地震爆発論(笑)ー批判版ー

・最初に

・疑似科学としての評価

・大規模人工震源(笑)

・核爆発を超える水素爆発(笑)

・エネルギー保存則の破綻(笑)

・「平衡破綻型の爆発と体積が減少する爆縮が同時に生じている」(笑)

・ネットでの反応

・小ネタ

最初に

地震爆発論学会(笑)なる自称学会の初代会長は、名古屋工業大学土木工学科の元教授の石田昭と名乗っている。 J-STAGEの論文等を検索すると、確かに、石田昭という名古屋工業大学の土木工学系の教授は実在していたようだ。しかし、地震爆発論(笑)は、中学生レベルの化学や物理の知識で容易に看破できる程度の稚拙な疑似科学である。というか、どう見てもギャグにしか見えない(笑)。この場合、どれが正解なのだろうか。

・中学生レベルの化学や物理の知識がなくても土木工学系の教授になれる

・本物の元教授になりすました全くの別人

・元はまともな人だったが、ボケて変なことを言い出した

この論文の骨子は、昨年暮の冬季休暇期間中に書き上げたものでありますが、国内の2つの科学雑誌およびに英国の科学雑誌NETUREから掲載を拒否されました。

あいさつ文 - 石田地震科学研究所

こんなツッコミ所満載のトンデモ理論でどうして査読を通ることを期待したのか(笑)。

来月からは幸福の科学の職員として、中部支部長という役目に専従することになりました。 この会は、参考文献にも示しました「太陽の法」を著した、大川隆法という偉大なる魂が主催する理想世界建設のための団体であります。物質文明の終焉を感じ取った目覚めたる人々が、21世紀の文明を創るべく集結しつつある団体であります。本当の意味での学問を求める人は、是非人生の大学院幸福の科学(The Institute for Research in Human Happiness)に学ばれることをお勧めします。

あいさつ文 - 石田地震科学研究所

この人、真性だ(笑)。

疑似科学としての評価

地震爆発論(笑)は社会的有害性の低い疑似科学である。何故なら、中学レベルの科学知識があれば容易に看破できる稚拙なものだからである。地震爆発論(笑)を無批判に受け入れるのは中学レベルの科学知識すらない人だけである。ある程度の教養のある人でも真偽の判断がつかない疑似科学は社会的有害性が高いが、地震爆発論(笑)にはそうした性質が全くない。だから、あまり目くじらを立てる必要はないだろうが、鳩山由紀夫氏のCCS地震原因説のようなタイムリーなネタなのでSEO的な意味でツッコミを入れておく。何故なら、SEOをきちんとやらない疑似科学批判は無意味であるからである。

大規模人工震源(笑)

定説地震論への疑問

@なぜ4000ガル(岩手・宮城内陸地震で記録された)もの加速度が記録されるのか?

A鋼鉄でもない岩盤に”生きた歪”が本当に何万年も蓄積されるのか?

B岩盤の歪は”死んだ歪”つまり永久歪になるので、980ガルを超えるような反発力など発揮できないのではないか?

C2006年までに東海地震は必ず起きるという説はどうなったのか?

Dなぜ地震発生確率の低い場所に大きな地震が発生するのか?   ・・・・・定説地震論に間違いがあるのではないか。

地震爆発論学会解説 - 石田地震科学研究所

先に細かいツッコミを済ませておく。

・@ABの疑問の根拠が不明である

   ?「鋼鉄でもない」ことが、何故、「”生きた歪”が本当に何万年も蓄積されるのか」という疑問になるのか不明である

      ■例えば、「鋼鉄でもない」プラスチックの下敷き等を曲げてみれば、割れない限り「生きた歪」を蓄積できることは容易に確認できる(コメント1

      ■むしろ、鋼鉄等の金属は可塑性により短時間ですら「生きた歪」を蓄積しにくい

   ・「岩盤の歪は”死んだ歪”つまり永久歪になる」とは何を根拠に言っているのか不明である

・「2006年までに東海地震は必ず起きるという説」とは誰が主張しているのか不明である(コメント2

・「地震発生確率の低い」とは何を根拠に主張しているのか不明である(コメント3

   ・真の確率値と予測値と過去の頻度は全くの別物である

      ■将来地震が発生し得る真の確率値が人類による予測値と一致するとは限らない

      ■現在の地震予知技術は真の確率値を正確に知ることが可能になる水準には達していない

         ■かつては、東海地震だけがある程度の精度で予知できると考えられていたが、他の地震の予知の目処は全く立っていなかった

         ■現在では、東海地震についても他の地震と同様に予知困難と考えられている

      ■過去に地震が発生した頻度は記録が残っている期間(数百年?数千年)における頻度しか分からず、万年や億年のオーダーの地殻変動の確率を正確に表しているとは限らない

・@ABは地震のエネルギー源に関する疑問であり、CDとは全く別の疑問である

@ABを読む限り、石田氏は、「岩盤の歪」が地震のエネルギー源であることに異論を唱え、他のエネルギー源があると主張しているように読める。

科学的に真面目に研究されている人工地震には、人工震源と誘発地震があるとされる。そして、人工震源は、地下核実験を除けば、大きな地震は起こせないとされている。北朝鮮の核実験の地震はM4.0とされる。広島型原爆がM5.5相当とされる。原爆の理論的限界がM6.5相当とされる。米国の水爆W71による人工地震がM7.0とされる。ソ連の水爆ツァーリ・ボンバでM8.0相当とされる。これを超える人工震源は現代の技術では実現できていない。

石田氏の話に戻ると、「岩盤の歪」が地震のエネルギー源ではないとするなら、核に匹敵するかそれ以上の別のエネルギー源があることになる(笑)。

コメント4

核爆発を超える水素爆発(笑)

地震現象は地下において起きる水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)であると考えるまったく新しい地震発振理論です。

地震爆発論とは - 地震爆発論学会 地震爆発論学会解説 - 石田地震科学研究所

地震現象は地下において起きる水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)であると考えるまったく新しい地震発振理論です。

地震爆発論とは - 地震爆発論学会 地震爆発論学会解説 - 石田地震科学研究所

「爆鳴気」とは爆発可能な比率で混合された気体のことである。

なんと、石田氏は、水素と酸素の化学反応が核爆発に匹敵するかそれ以上のエネルギーを生み出すと主張しているのである(笑)。

その水素はどうして発生するのか、地下水がマグマの高熱に接して起きる熱解離という作用で発生するのです。地下水だけでなく、マグマには大量の水が存在しています。その水の化学反応で地震が発生するのです。

もう少し詳しくいいますと、水が解離する度合い(解離させる能力といってもいいでしょう。)は次の図に示すように温度と圧力で変化します。



通常、地下ではこの解離度に応じて安定した状態、静穏な状態でおさまっています。しかし、マグマが上昇したり、地殻に亀裂が入って圧力が変化すると、静穏が破られます。すると状況は一変し、その場の熱と圧力によって決まる水の解離度に応じて、結合(爆発)したり、解離したりの反応が騒々しく起こります。

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石田氏は、化学を全く理解していないのではないだろうか(笑)。 熱を加えて水分子を水素分子と酸素分子に分離すること(2H2O→2H2+O2)とこの図は関係がない。超臨界状態では、分子同士の結合状態が変化して液体と気体の区別がつかない中間状態となるのであって、水分子が酸素分子と水素分子に分離する(2H2O→2H2+O2)わけではない。また、高温高圧状態では解離定数が高くなるが、これはイオン化(H2O→H++OH-、もしくは、2H2O→H3O++OH-)の度合いを示す数値であって、水分子が酸素分子と水素分子に分離している(2H2O→2H2+O2)ことを示しているわけではない。中学レベルの科学知識がある人であれば、当然、イオン化・分子化と分離・結合では吸収・放出するエネルギー量が全く違うことは言うまでもないだろう。

エネルギー保存則の破綻(笑)

また、デンバーでの廃液注入やCCS(CO2の地下貯留)プロジェクト、およびシェールガスの採掘に際して地震が起きていますが、廃液などを圧入することによって、既存の地下水を高温度の領域に押しやり、解離度を高めてしまったことが原因で地震を人為的に起こしてしまった可能性があることも理解できます。

地震爆発論学会解説 - 石田地震科学研究所

石田氏は、エネルギー保存則も理解していないのではないだろうか(笑)。 水素と酸素が化合して発生するエネルギーは、水を水素と酸素に分離するときに必要なエネルギーと等しい。よって、「マグマの高熱に接して起きる熱解離という作用」で発生した「水素の爆発」が核爆発かそれ以上のエネルギーを生み出すなら、「マグマの高熱に接して起きる熱解離という作用」で核爆発かそれ以上のエネルギーをマグマから水に与えなければならない。だとすれば、「マグマの高熱に接して起きる熱解離という作用」が起きなければ、核爆発かそれ以上のエネルギーがマグマに留まったままとなるはずである。マグマがそれほど膨大なエネルギーを放出する機会がないまま蓄えているなら、当然、いつかは火山活動による地震等により膨大なエネルギーが放出されなければおかしい。つまり、地震の発生を説明する上で「マグマの高熱に接して起きる熱解離という作用」などは全く必要がないのである。「マグマの高熱に接して起きる熱解離という作用」などがなくても、いつかは同規模の地震が起きるはずであろう。しかし、「地震現象は地下において起きる水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)である」とするなら、「マグマの高熱に接して起きる熱解離という作用」がなければ地震が発生しないことになる。では、「廃液などを圧入」せずに「既存の地下水を高温度の領域に押しや」ることがなければ、核爆発を超えるエネルギーは、一体、どこに消えてしまうのか。

以上の通り、「地震現象は地下において起きる水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)である」と仮定するとエネルギー保存則が破綻する。 石田氏は、永久機関でも提唱するつもりだろうか(笑)。

「平衡破綻型の爆発と体積が減少する爆縮が同時に生じている」(笑)

しかしこれはダイナマイトの爆発のようなものが固定観念としてあるためであって、水素の爆発ではそのようなことにはなりません。下の図にあるようにボイラーが破壊されるときの平衡破綻型爆発ようなExplosionと水素と酸素の結合で体積が減少するImplosionがほぼ同時に起きることが、地震現象特有のメカニズムであります。




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ダイナマイトの爆発ならば頷ける理屈ですが、水素爆発(Detonation)というのは水素と酸素の化学反応のことであり、体積が減少することが大きな特徴です。ボイラー爆発のような平衡破綻型の爆発(Explosion)と体積が減少する爆縮(Implosion)が同時に生じていることが複雑なところなのです。

地震爆発論とは - 地震爆発論学会 地震爆発論学会解説 - 石田地震科学研究所

「爆縮(Implosion)」とは、爆発の圧力で物質を圧縮する技術のことであって、爆発によって自然に「体積が減少する」現象ではない。

どうやら、石田氏は、「水素と酸素の結合」した直後に液体の水が出来ると勘違いしているようである(笑)。 だから、「水素と酸素の結合で体積が減少する」という珍説を唱えるのであろう。確かに、一般には、水素と酸素が化合すると水ができると説明されている。しかし、ここで言う「水」とは、物質としてのH2Oを示しているのであって、三態(固体、液体、気体)のどの状態かまでは示していない。水素と酸素が化合すると熱が発生するので、通常は、液体の水ではなく水蒸気が発生する。そして、高温で熱せられることで体積は急激に膨張し、それにより爆発が生じるのである。その後、時間の経過により水蒸気が冷えれば液体になるが、「水素と酸素の結合」した直後に液体の水が出来ることはあり得ない。

何故か、石田氏は、「水素と酸素の結合で体積が減少する」にも関わらず、「ボイラー爆発のような平衡破綻型の爆発」と主張する(笑)。 「平衡破綻型の爆発」は、急減圧によって沸点が下がった結果、急激に気化することによって生じる。しかし、石田氏の理解のように「水素と酸素の結合」した直後に液体の水が出来て自然に「体積が減少する」のであれば、その後の圧力は平衡状態となるはずなので急減圧など生じようがない。もしも、「体積が減少」した状態で圧力が平衡状態とならないと仮定すれば、そもそも、「体積が減少する」という現象が生じ得ない。 というか、図に書いてある「容器」って何なの(笑)。

(コメント5)

以上の通り、中学生程度の科学知識があれば「ボイラー爆発のような平衡破綻型の爆発(Explosion)と体積が減少する爆縮(Implosion)が同時に生じている」科学理論が成立しないことは容易に理解できる。

ネットでの反応

このような稚拙な疑似科学理論である地震爆発論(笑)を無批判に受け入れる人もいる。

破綻が明らかな活断層理論、熊本大地震に説得力ゼロか! - ネコ虎紳士の徒然ブログ

地震メカニズムの新たな仮説「地震爆発理論」(1) - るいネット

小ネタ
・岡本太郎「芸術は爆発だ!」

・石田昭「地震は爆発だ!」


地震爆発論学会からのコメント

コメント1

岩盤にはプラスティックの下敷きのような性質はありません。10×(ー4乗)という小さな歪で破壊してしまいます。花崗岩の石切り場では楔を一列に打ち込んで“石割り”をおこなっています。

[2078]に動画を紹介しています。

コメント2


[2276]

現在地震学会会長である山岡耕春教授らは(助教授時代ですが)2002年中ごろが東海地震発生の要注意時期として発表した。日本経済新聞2001年10月1日報道参照

コメント3
政府地震調査委員会が発表しているj地震確率表の事です。

コメント4
プレートまたは岩盤に蓄積される歪エネルギーが核爆発に相当するエネルギーであるとは考えられません。

「歪」という物理エネルギーは化学エネルギー(爆発など)のマイナス4乗分の一と言われています。

核反応のエネルギーは化学反応のプラス4乗倍と言われていますから、地震のエネルギーはプラズマ状態での反応かもしれません。

この点に関し、山本寛氏らの爆発現象の専門知識がある方に以前から教示をお願いしているのですが、今のところ応援者がいません。少なくとも、地震の原因が岩盤の歪エネルギーであるという定説には納得できません。

コメント5
容器とはマグマ溜りを意味していますが、そう考えた経緯を説明します。

石本博士の「押し円錐理論」では、何が原因で爆発が起こり、押し領域と引き領域が現れるのかについての考察はありません。マグマが何らかの爆発を起こして、岩盤に貫入しているという推定でした。

石田理論としては、この爆発が解離ガス(以下のT氏情報にあるブラウンガスのこと)の爆発であろうと推定したわけです。

T氏情報では「常圧では水素の爆発エネルギーは小さいが、高圧下では大変大きく、化学反応としては最大級の破壊力を持つ」とあります。当時のセミナー記事を抜粋して紹介します。([1516]参照)

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[1516]ブラウンガスと地震の原因

「大手化学関連企業の研究所勤務の経験があり、いつも貴重な情報を送ってくださるT氏はこの情報とともに、「地震の原因はブラウンガスの爆発かもしれない」とのメールをおくってくださいました。抜粋要約すると、

「地震の押し領域はこのブラウンガスの爆発エネルギーで十分説明できるのではないでしょうか。

エネルギーを外に放出しつつ同時に分子量減少によって内に引き込もうとしますので、一時的に圧力が増加し、すぐ真空状態になります

水素は常圧では単位容積当りの爆発エネルギーは小さい(注1)ですが、高圧下では大変大きく、重量当りの破壊力は化学反応としては最大級の破壊力を持ちます

例えば酸水素ガスをガロン缶に詰めて点火しますと轟音と共に膨らみ、缶が破れなければ直ぐに分子数の軽減によって凹みます。冷えてしまうと水蒸気が水滴となって真空となりますので更に凹みます。これまでの化学知識では考え難いのですがブラウンガスでは水蒸気とならずに水滴となるようでしたら、爆発の直後にほぼ真空状態となります。

地震波は押し引きが同時に発生していると聞きますので、プレートがばねのように反発すると考える定説地震学での認識は、酸水素ガスの反応現象からでも、説明できるのではないかと思います。」

というコメントであります。つまり、酸水素ガスとは解離水のことでありブラウンガスのことでありますから、ブラウンガスの爆発が地震の原因とも考えられるというわけです。」(中略)

このセミナーでは押し領域が生まれる原因を既成の概念で説明するために、第一段階としては解離の進行に伴う圧力の増加がマグマ溜りを破壊してボイラーの破壊のような平衡破綻型爆発が生じることが原因である、と説明してきました。そして引き領域が生まれる原因が第二段階としての爆縮反応であろうと解説してきました。

しかし、解離水とはブラウンガスのことでもありますから、ブラウンガスのインプロージョンが上述したような性質を持っているのならば、押し引き分布が一つの(一回の)化学反応で説明できるのではないかと推定できます。つまりセミナー開始時に推定していた「解離ガス(ブラウンガス)の爆発(インプロージョン)」が地震の原因であるという簡明な記述で良いことになります。

注1:Huge Hydrogen Balloon Explosion

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以上が当時の記事です。
 水の性質や蒸気爆発に関して、何人かの専門家(昭和薬科代神崎先生、横浜国大高島先生など)にお会いしたりメールを送ったりして情報を集めましたが、どなたからも明確な見解は得られませんでした。

そんななかで、ヤマハの技術者だった山本寛氏は「金属との化合による水素の核融合説」を打ち出されました。しかし、これは一応爆発論ではありますが、プレート論を肯定した上での立論ですので石田理論とは異質なものです。

さて、現在もそうでしょうが、11年前の当時はブラウンガス(ZETガス、酸水素ガス)という概念は信頼感が薄かったので、T氏情報にあるガロン缶をマグマ溜りに置き換えて平衡破綻型容器爆発という概念で説明したわけです。

超臨界状態の水の挙動は不明ですが、「高圧下の水素爆発は破壊力が大きい」ということで説得できるのなら、平衡破綻型容器爆圧という概念は不必要かもしれません。

また、水素と酸素の結合では3モルから2モルへと体積が減少することで、地震の引き現象を説明できると考えたわけですが、本当はT氏情報にある「爆発直後に真空となる」という事象が正しいのだろうとは思っています。

いずれにしろ解離ガス、ブラウンガス、ZETガス、酸水素ガスなどが学問的に認知され、研究が進むことを期待しています。

CO2圧入が終了する予定の(平成31年)年度末から4月、5月にかけて、悲劇が繰り返されるとしたら、残念ですが、せめて、地震発生のメカニズムを再考する絶好の機会だと思っていただければ幸いです。


様々な(笑)が並んでいますが、地震爆発論は定説地震論(断層地震説、プレートテクトニクス理論)では説明できない現象を説明可能にするものだと思っています。

その現象の中で、今心配しているのが3月末で終了する予定の苫小牧でのCCS実証実験です。

終了時には必ず地下空間の圧力の現象が生じますので、次図に紹介するように、昨年9月の胆振東部地震や今年2月の第2苫小牧地震(胆振東部地震の余震と考えられているが)に続いて、

第3苫小牧地震が起こる可能性があり、地震爆発論学会として今回も警告を発しています。
[3031]第3苫小牧地震の方が発生確率は高いはずである参照