解説13 ANSで観測している電磁波異常と、磁場異常

Q−@「ヘルツとガウスの違い。他のホームページ等では、ヘルツを計測して観測をしていて、ガウスのこと等全く出てきません。どちらを計測すれば良いのでしょうか」
A−@
電波観測で地震予知を行っている方は検知できる周波数があるはずだとして、問題にされていますが、ANSでは、誰でも観測できる観測方法を使う、ということから、周波数は問題としておりません。電磁波の振幅、つまり強さを測る計器である、ガウスメーター(これはデジタル方式で計測が簡単です)を推奨しています。もちろん会員の中にはアナログタイプで計測されている方もあります。
大地震だけを検知したいということで、電磁波の強さ(振幅)を一つの計測対象としています、大地震ならば広範囲の周波数帯で電磁波が放出されると考えています。
Q−A
「電磁波と磁場の違い。電波の波と磁力だと思うのですが・・・。地震が起きる前は波が変わるのか?磁力が変わるのか?」
A−A
コンパス観測は、@と違って、静磁場(静磁気)の変化を観測する手法です。磁場は電流が流れる時には必ず電流の周囲に発生しますが、電流が流れていなくても磁石などの周りには静磁場が出来ています。その一つが地磁気という地球の静磁場です。
地震時には地電流という電流が流れるために、地球の静磁場が局所的に乱れるわけです。この乱れを検知しようと言うのが、コンパス観測です。
また、地電流の発生によってできる磁場は、磁石の水平方向成分を相殺効果によって打ち消し、吸着力を弱めるであろうことを利用して、磁石落下を観測しようというのが、各種安心センサー、ムーバッジでの観測です。
@は電磁波の振幅を観測するもの、Aは静磁場の変化を観測するものですが、大地震の場合には、電磁波も発生するでしょうし、地電流も発生するでしょう。したがって、@、Aともに有効な観測方法であると考えている次第です。