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14.大地震の前に月や星が低く大きく見える理由


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[解説]
大地震の前には月・太陽・星などが大きく見えることがあります。また空が低く、星が降ってくるように感じられた、という言い伝えもあります。その原因は、解離層が不安定になって、熱水が地上に噴出すために起きるのです。湿った暖かい空気は地表面近くに漂いますので、その上にある冷たい空気との二層分布になります。冷たい空気と暖かく湿った空気とでは、光の屈折率が違いますので、図に示すような屈折現象が起こり、月や星が大きく、低く見えるのです。船べりから、水中をのぞいたのと同じような関係になります。水中の魚は大きく見え、底が浅く感じられるのと同じ理屈です。
(石田)
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