新震地震論の詳細は「もう一つの地震学:解説版」を参照してください。

新地震理論は大きく言えば三つの内容を持っています。

一、地震の発生する理由

 地震の発生する理由を、プレートテクトニクス理論とは全く違った新地震理論で説明しています。つまり、アメリカ生まれの弾性反発説を否定するものです。(注−1)

 水はマグマの高熱に接すると酸素と水素に解離します。こうしてできる混合ガスが爆発することが地震の原因であるとするものです。地震は解離ガスの爆発現象であり、弾性反発説とプレートテクトニクスを否定しています。断層は地震の傷跡であり、活断層が動くことが地震の原因ではないとしています。
(参考:ニューオフィス212425

二、地球の内部構造                                 

 現在の定説では、地球内部のマントルは固体であると考えられていますが、新理論では溶融マグマであるとしています。地球の内部構造を推定するために使用されているコンピューター解析の手法、インバージョン法は適用できないとしています。
(参考:ニューオフィス 13 11

三、地殻の構造

 地殻は二層構造になっていて、緻密な岩石でできている第二層を地震波は伝播するとしています。地震波はマントル内を通過するのではないとしています。
(参考:ニューオフィス 8

以上の理論にもとづいて、地震予知の手法を提案し、活動しているのがANS観測網による地震の直前予知活動です。将来は水素ガスセンサーを開発して、直接解離ガスを検知する精度の高い地震予知手法へと進展させたいと思います。
( 参考:ニューオフィス 22

註:マントル物質に関する問題はレオロジーの解釈を修正して、以下のように仮説修正を行っています。

「マントルは熔融物質であるが高圧下では弾性体としても挙動する」 と解釈しなおしています。セミナー[1464]仮説の修正[1465]マントルトモグラフィーの理解に最新の解釈を示しています。(2008.7.26)

(注ー1)セミナー[1187] より


「ボイラーの爆発に相当する平衡破綻型爆発が押し領域発生の原因であり、その後に続く原子水素の爆発、あるいは解離ガスの爆発という爆縮現象が、引き領域発生の原因になるのかもしれません。マグマ溜りの平衡破綻型爆発であるExplosionと、原子水素または混合ガスの化学反応による爆縮Implosionが短かい時間差で発生することが、押し引き分布が形成される原因と見ていいのではないでしょうか。」

すなわち、マグマ溜りの内部で熱解離する解離ガス(水素と酸素の混合ガス)の圧力が増大し、(マグマ溜りを破壊して)ちょうどボイラーが破壊するときのような爆発(Explosion)が起こること、その直後に酸素と水素が再び結合して体積を収縮させる爆縮現象(Implosion)が起こっている・・・と推定しています。(深発地震ではマグマ溜りは関係しない。)



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