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4b.唐山地震(1976.7.28 AM3:42)の前に見られた不思議な出来事
 安各庄の何人かの農民が、大声をあげて池から跳び出した。この池の水は近くの温泉から流れてきていて、いつもは水温が四八度か四九度だった。その日、夜の畑仕事を終わって体を洗おうと池に跳び込んだところ、池の水は我慢できないほど熱くなっていた。不思議なことだと思いながら、「ちくしょう」などと悪口を言っていたが、これが大地震の直前現象だとはだれも思い付かなかった。
 地震は目前に迫っていた。昌黎県で畑の西瓜の見張りをしていた人たちの話によると、二〇〇メートルほど離れたところの上空が突然明るくなって、大地をこうこうと照らし、西瓜の葉や茎までがはっきり見えたという。

「あれっ、夜が明けたのかな」

豊潤県の中学生も寝ぼけ眼をこすりながら同じ現象を見ていた。窓の外が明るくなり、きゅうり棚の葉が白く反射した。ところが時計を見るとまだ三時だったので、おかしいなと思っているうちに急に暗くなった。屋外はもと通り真っ暗になった。このとき、大地はまだ嵐の前の静けさの中にあった。

こうして唐山地震の前に、たくさんの人たちが大自然の警告を受けていた。

[解説]
 大自然の警告は全て意味のある警告です。弾性反発説という現在の定説を信奉していると大自然の警告が理解出ません。新・地震学を信奉するならば、大自然は有り難い警告を発してくれていることが理解できます。そして、電磁波メーターで確認して、自分の行動を決めることができます。現在の定説は人々を誤導しています。発光現象が現れるような大地震ならば、電磁波メーターによって、検知が可能だと思われます。それ以外の小さな地震を検知しても大して意味がありません。関東大震災の時は、相模湾の海面から天空に向かって稲妻が走ったそうです。松代地震では唐山地震と同様な発光現象があったそうです。地震理論はたとえ仮説ではあっても、こうした現象が説明できるものでなければなりません。弾性反発仮説ではこれらの現象は説明が不可能です。
                            (石田)

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