計算手法の詳細は分かりませんが、そもそもこのCMT解を得る方法に疑問があります。巻高校のサイトにもありますが気象庁の解説サイトにもありますように、震源から離れた地点で観測された地震波が震源に想定した震源球という小球のどこから発射されたのかを計算しているのですが、その理屈に間違いがあります。つまり、地震波の進行する道筋はニューオフィス57などで述べたように定説で仮定した伝播経路を通っていないということ、地球内部は玉葱型の成層構造を持った固体としての地球内部(マントル)ではないということです。地震学では固体マントル説が自明のことのように扱われていますが、そうでなくてマントルは熔融しており、地震波は二層構造の地殻内部を伝播しているとしたら、このCMT解は間違いを含んだものになります。
また、「地震学の理論では、震源から放射されるP波の初動の極性は、震源球上で二つの直交する面によって分けられることが分かっています。」と事実であるかのような書き方になっていますが、これも仮説に基づく理論であって、事実かどうかは疑問のあるところです。
 なお、中越地震の余震は次図に示すように“押し円錐”で説明できる押し引き分布になっています。



 このように、“押し円錐”または“引き円錐”でならば、地殻内部で起きている現象を物理的に解釈することができますが、CMT解なるものではなぜ初動の押し引き分布が3通りに分かれるのかの説明もできませんし、断層が動くことが地震であるという説明にも説得性がありません。
 気象庁の解説サイトにある鳥取西部地震も中越地震の余震と同じ、4象限型のケースに当ります。

これらは震源が浅く、“押し円錐”の軸が水平の場合の起きるケースです。
 尚、今回の東北地震では推定による計算結果も加えて海底変動の推定値が国土地理院から発表されていますが、数百キロに渡って本当に隆起しているのなら、[1643]にあるように本震のM9.0でさえ数分以内に起きた数回の爆発で構成されているのですから、押し円錐が複数個で構成された隆起ではないかと想定されます。数百キロという数字は断層地震説の「断層が滑って地震となる」という思考の拘束があるのではないでしょうか。[1654]で紹介したJamstecのような海底調査の南北方向に渡る詳細な調査結果を待って考察したいと思っています。

とにかく、[1474]で紹介した石本博士の次の言葉、
結論たるべき主張が已に前提の中に含まれて居る事から、論理上からすれば正常な証明とはならない。・・・・・吾々のまず知りうることはその平面状における押し(圧し)波、引き波の分布を観測することであり、次に球面上における分布を推定する事であって、震源における発震機功を云々してから決定されるものではない。」
にあるように、仮説を織り込まないで、確実に言える観測事実(地表の押し引き分布)のデータを収集して、それを明快に説明し得る仮説を見つけるべきであります。仮説に基づいた理論を使って、理論的に証明されたという研究態度は執るべきではないと考えます。

最後になりますが、CMT解に関して気象庁のサイトには、
掲載されるCMT解について:地震発生の翌日以降に職員による解析を行い、精度が良いと判断された解のみを掲載しています。」とあります。

 制度が良い・・・ということは、断層地震説で説明するのに都合の良い・・ということであり、都合のいいデータのみ掲載する・・ということではないのでしょうか。気象庁のこの姿勢は研究者の姿勢としては大きな問題を含んでいると思います。

1658
Date: 2011-05-06 (Fri)
M9地震の真相は複数爆発である
 東京大学地震研究所の広報アウトリーチ室が開示しているサイトに、東北地震の地震波形を沿岸に沿って表示してあるものがありました。[1643]でも紹介したM9.0地震が複数の爆発で構成されていることを示す興味深い解説がありましたので紹介しておきます。
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地震動分布から直接見る震源断層の破壊過程
 防災科学研究所K-NET、KiK-net強震計(加速度)記録を太平洋岸に沿って南北に並べることにより、本地震の約500 kmにわたる断層破壊過程を直接かつ詳細に知ることができる。

最初の大きな断層破壊は宮城県沖で起き、強い地震波が東北日本全体に放射された(図中の紫色の線)。その数十秒後に宮城県沖で大きな断層破壊が再び起きて強い地震波が放出された(水色)。地震波の到着時刻は、破壊開始点からの距離とともに遅くなるが、距離による時間差は二つ目の断層破壊(水色)では小さい。このことは、二つ目の断層破壊が、陸から遠く離れた沖合で起きたことを示している。

それから間髪をいれずに、三つ目の断層破壊が茨城県北部の、陸に近い沖合で(赤色)起き、茨城県〜栃木県に強い揺れが放射された。


なお、変位波形記録では、三つ目の地震は放射が加速度記録ほど明瞭でなく、断層の破壊特性や地震波の放射特性が異なっていることがわかる。
(野口・古村による)
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[1643]では、@、Aという二つの爆発を指摘しましたが、Aの爆発の30秒ほど後にさらにBの爆発が茨城沖で発生していたことが分かります。上記記事では爆発でなく、断層破壊としていますが、一つの断層が時間差をつけて部分的に破壊するというのは説得性がないと思います。記事にもあるように、地震波形の到着時間遅れを勘案すると、Aは沖合いで、Bは沿岸に近くで起きた爆発と考えられます。
よって、今回の地震は図に示すように少なくとも3個の地震が連鎖震源的に数分内に起きていたことが分かります。


 なお、一連の地震の結果として起きた海底変動の様子がNewton誌に載っていましたが、測量したものか、推定値なのかは不明です。


 いずれにしても、本震だけでも複数回の爆発が短時間内で起きており、余震を含めると次図のように多くの爆発が起きていますから、実際は複雑な隆起・沈降現象になっているはずです。


 今回の地震で沿岸域で沈降現象が起きていますが、これはスマトラ沖地震でも起きている現象で、バンダ・アチェの町が大きく沈降して姿を変えたことが記憶に新しいところです。これも[1522]で解説したように、地震爆発論でならば、説明可能です。
メール連絡をいただいている方からは、

「いつも丁寧な説明ありがとうございます。実は私は最近あるセミナーで京都大学の地震学者から直接聞いたのですが、今回の地震で地盤が沈下したことは説明できない現象であると言ってました。先生の押し円錐理論では明らかに宮城県を中心とする一帯は引き領域であるために地盤沈下を起こしていることは簡単に分かるのですが、定説では説明が難しいのでしょうか?その辺の解説もお願いしたいです。」

というメールをいただきました。新聞報道などでは、陸側プレートが沖方向に移動し、その空間を埋めるために沿岸部が沈降した、という書き方になっています。地震研究者はこれを認めていないということなのでしょうか、新聞記者は定説で認めていないことを勝手な憶測で書いている、ということになってしまいますね。


[1651]で紹介した産経新聞の記事は東大の地震学者の解説になっていますから、地震学者の間でも、統一意見はないのでしょうか。とにかく新聞などで、地震学者が解説する内容はもはや陳腐なものになっています。

1659 
Date: 2011-05-07 (Sat)
総理大臣の判断を誤らせる地震学
昨日の菅総理大臣の「浜岡原発停止要請」には驚きました。政治的な見解は差し控えても、正しい地震科学の知識に基づく検討の結果として、誤謬がありますので指摘しておきます。

@30年以内にマグニチュード8程度の東海地震が発生する確率は87%と、きわめて切迫している。
[1652]のロバート・ゲラー教授の指摘にあるように、地震発生確率を計算する理論的根拠に間違いがあります。プレートが一定の速度で潜り込んでいるとか、この何年か「跳ね上がり」が起きていないから、何時「跳ね上がり」が起きてもおかしくない・・・などという基礎認識の上で、確率計算がなされていますが、全く根拠のない話です。プレート論は完全に破綻しているので、確率計算が土台から間違っています。 ゲラー教授が指摘するように、近年起きている大きな地震はこの確率とは全く無関係に、むしろ確率が低い場所で起きています。地震発生のメカニズムに関して間違いがあるから、そこを正さないと国家の舵取りを間違えます。

A浜岡原発は従来、活断層の上に立地する危険性などが指摘されてきた。
 活断層という概念が間違っています。断層は大きな地震の結果として現れるもので、断層が動くことが地震であるという地震理論に間違いがあります。原因と結果の因果関係が逆転しています。このことは地震が起きる前の調査では断層が見つからなかったのに、地震後に発見されたというニュースになって報道されますが、元々存在しなかったから、「発見」出来なかったに過ぎません。

B先の震災とそれにともなう原発事故
原発事故は津波によるもので、本当の意味(震動災害の意)では震災ではありません。津波を防ぐ対策が講じてあれば、今回の地震に遭遇した宮城県沿岸にある女川原発のように安全であります。地震学者の石橋克彦・神戸大名誉教授([1646])が原発に反対しているのは、[震動被害]によって、原子炉が破壊されることを心配しておられるのであり、今回の地震で原子炉が破壊された事実はありません。あくまで、津波災害であることを間違えてはいけないと思います。

 私は、次世代のエネルギー開発が軌道に乗るまでは、原発も併用していくべきである、そのための安全対策(特に津波対策)を講じるべきであると考えております。

1660
Date: 2011-05-08 (Sun)
中部電力への要請
 熱心に地震爆発論を勉強し、質問してくださる方(はやしさん)から以下のコメントをいただきました。

「newtonの図をみて驚きました。この図は明らかに定説が間違いであることを証明しているのではないでしょうか?
宮城県沖のあたりで最大の隆起と沈下が隣り合っているのは、プレ−トのはねあがりでは説明できません。
これはやはり先生の押し円錐理論の証明だと思いました。」

 [1656]でも紹介しましたが、地震爆発論を納得してくださる方が増えてきています。ネットを探していくつかの支持意見を見つけました。

http://blog.goo.ne.jp/hienkouhou/e/dca0089528a9b6f38c639643663fd9d8
 それより石田理論には驚きました。これは腑に落ちます。きっとこのかたの言っている地震の起きる原因が正しいのでしょう。

http://asyura2.com/11/lunchbreak45/msg/175.html
 僕はもともとプレート断層理論には否定的で、石田理論が正しいと思っています。

http://ameblo.jp/jesmotoi/day-20110415.html
 私が最近知ったのは石田理論 というものがありまして、この方は私が見たところどうも本当の事を知っている方のようなんです。

http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2011/04/?offset=20
 地震の起き方についての新しい解釈について、石田地震科学研究所の 石田博士のビデオが、よく出来ています。今までの地震学の説明では説明出来なかったものが、説明されてますので、是非ご覧ください。とても分りやすいです。

 以上のように、支持者が増えていることをバックにして、中部電力会長に浜岡原発の停止要請を受けないように以下のような、お願い文のFaxを打ちました。明日の取締役会議で受諾するような話が流れていますが、再考されることを祈っています。
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中部電力名古屋本店 
             代表取締役会長 三田 敏雄 様

前略  

 今般の政府指導によります、浜岡原発の停止要請は国家・社会を衰退に導く愚策であります。中部圏のみならず、日本全体の産業に与える影響は計り知れないものがあります。

 どうか政府の要請には従わないでいただきたくお願い申し上げます。
 浜岡原発の停止は行わないようにお願いします。

なお、地震発生確率として計算されているものは全く根拠のないものであることは東大のゲラー教授も述べています。これは破棄すべきものであり、地震学が間違っていることに原因があります。以下に私、石田地震科学研究所所長が解説する新・地震学セミナーの一節を送らせていただきます。
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■ [1659] 総理大臣の判断を誤らせる地震学
Date: 2011-05-07 (Sat)

 昨日の菅総理大臣の「浜岡原発停止要請」には驚きました。政治的な見解は差し控えても、正しい地震科学の知識に基づく検討の結果として、誤謬がありますので指摘しておきます。
<<首相会見要旨>>以下は省略[1659]参照
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以上ほんの一節を紹介しましたが、地震学の間違いについては以下のBBSで論じております。
http://www.ailab7.com/Cgi-bin/sunbbs/index.html

 政府の要請には正しい地震学の知見から言って間違いがあり、従う必用はありません。地震学者の反論があれば、石田が責任を持って論駁いたします。どうか、政府の愚策に協力して、国家の衰退に手を貸すような愚かな行為を選択なさらないようにお願い申しあげます。         草々

             幸福実現党愛知県本部幹事長  工博 石田昭
                  (元・名古屋工業大学土木工学科教授)
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PS:
中部電力本社前にて「浜岡原発を止めないでください。」というお願いの演説・ビラ配りをしましたが、中電はあっさりと菅首相の要請を飲んでしまいました。残念なことです。これから日本国民にとって大変な苦難の生活がやってくるでしょう。
日本経団連の米倉弘昌会長は「電力不足の中、今後30年間で87%の確率で東海地震が起きるとの確率論だけで停止要請したのは唐突感が否めない」と述べ、政府の対応を痛烈に批判した。(毎日新聞)・・・と言うのは当然でしょう。地震学者は間違った愚かな理論を振りかざして政治(まつりごと)を狂わしています。

1661 
2011-05-09 (Mon)
またしても人災地震を起こしたのか
ネットサーフィンをやって、驚きの事実に遭遇しました。既に[1283]、[1285]などで地震誘発の危険性を訴えておりましたが、本格的な液化CO2の地中封入(CCS)がいわき市勿来で実施されていたことです。[1283]の図面で福島県東方海域と記されている場所で、本格的な封入プロジェクトが行われていたことを、初めて知りました。http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g81030d06j.pdf (これは2008年10月30日開催の会議配布資料二酸化炭素回収・貯留研究会 (平成20年度第1回)日時:平成20年10月30日(木)9時30分〜11時00分 場所:経済産業省別館3階第4特別会議室)


ネットの世界では、これが3・11東北M9.0地震のあとに起きた4・11地震および、その後に頻発しているこの地域の余震の原因ではないのかと騒ぎになっているようです。
長岡での封入実験はデータ収集のための小規模実験ですが、それでも中越地震と中越沖地震という二つの地震を誘発させた可能性があります。勿来サイトではどの程度の封入実績があるのか不明ですが、本格的な封入作業ということですから、長岡よりは大規模な封入量であろうと推定されます。当然ですが、長岡での封入実験に掛けられる地震誘発の疑いと同じ疑いがもたれます。
地震誘発の嫌疑を晴らすためにEU、英国、ノルウェー、アメリカ、豪州などの例を挙げておられるのだと思いますが、既に[1285]で述べたように、こうした国々は火山活動の影響がない環境にあります。つまり、地震の原因となる解離層が地下深い場所にあって、液化炭酸ガスを封入しても、そのような深部にまでは水を送り出す可能性がない場所です、一方日本は、環太平洋火山帯に位地し、地殻の浅い場所に解離層が存在し、液化炭酸ガス封入によって押し出された水が解離層をかく乱して地震を誘発しやすいのです。[1285]の火山分布図が明瞭でないので、世界の火山分布を以下に載せておきます。


赤色は火山または火山帯をしめす。稼働中または計画中のサイトは全て火山帯から離れている。
日本は火山帯の上にあり、CO2の地中封入には適していない。

最近始まったドイツの封入現場も含めて、全てが火山活動からは無縁の場所にあることが分かります。液化炭酸ガスの地下封入という方法は日本のように火山活動が活発で、解離層が浅いところにある場所では採用するべきではないことを認識する必要があります。
そもそもCO2は植物にとっては食料にも当るものです。“地球温暖化詐欺”という話があるように、地球温暖化の犯人扱いをして、地中に封入しようとすること事態がナンセンスな話です。鳩山前総理が国連で「良い子」ぶって声明を出したりすることが混乱の原因でしょう。早く、気がついて訂正して欲しいものです。

1662 
2011-05-10 (Tue)
繰り返される人災地震ではないだろうか
 二酸化炭素の地下貯留に関する研究をされている京都大學石田毅教授の論考から紹介します。図面の一枚は別サイトから拝借しました。
http://geo.kumst.kyoto-u.ac.jp/lab/member/Ishida_t/Research%20Subject%202.htm

 圧入した二酸化炭素の岩盤中の挙動については十分な研究がなされておらず、ましてやCO2の圧入によって押し出された地下水が熱解離すること、解離したガスが爆発現象を起こすこと、などに関しては関心がなく、地震誘発の危惧など、全く考慮されていないことが分かります。長岡で注入実験をしているRITEのプロジェクトリーダーの認識も全く同じでした。まずは、その論考を抜粋して紹介します。
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2.二酸化炭素の地下貯留に関する研究

(1)はじめに
 火力発電は日本の発電量の5割を占めていますが、火力発電は地球温暖化の主要原因とされる二酸化炭素ガスの大気中への放出を伴います。二酸化炭素地中貯留プロジェクトは、この二酸化炭素ガスを地中に貯留し、大気へ放出を防ぐことを目的としています。
 わが国は,1997年12月に締結した京都議定書で2008〜2012年までの間に、1990年に比べ温室効果ガス排出量を6%削減すると公約しました。しかし、2003年で温室効果ガスの排出は1990年比8.3%の増であり、京都議定書目標の6%減を達成するためには、14.3%(年19,100万トン)という大きな削減を数年以内に実現しなければなりません。この意味で、まさに危機的状況と言えます。
 一方、わが国の二酸化炭素の30%は、火力発電所や製鉄所、化学工場などの集中発生源で発生しており、これらの集中発生源で二酸化炭素を回収して地中に貯留し、大気中への放出を防止することができれば、地球温暖化の速効的かつ緊急避難的な対策となります。そこで、火力発電所などで二酸化炭素を回収し、これを下図に示すように、石油・天然ガスの採掘跡のように地質学的時間にわたって石油と天然ガスを封じこめてきたキャップ・ロックが注入箇所の上部にある陸域や海域の帯水層に貯留する方法が考えられています。


 現在このような帯水層貯留に関しては、わが国では新潟県の岩野原において年間1万トンの規模で実証実験が行われています。一方諸外国では、次の3地点で年100万トンを超える実用的規模での地中貯留がすでに実施されています。
 ○ Sleipner (Norway,1996〜,年100万トン)
 ○ Weyburn (Canada,2000〜,年180万トン)
 ○ In-Salah (Algeria, 2006〜,年115万トン)

 しかし、キャップ・ロックを持つ帯水層への貯留では、貯留に適した地層が限定されます。また、大量発生源である火力発電所や製鉄所、化学工場などで回収した二酸化炭素を、貯留に適した地層まで運搬する必要があります。これに対し、図に示すようにこれらの大量発生源直下の深さ2000m〜3000mの岩盤中に二酸化炭素を注入できれば経済的であり、分散型の大容量の地中貯留が実現できます。そこで私はこの方式による、二酸化炭素地下貯留を提案しています。地下深部の岩盤に対する水の圧入は、乾燥した高温の岩盤から地熱を抽出する研究プロジェクトに関連して内外でいくつかの実験が行われており、わが国でも山形県肘折や、秋田県雄勝でも実施されています。これらの事例を調べたところ、大量発生源直下の深部岩盤を水圧破砕して二酸化炭素を注入した場合にも、現実的な貯留量が確保できるかことが確認できました。
 今後は世界の主流となっているキャップ・ロックのある帯水層への貯留と、私自身が提案している大量発生源直下型の地下貯留の可能性についての技術的課題について、さらに詳しく研究していきたいと思っています。

(2)二酸化炭素地下貯留の技術的課題
 二酸化炭素は、下図に示すように、圧力7.39MP以上、温度31.2℃以上で超臨界状態となりますが、現在想定されている地下1000mを越える地下深部に圧入すれば、多くの場合、この温度・圧力条件を満たすことになります。


超臨界状態は気体と液体の中間的な状態であり、二酸化炭素の場合、水に対する比重は0.5、粘度は水の1/100〜1/10という、軽い、さらさらとした状態です。このように水に対する比重が小さいので、地中に注入された二酸化炭素は、ゆっくりと地表に向けて上昇します。したがって、キャップ・ロックが注入箇所の上部にある地層においては、二酸化炭素がキャップ・ロックから漏洩していないかどうかの監視が必要です。また、地中に注入された二酸化炭素は粘度の低いさらさらとした状態ですので、水に比べて岩盤に圧入しやすい傾向があり直下型の地下貯留に関しては貯留量の確保の上でプラスになりますが、キャップ・ロックを利用した貯留では、既存の亀裂などを通じて漏洩しやすい傾向があると言えます。
 また地下に注入した二酸化炭素は、注入箇所周辺では水と反応して酸性となり周辺岩石中の炭酸塩を溶解しますが、上昇に伴って酸性度、圧力、温度が低下すると炭酸塩とともに沈殿し岩石中に固定されことが期待されます。また地下の天然ガスを完全に採掘することが不可能なことを考えれば、上昇に伴って気化した二酸化炭素が気体のままで岩盤中に永久的に残留することも大いに期待されます。従ってたとえ多少の漏洩があっても、岩盤中に固定されることが大いに期待されます。
 しかし、このような圧入した二酸化炭素の岩盤中の挙動については十分な研究がなされているとはいえず、今後の研究課題と言えます。
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液化CO2がどのような挙動を示すのか、十分には研究されていない。それなのに、地震誘発の疑いがあるプロジェクトが進行することは大きな問題です。ましてや、実用段階にある諸外国と違って、マグマが地下の浅いところに分布している日本の場合の危険性を全く認識せずに行われていることは恐ろしいことです。
記事にある秋田県雄勝での実験というのは[1499]-[1501]で紹介した実験ですが、大きな被害を出した宮城岩手内陸地震を誘発させた疑いを私は持っています。そのほかにも、2004年葛根田発電所での大規模地滑り、1998年の岩手内陸北部地震にも、人災地震の疑いがあるのではないかと思っています。

1663
2011-05-10 (Tue)
いわき市における液化炭酸ガス地中封入実験と群発性地震との関連
[1649]に紹介した4/17付けの朝日新聞では、M9地震の後日本列島への力の掛かり方が変化し、引っ張られるような力によって、正断層型地震が増えたという地震学者の解説がありました。前日の16日には読売新聞が地震学者のコメントとして、「予想外の断層があった」ことが4・11地震の原因だったと次のように報じていました。
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先日のM7余震、予想外の井戸沢断層が原因

 11日に福島県東部で起きた、東日本大震災の余震とみられるマグニチュード(M)7・0の地震は、大きな地震の発生が予想されていなかった「井戸沢断層」が動いて起きていたことが分かった。


 M9・0の東日本大震災の影響で、内陸部の活断層でも力のかかり具合が変化して地震が起きやすくなっていると見られ、動く確率が低いとされてきた活断層にも警戒が必要だと、専門家は指摘している。
 井戸沢断層は長さ19キロ程度。国の地震調査研究推進本部は、地表でのずれの長さが20キロ以上の活断層は、M7相当の地震が起きうるとして、規模や発生確率を予測する長期評価を発表しているが、井戸沢断層は対象外だった。
 しかし、山形大学の八木浩司教授(地形学)らが11日の地震を現地で調査したところ、震源付近の井戸沢断層沿いで、地盤の西側が0・8〜1・5メートル沈下し、水平方向にも最大約30センチずれていた。断層のずれは少なくとも約7キロにわたるとみられる。
 東日本大震災のように、海と陸のプレート(岩板)境界で起こる海溝型地震の前後には、内陸部の活断層でも地震が活発化する傾向がある。1896年の明治三陸地震でも、約2か月後に秋田県東部で陸羽地震(M7・2)が起きている。
(2011年4月16日15時52分 読売新聞)
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という記事ですが、断層の距離が20km以下だったから、活断層としての検討の対象にならなかったのでしょう。これからは、もっと短い断層も心配することになるのかもしれません。地震学者は自由に自分の意見を述べているだけのように感じます。
いわき市における液化炭酸ガス地中封入実験と群発性地震との関連を追及する姿勢は地震学者の中には見られません。
そこで、この問題を少し考えて見ます。いわき市勿来にある常磐共同火力発電所の敷地内にあるクリーンコールパワー研究所において、IGCC(石炭を効率よく燃やす実験)とCCS(液化炭酸ガス地中封入実験)とを本格的に実施しているようです。



新潟県長岡での試し実験から本格的な実験に移行したということです。しかし、[1662]で解説したように大学教授でもその危険性に気付いておられないですから、現場の技術者は何をためらうこともなく効率的な封入技術にしか関心が無いわけです。

 しかし、4.11地震の後の起きている余震の発生傾向を見ると、明らかに実験場所の直ぐ真上といっても良い地域で、群発的な地震が起こり3.11地震から2ヶ月、4.11地震からでも一ヶ月の間余震が頻発し、収束する見込みがないかのようです。或いは、[1658]で述べたBの爆発は、4.11地震の震源と同じだったのかもしれません。地震波形からは、Bを単独の地震としてみたときの初期微動を区別することは出来ません。よってBの爆発がどこで起こったのかは特定できませんが、少なくとも勿来の注入現場に近いということは確かです。


これだけの事実を見せられたら、地下封入と地震との関連を疑うことは出来ないでしょう。しかし、恐ろしいことは、この現場での封入をやめたとしても、地震の知識が変わらない限り今後日本各地で同じことが起きることです。菅首相が原発を止めて、火力発電に頼るようになると、各地で見込まれるCO2排出量が大幅に増加し、地中封入量もまして、日本全国で地震が頻発という事態になることです。下の図は日経BPの環境経営フォーラムが報じている各地の排出予想量です。



液化炭酸ガスを運搬するにも費用がかかりますから、排出源の近くで封入しようということが考えられていますから、東京湾、伊勢湾、大阪湾などに、封入されるのでしょう。そうすれば、日本の心臓部が完全にやられてしまいます。愚かなる菅総理に一日も早くその職を辞していただくことが、一番の手っ取り早い対策のように思えます。

注:YHOO検索などでは文字化けが起きているようです。Bが?と化けますが、3の爆発のことです。

1664
2011-05-13 (Fri)
悪魔に魅入られた二人が運転する地獄行き特急列車に乗っている日本
日本は悪魔に魅入られた二人が運転する地獄行き特急列車に乗っている。

タイトルにも示したような日本の現実に、今朝気が付きました。勿論二人とは鳩山氏と菅氏のことですが、それを説明しましょう。即座に二人を運転席から追い出し、列車の方向を変えなければなりません。

@民主党初代総理鳩山氏は悪魔に魅入られて地球温暖化詐欺([1451]、[1452])に引っ掛かり、国連の演説で、温室効果ガスを2020年までに25%削減(1990年比で)することを目指すと表明しました。そこで現在日本では炭酸ガスを地中に封入することが国家プロジェクトとして各地で進行しているのです。しかし、地震爆発論によれば、その液化炭酸ガスの新潟県長岡での地中封入実験によって、中越地震([955])、中越沖地震([1267])の二つが誘発され、秋田県雄勝での実験([1499]-[1501])によって宮城・岩手内陸地震が起きた可能性が高いのです。さらに今回起きた東北M9地震の三番目の爆発([1658])と4.11地震は、いわき市勿来での本格的な封入によって誘発された可能性があるのです。

A民主党二代目の総理大臣である菅氏は、福島の原発が津波によって破壊されただけであるのに、原発全てが危険であるかのような悪魔のささやきを見抜けずに、運転中の浜岡原発まで止めようとしています。削減分の電力を風力や太陽光によるクリーンエネルギーだけで補充することは不可能ですから、当然化石燃料といわれる石炭石油などによる火力発電に頼ることになります。それは中電の三田会長が液化天然ガス(LNG)追加調達の ため、中東カタールに向かったことからも明らかです。さすれば、液化炭酸ガスの地中封入プロジェクトは益々その速度を上げて実施されていきます。そして日本全国大地震の連発という事態になります。悪魔は高笑いすることになるでしょう。

 ゆえにこの事態を止めなければなりません。地震は爆発現象であることを拡がらないように揶揄・中傷してきた似非地震学者たちも悪魔に魅入られた存在かもしれません。
民主党政権を打倒することが、日本沈没という事態を避ける道です。
 「原発中止」を早急に勧めることは悪魔の囁きかもしれません。特に火山帯に位置する日本では、地中封入は危険です。原発事故は津波による一回だけですが、地中封入による事故は少なくとも4回起きている可能性があります。次世代のエネルギーが開発されるまでは、対津波防御を完璧に行った原発に頼ることが一番安全であると認識すべきではないのでしょうか。

 じつは、もっと恐ろしいシナリオを悪魔は描いているかもしれません。現在ではCO2の地中封入計画は日本以外では火山帯を外れた地域で行われています。しかし、地震学を新しい地震学に切り替えて警告を発しないと、インドネシア等の火山帯でも行われることになるでしょう。地球の歴史の中で、巨大地震の連発により、大陸規模での沈降現象がアトランティスやムーで起こりました。マントルが固体であると信じている定説地震学者はそれを認めませんが、上述したような悪魔に魅入られた運転士が国を動かしていれば、やがてそのような地球規模での恐ろしい惨事が引き起こされる可能性もあります。大陸規模の沈没現象が起きれば、ポールシフトという恐ろしい事態が現実のものになります。生き残った人類は原始時代から再スタートを切らなければなりません。そのようなことは絶対に避けなければなりません。

 今日本を先頭にして地球的レベルでの危機が迫っていると認識するべきです。民主党政権を打倒しないと、日本のみならず地球の危機を迎えます。幸福実現党愛知県幹事長としてとても心配しています。幸福実現党を宗教政党という色眼鏡で見ないでいただきたいと思います。真剣に日本のことを、世界のことを、地球の未来を心配しているのですから・・・。

PS:
NCGTのニュースレターNo.55に次のような図がありました。


プレートテクトニクスTrackは断崖に向かってます!という警告でしょうか。

1665
2011-05-16 (Mon)
高温度である粘弾性体の地殻に歪が蓄積されることはない
ANSフリートークに以下のような書き込みがありました。

「動画(地中に水を圧入するのは危険である(前編))を見させていただきました。デンバーの事例は私も存じておりますが、『もともと80年間も地震がなかった場所に巨大地震の原因となるような地震エネルギーが蓄積されていたということはありえないことで』というくだりが理解できませんでした。現在の定説における断層理論では、80年間地震が起きずに歪が蓄積されるというのはよくある話ですが、この場所では何か特殊な条件があるのでしょうか?その辺りの根拠が示されていなく、どういうことなのかと思い書き込みさせていただきました。」

以上です。たしかに、地震学会のFAQ([1644]参照)にも「地震とは、百年から数千年かけてゆっくりと地殻の岩盤に蓄積された歪みを、ほんの数十秒間で終わってしまう限られた範囲の岩石の破壊によって解放するものです。」とありますから、解説文には言葉足りずのところがあり、誤解が生まれるかも知れませんので、次のように補足します。

『もともと80年間も地震がなかった場所に巨大地震の原因となるような地震エネルギーが蓄積されていたということは、地震爆発論のベースにあるマグマ貫入理論を説かれた石本博士の教示([1473]参照)ではありえないことで』

と、補足してお読みください。石本博士の教示とは地殻が粘弾性であることの解釈を述べられたものですが、[1473]に紹介してあります。地震爆発論では粘弾性体に関する博士の認識を正しいと認定していますので、表題のようなことは自明のこととして書いております。

 要約すると、「通説では歪が蓄積されて限界に達する時に地震が起こるという解釈になっていますが、地殻は粘弾性であるから、ゆっくりとした変動には流体的な挙動をするので、歪が蓄積される事は有り得ないという考え」です。

 なお、アメリカで2000〜2004年間に発生した地震の分布図を見ても、デンバーは地震多発地帯ではありません。



 定説地震学によれば、こうした地震多発地帯とは言えない地域の地下に巨大地震のエネルギーが蓄積されているということになりますが、一般常識とはかけ離れているのではないでしょうか。
また、[1663]に述べたいわき市における群発的地震の分布を見て、上述した地震学会のFAQ([1644]参照)にある余震の解説「この本震の発生によって、破壊された領域近くの岩石は、新たに歪みを加えられたことになります。この歪みによって引き起こされる地震が余震です。」を納得する方は少ないのではないでしょうか。余震の発生原因に関してはニューオフィス24水の三態図と解離水爆発の関係(余震が起きる理由)
を参照してください。

1666
2011-05-17 (Tue)
余震に伴う爆発音・地鳴り
YAHOOの知恵袋に「いわき市の地鳴り・爆発音」について以下のような質疑が載っていました。既に解決済み質問ということですが、地震爆発論を周知させる必要を感じましたので、質問といくつかの回答を紹介します。
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4月11日にM7地震のあった福島県いわき市田人町で揺れをともなわない爆発音が地面の下から
yoshy2001wxyzさん
4月11日にM7地震のあった福島県いわき市田人町で揺れをともなわない爆発音が地面の下から何度も聞こえてきます。3月11日の地震以降ずっとです。これは何なのでしょうか?
東日本大震災発生以降、地面の下からダイナマイトが爆発するような、「ドン」という音が続いています。
凹凸のある道路のすぐ近くの家で寝ているときに大きなダンプカーが通過して行くような感じにも似ています。
不思議なことに揺れは全くないかほとんどありません。4月11日にM7の地震がありましたが、それ以降もずっと続いています。
時間の経過と共に少なくなってはきましたが、メディアで報道されることもないし同じいわき市でも田人町のような南東部(南西部?)の山間部で特に多いようです。

井戸沢活断層のすぐ近くで大規模な地殻変動があったようですが、それと関係あるのでしょうか?
この近辺を震源とする余震は震源が非常に浅いため、通常の深さの震源ならば何も聞こえてこないような小規模な地震が起き、その音が聞こえてくるのでしょうか?
もしかすると大地震や大規模な地滑り等の予兆なのか、と非常に不安です。
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iwakibantyさん
専門家は既に田人町の調査に入ってますよ。 井戸沢断層の西側が陥没したみたいですね…
塩の平では道路が約2メートル陥没、田人中学校は体育館やプールも壊れました。黒田も田んぼが沈み、石住や井戸沢では山崩れで大変な被害です。3月の地震では無傷だった田人の町が、4月11日12日の地震で、大変な被害を受けましたね 朝日、井出 貝泊 戸草あたりは、被害は軽いようですが…
ドスンと突き上げる様な感覚は、地殻が動いてるんですかね〜 揺れはさほど感じませんが…
貝泊の方は、山からゴーッと音が聞こえるそうです。震源が浅いのが原因かと思います。 井戸沢断層は、まだ落ち着いてないと思いますので気を付けてお過ごし下さい。
13日には専門家が田人に入ってます、もう少しすれば何らかの発表が新聞等に載るんじゃないですかね〜
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nanafaceloveさん
いわき市平在住です。
3.11の地震で断水になった為、簡易水道で無事だった遠野の実家に2週間程避難してました。
遠野では、太鼓のような音(ドンとゆう感じ)が頻繁になってました。初めて聞いて気持ち悪かったし、怖かったです。
ところが、平に戻ってからは地震前の地鳴りしか全く聞こえません。
主さんのように地鳴りとは違うその音が気になって恐怖で震えてる方が多いと思います。
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yotteni11110さん
阪神大震災に被災しました。
1ヶ月くらいずっと地鳴りがひどかったです。
揺れはそうでもないのに、ドーン、ドーンと響き、怖くて眠れなかった記憶があります。
地面に怪獣でもいるのかと思うくらい…
早くプレートの動きが落ちついて、地鳴りがおさまるといいですね。
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ichiichi2010nameさん
私は秋田の県南ですがやはり三月十一日以降地鳴りが続いてます…七日の地震以降もまた頻発してます。揺れも震度1程度感じます。大砲のように。地鳴りしているには火山活動や地震の影響のような要因があるそうで関東大震災の時も神奈川辺りで大砲をうつような音が何度も続いたそうです。地鳴りは浅発地震…つまり震源がごく浅い時に空気にのり音として聞こえるかまたは遠くの震源の時も空気に音が伝わり感じる説や地鳴り後一週間ないし十日前後でその場所を震源とした大きな地震がくるというような説を唱える色々な方がおられますので一概にはなにがとは言えません。一つ私が確信を得ていること…それは地鳴りしてるその場所で大きな地震が無かったことと大きな地震の時は地鳴りという前触れなしに揺れる事でした。三月十一日はなんにもなくいきなり震度5です。ですのであまり心配なさらないほうが良いと感じます。わたしは子どもと二人で地鳴りもほんとに怖いし、子供もとびおきるくらいの大きな音がします。怖いですね。恐怖心あおられますよね。地鳴りがして空気が晴れてるのに澄まない感じの時や地震雲や動物の異変が伴う時は要注意ですね。最近は全部そろってるので逃げれる準備は常にしてます。福島出身なんで心配してます。東北の方々の力を今は信じましょう。
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以上いくつかの回答を紹介しました。これは明らかに地下において爆発が起きていることを証明しているようなものです。[1663]に続く余震分布を示したのが次の図ですが、依然として余震は終わりません。


この間紹介したような爆発音・地鳴りが聞こえているわけですが、定説地震学ではこの現象を説明できないので、マスコミで報道されることもなく、住民を不安にさせているようです。余震が何故このように頻繁に起きるのかは、24 水の三態図と解離水爆発の関係(余震が起きる理由)を参照してください。
 歪が開放されるのが地震であるとか、地震によって新たな歪が周囲に発生し、それが開放されるのが余震であるという地震学会の解説はナンセンスです。
 また、島村氏の解説する水の作用で断層が滑りやすくなるから、とか、山本氏の地中の金属と水が反応して水素が発生し、水素核融合が起きているという解説では、いわき市で起きている一ヶ所で何度も余震が起きるという現象の説明は不可能です。石田理論では水の熱解離という化学的反応を認識しないと地震現象の解明は出来ないと考えています。

1667
2011-05-17 (Tue)
次は苫小牧と北九州か
 液化炭酸ガスの本格的な地中(海底)封入は、いわき市のほかに苫小牧市沖と北九州市沖の3カ所が予定されているそうです。苫小牧と北九州の人に知らせてください。
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http://plaza.rakuten.co.jp/gnetoffice/diary/201010220000/


苫小牧沖CCS⇒CO2を海底下の地層に封じ込める技術
 1.始めに

 二酸化炭素(CO2)を海底下の地層に封じ込める回収・貯留(CCS)技術について、皆さんはご存知だろうか。私たち地質屋が深く携わる深部地層を用いるものだ。そのCCSの実証する試験地の有力な候補として苫小牧沖が選ばれ、地質調査が続いている。そんな地質にまつわる技術を紹介しよう。

 2.二酸化炭素回収・貯留(CCS)とは
1)定義
 大気中に二酸化炭素(CO2)を放出せず回収して地下に貯留する技術のこと。カーボン・ダイオキサイド・キャプチャー・アンド・ストレージの略だ。
2)特徴
地球温暖化の防止策の一つで、発電所や工場などで発生するCO2を放散する前に回収し、地下1キロ以上の深層部の安定した遮蔽層(泥岩)の下にある貯留層(砂岩など)に貯蔵して封じ込める。CO2は地上で圧力を掛け、地下の貯留層までパイプで送り込まれる。
 ノルウェーなど欧州ではすでに実証プロジェクトが進んでいる。
3)CCSの推移
 経済産業省の委託を受けた「日本CCS調査」(東京都)が担当し、2009年10月からCCSを実証するための地質調査を続けている。
 現在、苫小牧市沖と福島県いわき市沖、北九州市沖の3カ所で調査を進め、今年度末までに報告をまとめる。これを受け、経産省は早ければ来年度中にも実証試験地を選定する予定という。
 CCSの実証試験は14年度から約3年間、地層にCO2を圧入してモニタリングを続け、20年度に終わる。経産省は3月、エネルギー政策の指針となる「エネルギー基本計画」の骨子案の中で、CCSを30年までに商用化することを盛り込み、すべての石炭火力発電所の新増設の際に導入することを求めている。
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http://econews.jp/news/electricnews/ccsco2.php
日本CCS CO2貯留 北九州市で地質調査 

2010/03/26 更新
東京電力、出光興産など37社が出資する日本CCS調査は25日、CO2回収・貯留(CCS)に向けた地質調査を4月に北九州市内で始めると発表した。経済産業省の委託事業の一環。福島県いわき沖、北海道苫小牧沖に次ぎ、国内3ヵ所目の調査となる。CCSは発電所などから排出されるCO2を回収し、地中に貯留する先端技術として関心が高まっている。
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「ノルウェーなど欧州ではすでに実証プロジェクトが進んでいる。」とありますが、既に紹介したように、実証プロジェクトが進んでいるところは、火山帯から離れた場所です。日本は火山帯であり、いたるところで地下の浅い場所にマグマが存在しています。水が熱解離するということも、解離したHHOガスが爆発することも、地震学者は御存知ないようですが、無知の罪は将来大きな責任を負わされるでしょう。地震爆発・石田理論は22年前に発表しておりますが、自然災害科学学会も、NATURE誌も全く聞く耳を持ちませんでした。そのことは[46][221]に紹介してあります。
 しかし、22年間探求を続け、たくさんの方からの情報もいただいて少しずつ理論の修正を行ってきた結果でしょう、最近では次のような高い評価を下さる方も出てきました。

http://blogs.yahoo.co.jp/kozohys2002/folder/629616.html

後記:
東芝は地震の多い日本ではこの技術は利用が難しく、輸出する技術であるとしています。地震が多いのは、火山帯に位置するからであり、暗黙のうちにプレートテクトニクス理論の誤りに気がついておられるように思えます。
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http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2658626/4838255

温暖化防止の有効打となるか、日本で開発が進むCCS技術とは?
 東芝(Toshiba)は、福岡県の三川発電所内に設置した6階建てのパイロットプラントで、CO2分離回収・貯留技術(Carbon Capture and Storage、CCS)の実証試験を行っている。同社はこの技術について、地球温暖化の原因の1つとされる産業部門からの温室効果ガス排出を抑える上で、風力や太陽光のような再生可能エネルギーを補完する存在ととらえている。
(中略)

■国内での利用は難しい?
 太陽光エネルギー市場にも今年から参入した東芝は、2015年までにCCS技術を市場に売り出し、20年までに1000億円規模の収益をあげることを目指す。
 CCS技術をめぐっては、前年、日本で開催された主要8か国(G8)首脳会議で2010年までに20か所以上の、2050年までに3000か所以上のCCSプロジェクトを推進する方針が示されたことなどもあり、東芝のほかにも三菱重工(Mitsubishi Heavy Industries)や、電源開発(J-Power)とIHI、三井物産(Mitsui)で作るグループなど、複数の日本企業が開発に参入している。
 日本は今後、CCS技術を先導していく可能性があるが、専門家によると、地震の多い日本国内ではCCS技術の幅広い利用は難しく、技術開発の大半は輸出を目的としたものと見られている。(c)AFP/Kimiko de Freytas-Tamura

1668
2011-05-18 (Wed)
岩手・宮城内陸地震の原因を検討する必要がある
 岩手・宮城内陸地震が発生したのは、2008年6月14日でした。ちょうどその頃が、雄勝実験場で2002年から始まった先導研究に続く「CO2の地中直接固定化技術開発」の最終年度にあたり、CO2を含んだ水を地中封入する実験が行われていたことが、岩石鉱物科学という学会誌の文献に載っています。

私は科学の発達することを歓迎するものですが、未知の現象を知らないで開発を急ぐことは悲劇を生みますし、科学者の責任は大きいものがあると考え、慎重に情報を集めて行って欲しいと願うものでもあります。そのために、論文からの情報を紹介しておきます。
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ジオクリエーターによるCO2固定化試験
 雄勝高温岩体での原位置試験 
(岩石鉱物科学38、220−231.2009)
我々は、秋田県南部、雄勝高温岩体でのジオクリエーター原位置試験をすすめてきた。この研究は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「地中高温環境利用CO2固定化技術に関する先導研究」(2002〜2004年度)により、開始された。この研究において、CO2の溶解水を高温岩体に注入することにより、岩石からのCaの溶脱など、CO2固定につながる現象を確認することができた。本稿は、NEDO先導研究に引き続く地球環境産業技術研究機構(RITE)「・・・・(略)CO2の地中直接固定化技術開発」(2006〜2008年度)の成果をまとめたものである。
 雄勝試験場の概要
 原位置試験は、秋田県湯沢市にある(財)電力中央研究所所有の雄勝試験場で行った。この試験場では、同研究所が長年に渡って高温岩体発電システムのための熱抽出試験を行っており、地下地質が詳細に判明している。また、熱抽出のため、水圧破砕により人工的に深度700mと1100m付近に断裂が形成され、CO2固定化のための地下流体循環試験に適した地下環境が達成されていると考えられる。
本研究は現在も継続中であり、平成20年度(2008)も雄勝試験場で原位置試験を実施し、CO2が注入後一日後以降に固定されることを確認している。
最近では、アイスランド、米国やフランスでも、このような高温地域へのCO2注入研究が始まっている。
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[1499]で紹介したように、雄勝実験場と岩手宮城内陸地震の震源とは27kmほど離れています。2002年から開始された先導実験を紹介するビデオの情報から当時は、

 「原理的には水を循環させていますから、CO2の地下貯留のように「ところてん式」に地下水を押し出すことは無いはずですが、ビデオを見ると分かるように、水の回収率が25〜30%(最初は14%)ということですから、圧入した総量一万トン(水圧破砕のために使用した水だけなのかもしれないが)の水のうち70〜75%の水は亀裂を通って外部に押し出されていることになります。」

としか、書いておりません。それほどの危険性はないのかという思いがありました。しかし、ビデオの中で報じられているように、地表に現れた凝灰岩の岩盤が「N85E北落ち20度」となっていることは一帯の地層が震源方向(北が下がる)に傾斜していること、本実験ではCO2を溶かした水を送っていること、その後にも押し込むための水を使っていることなどから、もともと存在する水を傾斜岩盤に沿って北方に押しやることは確実であり、やはり新潟県長岡での実験に疑われているのと同じ地震誘発の可能性は高いのではないかと思います。今一度、地中封入の危険性に関して検討をお願いしたいものです。
  
 今回のいわき市における群発的余震の発生をみても、地中封入は危険であることが示唆されます。よって、再度危険性を喚起します。

 地下の浅い場所に高熱岩盤があって、周囲に温泉が何箇所もあるような場所で、地下に流体を送れば、地震が起きることは明らかではないでしょうか。液体の地下圧入が危険性を持つことをはやく認識して欲しいと思います。つまり、地震学の間違いを早急に気づいていただきたいとお願いします。

1669
2011-05-18 (Wed)
スイスでは地熱発電による地震で社長が提訴される
ある方から、「フランスのラックにおけるガス田でも液体抽出による地震の誘発があったが、これは地震爆発説ではどのようになるのでしょうか。」という質問がありました。フランスの件は知りませんでしたが、液体を抽出すれば、地下の圧力が減少しますから、解離度が増大し、解離ガス(HHOガス)が発生します。したがって当然地震を誘発する危険度は高くなります。Paul Segallという研究者が論文を書いているそうですが、断層地震説の枠の中で考察しておられるようです。
調べるとスイスでも地熱発電によって地震が発生し、発電会社の社長が提訴されたという記事がありました。日本では国家プロジェクトとしてCCSが進行していますが、責任者は安閑とはしておられないと思います。

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http://10e.org/mt2/archives/200912/200128.php
◆スイス、地熱発電会社が地震を誘発したとして提訴される [News]
スイスのバーゼルというところで、地熱エネルギー会社が地震を誘発して建物などに損害を与えたとして提訴されたそうです。
Markus Haering氏の会社は、地熱を利用した発電所を計画していたそうで、このプロジェクトには地元の政府も関わっていたそうです。しかし、その掘削が原因で地震を誘発し、このプロジェクト自体が2006年に中止されたそうです。
原因はその掘削によると思われる地震が発生したことで、死傷者などいなかったものの900万ドルもの損害に繋がったそうです。その後の政府による調査で、今度この掘削などを続けると類似した地震によって毎年数百万ドルもの被害が出ることが予想されることが明らかになり、先週になってこのプロジェクト自体が完全に停止されたそうです。
この会社のへーリング氏は先日裁判所に出廷し、そこで故意にこのような事態を引き起こしたわけではないと話し、更に地元の人達もこの危険性には気づいていたと話したそうです。
更に、掘削がPetit-Huningueエリアという場所で行われる前は、これに起因する地震の知識はわずかしかなかったと話したそうです。
ちなみに、この掘削が原因で発生した地震の内、一つはマグニチュード3.4にも達したそうです。
スイス政府の調査報告では、このままプロジェクトが続けば15%の可能性で最大5億ドルもの損害を伴う地震を誘発する可能性があると結論づけたそうです。
しかし、それでもこのバーゼルの町の下を走る活断層には影響を与えることはないと見られているそうで、この活断層は1356年に都市を大損害させた巨大な地震を引き起こしているそうです。
今回の裁判の判決は来週にも言い渡されるそうで、へーリング氏が故意に資産に損害を与えていると認められれば、最大で禁固5年が言い渡される可能性があるとのこと。
・ ・・・・・・。
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http://slashdot.jp/~soltiox/journal/496354
http://news.bbc.co.uk/go/pr/fr/-/2/hi/europe/8414795.stm
http://www.nature.com/nature/journal/v462/n7275/full/462848a.html

別の情報では圧力破砕を行なっていたそうで、これが地震誘発の原因と疑われているようです。

「地震が起きた時間、郊外の地熱発電施設で地下約5キロに達するパイプから圧力をかけた水を噴射し、高温の岩を砕く作業をしていた。小規模な揺れが数十回記録されていたことから、これが地震の原因として浮上専門家は「破砕作業で予想を超える衝撃が起きた可能性がある」とした。」
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実はアメリカでも地震誘発の疑いで廃塩水の地下注入が中止になっています。しかし、地震誘発の原因に関しては把握していないようで、断層が近いからというような話になっています。地震爆発説を世界に広めないといけません。

2011/3/5 米アーカンソー群発地震は人工地震の疑いが強くなり、天然ガスの廃塩水地下注入を停止した。アーカンソー州には数百の廃水注入井があるが、閉鎖された2井は未知の断層に近いと懸念されている。http://www.foxnews.com/scitech/2011/03/04/arkansas-quakes-manmade-business-halts-science-steps/#ixzz1Fn7lKCVW 
(注:米国は太平洋岸で地震が多く、ロサンジェルス市付近のサンアンドレアス断層による“カリフォルニア巨大地震”の発生が近い(巨大な空白域の周囲で地震活動が活発化するドーナッツ現象)と心配されるが、アーカンソーは米国中部では最も懸念されているニューマドリッド断層に近い)

1670
2011-05-20 (Fri)
地震学者も東大もいいかげんにしてくれ
 東大准教授が今回の地震で起きた巨大津波は「すべり過ぎ現象」が起きたためであることが地震記録から分かった、という研究をアメリカの科学雑誌「サイエンス」に発表したと、今朝の産経新聞が報じています。

 ダイナミックオーバーシュート(動的過剰すべり)なるものが剛体であるはずのプレートで起こるとはとても考えられませんが、それらしいネーミングを付けると、専門外の人には受け入れてもらえるのでしょう。サイエンス誌の権威が疑われてしまいそうです。「地震学者も東大も、いいかげんにしてくれ・・・・」と言いたくなります。

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